あるある! アイスランドの日常風景
アイスランドのカルチャーショック。物凄いびっくりした!ということはあまりなく、心の中でえぇ~!と呟いてしまう小さなカルチャーショックで溢れています。そんなアイスランドの日常風景の一部をお届けします。
アイスランド人は自由です。
歯医者さんが鼻歌を歌いながら治療している。鍼治療にいったらロックミュージックだった。
小さなことですが、日本の歯医者さんや鍼灸師の方にお世話になったイメージとは違う雰囲気が漂っています。
暑い日には上半身裸で闊歩する人たちがいる。
とある夏の暖かい日、ふと外を見るとアパートの外壁工事をしていたお兄ちゃんたちが上半身裸でくつろいでいます。昼食休憩とはいえ仕事中、アパートの敷地のどまんなかです。最初は驚きましたが、薄着で仕事をしていたり上半身裸の人たちは暑い日にはちらほら見かけます。
夏とは何かを考えさせられる。
夏でも寒すぎてサンダルを履けない。
ご覧の通り、芝生の青々とした夏のある日、みんな上着を着ています。サンダルなんて楽しんで履けるほど暑くはありません。サンダルを履くのはおしゃれのためだけです。ワンピースというのも寒いので、カーデを着たりタイツを履いたりします。夏気分にはなれません。【アイスランドに着ていくもの、持っていくものはここからチェック】
衣替えは不要。
こんなに寒いということは、一年中似たような服を着ています。私は冬に引っ越してきたので、夏になっても同じ服を使い続け、また秋が来てしまったという感じです。で、そのまま衣替えはしていません。せいぜい真冬用のダウンコートとスノーブーツをタンスの奥にしまっておくくらいでしょう。
アイスランド人の旅行
アイスランド人がアイスランドを旅行するときは天気次第。
アイスランド人も国内のロードトリップは大好きです。ですが住んでいるだけあって一番気にするのは天気。目的地はざっくりと決め、スケジュールは天気予報を見ながら決めます。もちろんそんな時はキャンプでフレキシブルに、天気が悪くなったら晴れているエリアに移動するか帰宅です。【アイスランドの季節】
バカンスといえば南国の島。
旅行先として人気のアイスランド。そこの住民のバカンス先といえばスペインやフロリダ、カリブ海などの南国。アイスランド人用に直行便もあります。ケプラビーク空港にたくさんの日焼け止めがあるのはそのためです。またアイスランドは物価が高いため、クリスマス前に海外旅行に行き、大量にショッピングしてくるというのもお決まりの行動。
インターネット大国アイスランド
人と話さず生きていけそうなほど色々な手続きがネット経由。
アイスランドは小さくて娯楽も少なく、田舎感漂う国ではありますが、ネット大国です。高速回線、無料WiFiだけでなく、色々ことがネットで完了します。ピザの注文もネット、銀行送金もネット、ケプラビーク空港空港の免税店のお買い物もネット注文できます。あらかじめ予約しておき、アイスランドに帰国時に品物を受け取ります。行政関係の情報も全てネットで確認手続きできます。税金をはじめ様々な届け出はネットで完了します。お友達に借りたお金は直接口座に振り込んで返します。
色々なお知らせも携帯にメール。
病院での予約のお知らせや、郵便局に届いた小包もメールでお知らせしてくれます。ただ郵便局ではメールがある時とない時があり、はがきで通知が来ることもあります。また、メールとはがきの両方の通知があることもあり、小包が1つなのか2つあるのかわかりにくいのです。爽やかなお兄さんがモデルの下のはがきが投函されるのですが、小包の差出人も投函日も、何も書いていないません。この裏面に住所とあて先(私)の名前が書いてあるだけ。「次の平日にあなたの荷物を取りに来てください」と書いてあります。
共感できるようなできないようなアイスランド人の生活
アイスランド人はコーヒー好き。
日本ではお茶が欠かせませんが、アイスランドではコーヒーが欠かせません。おうちにお呼ばれしていくと、まず聞かれるのは「コーヒーいかが?」。オフィスにはもちろんのこと、図書館やスーパーにも無料のコーヒーがあります。コーヒーマシーンがあることもありますし、大きな保温ポットに入っていることもあります。なんとなくコーヒーという人も多いですが、コーヒーに情熱を持つ人も多く、レイキャビクにはたくさんのカフェがあり自家焙煎しているところも少なくありません。
親戚関係を表す単語が少なく、関係が覚えにくい。
男性の親戚はフラエンディ(Frændi)。女性の親戚はフラエンカ(Frænka)。配偶者、親、兄弟・姉妹、祖父母を表す単語はありますが、それ以外は全てフラエンディかフラエンカとなります。いとこ、姪、甥、叔父、叔母、みんな一緒です。これらの関係を説明した時には、「父親の兄弟の子供だよ」とか言わないといけません。また離婚したり再婚したりすることも珍しくないアイスランドでは、親子関係もよくわからないことがあります。会話の途中で「えーと、まぁフラエンカなのよね」(親戚の誰かなのよね)という相槌があることはよくあります。
親戚関係を把握するのに時間がかかりますが、アイスランド学習者とすれば覚える単語が少なくてよいので助かります。
○○家が通用しないアイスランド。
アイスランドには苗字がありません。そのため○○家というひとつの家族や親族を総称する呼び方ができないのです。○○家クリスマスパーティーとかいう場合には、単にクリスマスパーティーだったり、集合する家の住所を入れてどこどこでのクリスマスパーティー、みたいに言うことになります。
ちなみに屋号に苗字をつける日本の会社は少なくありませんが、アイスランドではそれができませんフルネームを社名にしていることもあります。マツモトキヨシ的な流れですね。
もう少し便利になってもいいと思う道路の標識
看板や道路標識が小さすぎて、地名やストリート名を読める頃には車はその地点を通り過ぎている。
アイスランドに「高速道路」はありませんが、幹線道路の制限速度は90㎞/hです。90㎞/hで走行していたら、曲がり角にポツンとたつ小さな標識や、看板は見逃します。この小さな文字を読めるころには通り過ぎています。もう少し手前にもお知らせの標識を出すか、大きな標識にして主張して欲しいものです。アイスランドの道路網はシンプルなので道案内というよりは、自分と目的地の位置の距離確認のためのGPSはあるととても便利です。
右折、左折専用レーンの印が直前すぎる。
特にレイキャビク中心部では、ちょっと道が入り組んでいて右折、左折専用レーンがでてきます。交通量が少ない時はいいですが、渋滞などになると自分のレーンは専用レーンなのか、それとも直進もできるのか、正直わかりません。これはアイスランド人でもわからないことで、信号の手前で車線変更を試みる人たちは少なくありません。
北欧の島国アイスランド。衝撃的なカルチャーショックも少なく住みやすい国ではないかと思いますが、旅行中などに出会った驚きの事実があれば、ぜひお知らせくださいね。
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