とっておきのアイスランド・夏のリングロード8日間の旅

2日目からは5泊6日の周遊バスツアーが始まります。朝、ガイドと他の参加者と合流してください。この日はゴールデンサークルを観光します。

最初に向かうのはシンクヴェトリル国立公園（Thingvellir）です。UNESCO世界遺産にも登録されています。二つの大陸プレートに挟まれた谷には森や清流、溶岩原が広がっています。ヴァイキングたちも活動していた、歴史ある場所です。

ここでは大陸間シュノーケリングができます（オプション）。シルフラ（Silfra）という大地の割れ目には透視度は100mを越える水中世界が広がっており、ブルーのグラデーションは感動的です。

装備は全て貸し出します。但しシュノーケリングは水中で落ち着いていられること、自力で泳げることが基本条件ですのでご留意ください。

次にゲイシール地熱地帯（Geysir）へご案内します。間欠泉やフマロールが点在するエリアです。最も有名なのはストロックル間欠泉（Strokkur）で、約10分おきに高さ20mにもなる熱水の柱を噴出します。

他にもたくさんの熱泉、噴気孔や熱い泥だまりが見られます。

ゴールデンサークル最後の名所は「黄金の滝」グトルフォス（Gullfoss）です。落差は32mですがとにかく大きく、遠くまで轟音が響き渡ります。

日が差すと滝しぶきに虹がかかります。晴れた日には展望台から源流であるラングヨークトル氷河が見えることも。

観光を終えたら、ゴールデンサークル周辺の宿にご案内します。

3日目はいよいよリングロードに出て、アイスランド沿岸を反時計回りに旅をします。この日は主に南海岸の名所をご案内します。バスの左手を見やると、エイヤフィヤトラヨークトル（Eyjafjallajokull）などの氷河も見えるでしょう。

まずはセリャランズフォスとスコゥガフォスの滝（Seljalandsfoss、 Skogafoss）を見学します。

セリャランズフォスは落差60mの優美な滝で、背後の洞窟からは滝越しに南海岸の絶景を望むことができます。

一方スコゥガフォスは落差60m、幅25mのアイスランド有数の滝です。滝つぼの周りが大きく開けているのですぐ近くまで行くことができます（濡れるのでレインウェアがあると便利です）。ダブルレインボーが見られることもあります。

その後はディルホゥラエイ岬（Dyrholaey）を訪れます。船が通れるほど大きな、天然の岩のアーチがあり、夏は断崖に何千羽ものパフィンが巣を作ります。

近くには、レイニスフィヤラ（Reynisfjara）は美しい黒い砂浜があります。魔法で石に変わってしまったトロールだと言われている奇岩も必見。

この日のオプション・アクティビティはアイスケーブ探検です。カトラ（Katla）という火山を覆う、ミールダルスヨークトル氷河の中にあります。夏も見学できる、唯一の天然の氷の洞窟です。

ミールダルスヨークトル氷河は面積は約600㎢、標高は約1500mで、アイスランドで四番目に大きな氷河です。

アイスランドの自然を満喫したら、南部エリアの宿にご案内します。

4日目は南海岸を更に東に進み、スカフタフェットル自然保護区を通ってヨークルスアゥルロゥン氷河湖まで行きます。

スカフタフェットル（Skaftafell）はヴァトナヨークトル国立公園内にあり、欧州最大の氷河ヴァトナヨークトルから伸びる氷帽に三方を囲まれた美しいエリアです。ヴァトナヨークトルの総面積は8100㎢。アイスランドの最高峰クヴァンナダルスフニュークル（Hvannadalshnjukur）もその氷の下に眠っています。

希望者は氷河ハイキングをどうぞ（オプション）。安全装備を貸し出した後、専門ガイドがクレバスや氷の壁、不思議な氷の造形が見られる氷河の世界をご案内します。周囲の眺望も最高です。

スカフタフェットルを過ぎると、いよいよヨークルスアゥルロゥン氷河湖（Jokulsarlon）です。アイスランドで最も深い湖で、大小様々な氷山が浮かぶ光景は幻想的。アザラシが姿を見せることもあります。

ここではクルーズに参加することもできます（オプション）。手頃な水陸両用ボートと、小回りの利くゾディアックボートから選べます。

道の反対側にはダイヤモンドビーチという砂浜があります。氷のかけらが散らばる美しい黒砂海岸で、ここでもアザラシがよく見られます。夕方の散歩にぴったりです。

その後バスに戻り、この日の宿までご案内します。

5日目はアイスランドで最も人口が少なく、手つかずの原野が残る東フィヨルド地方を訪ねます。

アイスランドの東海岸は、ベルフィヨルズル（Berufjordur）からボルガルフィヨルズル・エイストリ（Borgarfjordur Eystri）まで、約120㎞にわたって深いフィヨルドが続いています。

曲がりくねった峠道を走って行くと、深い森や輝く湖、タイムスリップしたような昔ながらのアイスランドの村が見られるでしょう。運が良ければ野生のトナカイやアザラシ、パフィンなどの渡り鳥やクジラも姿を現すかもしれません。

主な見どころはヴェストラホルン山（Vestrahorn）やデューパヴォーグル村（Djupavogur）、Jonの岩石コレクションなど。

エイイルススタジル（Egilsstadir）という町の近くにあるハットルオルムススターザスコゥガル（Hallormsstaðaskógar）という森も訪れます。広さ740㎢のアイスランド最大の森林地帯です。

たくさんのハイキングトレイルがあり、野生動物もいます。1905年に保護区に指定され、1950年ごろから大規模な植林活動が始まりました。

ネッシーのような怪物が棲むという伝説のあるラーガルフリョゥト湖（Lagarfjlot）も見学します。怪物がいない時は、釣り人が糸を垂れる美しい湖です。

この日のオプションは乗馬体験です。人家が少ない東部の大自然を楽しむのにもってこいのアクティビティです。

夜はアイスランド東部の宿に宿泊します。

6日目はアイスランド北部に入り、ダイヤモンドサークルを観光します。その前に、希望者はヴォーク・バス温泉（Vok Baths）に立ち寄っても。

ヴォーク・バス温泉は東部アイスランド最大の温泉スパ施設で、プールが二つ、コールド・トンネル、周囲の絶景を望む温泉プール、サウナ、水中バーなどがあります。

屋内更衣室と個室シャワーもあります。湧き水と地元ハーブを使ったハーブティーを頂けるTea Barも評判です。

温泉の後はいよいよダイヤモンドサークル巡りです。最初の名所はデッティフォスの滝（Dettifoss）と言います。落差43m、幅100m、欧州一の落水量を誇る滝です。毎秒193㎥の水が流れています。

滝の周りは荒涼としていてドラマチックです。ハリウッドSF映画『プロメテウス』のオープニングシーンに採用されたのもうなずけます。

次に馬蹄型の大渓谷アゥスビルギ（Asbyrgi）にご案内します。白樺の林が美しく、地元では北欧神の愛馬の足跡だと信じられています。

そしてミーヴァトン湖エリア（Myvatn）へ。ミーヴァトンは「蠅の湖」という意味で、実際小さな羽虫がたくさん飛んでいます。長さ9.5㎞、幅6.5㎞あり、アイスランドで四番目に大きな湖です。

湖畔には美しい花が咲き乱れ、偽クレーターや玄武岩の柱が独特の風景を作っています。

近くにはディムボルギル（Dimmuborgir）の溶岩城塞やナゥマスカルズ地熱地帯（Namaskard）などの名所もあります。

ゴーザフォスの滝（Godafoss）に立ち寄ってから、宿のあるアークレイリ（Akureyri）に向かいます。レストランやお店、バーがある賑やかな街です。