レイキャビク街歩きガイド

レイキャビク街歩きガイド

Richard Chapman
作者: Richard Chapman
認証済みスペシャリスト

The Sólfarið (Sun Voyage) sculpture by Reykjavík's northern shore

アイスランドの首都、レイキャビク。カラフルな街並みが有名ですが、実は隠された秘密もたくさんあります。徒歩で訪れることができるアート、歴史や文化が見られるスポットをご紹介します。レイキャビクの街歩きのお供にどうぞ!

レイキャビク散策の仕方

お勧めはやっぱり徒歩!コンパクトにまとまった町は、車や観光バスに乗る必要はなく徒歩で楽しめます。レンタカーを利用している人もホテルや駐車場に車を止めて歩いてみましょう。もちろん、小さな町なので半日ほどあれば主要なスポットは制覇できますので、残りの半日でアクティビティに参加するのもありですよ!



Map of Main Attractions in Reykjavik, the capital of Iceland

持ち物

  • レインコート
  • カメラ
  • スニーカー
  • 地図(無料で配布しています)

便利な立役者 レイキャビク・シティカード

シティカードがあれば公立の美術館や博物館が無料になるほかプールの入場料も無料です。ショッピングだけでなく、博物館などの施設利用も考えているのであればこのカードが便利です。



 

スマホの方は画面を横向きに。

レイキャビクのダウンタウン、なんと皇居のお濠の中にすっぽり入ってしまいました!ロイガベーグルをすたすた歩けば、反対側まで20分ほどで歩けます。車ではなく徒歩が便利なのがわかるでしょうか。夏には自転車レンタルも便利ですよ!

注意すること

安全な国ですが、置き引きなどはありますので貴重品には気を付けましょう。また夜に女性一人で歩いても問題ありませんが、酔っぱらった人などはいます。行ってはいけないエリアなどはありません。レンタカーの場合、貴重品や高価なものは車内に置いておかないようにするようにしてください。パーキングチケットのチェックも厳しいので必ず必要時間分を支払いましょう。

以外と困るのがトイレ!利用者以外お断り、というお店やホテルが増えてきたためトイレ探しに困ってしまうことも。お食事の際には、使わせてもらいましょう。レイキャビク市庁舎や私立図書館は誰でも利用できます。

わからないことがあったら...

地図が欲しい、道を教えてほしい、などわからないことがあれば、チョルトニン湖の傍にあるレイキャビク市庁舎へお越しください。市庁舎のインフォメーションデスクが質問にお答えします。トイレ休憩にもどうぞ。

Reykjavík's town hall.

レイキャビクの歴史を語るスポット        

アイスランドの定住の歴史を記した「植民の書(Book of Settlements)」によると、レイキャビクには874年には住民がいたという記録があり、初期の定住当時からの長い歴史があります。

しかし、レイキャビクは初めから大きな町であったというわけではなく、国の首都としての機能、経済の中心地としての発展を遂げたのは近代のことです。

昔は小さな町でしたが、徐々に発展していきこの半世紀で市街地面積は大きく拡大しました。

ホブジ・ハウス Höfði House         

様々な歴史が交差してきたホブジハウスPhoto Credit: Wikimedia, creative commons, picture by Polarlys

1909年から使われているホブジ・ハウスは、アイスランドにある国際的に最も重要な史跡の一つです。元々はフランス領事館で、1986年には、レイキャビク首脳会談 が開催されました。この時、レーガン大統領とゴルバチョフ書記長が会見し、冷戦において弾道ミサイルを国際的に禁止する話し合いが行われました。

ホフディ・ハウスの首脳会談は、1987年に締結された中距離核戦力全廃条約に不可欠でした。また、この会談は冷戦終結のきっかけであると言われています。冷戦の終結を記念し、ホブジハウスのある道沿いにはベルリンの壁の一部が置かれています。

ダウンタウンからは離れているのでレンタカーのある人や、ホテル・キャビンやフォスホテル・レイキャビクなどのエリアに泊まっている人向けです。ホブジ・ハウスの中には入れません。

アイスランド議会 アルシング Alþingi           

世界で一番長く続いている議会、アルシングPhoto Credit: Wikimedia, creative commons, Picture by Zinneke 

ダウンタウンの中心部には、アイスランドの議会(アルシング)があります。石造りの建物は、草屋根や木材の利用を最小限に抑えた小さな建物が多い中では珍しい建造物です。議会は700年以上もの間シンクヴェトリル国立公園にありましたが、1849年にレイキャビクに移りました。

アルシングは世界で最も長く続いている議会で、議事堂の前ではしばしばデモがあります。2008年の経済危機とパナマ文書の流出の時はその規模が大きく、国際的なニュースになりました。それ以外にも、様々なデモの際には議事堂広場に人々が集まり抗議の声を上げています。

ドゥムキルキャン教会 Dómkirkjan í Reykjavík 

質素な外見ながら権威のあるドゥムキルキャン教会Photo Credit: Wikimedia, creative commons, Picture by JuTa

議会の隣にある質素な教会は、ドゥムキルキャン教会(Dómkirkjan)で実はアイスランドで最も重要な位置にある教会です。1796年に聖別されたレイキャビク最古の教会で、英語ではReykjavik Cathedral、レイキャビク大聖堂ということになっています。大聖堂というとイメージと違うかもしれませんが、シンプルな建物はルター派の信仰の教義を現しています。アイスランド国会の開会の際には、この教会でミサが行われ議場へと移ります。

首相府 Stjórnarráðshúsið        

首相執務室前に集まった群衆Photo by Matito

スチョゥトナルラゥズスフーシズ(Stjórnarráðshúsið)という名のこの建物。アイスランド首相の執務室です。ダウンタウンの中心部、ライキャルトルグ(Lækjartorg)にあり、1904年以降、首相の執務室として使用されています。建物には柵などのセキュリティーは特になく、一見すると重要な建物には見えないほど。アイスランドの治安の良さを物語っているようですが、トイレットペーパーや落書きで荒らされている時は、国民が現職者に不満があることを意味します。

この建物の左側にはデンマークの王様、クリスチャン4世の彫像があり憲法の書状を手にしています。右側の彫像はハンネス・ハプステイン(Hannes Hafstein)。彼はアイスランドの初めての総督です。

レイキャビク高校 Menntaskólinn í Reykjavík

レイキャビク高校、通称MR

首相府と同じ通りには、アイスランド最古の学校であるレイキャビク高等学校があり通常はMRと呼ばれています。この学校は、1056年にアイスランド南西部にあるスカールホルトで設立されましたが、1786年にレイキャビクに移設、1846年に現在の場所に移りました。

ヴァイキングの遺跡 Long House          

ダウンタウンの地下に隠されたロングハウスの遺跡 Photo from The Settlement Exhibition

レイキャビクにある博物館、セトルメント・エキシビション(Settlement Exhibition)には、レイキャビクで発掘された9世紀頃の貴重な遺跡が保存されています。また、10世紀のヴァイキングたちの家、ロングハウスからの壁の断片なども見ることができます。その名の通り、横長に作られた建物には多くの人が暮らしていました。

博物館の入場料は大人1600クローナ、17歳以下67歳以上の人は無料です。シティカードがあれば入場無料です。

他にも、アイスランド国立博物館などもお勧めです。



ロイガヴェーグル Laugavegur         

LGBTコミュニティに人気のカラフルなバー、ブラボーとプリーキズPhoto from Happy Hour | Reykjavík's cheapest beers

ロイガヴェーグル(Laugavegur)はレイキャビクのメインストリート。ブティック、レストランやバーが多く一番賑わいを見せる道であり、アイスランドの最も古い通りの一つでもあります。

このロイガヴェーグルという名前は、アイスランド語で「水の道」という意味があります。かつて温泉が湧きだし洗濯場であったロイガルダールルへの通り道だったことから、ロイガヴェーグルという名がつきました。

道路は1885年に建設され、レイキャビク最古のレストラン「プリーキズ( Prikið)」やアイスランドのノーベル賞受賞者の作家ハルドル・ラクスネス(Halldor Laxness)の生家など、いくつかの歴史的建物が残っています。ちなみに、ロイガヴェーグルはダウンタウンの外へと伸びており、その道の終わりには在アイスランド日本大使館があります。

フレンムル Hlemmur

フレンムルのバスターミナル

写真:Kuna

ダウンタウンの東側にある公共バスのターミナル、フレンムル。かつては馬と人が行きかう場所でした。やがてその主役はバスとなり、2017年にはクオリティの高いフードコートへと変化を遂げました。この新しいフードコート、フレンムル・マトホールには美味しいパン屋さんカフェ、バー、アイスクリーム屋さんなどがあり、手軽に食事を楽しむことができます。

スンドゥホットリン Sundhöllin

1937年にオープンした趣のあるプール。当時のモダン建築を今に伝えるプールです。アイスランドでは珍しい屋内プールと、屋上にはジャグジーがあります。お風呂が日本人に欠かせないように、プールはアイスランド人の生活には欠かせないもの。ハットルグリムス教会から徒歩5分の場所なので、街歩きの一日の終わりにどうぞ!



アーザルストラエティ Aðalstræti

その名も、「メインストリート」という意味の道です。今ではメインストリートらしい面影はなく、ダウンタウンにある細い道の一つという感じですが、かつてはこの道がメインストリートであり、そこから東へ延びる道を「東の道」オイストゥルストラエテイと呼ぶようになりました。今ではオイストゥルストラエテイにレストランやバーが集まっています。

オールドハーバー  Gamla Höfn Old Harbor

オールドハーバーに停泊する船

写真:Kuna

その名の通り、昔の港です。漁業が主な産業であった当時は、オールドハーバーの隣にある倉庫には魚加工工場が並んでいました。現在ではホエールウォッチングの船が並び漁業中心の港からは変化をしています。こだわりのアイスクリーム屋さんや、クジラ博物館など新しいトレンドを発信する場となりました。

レイキャビクを映すアートたち         

20世紀から21世紀にかけて、レイキャビクの文化は大発展を遂げました。第二次世界大戦までは、人々が芸術を楽しんで交流できるような施設はありませんでした。しかし、戦後の発展と観光産業への注目により、レイキャビクは2000年に9つの欧州文化首都の一つに選ばれました。

ハットルグリムス教会 Hallgrímskirkja Church 

レイキャビクを代表する建築物、ハットルグリムス教会

レイキャビクの象徴といえば、ハットルグリムス教会(Hallgrímskirkja)。丘の上に立つ高さ74.5mのハットルグリムス教会は、アイスランドで最も高い建物の一つです。このルーテル教会は、建設に41年もの歳月を要し、1986年に完成した新しい教会です。

その名前は17世紀のアイスランドの詩人であり牧師であるハトルグリムル・ピエトルソン(Hallgrímur Pétursson)に由来します。

教会の美しい外装は、プロテスタントデザインのシンプルさ、スバルティフォスの滝(Svartifoss Waterfall)にある六角形の玄武岩の柱状節理と雷神トールのハンマーの形をモチーフにデザインされました。

ハットルグリムス教会からのダウンタウンの眺め

教会は入場無料です。広々としたホール、立派なパイプオルガンとシンプルながら重厚感のある雰囲気が、訪れる人を迎えます。塔の上まで昇り、レイキャビクの色鮮やかな家々を見ることができます。塔は有料で大人900クローナ、7歳から14歳の子供100クローナの入場料がかかります。

有名で大きな教会であるため特別な教会かと思われがちですが、実は他のどの地区にある教会と変わりはなく、お葬式や結婚式が行われます。政治的なものや特別なミサはアイスランド議会となりのドゥムキルキャン教会で執り行われます。

ハルパ・コンサートホール Harpa         

最新の設備を備えたハルパコンサートホール

ハルパは、2011年にオープンしたコンサートホール。

ハットルグリムス教会同様にレイキャビクの象徴となっています。このモダンな施設は、様々な形をしたガラスパネルに囲まれ、そのデザインはアイスランドの玄武岩の風景をイメージしています。夜にはガラスパネルにはめられたライトが色とりどりに変化し国旗を模したりオーロラをイメージしたイルミネーションが演出されます。

音響効果は素晴らしく、アイスランド交響楽団アイスランドオペラの演奏が楽しめます。

2007年〜2008年の経済危機の影響を受け、建物が完成するのに4年かかりました。当初は、コスト削減のために建設が中止されることが懸念されましたが、完成以来、資金を取り戻しています。現在は、海外からのアーティストのコンサート、バレーやコメディーなどの多様なパフォーマンスが行われるほか、人気のエアウェイブス(Airwaves)やソーナル(Sónar)といった音楽フェスの会場にもなっています。

ハルパは外から見るだけでなく中にも入ってみましょう。ホールには入れませんが、ロビーからガラス越しに見るダウンタウンや海の景色も素晴らしいですよ!



国立劇場 Þjóðleikhúsið        

アイスランド国立劇場Photo Credit: the National Theatre, www.leikhusid.is 

レイキャビクの国立劇場は1950年にオープンし、そのユニークな建築と見事なパフォーマンスが有名です。新しい劇や古い劇、子供向けの劇や人形劇など、ほとんどがアイスランド語で行われていますが、英語の舞台もあります。ここで発表されたお芝居やパフォーマンスの多くは、国内外で賞を受賞し、世界ツアーをするほど活躍しています。

サン・ボイジャー The Sun Voyager         

夕日に染まるサンボイジャー
 海沿いにある、一際目を引く彫刻、サン・ボイジャー。海に繰り出す人をイメージしており、レイキャビクのあるファクサ湾(Faxaflói Bay)を向いています。

彫刻家ヨン・グンナル(Jón Gunnar)のデザインで、アドベンチャーの魅力、発見の楽しみ、前に向かうの大切さや夢と現実の橋渡しを表現しています。「太陽への頌歌(ode to the sun)」と呼ばれているレイキャビクの最も有名な彫刻です。

エイナル・ヨゥンソン彫刻庭園 Einar Jónsson Sculpture Garden          
迫力あるエイナル・ヨンソンの彫像

エイナル・ヨゥンソン(Einar Jónsson)は、アイスランドを代表するアーティストです。1874年に生まれ、当時アイスランドではほとんど知られていなかった彫刻を20年間海外で学びました。他の芸術家とは違うユニークな作品を作ることで国際的に有名になり、アイスランド議会はヨゥンソンに故郷のアイスランドに戻って活動するよう、アトリエと家を提供しました。

1954年まで、エイナルは見事な芸術作品を次々と製作しました。主に石膏を使用した彼の作品は、一つの作品を完成するのに10年かかることもありました。現在、作品のほとんどはハットルグリムス教会の横にあるエイナル・ヨゥンソン彫刻庭園に展示されており、斬新で迫力のある彫像が並んでいます。庭園は入場無料で、同じ敷地内にあるエイナル・ヨゥンソン美術館は、大人1000クローナ、67歳以上の方は500クローナ、子供は無料で入場できます。

エイナル・ヨゥンソンの影響で、彫刻はアイスランドにどんどん普及しました。エイナルの作品はレイキャビクに多く点在しており、首相府の前にある、デンマーク国王クリスチャン9世がアイスランドに最初の憲法を渡している彫刻やアイスランド初の総督ハネス・ハフステインの彫刻なども彼の作品です。最初にレイキャビクに移住したインゴルブル・アルナルソン(Ingólfur Arnarson)がアルナルホットル(Arnarhóll)の丘の頂上からダウンタウンを見渡している彫刻もエイナルが製作しました。

他の多くの芸術家もアイスランドの歴史的人物の彫刻に貢献しています。ハットルグリムス教会の前にある、ヨーロッパ大陸から史上初めてアメリカ大陸に到達したレイフ・エリクソンの銅像は、1930年にアメリカから寄贈されました。チョルトニン湖のほとりのベンチに座っている詩人トーマス・グズムンズソン(Tómas Guðmundsson)の彫刻はハットラ・グンナルズドッティル(Halla Gunnarsdóttir)の作品です。

雪をかぶった詩人トーマス・グズムンズソン

他にも、現代の人々を表現しているオロフ・パゥルスドッティル(Ólöf Pálsdóttir)の「息子」、「女の子」と「ミュージシャン」の彫刻があります。昔、ロイガヴェーグルを上り下りして水を運んだ女性の日常生活を描いているアゥスムンドゥル・スヴェイソン(Ásmundur Sveinsson)の「水運び(Water Carrier)」の彫刻も有名です。

無名の官僚へのモニュメントMonument to the Unknown Bureaucrat, in Central Reykjavík

単に人物を表す彫刻だけではなく、ゲルズル・ヘルガドッティル(Gerður Helgadóttir)の「スカルプチャー(Sculpture)」というねじれた形をした抽象的な彫刻もあります。上の写真は、マグナス・トマソン(Magnús Tómasson)の政治的な作品「無名の官僚へのモニュメント(Monument to an Unknown Bureaucrat)」です。

2012年のサンティアゴ・シエラ(Santiago Sierra)の作品「黒いコーン、市民的不服従のモニュメント(Black Cone, Monument to Civil Disobedience)」は、大きな岩が小さなコーンで砕ける様子を表した彫刻で、政治的腐敗に対する民主主義の勝利を表現しています。アルシンギ、国会議事堂の目の前に設置してあります。

レイキャビクのストリートアート         

カラフルなストリートアートが町を盛り上げる

都市を飾るカラフルなストリートアートは、レイキャビク観光のハイライトの1つ。心躍るデザインは、音楽、アイスランドの神話や想像力からインスピレーションを受けています。

有名な作品は数多くありますが、特に注目されているのはアイスランド・エアウェイブズ・フェスティバルとベルリンのアーバン・ネーション(Urban Nation)がコラボした2015年のウォール・ポエトリー(WALL-POETRY)の企画で誕生した作品です。10人のストリートアーティストが10人のミュージシャンと協力して、フェスティバルの会場を見事な壁画で囲みました。

思わず見入ってしまうストリートアート

そして、最も有名で愛されているストリートアートは、2013年以来オールドハーバーを中心に展示されている作品です。オーストラリアのアーティスト、ギド・ヴァン・ヘルテン(Guido van Helten)は、ビンテージのフォトスタイルの絵を崩壊しかけている壁に描き、レイキャビクの最も荒れ果てたエリアを最も有名な場所に変身させました。

一般的には落書きと思われるようなものを、人々の心を惹きつけるアートへと昇華させたレイキャビクのストリートアート。写真に収めながらの街歩きをどうぞ。

レイキャビク市民の憩いの場         

チョルトニン湖 Tjornin

チョルトニン湖

写真:Kuna

レイキャビクのダウンタウンにある湖で、アイスランド語では「ザ・湖」という意味なんです。チョルトニンというのが湖の名前というわけではありません。

白鳥やガチョウ、カモメなど多くの野鳥がみられる場所です。夏には緑の芝生と色とりどりの花に彩られ、冬には一面に張った氷の上でサッカーをする高校生も見られます。

市民の憩いの場であり、様々なイベントも開かれます。お天気の良い日には、チョルトニン湖を眺めながらピクニックをしたり散歩をする人も多い場所です。

また、チョルトニン湖を囲むように集まる古い家々を見るのも楽しいですよ。

グロッタの灯台 Grótta Lighthouse         

グロッタの灯台

グロッタ灯台は、レイキャビクの隣、セルチャルトナルネース(Seltjarnarnes)にあり、海と山の絶景を一望できる美しい場所です。日の出や日没、晴れた冬の夜に訪れて、オーロラを観察するのにお勧めです。

リラックスしながら足湯ができる小さな温泉も。また、干潮時には干潟を渡って灯台まで行けますが満潮時には海になってしまうので、気を付けましょう。

ダウンタウンから徒歩30分、車なら10分ほどです。

ペルトランとオスキュフリズの丘 Perlan and Öskjuhlíð         

夜のペルトラン写真: Wikimedia, creative commons, Photo by Tillea Benutzer 

ハットルグリムス教会やハルパに続く、レイキャビクの有名スポット、ペルトラン。オスキュフリズ(Öskjuhlíð)の丘にあるドーム状の建物で、展望デッキからは無料でレイキャビクの美しい街が一望できます。

2017年には氷河洞窟を模した博物館がオープンし、氷河の成り立ちや影響を展示しています。最上階にはカフェとレストランがあり、お天気のいい日には必ず訪れたい場所です。

360°見渡せる展望台が人気のペルトラン

オスキュフリズの森は、レイキャビクの賑わいから離れた落ち着いた場所。周辺には多くのハイキングコースもあります。

ハイキングコースのいくつかは、第二次世界大戦の使用されなかった古い要塞につながっています。そして森のすぐ下には地熱を利用した人工ビーチ、ノイトホゥルスヴィーク( Nauthólsvík)があります。

ダウンタウンから徒歩30分、車なら10分ほどです。

ノイトホゥルスヴィーク Nauthólsvík

人工的に作られたノイトホゥルスヴィークのビーチ

写真:Kuna

こちらは夏に大人気の「ビーチ」。人工的に囲われたノイトホゥルスヴィークのビーチには温水を流し込んでおり、通常の海水より少し温度は高めです。とは言ってもとても冷たいので注意!ビーチより併設されている温泉がお勧めです。アイスランドでは寒中水泳も人気があるので、寒い日にも海で泳いでいる人をみかけるかもしれません。

ダウンタウンから徒歩30分、車なら10分ほどです。

ロイガダールル公園 Laugardalur Park         

夏のロイガダールル公園Photo Credit: Wikimedia, creative commons, Photo by Helgi Haldórsson

ロイガダールル公園は、レイキャビク市民の憩いの場。前述、ロイガヴェーグルの果てにあり、かつてはここが洗濯の場でした。現在は植物園とこども動物園があり、週末にはアイスランド人たちで賑わっています。この公園にはレイキャビク最大のプール、ロイガルダルスロイグ(Laugardalslaug)があります。レイキャビクで一番大きなプールで、ジャグジーの種類も多くお勧めです。また、夏にはシークレットソルスティス音楽フェスが開かれます。キャンプ場やホステル、サッカー場などもある複合施設エリアです。

これといった観光場所はなく、ダウンタウンからも遠いいですが夏には植物園にあるカフェが大人気。アイスランド人たちに混じって夏を謳歌したい人はぜひ行ってみましょう。

ダウンタウンから徒歩45分、車なら10分ほどです。公共バスでも行けます。

ヴィゼイ島 Viðey Island           

ヴィゼイ島で点灯されるイマジン・ピースタワーPhoto Credit: Wikimedia, creative commons, Helgi Halldórsson

レイキャビクのすぐ目と鼻の先にあるヴィゼイ島です。夏は毎日、冬は週末に船が運航しています。季節により船の出航場所が変わるので注意しましょう。

現在は無人島ですが、入植初期に修道院が設立されました。20世紀には50頭近い牛が放牧されレイキャビクへ牛乳を出荷していたといいます。

島を散策すると、入植された時の遺跡や歴史のある建物が見学できます。島の教会は古く、ヴィゼイ・ハウスはアイスランド初の石造の建物です。

ヴィゼイ島には2つのアートがあり、1つ目は、1990年からあるリチャード・セラ(Richard Serra)のマイルストーン・プロジェクト。2つ目は、オノ・ヨーコのモニュメント、イマジン・ピース・タワーです。この光の塔にはオノ・ヨーコとジョン・レノンの世界平和のメッセージが込められていており毎年10月9日に点灯式があります。

レイキャビク市庁舎とチョルトニン湖

いかがでしたか?レイキャビクには実はいろいろな歴史やストーリーがあるのです。目で見えるものだけでなく、その歴史や人々の生活にも触れてみてくださいね。

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