アイスランドのゲテモノ料理として有名な羊の頭、スヴィーズ(Svið)。
厳しい気候の島国で、貴重な羊を無駄にしないために発展した料理です。
今まで怖くて手を出しませんでしたが、やっぱり食べてみないと心残りになる! 私はアイスランドの伝統料理、スヴィーズを食べることが出来るのでしょうか!?
アイスランドでは羊の頭はまず毛を焼き、その後塩水で1時間から1時間程煮て調理します。頭は半分にスライスされています。
ところで、羊の耳には誰が持ち主かということを示したマークがありますが、そのマーク付きの耳を食べると、食べた人に羊の窃盗の疑いがかかるのだそうです。
ということで、スヴィーズはあらかじめ耳を取り除いてしまうので、遠くから見るだけだと頭だとはすぐにわかりません。
アイスランドの伝統料理といわれてますが、インターネットで調べてみると実はアイスランドに限らず世界中のいろいろなところで羊の頭(耳つき)は食べられているようです。
レイキャビクでスヴィーズを食べてみたいという人はBSÍバスターミナル内のカフェへどうぞ!
メニューには英語で「Sheep Head」と書かれています。わかりやすい!2000クローナと結構なお値段です。時間の無い人ように、ドライブスルーもあるんですよ!
ここから先はもっと大変な写真がでてくるのでご注意ください。
ついに登場、羊の頭!羊の皮、黒い!
この日は、スヴィーズ初体験メンバーで参戦しましたが、皆でじーっと見つめると緊張してきますね。テンションが上がっておかしくなってきたようです。
添えてあるのはマッシュポテトと、得体の知れないオレンジ色の野菜がマッシュされたもの(日本にはないカブの類だと思います)。ソースはありません。
頬の部分をちょっと触ってみるとブニブニします!意外な感触にドキドキ。でも、そりゃそうです。皮ですから、弾力あるに決まってますよね。
ひっくり返すと、ただの骨と肉の塊でした。
脳みそは取り除かれています。
舌。羊のタンです。
ざっくり切ります。切り落とされると、ただのお肉です。
美味しいー!羊のタン!
舌が美味しいことが分かると、もう私の頭の中では、スヴィーズは得体の知れないものから、ただの骨の多い肉に変化してしまいました。
しかし思った以上にお肉がありません...
表に戻し皮をはがすと、理科室の人体模型ならぬ、羊の頭の模型みたいです。
頬の肉は美味しいのですが、他に食べるところもありません。
目は、特になんとも無いようです。(私は食べてませんが。)
皮は焼いた秋刀魚の皮のように、煙くさくて脂っこい。(もしかしたらこのスヴィーズは燻製にしてあるのかも?) 私達は食べれませんでした...。皮付きの食べ残しは見るも無残な姿なので写真はここで終了です。
感想:食べることはできるけど、同じお肉ならラムのステーキのほうが良い
頬肉やタンのように美味しい部分もありましたし、割と普通に食べることはできましたが、お肉の量が少ないのが難点です。
しかし、アイスランドに来たからには食べなくてはいけない?変わった料理であることは確かでしょう。
興味のある人はスーパーマーケットで安い冷凍のスヴィーズを買って、自分で調理して食べるという手もあります。もしかしたら、アレンジ次第、添えるソース次第でもっと美味しくなるかもしれません。
絶品料理ではありませんが、羊の頭料理 スヴィーズ、アイスランドの思い出話にぜひどうでしょうか?
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