ゆったり11日間冬季ドライブ・プラン｜アイスランド南海岸＆スナイフェルスネス

11日間の冬のセルフドライブツアーの2日目は、西アイスランドの見どころを探索します。

レイキャビクを出発し、ボルガルネスの町（Borgarnes）を目指します。 途中、リングロードを反れて今日最初の寄り道スポット、フロインフォッサルとバルナフォスの滝へ。

アイスランド語で「溶岩の滝」を意味するフロインフォッサル（Hraunfossar）は、近くの火山の噴火でできた溶岩原の真ん中にある美しい滝です。ここで写真撮影を楽しんでからバルナフォスに向かいましょう。バルナフォス（Barnafoss）は二人の子供が滝に落ちてしまったことからその名前が付いたと言われています。

ここで最初のアクティビティに参加できます。クロイマ温泉の地熱風呂、氷のトンネルツアー、溶岩洞窟の地下世界の探検からお好きなものを追加してください。

クロイマ温泉（Krauma geothermal baths）はディルダルトゥングクヴェル（Deildartunguhver）の源泉と近くの氷河から水を引いています。おかげでお湯は入浴に理想的な温度です。暖かいお湯に浸かってくつろぎ、外の冷たい冬の空気とのコントラストをお楽しみください。

わくわくするようなアクティビティをご希望の方はラングヨークル氷河の中にある氷のトンネルのツアーをどうぞ。 天然の氷の洞窟ではなく人工のトンネルですが、アイスランドで二番目に大きな氷河の力とスケールを実感できる素晴らしい体験です。

今日の最後のオプションは火山の地下世界の奥深くまで入れるヴィズゲルミル溶岩洞窟（Vidgelmir）のツアーです。火山が噴火した際に流れたマグマがこの巨大な洞窟を残しました。アイスランドの火山活動について学び、火山が秘める力に触れるのにぴったりの場所です。

アクティビティを楽しんだら車に戻ってボルガルネスに向かいましょう。フィヨルドのほとりにある町で散策を楽しんでから、スナイフェルスネス半島（または周辺）の宿に向かいます。夜はオーロラが見られるかもしれませんので空を忘れずに見上げてみましょう。

今日はセルフガイド・スタイルで壮麗なスナイフェルスネス半島を巡り、「ミニ・アイスランド」をお楽しみください。

西アイスランドのこのエリアは、実に多種多彩な見どころがあることからこのように呼ばれるようになりました。実際、スナイフェルスネスを訪れれば、規模は小さいですがアイスランドを周遊したのに匹敵するほどの体験ができます。

セルフドライブ・ツアーなので、どのスポットを訪れるかは完全に自由です。主な見どころのひとつは美しいスナイフェルスヨークトル国立公園（Snaefellsjokull National Park）で、スナイフェルスヨークトルという成層火山があります。晴れた日にはレイキャビクからも見えるこの氷河に覆われた火山は、『地底旅行』で地下世界への入り口として描かれています。

周辺の人気スポットにはデューパロンサンドゥル（Djupalonssandur）の黒砂海岸があります。見事な火山岩や印象的な崖を見ながら歩いていくとやがてビーチに辿り着きます。このビーチにたどり着く。 ビーチでは、アイスランドらしい漆黒の砂浜と、湾内に散らばる滑らかな黒い小石を見ることができます。

やはり景色が美しいスポットに、黄金の砂浜が広がるイートゥリ・トゥンガ（Ytri-Tunga）があります。アイスランドでは黄色い砂はやや珍しいので、一般的な黒砂のビーチと景観を比較する意味でも是非訪れてみては。 このビーチではアザラシが寝そべっていることも多いので、カメラをお忘れなく！

半島の西端にいる間に、アルナルスタピ（Arnarstapi）とヘルナル（Hellnar）という絵のように美しい海岸沿いの村を訪れるのもおすすめです。二つの集落を結ぶ海岸線は美しく、少し歩きたければハイキングルートもあります。

このエリアで最も有名な観光名所のひとつが、「アイスランドで最もよく写真に撮られている山」とも呼ばれるキルキュフェットル（Kirkjufell）です。異彩を放つその尖った峰は、この山の名を借りる麓の滝、キルキュフェットルスフォスから見るのがベストアングルです。

さらに、今日はヴァッツヘットリル溶岩洞窟（Vatnshellir）を見学するオプショナル・ツアーも楽しめます。螺旋階段を下り、およそ8,000年前にできたこの火山性の洞窟に広がる地下世界を探検してみては。

半島を通って宿泊施設に戻る際は、日没後空にオーロラが見えないか、目を凝らしてみてください。

セルフガイドツアーの4日目はアイスランドを代表する観光ルート、ゴールデンサークルをドライブします。 シンクヴェトリル国立公園、ハウカダルールの谷（ゲイシール地熱地帯があります）、そして美しいグトルフォスの滝から成るルートです。

朝食を済ませたらスナイフェルスネス半島の宿を発ち、ユネスコの世界遺産にも登録されているンクヴェトリル国立公園（Thingvellir National Park）へ。 西暦930年にアイスランドの議会であるアルシング（Althingi）が初めて開かれた場所として、アイスランド人にとって歴史的に意義深い場所です。

シンクヴェトリルの意義は歴史文化に限らず、地質学的にも素晴らしい場所です。この国立公園は北米大陸プレートとユーラシア大陸プレートの間を走る大西洋海嶺上に位置しています。この二つのプレートはゆっくりと離れ合っており、この現象を地上で見られる非常に珍しい場所なのです。

今日のアクティビティ・オプションの一つはシルフラの泉のシュノーケリング・ツアーで、忘れられない体験になることうけあいです。シルフラは地殻の裂け目で、周囲の溶岩にろ過され湧き出る氷河の雪解け水が満ちています。水中では100メートルも先まで見えるほど透明な水です。参加するには水中で落ち着いていられること、泳げることが条件となります。

その後ゴールデンサークルのドライブを続け、ハウカダルールの谷のゲイシール地熱地帯（Geysir geothermal area）に立ち寄りましょう。ゲイシールは間欠泉で、ここから英語では間欠泉が geyser と呼ばれるようになりました。現在はあまり活発ではありませんが、近くにあるストロックル間欠泉は数分おきに噴出しています。

次の目的地はアイスランドで最も有名な滝のひとつ、はっとするほど美しいグトルフォスの滝（Gullfoss）です。二段の滝をさまざまなアングルから鑑賞できます。真冬には滝の一部が凍って節くれだった氷の結晶となり、荘厳なまでの美しさを見せてくれます。

今日のオプショナルツアーには、ラングヨークトル氷河を走る爽快なスノーモービル体験もあります。氷冠をハイスピードで駆け抜け、氷河と周囲の山々の素晴らしい景色をお楽しみください。

また、冒険はもう十分という方は、シークレットラグーン地熱スパで温泉に浸かってもいいでしょう。その後ゴールデンサークル・エリアの宿まで車で移動してください。途中景色の良いところに立ち寄ってオーロラを探すのも忘れずに。

旅の５日目は南海岸のドライブをお楽しみください。特徴的なブラックサンドビーチが海岸を縁取り、南部高原地帯の縁からは数々の滝が流れ落ちています。中でも、落差６０メートルほどのエレガントなセリャラントスフォス（Seljalandsfoss）と豪快なスコゥガフォス（Skógafoss）の滝は必見です。

南海岸の国道１号は右に海、左に氷河を望める絶景ルート。ミールダルスヨークトル（Mýrdalsjökull）、エイヤフィヤトラヨークトル（Eyjafjallajökull）、ソゥルへイマヨークトル（Sólheimajökull）など、アイスランドを代表する氷河を仰ぐことができます。万年雪を間近で見たい方は、氷河ハイキングのオプショナルツアーをどうぞ。アイゼンをつけて、銀色に輝く氷河の高みを目指します。

氷河の地下世界を探検してみたい方は、カトラ火山（Katla）のアイスケーブ見学にお申込みください。蛍光ブルーの洞窟は忘れられない光景になるでしょう。

夜はヴィーク（Vík）村周辺に宿泊します。

チャーミングなヴィーク町を出発したら、希望者はスカフタフェットル自然保護区（Skaftafell）での氷河ハイキングへ。冬の一日は短いですが、早起きして朝の光に輝くスヴィナフェットルスヨークトル氷河（Svínafellsjökull）を歩いてみては。

そしていよいよ、「アイスランドの至宝」ヨークルスアゥルロゥン氷河湖（Jökulsárlón）とご対面です。静かな湖面には青や白の氷山が浮かび、海に向かってゆっくりと流れていきます。氷の中に見える黒い筋は、遥か昔の火山灰が層になったものです。

9月・10月までは、ボートで湖に出ることもできます。ご希望の方は水陸両用ボートと高速ゾディアック・ボートからお好きな方をお選びください。

湖と隣接するダイヤモンド・ビーチでは、海に出た氷山のかけらが打ち上げられています。黒い砂ときらめく氷のコントラストが印象的です。雪が降った後の白い風景も風情があります。

夜はヨークルスアゥルロゥン付近の宿に宿泊します。日没後のオーロラ探しも楽しみの一つです。

この日の朝は、希望者はブルー・アイスケーブを探検することができます（オプショナルツアー）。欧州最大の氷河ヴァトナヨークトル（Vatnajökull）の地下にできる天然の氷の洞窟はアイスランドで最も美しい光景のひとつ。是非体験していってください！不思議な形の氷柱や氷筍に囲まれた青く神秘的な世界は、旅のハイライトになること間違いなしです。この冬、ヴァトナヨークトル国立公園の西と東で2つの美しい氷の洞窟が発見されました。天候や視界などのコンディションを見極めながら、その日最高の状態の氷の洞窟へとご案内します。

この日も連泊なので、オプショナルツアー以外の時間は自由にお過ごしください。ストックスネス半島（Stokksnes）には通称バットマン山と呼ばれる ヴェストラホルン（Vestrahorn）があります。そそり立つ鋭い峰が美しく、カメラ好きにも人気の山です。

グルメなら、ホプンの町（Höfn）の手長エビ・ロブスターがおすすめです。

「アイスランドの至宝」を飽きるまで眺めたいという方は、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖を再訪するのもいいでしょう。天気や時間によって表情が変わるので、また違った写真が撮れるはずです。

夜はホプンの町の近く、前日と同じ宿に連泊します。

旅の8日目はスカフタフェットル（Skaftafell Nature Reserve）の自然をご堪能ください。現在はヴァトナヨークトル国立公園に吸収されていますが、もともとは独立した自然保護区でした。

それもそのはず、スカフタフェットルは森林、溶岩台地、氷舌、滝など、様々な景観に恵まれた本当に美しい場所です。ハイキングの名所と言われており、短時間で歩けるコースもたくさんあるので、是非チャレンジしてみては？おすすめは、黒い玄武岩の柱状節理に縁どられたスヴァルティフォスの滝（Svartifoss）に至るトレイルです。

夜はヴィーク（Vik）に宿泊します。日没後、海岸沿いを散歩するのも一興です。高台にある教会は、オーロラを見るのにぴったりです。