短期集中7日間の夏季セルフドライブツアー｜アイスランドの厳選名所、名瀑、氷河ハイキング

1週間のアイスランド旅行の2日目はレイキャビクを出発し、西部を観光しながら北アイスランドに向かいます。

文化や自然の見どころに立ち寄りながらゆっくり行くもよし、今日の最終的地アークレイリ（Akureyri）に直行してアークレイリ観光を楽しむもよし。

西アイスランドの文化的な名所としてはボルガルネス村（Borgarnes）とレイクホルト村（Reykholt）があります。ボルガルネスには昔のアイスランドについて学べる入植史博物館（Settlement Centre）があるほか、アイスランドで一番おいしいと評判のアイスクリーム屋さんもあります。

一方、レイクホルト村には偉大な作家・歴史家であり酋長であったスノッリ・ストゥルルソン（Snorri Sturluson）が住んでいた場所です。村の博物館では彼のドラマチックな人生やその中世の作品について知ることができます。

自然を楽しめるスポットとなれば可能性は無限大です。レイクホルトから76㎞ほど離れたところにはクヴァルフィヨルズル（Hvalfjordur）という絶景フィヨルドがあります。ここではアイスランドで最も背の高い滝のひとつであるグリムールを見られます。内陸部には欧州一の湧出量を誇る源泉ディルダルトゥングクヴェル（Deildartunguhver）があります。

バルナフォス（Barnafoss）とフロインフォッサル（Hraunfossar）という双子の滝も一見の価値があります。それぞれ個性があって甲乙つけがたい名瀑です。

北部エリアに入ったらヴァッツネス半島（Vatnsnes）を回ってみましょう。アイスランド随一のアザラシウォッチングの名所です。クヴァンムスタンギ（Hvammstangi）というかわいらしい村にはアザラシ・センター（ Icelandic Seal Centre）もあります。

また半島の沖合にはクヴィートセルクル（Hvitserkur）という一枚岩があります。浅瀬に佇むゾウのような形をしたミステリアスな奇岩です。

そして今日の最終目的地、アークレイリ。レイキャビク同様、多くのショップやレストラン、バーが立ち並ぶチャーミングな町で、素晴らしい建築や博物館もあります。更に北の半島にある小さな漁村など、アイスランド北部の見どころへの玄関口にもなっています。

観光にアドベンチャーをプラスしたい方のために、4つの魅力的な体験をご用意しました。

西アイスランドではヴィズゲルミル（Vidgelmir）という溶岩洞窟を訪れ、曲がりくねった美しいトンネルを探検することができます。ヴィズゲルミルはアイスランド最長の洞窟で、長さ1,595メートル、高さ15.8メートル、幅16.5メートルもあります。

また、巨大なスーパージープを手配してラングヨークトル氷河を登り、氷のトンネルを見学することもできます。氷冠に掘られた人工の洞窟は世界でもここにしかなく、非常にユニークな体験です。

また、ダールヴィーク村（Dalvik）では珍しい「ビール・スパ」体験ができます。北アイスランドの今夜の宿に向かう前に、温かく若いエールのお風呂に浸かって冷たいビールを頂くことができます。

アイスランドで過ごす1週間の夏休みの3日目は素晴らしい北部を堪能しましょう。

ご自分で好きなスポットを巡ってもいいですが、一押しはダイヤモンドサークル観光ルートのドライブです。その見どころの多彩さ、美しさは他に類を見ません。

「ダイヤモンド・サークル」の中心はアークレイリから79㎞ほどのところにあるミーヴァトン湖（Lake Myvatn）です。穏やかな湖沼、たくさんの動植物、そして壮大な地形を見ることができます。連なるクレーターやディムボルギル（Dimmuborgir）のような見事な溶岩の城塞が生命力あふれる水辺の景観と好対照をなしています。

ミーヴァトンは緑豊かなオアシスですが、周囲にはドラマチックで荒涼とした景色や地形が広がっています。例えばナゥマスカルズ峠（Namaskard）は激しく蒸気を吹き出す噴気孔が点在する不毛の高原です。ミーヴァトン湖から約14㎞のところにあるこの峠は土壌が高温かつ酸性で、地面に赤、緑、黄色、オレンジのカラフルな筋ができています。

ミーヴァトン湖に向かう途中にはダイヤモンド・サークルのもう一つの名所、ゴーザフォスの滝（Godafoss）があるので是非立ち寄ってみましょう。歴史の舞台ともなった美しい滝で、ナゥマスカルズから53㎞ほど離れています。落差12メートル、幅30メートルの姿を見れば寄り道してよかったと思うはずです。

一方、ミーヴァトン湖に行く前に北に迂回するとフーサヴィーク（Husavik）という静かな村に行くことができます。世界有数のホエールウォッチングの名所として知られるスポットです。

ダイヤモンドサークルの最後の見どころはもう少し東にあります。デッティフォス（Dettifoss）は欧州の他のどの滝よりも勢いよく、古い渓谷に流れ落ちる荒々しい滝です。一方、アゥスビルギは豊かな森林が広がる完璧な馬蹄形の渓谷で、ハイキングにおすすめのスポットです。

旅程表でご紹介する北アイスランドの名所を巡った後はリングロードに戻りましょう。ユネスコの世界遺産に登録されているヴァトナヨークトル国立公園の壮大な景色の中を走り、東アイスランド最大の町エイイルスタジル（Egilsstadir）を目指します。

観光に疲れたら、温泉で一休み。この日はおすすめの温泉が二つあります。ミーヴァトン・ネイチャー・バス（Myvatn Nature Baths）とヴォーク・バス（Vok Baths）です。ミーヴァトン・ネイチャー・バスは設備が整っており、ブルーラグーンとも並び称される効能豊かな温泉です。

一方、東アイスランドの美しい湖の中に浮かぶヴォーク・バス（Vok Baths）は一日の最後に訪れるのに最適のロケーションです。

夜は東アイスランドのホテルに宿泊します。

1週間のアイスランド周遊ドライブの4日目は都会を遠く離れた、美しいイーストフィヨルド地方を旅します。ここまでたどり着く観光客はあまりいません。

リングロード沿いには数々の雄大なフィヨルドがありますが、エイイルススタジルから迂回して美しいボルガルフィヨルズル・エイストリ（Borgarfjordur Eystri）などの知る人ぞ知るスポットを訪れてみましょう。

海岸に出る前にアイスランド最大の森、ハットルオルムススターザスコゥガル（Hallormstadasskogar）や、ミステリアスなラーガルフリョゥト湖（Lagarfljot）など、町の周辺にある名所を見てみるのもおすすめです。

ハットルオルムススターザスコゥガルはエイイルススタジルから約25㎞のところにあります。740平方キロメートルもある広大な森にはハイキングコースがたくさんあり、多くの野生動物が生息しています。

一方、ラーガルフリョゥト湖は美しい自然に囲まれた有名な釣りスポットです。Lagarfljot Wyrmという謎の怪物が棲んでいるという伝承があることでも知られています。ラーガルフリョゥトの湖面に不思議な影が浮かんだら、このネッシーの親戚の仕業かもしれません。

峠を越え、海沿いの細い道を辿りながら、この地方の雄大な景色に圧倒されることでしょう。きらめく湾、ドラマチックな山、小さな村。他の観光客がほとんどいないのも魅力です。

さらに、崖に営巣する海鳥や浜辺のアザラシを見ることもできるでしょう。野生動物が多いイーストフィヨルドならではの景色です。この地方はアイスランドで唯一、野生のトナカイの群れがさすらう場所でもあります。

イーストフィヨルドの南端まで来たらエイストラホルンとヴェストラホルンという二つの山をお見逃しなく。他のアイスランドの山ほど人気ではありませんが、エイストラホルンは珍しい特徴をもった山です。

エイストラホルンは鉄分とマグネシウムを多く含む斑レイ岩という種類の溶岩の山で、このため黒っぽくごつごつとしています。砂利の斜面は勾配がきついため登山は容易ではありません。しかしKrossasnesfjall山脈に聳え立つ標高756メートルの威容を見れば立ち寄ってよかったと思うでしょう。

ヴェストラホルンもまた、エイストラホルンと同じ斑れい岩でできているため暗く険しい姿をしています。標高は454メートルで、ヴァトナヨークトル国立公園の山々とはつながっていない孤高の山です。

一日観光した後は南東部の宿に泊まります。

5日目は自然の驚異に満ちた壮大な南海岸をドライブします。

その美しさは今日最初の見どころ、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖（Jokulsarlon）を訪れればすぐにわかるでしょう。欧州最大の氷河、ヴァトナヨークトル（Vatnajokull）の氷舌と海の間に横たわるこの湖は息をのむほど美しい氷山で埋め尽くされています。

氷山はそれぞれ鮮やかな青や白に輝き、過去の噴火による黒い火山灰の縞模様を閉じ込めています。数階建てのビルくらい大きなものも少なくありません。この絶景を更に満喫したい方は、水陸両用船かゾディアックボートに乗って氷河湖のクルーズに出ることができます。

海につながる細い水路を通れるほど小さく溶け割れた氷山は、やがてダイヤモンド・ビーチの黒い砂浜に流れ着きます。南海岸のドライブを続ける前に、是非このビーチを散策してきらきらと輝く氷のかけらを眺めてみてください。

今日のルートの次の名所は見どころ満載の自然保護区、スカフタフェットル（Skaftafell）です。氷舌や有名なスヴァルティフォスの滝などの見どころを結ぶハイキングコースも豊富です。

ツアーご予約時にオプションを追加すると、溢流氷河のひとつでハイキングに挑戦できます。安全装備の貸し出しを受け、スヴィナフェットルスヨークトル氷河（Svinafellsjokull）を登って見事な氷の造形や背筋も凍るクレバス、壮大なパノラマをご覧いただけます。

南海岸の次の見どころは今日二つ目の黒い砂浜、レイニスフィヤラ（Reynisfjara）です。見る者を惹きつけてやまない不思議な魅力があり、波が荒く、独特の地質が見られます。

すぐ目に付くのはレイニスドランガルという双子の海食柱です。伝説では船にいたずらをしていた二匹のトロールが太陽の光を浴びてしまい、岩になってしまったのだといわれています。

レイニスフィヤラの隣にはディルホゥラエイ（Dyrholaey）という巨大な岩のアーチがあります。こちらも海岸の絶景スポットです。いつ訪れても美しい場所ですが、夏は何千羽ものパフィンが岩に巣を作るので特に必見です。

南海岸最後の見どころはどれも見事な三つの滝です。最初に通るのが最も迫力があるスコゥガフォスの滝（Skogafoss）で、高さ60メートルの断崖絶壁から怒涛のように流れ落ちています。

次のセリャランズフォス（Seljalandsfoss）も落差は同じくらいですが優美な雰囲気で、滝をぐるりと巡る小道があるので裏見ができます。

最後はグリューブラブーイの滝（Gljufrabui）です。リングロードからは見えないため通り過ぎてしまう人も少なくありません。大きな岩の上からおとぎ話に出てきそうな洞窟の中に落ちていく不思議な滝です。狭い峡谷を少し歩いていくと見ることができます。

南海岸でわくわくするような一日を過ごした後は、このエリアの宿に宿泊します。

冒険旅行の6日目はアイスランドで最も有名な観光ルート、ゴールデンサークルの三大名所を訪れます。

一つ目の名所は大迫力の壮麗な二段滝、グトルフォス（Gullfoss）です。地元の農家の娘によって発電所建設の危機から救われたこの滝は、アイスランドの環境運動にとっても意義深い場所です。夏は滝口まで続く遊歩道を歩いて、水しぶきがかかるくらい近くで滝を見ることができます。

次はグトルフォスの滝から約9㎞離れたゲイシール地熱地帯（Geysir）です。ここにはストロックルという非常に活発な間欠泉があります。数分おきに噴出していますが、周囲にも無数の熱泉や噴気孔、沸騰する泥だまりがあり、待つ間も退屈しません。

最後に、アイスランドに三つある国立公園の一つ、シンクヴェトリル国立公園（Thingvellir）を訪れます。ヨーロッパと北米の境界を示す二つの近く大陸プレートに挟まれた一帯です。雄大な景色の中を渓谷、泉、森、小さな滝、そしてこの国で最も重要な史跡へと続く多くのトレイルが走っています。

ゴールデンサークル巡りの途中で、アイスランドの定番アドベンチャー二種類のいずれかに参加することもできます。一つはシンクヴェトリル国立公園内のシルフラ渓谷（Silfra）を流れる透き通った湧き水の中でシュノーケリングをするツアーです。ドライスーツを着用して二大陸間の真っ青な水中世界を探検します。シュノーケリングに参加するには水中で落ち着いていられること、自力で泳げることが条件となります。

もう一つのオプションはスノーモービル体験です。グトルフォスの滝の駐車場からスーパージープに乗り込み、ラングヨークトル氷河を登ります。輝く氷河の上でスノーモービルに乗り換え、壮大な景色の中でアドレナリン全開のアドベンチャーを楽しみます。

ゴールデンサークル・ルートを巡り、スリリングな体験を満喫した後はレイキャビクに向かい、文化の街をお楽しみください。ネイチャー派はゴールデンサークル・エリアに留まり、ケリズ火口湖（Kerid）やシークレットラグーンなどの穴場を訪れても。

ゴールデンサークルを制覇したら、1週間のアイスランド旅行最後の夜はレイキャビクで過ごします。