アイスランドの山|一度行ってみたいアイスランドー美しい山々
アイスランドのきれいな山が見たい!アイスランドにはどんな山があるの?おすすめはどの山?場所やアクセスは?そんな方のために、筆者お気に入りの山や岩をご紹介します!
アイスランドには実に様々な大きさや形の山や火山があり、奇岩や不思議な溶岩の地形もたくさんあります。例えばウェストフィヨルド地方では、フィヨルドに迫る山々の頂上は平らなテーブルトップ型が多いのですが、島の東部にある山はもっとごつごつとしていて荒々しい印象です。
Guide to Icelandの 山を楽しむツアー はこちらから
自転車で山を楽しむ、こんなツアーはいかがですか?マウンテンバイクでボッツヴァトン湖へ|フーサヴィーク発
スーパージープ・ツアーもあります!山に沈む夕日を見よう!スーパージープ・ツアー|ヴィーク発
これはウェストフィヨルド地方の山の方が古いためで(1000万~1600万年前にできたと言われています)、巨大な氷河や激しい雨風に浸食されながら今の滑らかな形になりました。
一方プレートが衝突してできた「若い」山では稜線がもっとギザギザしています。アイスランドは二つのプレートの境界の真上にあり、火山活動が活発で地震が多い、地球のホットスポットの一つです。
火山の溶岩にはいくつかの種類があり、粘性が低く流れるスピードが速いもの、どろどろとゆっくり流れるもの、ぱちぱち爆ぜるものなど様々です。溶岩のタイプによって冷えた後にできる山や岩、石の質感・厚み・色・質量が変わります。要するに、アイスランドは地質学好きにはパラダイスのような島なのです。
冒頭の写真と、こちらの写真はアイスランド東部のヴェストラホルン山(Vestrahorn)です。
アイスランドの有名な山
アイスランド人は大抵「マイ・ベスト・マウンテン」のようなものを持っていて、山が大好き。中でも有名なものをご紹介しておきます。
まず、アイスランドで一番高い山はクヴァンナダルスフニュークル山(Hvannadalshnúkur)です。アイスランド東南部のヴァトナヨークトル氷河にあります。
また、最も国際的に有名なのは2010年に噴火したエイヤフィヤトラヨークトル(Eyjafjallajökull)でしょう。アイスランド南部にある山です。北東部にあるヘルズブレイズ(Herðubreið)なども、アイスランド人なら誰でも知っている山です。
アイスランドの民話や詩歌にはたくさんの山が登場します。皆地元の山には特別な愛着や誇りを感じており、どの山が一番美しいかという議論は白熱します。
レイキャヴィークのシンボル的な存在がエシャン山(Esjan)です。中心部から車で20~25分で行けますし、バスも出ています。頂上まで片道2時間くらいで登れます。
首都からレイキャネス半島のケプラヴィーク方面には円錐型のKeilir山も見えますし、アクラフャットル山(Akrafjall)、スナイフェルスヨークトル山(Snæfellsjökull)なども望めます。
それでは、ここからはいよいよ私が大好きな山や岩をご紹介していきたいと思います!
ブルンホルン山(Brunnhorn)
三つの連なった峰がコウモリのように見えることから、地元では「バットマン山」と呼ばれています。アイスランド東部にある山です。ホプンの町(Höfn)からリングロードと呼ばれる国道1号を東に進んでいくと、パーパフィヨルズル(Papafjörður)というフィヨルドに差し掛かったあたりから見えてきます。写真を撮ったり、じっくり眺めたい方はPapósに向かって右折してください。普通の乗用車でもアクセス可能です。
前景にはすぐ隣のヴェストラホルン山が一部見えます。こちらもとてもきれいな山ですよ。
ランドマンナロイガルの山々(Landmannalaugar)
ランドマンナロイガル(Landmannalaugar)は一つの山ではなく、アイスランド南部に広がる山岳地帯です。山肌が赤、黄色、オレンジ、白、黒、青、緑や紫など、様々な色に輝いて見えることで知られています。
ランドマンナロイガルの山々はハイランド地方にあるので、レンタカーならSUVやジープなど四輪駆動の車種を借りましょう。運転が不安な方はランドマンナロイガル行きのバスを利用してもいいですし、現地ツアーもたくさんあります。アイスランドで一番人気のトレッキングルート、ロイガヴェーグル(Laugavegur)もここから出発します。
ブラゥティンドゥル山(Blatindur)
ウェストマン諸島にあるこの山は柔らかい草に覆われた斜面が美しく、海側はたくさんの野鳥が巣を作る崖になっています。麓にあるHerjólfsdalurの谷では、毎年夏にアイスランドで最も熱いフェスが繰り広げられます。谷を見下ろすように聳える、威厳のある山です。
ウェストマン諸島は飛行機ならレイキャビクから20分、アイスランド南部のランドエイヤルホプン(Landeyjahöfn)からならたったの6分です。また、ランドエイヤルホプン港からはフェリーも出ており、こちらは車ごと移動できて便利です。
一旦フェリーに乗ってしまえば35分ほどでウェストマン諸島に着きます。ただし、ランドエイヤルホプン港まではレイキャビクから車で2時間ほどなのでご注意を。リングロードを東に向かい、クヴォルスヴォットルル(Hvolsvöllur)を過ぎてから、セリャラントスフォスの滝(Seljalandsfoss)の手前でランドエイヤルホプン(Landeyjahöfn)・Bakki空港方面に右折します。Guide to Icelandのウェストマン諸島ツアーも是非チェックしてみてください。
スキャウルドブレイズル山(Skjaldbreidur)
画像提供:Álfheiður Magnúsdóttir's Flickr page
Skjaldbreiður山は美しい円形の山で、その名の通り「大きな盾」のようだとも、女性の乳房のようだとも言われてきました。アイスランドにはこうした円錐型の山がたくさんあります。Baula山などもその一つです。
スキャウルドブレイズル山はゴールデンサークルの一部であるシンクヴェトリル(Þingvellir)からも見えます。山そのものに行くには未舗装部分が多いハイランド地方のFロードを通らないといけないので、レンタカーはジープやSUVなど四輪駆動の車種を借りましょう。道順は、まずゴールデンサークルのグトルフォス(Gullfoss)から35号に出ます。この道はやがて山道(F-35号)に変わります。F35を少し行ってから左折し、F338号をまっすぐ行くとやがてSkjaldbreiður山に着きます。
スナイフェルスヨークトル氷河(Snaefellsjokull)
スナイフェルスヨークトル氷河は火山を覆う氷河で、山頂にある悪魔の二本の角のような出っ張りがトレードマークです。昔の人が地獄の入り口だと考えたのもうなずけます。ジュール・ヴェルヌのSF小説『地底旅行』で地球の中心へのアクセスポイントとされているのもこの山です。
スナイフェルスヨークトルはアイスランド西部のスナイフェルスネス半島の先端にあります。よく晴れた日にはレイキャビクからもその姿を望むことができます。山を見るだけでは飽き足らない方は是非氷河ハイキングツアーに参加してみては。頂上からの景色は最高ですよ。山登りが苦手な方は、他にも様々なスナイフェルスヨークトル・ツアーがありますのでご安心を。
キルキュフェットル山(Kirkjufell)
美しい円錐形をしたこの山はスナイフェルスネス半島の北側にあるキルキュフェットルです。スナイフェルスヨークトルにも近く、氷河を背景にした構図もいい感じです。54号線沿いのグルンダルフィヨルズル(Grundarfjörður)という小さな町の郊外にあります。レイキャビクからは車で2時間半くらいです。
クヴィートセルクールの奇岩(Hvitserkur)
アイスランドで間違いなく一番クールな岩でしょう。アイスランド北西部にあり、高さは15メートルほど。自然のものとは思えない造形は必見です。レイキャビクからは車で3時間40分くらいで行けます。
国道1号であるリングロードを北に進み、クヴァンムスタンギ(Hvammstangi)とブロンドゥオゥス(Blönduós)の間で左折して716号に乗ります。そこから711号を行けば、岩のある海岸付近に出られます。
ドライブ旅行は自由に動けるのが魅力。Guide to Icelandではレンタカーや夏季セルフドライブツアーもたくさんご用意しています!
レイニスドランガルの岩(Reynisdrangar)
レイニスドランガルは海からぬっと突き出た岩の集まりです。アイスランド南部のディルホゥラエイ(Dyrhólaey)の近くにあります。リングロードと呼ばれる国道1号沿いにあるヴィーク町(Vík)の海岸から見るのがおすすめです。レイキャビクからは2時間半くらいで、どんな車種でもアクセス可能です。
ヴィークまで足を延ばしたら、是非ディルホゥラエイの崖にも登ってみてください。ブラックサンドビーチやミールダルスヨークトル氷河(Mýrdalsjökull)を一望でき、たくさんの野鳥が見られる絶景スポットです。
ホルンビャルグ山(Hornbjarg)
画像:Wikipediaより
最後にホルンビャルグ山(Hornbjarg)をご紹介します。アイスランドの最奥地であるウェエストフィヨルド地方の最北端、ホルンストランディル(Hornstrandir)にあります。ホルンストランディルは「はじっこの海岸」というような意味で、要はアイスランドで最もアクセスが悪い山の一つです。
昔は定住している人もいたそうですが、1950年代に最後の住人も去り、今ではこの地域は完全に無人です。風景は息をのむほど美しく、ひたすら静穏で人の気配が感じられません。野鳥が多く、ホッキョクギツネが姿を見せることもあります。ホルンストランディルに通じる道路はないので、アクセスは船のみです。イーサフョルズル(Ísafjörður)又はボゥルンガルヴィーク(Bolungarvík)から船が出ています。野性味あふれる自然を満喫するこんな6日間ツアーはいかがですか?イーサフョルズル発の日帰りツアーもあります。
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