冬の6日間｜少人数のアイスランド一周オーロラ鑑賞ツアー

2日目からはアイスランドを一周する道路、国道1号線を東へと向かいます。

まずはセリャラントスフォスの滝（Seljalandsfoss）へ。落差65mもある壮大で美しい滝です。冬の間は滝の裏側を通ることはできませんが、それでも滝の裏にある大きな洞窟は見ることができます。

そう遠くない場所にはスコゥガフォスの滝（Skogafoss）があります。落差は60mとセリャラントスフォスより低いですが、幅が広く迫力のある滝で、財宝が隠されているという伝説もあります。どちらの滝も、アイスランドを代表する撮影スポットです。

天候がよく、雨や凍結がない場合は、滝のそばにある階段を上って、違った角度からの眺めを楽しむこともできます。

さて次に、ソルヘイマヨークル氷河（Solheimajokull）でのハイキングにご案内します。熟練ガイドの指導のもと、青く輝くクレバスや、氷でできた自然の造形美を間近でご覧いただける、わくわくするような体験です。

このツアーでは、カトラ火山（Katla）にある氷の洞窟も探検します。珍しい地形が生み出す神秘的な美しさは、きっと心に残る冒険となるでしょう。

この日最後の目的地は、レイニスフィヤラ（Reynisfjara）のブラックサンド・ビーチです。この場所は黒い玄武岩の柱が立ち並ぶ景観が有名で、アイスランドで最も美しい景勝地のひとつに数えられています。

レイニスフィヤラからは、西側に向かって海からそそり立つレイニスドランガル奇岩群（Reynisdrangar）や、大西洋の波に削られてできた黒い溶岩のアーチが印象的なディルホゥラエイ半島（Dyrholaey）を望むことができます。

その後は、ヴィーク（Vik）または近くの宿泊施設へ向かいます。ヴィークは、レイニスフィヤラのブラックサンド・ビーチを見おろす小さな漁村で、趣のある教会と雄大な自然に囲まれた美しい村です。

この日は特別な体験の日です。氷の洞窟探検という、驚きに満ちた冒険にご案内します。自然が生み出す神秘的な氷の造形美の世界へ、いざ出発です。

4月から10月にご旅行の方は、ミールダルスヨークトル氷河（Myrdalsjokull）内の洞窟を午前中に訪れます。その他の時期にアイスランドを訪れる方は、午後に広大なヴァトナヨークトル氷河（Vatnajokull）のクリスタルな氷の洞窟を探検します。

これらの氷の洞窟は、秋になると、解けた氷河の水が再び凍って形成される、たぐいまれな自然現象です。今年の見どころは、ヴァトナヨークトル氷河の美しく青い西の氷の洞窟と、アクセスしやすい場所にある広大な東の氷の洞窟です。

熟練ガイドとともに氷の洞窟へ入ると、幻想的な氷の造形美が広がります。探検の道すがら、ガイドが氷河について詳しく解説します。

氷の洞窟探検の後は、アイスランドを代表する絶景スポット、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖へ向かいます。快適な遊覧船に乗り込むと、息をのむような光景が目の前に広がります。

さまざまな形と色合いを見せる巨大な氷山が、悠々と海へと流れていきます。船上からは氷河湖の美しさを間近に感じることができ、忘れられない瞬間を写真におさめることができます。

その後は、氷山が流れていく先のダイヤモンドビーチまで足を延ばします。黒い砂浜に散りばめられたきらめく氷の欠片が、まるで宝石のような印象的な景色を作り出しています。

ここでの特別な体験をより深く味わっていただくため、この地域に一泊します。夜になると、静かで魅力的な雰囲気に包まれ、自然の美しさをさらにゆっくりと感じることができます。

4日目は、野生動物の宝庫として知られるイースト・フィヨルド地方の探検です。この地域は、野生のトナカイを見ることができるアイスランド唯一の場所として特に有名です。

壮大なフィヨルドを進んでいくと、そびえ立つ山々の稜線が続き、西側には雄大なヴァトナヨークトル氷河を望むことができます。道中、アイスランドの歴史や文化、のどかな暮らしを感じられる静かな漁村に立ち寄ります。現地の人々と触れ合い、その土地ならではの話を聞いたり、伝統文化にふれたりする機会もあります。

旅の途中で訪れるハットルオルムススターザスコゥガル（Hallormsstadaskogur）は、アイスランド最大の森林です。この広大な自然公園には遊歩道が整備され、滝や原野、隠れた入り江など、さまざまな自然の宝物へと続いています。豊かな森の中を歩けば、日常を忘れさせてくれる静けさに包まれることでしょう。

ラガルフリョゥト湖（Lagarfljot）のほとりには、興味深い伝説が残されています。湖の深い水の中に、竜のような怪物が住んでいるといわれているのです。その存在は謎に包まれたままですが、この伝説が旅にミステリアスな魅力を添えています。

この日は、さらにいくつかのオプショナルツアーをご用意しております。

まずは乗馬ツアー。おだやかな性格で知られるアイスランドの在来馬とともに、美しい田園風景を馬上から眺める特別な体験ができます。

そして、ヴォク・バス（Vok baths）でのリラックスタイム。まわりの絶景を眺めながら温かな地熱温泉に浸かるのはいかがでしょうか。ミネラル豊富な温泉で、心も体もリフレッシュできます。

忘れられない体験で満ちた1日の終わりは、東部アイスランドの魅力的な町に宿泊します。その日の冒険を振り返りながらゆっくりと休み、明日への英気を養いましょう。

5日目は、息をのむような美しさのミーヴァトン湖（Lake Myvatn）周辺の地熱地帯を探検します。泥の噴出口やユニークな溶岩の形、さまざまな地質現象など、アイスランドならではの見どころが凝縮されたエリアです。

東部を離れる前に、まずは感動的なストゥズラギル渓谷（Studlagil Canyon）へご案内します。高くそびえる玄武岩の柱と、青く透き通った水が織りなす絶景は、息をのむほどの美しさです。遊歩道を歩きながら、この自然が生み出した芸術的な景観をぜひ写真におさめてください。

次に北部のナウマスカルズ峠（Namaskard pass）へ向かいます。ここは地球のパワーを間近で感じられる地熱地帯で、煙を上げて沸き立つ大地を目の当たりにできます。濃い赤やオレンジ色に染まった風景は、アイスランドの大自然の多様性を物語っています。

その後訪れるディムボルギル（Dimmuborgir）は、溶岩が作り出した柱や崖が迷宮のように広がる、まるで異世界のような場所です。不思議な形をした岩々には、数々の言い伝えが残されています。ここには、トロル（巨人）やエルフ、いたずら好きなアイスランドのユールラッズ（クリスマスの妖精）たちが住んでいるといわれていますよ。

宿泊地のアークレイリに向かう途中では、北アイスランドを代表する滝、ゴーザフォスの滝（Godafoss）に立ち寄ります。圧倒的な美しさに加え、歴史的にも大きな意味を持つ滝です。「神々の滝」として知られ、西暦1000年にアイスランドがキリスト教に改宗した際の重要な舞台となりました。

宿泊施設に向かう前に、空を見上げてみましょう。雲が晴れれば、幻想的なオーロラの舞を目にできるかもしれません。

最終日は、北の都アークレイリからレイキャビクへと向かいますが、途中で素敵な寄り道があります。

アークレイリから車で少し行った場所にある小さな村、ホイガネス（Hauganes）に立ち寄ります。小さな集落ですが、世界有数のホエールウォッチングスポットとして知られています。北極圏近くの海で暮らすザトウクジラ、ミンククジラ、ネズミイルカなどの海の巨人たちを探しに、船旅に出かけます。

レイキャビクに戻ってからは、残りの時間を自由にお過ごしいただけます。市内の美術館や博物館めぐり、ホエールウォッチング、ショッピング、カフェめぐりなど、思い思いの時間をお楽しみください。天候や遅延の可能性を考慮し、この日の夜に帰国便を予約することは避けてください。