洞窟探検とは言っても、ピンと来ないかもしれませんね。洞窟探検は英語ではケイビング(Caving)と呼ばれる人気のアクティビティです。

日本で「洞窟に行く」というと洞穴を見学したり、鍾乳洞や風穴・氷穴の見学を思い浮かべるのではないでしょうか。

アイスランドの洞窟探検は、日本のそれとはちょっとイメージが違います。鍾乳洞などが観光に適切なように整備されライトアップされているのに対し、アイスランドの洞窟は溶岩洞窟そのまま。まさに、探検という言葉がぴったりな場所です。

天井部分が崩落したヴィズゲルミルの洞窟

写真:現地出発|ヴィズゲルミルの溶岩洞窟探検

アイスランドで一般的にいう洞窟探検は、溶岩が冷えて固まる過程で空洞になった洞窟を見学するもの。ヘルメットとヘッドライトを装着し、時には膝をついて進みます。ツアーによってはゴンドラに乗って地下世界へ降りていくものもあり、ちょっとした「探険家」気分が味わえるんです。

お勧めする理由

ケイビング、正直なところ人によって感動する差が大きいかもしれません。ばーんと開けた絶景がある場所ではありませんし、閉所恐怖症や暗所恐怖症の人は楽しめません。不思議な溶岩の壁が見られるといっても、多少の地学の知識がなければ、その「凄さ」は見過ごされてしまうでしょう。

でもちょっと想像をすると、すごいロマンが詰まっている洞窟。洞窟の多くは地上からは見えず、近くに来てようやくその入り口に気づくものです。ただのだだっ広い荒野の下に、大きな洞窟があるなんて想像もできません。

このどこに洞窟が!?

写真:レイキャビク発|洞窟探検 半日ツアー

それにこの洞窟、何百年前、何千年前の火山噴火や火山活動によって形成され、その後何百年も発見されることはなかったものです。そして、今なお洞窟は発見され続けているのだそうです。

また、今見学している洞窟も、もしかした壁一枚隔てて奥にも洞窟があるのかも。もしかしたらその足の下にも洞窟があるのかも!?という全容解明にはほど遠い現状なのだそうです。

ヴァッツヘットリル洞窟のガイドさん曰く、「ジャンプすると洞窟の底が抜けて、巨大かもしれない空間に落ちてしまうかもしれないので、むやみにジャンプしないでください。」ということでした。

そこにあるかもしれないし、無いかもしれない新たな洞窟。もし新たな洞窟が発見されれば、今までだれも(動物も含めて)入ったことのない空間が現れるんです。人間の生きている時間なんて、洞窟が発見されるのを待っていた時間に比べたらちっぽけなものです。

洞窟の内部は、真っ暗でしんと静まり返っています。人の社会がどんなに混迷を極めようとも、この洞窟内部の空気は変わることはありません。そんなちょっとした哲学的な気分にさせてくれる洞窟。

また、溶岩洞窟の内部は溶岩が冷えて固まった跡だけではなく、複数回に渡り溶岩が流れた跡も見ることができます。溶岩は一瞬にして各所同様に固まるのではなく、場所により少しづつ形を変えて固まって行きます。

アルナルケルの洞窟

写真:南海岸の撮影スポット巡り|氷河ハイキング、溶岩洞窟探検付き

上の写真のアルナルケルの洞窟で見られるようなテーブル状の溶岩は、すでに空洞となっていた洞窟の底を溶岩が流れたため上部が冷え、先に固まったものなのだそうです。やがて底辺を流れる溶岩が無くなると、テーブル上に固まった上部は崩れ落ちますが、一部は今でもその形をとどめています。

誰にも見届けられることなく繰り返される火山活動。アイスランドの溶岩洞窟からはその過去の活動の様子を紐解くことができます。

洞窟探検のツアーは他の日帰りツアーに比べ短く、比較的安価です。お子様の参加もできるので気軽に楽しめるアクティビティです。

難点は写真の撮影が難しいことでしょうか。暗闇のためフラッシュは必須ですが、フラッシュを使ってしまうと暗闇の良さが無くなってしまいます。良い写真が手持ちで無いので、このブログでもツアー写真を拝借しました。

個性豊かな洞窟

溶岩洞窟と言っても、それぞれ大きさも奥行きも全く違うアイスランドの洞窟。人気の洞窟ツアーからいくつか紹介します。

スリーフヌーカギグル火山の火口洞窟

スリーフヌーカギグル火山の洞窟

写真:インサイド・ザ・ボルケーノ|スリーフヌカギグル火山の火口探検

洞窟というには大きすぎる空間が広がるスリーフヌーカギグル火山の洞窟。なんと火口のマグマが地下へ流れ出た後、その溶岩ドームがそっくりそのまま残ってしまった場所です。最近までは研究者しか入れなかったというのですから、気分はまさに火山研究家です。

レイキャビクから約30分という場所にあり、半日で楽しめます。

ヴァッツヘットリル洞窟

ヴァッツヘットリル洞窟

写真:現地発|ヴァッツヘットリルの洞窟探検ツアー

アイスランド語で「水の洞窟」という名の洞窟。アリの巣のように、いくつもの小さな洞窟がつながった洞窟で、その最深部には巨大な空間が広がっています。さらにその奥には泉が湧き出ており水を飲むこともできます。こんな地下深くに泉を発見した人、どんな気持ちだったでしょうね!

スナイフェルスネス半島にあり、メインストリート沿いにあるので簡単にアクセスできます。レンタカーで旅をする人はぜひ!

ヴィズゲルミルの洞窟

何層にもなって固まった溶岩の壁

写真:現地出発|ヴィズゲルミルの溶岩洞窟探検

ボルガルフィヨルズルにある洞窟は内部空間が広く、アイスランドでは珍しくきちんと整備されています。木道が敷かれているので小さなお子様でも参加できます。(年齢制限ありません!)照明も設置されていて、ヘッドライトだけでは全容を見ることが難しい大きな洞窟の内部の様子もよくわかります。色とりどりの壁の様子が面白い洞窟です。

ツアーで必要な持ち物

ヘッドライトとヘルメットはツアーに含まれているのでガイドさんから渡されます。泥だらけになってもいいような動きやすい服装と、足元が不安定な場所でもしっかりと歩ける靴を準備します。雨天決行なので、濡れないように防水のアウターも必須です。

たくさん運動するアクティビティではありませんが、ちょっとしたお菓子や水筒はあったほうがいいと思います。洞窟の周辺にはお店はありません。


安全確保のため、ガイドの引率するツアーに参加することをお勧めします。柵などがなく自由に出入りできる洞窟もありますが、ヘルメットやヘッドライトは必須です。また、ガイドさんであれば、何か変化があった時に安全を優先した判断をします。

アイスランドの洞窟は様々な種類のものがありロケーションも様々。旅行の予定にあったツアーを見つけてみましょう!

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