アイスランドの白夜について
- アイスランドではなぜ白夜が起きるの?
- アイスランドでは何月に白夜が見られるの?
- アイスランドの白夜・豆知識
- じゃあ、冬はどうなるの?
- アイスランドで白夜を楽しむおすすめアクティビティ
- 白夜ツアーに参加する
- 白夜のドライブ旅行
- 「マジックアワー」の風景写真に挑戦
- まだあります!アイスランドの白夜を楽しむアクティビティ
- アイスランドの夏至の日、冬至の日
- アイスランドの夏至の日
- アイスランドの冬至の日
- 【月別】アイスランドの日の長さ
- 1月のアイスランドの日の長さ
- 2月のアイスランドの日の長さ
- 3月のアイスランドの日の長さ
- 4月のアイスランドの日の長さ
- 5月のアイスランドの日の長さ
- 6月のアイスランドの日の長さ
- 7月のアイスランドの日の長さ
- 8月のアイスランドの日の長さ
- 9月のアイスランドの日の長さ
- 10月のアイスランドの日の長さ
- 11月のアイスランドの日の長さ
- 12月のアイスランドの日の長さ
- 各月の上旬・下旬の違い
- 白夜で眠るためのアドバイス
アイスランドの白夜を徹底解説。アイスランドでは何月に白夜が起きる?朝焼け・夕焼けの時間がどのくらい続くの?外が明るい時はどうやって寝ればいい?など、アイスランドの白夜に関する疑問にすべて答えます。
北極圏に近いアイスランドでは、日が沈まない「白夜」と呼ばれる現象がおきます。夜が真っ暗になることはなく、空が赤、ピンク、紫に染まったまま朝焼けを迎えるんです。
白夜の季節はずっと外が明るいので、夜遅くまで観光やアクティビティを楽しむことができます。大自然やアウトドアが魅力のアイスランドを楽しむにはうってつけのコンディションです。各地のホテルを予約して、レンタカーでアイスランドを旅するドライブ旅行に挑戦してみては。
個別手配が面倒な方は、レンタカーと宿がセットになったセルフドライブ・ツアーを利用しても。その他、白夜を楽しむツアー、白夜にちなんだイベントや人気のアクティビティなども是非チェックしてみてください。
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アイスランドではなぜ白夜が起きるの?
白夜現象は地軸の傾きと関係しています。地球は斜めに傾いた状態で回っているので、4月から8月くらいまでは北半球が太陽の方に傾き、南半球が太陽から遠ざかります。逆に9月から翌3月までは南半球が太陽の方に傾き、北半球が遠ざかります。これが私たちが感じる「夏」と「冬」の正体です。
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この傾きの影響が最も顕著に表れるのが北極と南極です。夏にはずっと太陽の方を向きっぱなしになり、冬には全く太陽の光が届かない時期が発生するのです。これをそれぞれ「白夜」「極夜」と言います。
北極では4月から9月までは全く日が沈まず、3月下旬から9月下旬まで(なんと半年も)日が昇りません。
ほとんどの国は北極・南極からある程度離れたところにあるため、昼と夜の時間はさほど変動しません。ですが北極に近いアイスランドでは夏と冬で太陽が出ている時間がかなり違います。
北極圏は北緯66.5度以北とされており、アイスランドでは最北端グリムセイ島(Grimsey)がぎりぎり北極圏に含まれます。首都レイキャビクは北緯64.1度で、太陽が全く沈まない完全な白夜は起きませんが、夜通しほの明るい状態が続きます。
ちなみに春(3月・4月)と秋(9月・10月)は、日の出が午前6時~8時くらい、日の入りが午後6時~8時くらいなので、わりと「普通」な感じです。
アイスランドでは何月に白夜が見られるの?
日が出ている時間が非常に長い夏のアイスランド。上述の通り完全な白夜は見られず、太陽は一応沈むのですが、地平線すれすれのところを移動してすぐまた昇るため空が完全に暗くなることはありません。この「白夜」が見られるのは5月上旬から8月下旬くらいまでです。
白夜が見られる国はアイスランドの他にも、グリーンランド、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシア、アメリカ(アラスカ州)などがあります。
アイスランドの白夜・豆知識
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白夜のピークは夏至の日(平年は6月21日前後)
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アイスランドでは5月から8月までは、深夜でも空が明るい(日の入りは0時少し前くらい)
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アイスランドで白夜を体験するなら5月中旬から8月中旬がおすすめ
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中でも5月から7月までは、空が全く暗くならない日が続く
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逆に、12月・1月のアイスランドでは一日4~5時間くらいしか日が昇らない
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アイスランドでは12月21日から6月21日まで、一日1~3分ずつ日が延びる
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アイスランドでは6月21日から12月21日まで、一日1~3分ずつ日が短くなる
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白夜現象はアイスランド全土で見られる
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アイスランドで白夜が起きるのは、地軸の傾きのせいで5~8月は太陽の方を向きっぱなしになるから
じゃあ、冬はどうなるの?
では、冬はどうなるのかというと、夏の反対で、日がとても短く、夜がとても長くなります。
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ですが極夜にはなりません。一日数時間ですが、日が昇ります。最も日が短いのは12月と1月で、「昼」の時間は4~5時間くらいです。冬至の日の日の出は11時・日の入りは4時前後です。ですから9時-5時のデスクワークをしているアイスランド人はこの頃は全く太陽を拝むことができません…。
アイスランドで白夜を楽しむおすすめアクティビティ
白夜のいいところは、ずばり夜遅くまで遊べることです!アイスランドの夏は日が長く気候も穏やかなので、思い切り旅をエンジョイしましょう。
白夜ツアーに参加する
写真提供:白夜を楽しむ夜のホエールウォッチングツアー(3時間)・レイキャビク送迎付き
アイスランドには夏の日長を活かした白夜ツアーがたくさんあります。とっくに暗くなっているはずの時間なのにまだ太陽が見えるのはとても不思議な感覚です。
例えばこの3時間のホエールウォッチングツアー。日が傾くころに出発し、クジラやイルカ、海鳥を探しに行きます。空も海も美しい色に染まり、景色を見ているだけでうっとりとしてしまいます。
もう一つおすすめなのはこちらの白夜のATVバギー体験(2時間)です。クワッドバイクに乗って原野を駆け回るとてもアイスランドらしい体験です。
他にも、
などがあります。日が長いので、欲張ってたくさんアクティビティや体験を入れても大丈夫ですよ!
白夜のドライブ旅行
夜道が明るいので、格安レンタカーを借りてドライブに挑戦してみては。柔らかい光に浮かび上がる風景はとても美しく、遅い時間なら他の観光客も少ないので絶景を独り占めできるかもしれません!
道路の冬季閉鎖により一部アクセスできない地方がある冬と違い、夏はアイスランド全土どこでも行くことができます。
例えばアイスランドの中央高原地帯ハイランド地方。このエリアは毎年6月下旬(年によっては7月上旬)から9月までしか立ち入ることができません。
また西フィヨルド地方やアイスランド北部・東部の田舎も積雪や悪天候のため、真冬はアクセスが困難になります。
夏ももちろん雨が降ったり、風が強かったり、霧が出ることもありますが、冬のように吹雪で道路が閉鎖されることはありません。
レンタカーと宿がセットになった夏季セルフドライブ・ツアーなら手軽で選択肢も豊富です。アイスランドの名所を好きな時間にエンジョイできます。
「マジックアワー」の風景写真に挑戦
風景写真の世界には「マジックアワー」というものがあります。夜明け・日暮れの前後のわずかな時間のことで、世界が暖かい金色の光に包まれているように見えることから英語では「ゴールデンアワー」と呼ばれています。
マジックアワーの光は柔らかく、空の色が美しいため幻想的な風景写真が撮れます。
通常10~15分ほどで終わってしまう幻のひと時なのですが、白夜では朝焼け・夕焼けの状態が長時間続くため、夏のアイスランドでは最大7時間もマジックアワーが続くのです。
写真やカメラが好きな方はもちろん、スマホでもとても素敵な写真が撮れますので、白夜のアイスランドでは是非風景写真の撮影に挑戦してみてください。旅のまたとない思い出になることうけあいです。
まだあります!アイスランドの白夜を楽しむアクティビティ
白夜のシーズンは他にも楽しいアクティビティやイベントがたくさんあります。
白夜ラン
毎年6月にレイキャビク郊外で行われるイベントで、夜中のロイガダルル(Laugadalur)の谷を走ります。5㎞、10㎞、ハーフマラソンの3つの種目があります。
白夜の温泉・地熱プール
温泉に浸かってのんびり白夜を楽しむのもおすすめです。アイスランドにはたくさんの地熱プールや温泉があるので、是非好みのスポットを探してみては。
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アイスランドの夏至の日、冬至の日
北極圏に近いアイスランドでは、夏至と冬至の日の違いが非常にはっきりしています。
アイスランドの夏至の日
夏至の日は一年で最も日が昇っている時間が長い日のことで、毎年6月21日前後にあたります。
レイキャビクでは深夜0時過ぎまで日が出ていて、そのわずか3時間後にはまた日が昇ります。空が完全に暗くなることはありません。
アイスランドでは歴史的な事情により、夏至の日のお祝いは洗礼者ヨハネの誕生を祝う6月24日(Jonsmessunott)に行われます。この日は牛が人の言葉を話すとか、裸で朝露の中を転げまわると病が癒えるなど様々な言い伝えがあり、昔から人々が特別な力が宿った日だと信じていたことがわかります。
アイスランド島の北の方、例えばアークレイリ(Akureyri)やイーサフィヨルズル(Isafjordur)など町に行くと更に日が長くなります。
時計に支配された「昼」と「夜」とは違う、不思議な体験ができるのはアイスランドならではです。
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アイスランドの冬至の日
冬至の日は一年で最も日が昇っている時間が長い日のことで、毎年12月21日前後にあたります。
日の出・日の入りの時刻はアイスランド島のどこにいるかによって異なりますが、基本的には北へ行けば行くほど、日が短くなります。
アイスランドのウェストフィヨルド地方にあるイーサフィヨルズル(Isafjordur)という町は高い山に囲まれているため、冬の間2カ月ほど太陽が全く見られません。
そのイーサフィヨルズルの町では、2カ月ぶりに太陽が昇った日にホットケーキを焼いて「太陽のコーヒー」を飲むそうです。
イーサフィヨルズルよりも緯度が低く、周りに高い山もないレイキャビクでは真冬でもある程度太陽を見られます。冬至の日の日の出は午前11:30、日の入りは午後3:30くらいです。
冬至の日から夏至の日にかけて、太陽が出ている時間は毎日数秒~数分ずつ長くなっていきます。夏至の日から冬至の日にかけてはその逆です。
また、3月21日と9月21日前後には太陽が昇っている時間と沈んでいる時間がほぼ等しくなる春分の日、秋分の日があります。
【月別】アイスランドの日の長さ
アイスランドでは、太陽が昇っている時間が月によってだいぶ違います。白夜を体験したい方、逆にオーロラを見たい方(夜が長い方が有利です)は是非参考にしてみてください。
1月のアイスランドの日の長さ
1月は一年で最も寒い月で、日がとても短いです。1月のアイスランドでは日の出が午前11:30くらい、日の入りが午後3:45くらいと、日の長さは4時間前後です。
2月のアイスランドの日の長さ
2月には少し日がのびます。2月末なら午前10時には日が昇り、夕方5時くらいまで日が出ています。
3月のアイスランドの日の長さ
3月になると日の長さが11時間と、かなり「普通」に近づきます。日の出は朝8:30、日の入りは夜6:45前後です。
4月のアイスランドの日の長さ
4月は白夜の前段階です。朝6:45に日が昇り、夜9:30まで沈みません。日の長さは16時間ほどです。
5月のアイスランドの日の長さ
5月からは本格的な白夜のシーズンです。午前5時から夜10時まで明るいのでたっぷり観光を楽しめます。
6月のアイスランドの日の長さ
夏至の日のある6月は20~22時間ほど日が出ています。日の出は午前3:30前後、日の入りは夜11:30前後です。
7月のアイスランドの日の長さ
アイスランドで白夜を体験したいなら7月もおすすめです。午前3時から真夜中まで日が出ており、夜はほとんど暗くなりません。
8月のアイスランドの日の長さ
8月には、日の長さは4月と同水準の18時間程度に戻ります。日の出が午前4時、日の入りが午後11時くらいです。
9月のアイスランドの日の長さ
9月には昼と夜の長さがほぼ同じになります。日の出は午前6時前後、日の入りが午後8時前後(月末には午後6時前後)です。
10月のアイスランドの日の長さ
10月は9月と同じく、比較的昼と夜のバランスがとれた月です。日の出が朝7時、日の入りが夜7時くらいになります。
11月のアイスランドの日の長さ
11月になると日に日に夜が短くなります。日が出ているのは午前9時から午後5時までです。夜はオーロラを見られることもあります。
12月のアイスランドの日の長さ
12月は一年で最も日が短い月のひとつです。日の出は午前10:45、日の入りは午後4時と、日が昇っている時間は5時間強しかありません。
各月の上旬・下旬の違い
月によっては、月初と月末で日の長さがかなり違います(アイスランド島の中でも、地域によって多少の差があります)。
レイキャビクでは、真夜中過ぎに日が沈むのは6月16日~29日までの約2週間のみです。
ですが日は地平線の下にわずかに沈むだけなので、空が暗くなるほどではありません。
このような夜が明るい状態は夏至の日の前後の1カ月半(合わせて3か月間)続きます。
このため、「白夜」を体験したい方は5月、6月、7月、8月初旬にアイスランドを訪れるのがおすすめです。
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太陽が地平線に近い位置を移動するので、空がずっと朝焼けや夕焼けのようにオレンジやピンクに染まり、信じられないほど美しい光景が見られます。
8月初旬には一日数時間ほど薄闇が訪れます。
8月下旬から9月上旬にかけては少しですが空がしっかり暗くなる時間があるので、オーロラが再び見られるようになります。
この時期は日が長く気候が穏やかな上、夜はオーロラを見られる可能性があるので旅行にはかなりおすすめの時期です。
夜まで明るくてもナイトライフは充実しているので、昼も「夜」も遊び尽くしたい方にぴったりです。
白夜で眠るためのアドバイス
夜は暗いのが当たり前という地球の大部分の常識からすれば、真夜中まで明るいと言われても体感としてピンとこない方も多いのではないでしょうか?
一番よく聞かれるのが「夜どうやって寝るの?」という質問です。
ご安心ください。アイスランドではほとんどの窓にカーテンがついています。
より強力に外の光をシャットアウトしてくれる遮光カーテンもかなり普及しています。
それでも不安な方、部屋が明るいと寝られない方はアイマスクを用意しておくといいでしょう。
もう一つよく聞かれるのは「夜中まで明るいって変な感じじゃない?」という質問です。
正直なところ、ちょっと変な感じはします。冬は真っ暗だったのに夏はずっと明るいのですから、すごいコントラストです。でもすぐ慣れますし、太陽にたくさん元気をもらえるとても楽しい季節です。
そして何といっても白夜の季節は旅行に最適です!夜までたくさん観光やアクティビティが楽しめて、「暗くなる前に目的地に着かなくちゃ!」と焦る必要もありませんし、暗い夜道を運転する心配もありません。
短い旅行期間をできるだけ有意義に過ごしたい方は、是非白夜のアイスランドへお越しください!
いかがでしたか。アイスランドで白夜を見てみたい方、アイスランドで白夜を体験してきたよ!という方は是非ご質問やご感想をお寄せください。
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