アイスランドの天気と服装
なかなかよくわからない、アイスランドの天気と服装について紹介します。
名前からして寒そうなアイスランド。夏はとっても寒く感じますが、冬はそれほど寒い場所ではないんです。それでも、やはりちゃんとした服装が楽しい旅の秘訣です。
各シーズンの天気の様子はこちらの記事からどうぞ。【アイスランド旅行のベストシーズン】
持ち物のリストはこの記事でチェック。忘れ物をすると痛い目に遭います。【アイスランド旅行のスーツケースの中身はこれだ!】
天気予報の見方、アイスランドの気象局
アイスランドのお天気は、アイスランドの気象局のサイトからチェックしましょう。
メインページのタブ2つ目、緑で囲ったタブをクリックすると全国のお天気が見れます。レイキャビクは赤丸のところです。
右側のボックスの中から、地域を選ぶことができます。Reykjavik Areaでもいいですが、矢印で示したFaxaflóiを選ぶとゴールデンサークルやブルーラグーンのエリアも見れます。緑がレイキャビクで赤がシングヴェトリル国立公園。
アイスランドの天気予報には、雨量や降水確率は載りません。その代わりに風速が表示されています。「→数字」で風向きと風速(秒速)を示しています。
アイスランドは天候が変わりやすく、小雨が頻繁にぱらついたり、晴れ間がのぞいたりと、忙しい天気です。そのかわり土砂降りになることはほとんどなく、また一日中晴れていることも稀です。
その一方、強風になることが多く、特に車の運転や野外で活動する際には風の強さがその日の「過ごしやすさ」の目安になります。
上の写真で赤く囲ったところはウェストマン諸島です。気温は8℃と高めですが風速が21m/秒です。これは「身体を60度くらいに傾けないと立っていられない。子供は飛ばされそうになる。」くらいだそうです。なので気温は高くてもしっかりした防水・防風の上着が無いと野外にいるのは辛いな、ということが予想できます。
この風速20m/秒はたまにあるくらいですが、「樹木が激しく揺れ、電線などがぴゅうぴゅうと鳴る。雨傘が壊される。」という風速10m/秒というのは頻繁にあります。
反対に、下記の天気予報はどうでしょうか?氷点下ですが、風が無い上に晴れ。関東の寒い冬の日のように、お日様の光が暖かく感じられるかもしれません。
アイスランドは冷涼な気候で、気温ばかりに目を向けがちですが、気温だけでは対応できないのがアイスランドです。
では、一体どんな服装がいいのでしょうか?
アイスランド人からのアドバイスとして「暖かい服」というのを良く聞きますが、これはまったく当てにならないアドバイスだと思います笑! そもそも、日々目にする「暖かい服」の基準がアイスランドと日本では違うのですから!
夏は雨に気をつけて、小物を上手に使いましょう。
前述の通り、風の強いアイスランドでは小雨でも全身が濡れてしまうことがあります。雨と風で体を冷やさないように下の写真のようなレインコートがあると便利です。
また、気温は日により大きく変わりますが10℃から20℃の間を前後します。たとえ晴れても暑い!というほどにはなりません。Tシャツ一枚で過ごすことはほとんどありません。またタイツ無しにスカートを履くこともありません。急に冷たい風が吹くこともあるのでフリースのパーカやセーターがあると便利です。雨が降ったらそのうえにレインコートを羽織りましょう。レインコートはウインドブレーカーの代わりにもなるので重宝します。スカーフも欠かせません。また帽子や手袋、タイツもあるといいですよ。靴は何でも大丈夫ですが、濡れないものがいいです。サンダルの出番はありません。ただし、室内は暖かくTシャツで十分です。
左のコートは北欧ブランドのレインコート。さすがに厚みがあり、薄いレイヤーがあるので防寒できます。右は日本の夏の登山用のレインウェア。非常に薄いので、この下にセーターが必要です。左のコートを買ってから右のレインウェアは手放しました。
登山をされる方は、標高2000mくらいの涼しさというか寒さ、気候を思い浮かべてもらえればいいのではと思います。晴れたら日差しが厳しいけど、曇ったら寒い、みたいな感じです。登山をされない方も、山の気候を検索してみるといいかもしれません。アイスランドの天気は日本の高山に似ている気がします。
日本の春や秋のような気温なのでおしゃれもできますが、急に雨が降ってきたりするので準備だけはしっかりと。レインウェアのパンツもあると急な天候の悪化にも問題なく対応できます。
冬は上質のアウターレイヤーのしっかりしたダウンを手に入れるか、少なくとも雨風をしのげる格好で。
私が上写真の緑のコートを着るのは5月から9月までです。その前後は下のような重いジャケットとコートです。
写真左はノースフェイスのダウンジャケット、アイスランドで6万クローナくらいしました。高いですが暖かいです。10月後半から雪どけまで、半年くらいはこのジャケットを愛用しています。
ダウンジャケットですが、アウターレイヤーがしっかりしていて防水と防風がきちんとできる仕様です。さらに高いですがカナダ・グースというブランドも良さそうです。(欲しいです!)ダウンといっても色々な種類がありますが、アウターレイヤーのしっかりしていない防水機能の無いものはおすすめしません。雨や雪で濡れると、もう乾きません。(インナーとしてならもちろん大丈夫です。)
写真右は日本のアウトレットで1万5千円くらいで買ったロキシーのスノーボードウェア。防水・防風はできますが、中にセーターを2枚重ねで着ないと真冬は寒いです。(運動して発熱することを考えて作られているので。)氷河ハイキングなどの時用にとってありますが、普段使いではありません。
室内が常に暖かいアイスランドでは、家の中では前開きの薄いセーターのみだったり、秋であればTシャツで十分なこともあります。私は家の中ではTシャツに薄いカーデかフリース、外に行く時には写真左のダウンジャケットにマフラー(時には2重巻き)、手袋、帽子で外出です。
真冬(12月から3月あたり)はジーンズは避けたほうが無難です。お天気が良い日は寒いだけですが、雪で濡れてしまうと乾きません。防水機能がなくても裏起毛で防風機能のスウェットパンツは沢山あります。ネットで購入できますし、一枚あると本当に野外での暖かさが違うので重宝すると思います。スウェットパンツの下にタイツを履くとさらに暖かいです。スキーウェアのパンツも便利です。また、夏山登山用のレインウェアのパンツも使えます。スウェットパンツに重ねれば雨・風・雪、全て防げますよ!
靴はスノーブーツがあれば一番ですが、無い場合は足首まで高さのあるハイキングシューズやブーツがおすすめです。気温はそこまで低くないので、防寒より雨や雪でも濡れない防水対策をすると良いと思います。
また、滑り止めとして砂や塩を歩道に撒くので、靴が汚れてしまうことがあります。洗えない靴は避けたほうが無難です。
地面が凍結することの多いアイスランドでは、下の写真のような滑り止めがあるととても便利です。私は冬の間は常に携帯しています。「滑り止め スパイク」で検索するとでてきます。日本で買ったほうが安いので、ぜひこの際にお買い求めください~。とても役にたつアイテムです!!
他にも冬の北海道やカナダを旅行する際の注意点などを、ネットで見てみるのもいいと思いますよ。
防寒着のレンタルは無いものと思って!
くどくどと書いた服装ですが、アイスランドでは一部のツアーを除いて、防寒着やハイキングシューズのレンタルはありません。ツアーを申し込む際には、レンタルの有無を必ず確認しましょう。
それでも、レンタル可能なツアー以外の時間もアイスランドに滞在しているわけですから、他の日でも良い靴や上着は必要ではないでしょうか。
レイキャビクのダウンタウンに限れば除雪もわりとちゃんとされ、歩く距離も短いのでそこまで服装に気を使わなくても大丈夫です。でもゴールデンサークルや他の観光地は大自然のまっただなかにあり、雨や雪が降ったら遮るものは無く、風が吹き荒れても避難できるのはバスの中だけ、なんてこともあります。少しくらい天気が崩れても楽しく観光するには、やっぱりしっかり防寒をする、雨風から体を守るような格好をするということに限ります。
しっかりした防寒着がお手元にない方は、お買い求めいただくか、お友達やご家族の方から借りたりして調達することをお勧めします。ネットで検索すればレンタルできるサイトもあるのでチェックしてみる価値はあります。
最後に、オーロラ予報の見方を紹介
アイスランド気象局のホームページではオーロラ予報もあります。
左側のAurora Forecastをクリックすると、アイスランドにかかる雲の状況と、オーロラの強さを表す指数がでてきます。
地図にある緑のエリアは曇りです。濃い緑ほど厚い雲ですので、オーロラや星空を見ることは難しいでしょう。薄い緑であれば、雲から透けるオーロラが見えるかもしれません。一番いいのは真っ白の時です。
右上の数字はオーロラの強さを示しています。9が最大ですが、普通5以上になることは滅多にありません。また2や3でも運がよければかなり綺麗なオーロラを見ることができます。
これらはあくまでも現在の科学で予想できる範囲でのオーロラ予報であり、結局のところ自然現象であるオーロラを完璧に予測するものではありません。良い予報がでていても、オーロラが現れないこともあれば、オーロラ指数が低くても意を付いたように壮大なオーロラがレイキャビクに出現することもあります。オーロラを必ず見れるという保障はありませんが、例え予報が思わしくなくても、見れる可能性がゼロではないことも、心に留めておいてくださいね。
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