アキラです!
さてさて、前回に引き続き、今回もクリスマスのお話です。
アイスランドでは、クリスマスシーズンに食べる特別なパンがあるのだとか。その名は”Laufabrauð”。直訳すると、リーフブレッド。つまり、葉っぱの形をしたパン、といったところですね。
家庭によっては、クリスマスシーズンに向けて1日かけてこのパンを大量に作るのだそうで、今回アイスランド人の友人のお宅にて、伝統のパン作りを体験させていただくことができました。
まずは、パンの生地作りから。
直径15cmくらいの円形に薄くのばした生地に、模様をつけていきます。
例えばこんな感じ。
!?
こんな幾何学的な模様、どうやって作るの??
最初はそう思うかもしれませんが、実は意外と簡単なんです。
ひらがなの「く」の字型に連続でナイフで切れ込みを入れ、1個飛ばしにペロっとはがして反対側にくっつけるだけ。あとはフォークなどで生地全体に小さな空気穴を入れていく。この作業をひたすらくり返します。
ただ、見ての通りかなり時間がかかります。最近では切れ込みを入れるローラーのような特殊な器具を使うようになったため、ナイフで一つ一つ切れ込みを入れるよりはかなり時間を短縮できますが、それでも1枚の生地を完成させるのに10〜15分ほど要しました。
11時頃から6人体制で作り始めて、途中で休憩や夕食も挟みつつ、作り終えたのはなんと20時過ぎ。生地の総数、合計120枚以上!
細かい作業の連続だったので、正直かなり疲れました。笑
ふぅ...と息をつく一同。
でも、ちょっと待ってください。
もちろん、これで完成ではありませんよね。
今度はこの生地を、油でカラッと揚げていきます。
ヘラとフォークで生地をくるくる回し、ひっくり返してまたくるくると。
薄いきつね色になったら鍋からあげて油を切り、塩などで味付けをして出来上がり。
完成系はこんな感じ。
すべての生地を揚げ終えたときには既に23時前で、終バスで何とか家まで帰ることができました。まさか本当に1日掛かるとは...笑
そして後日、友人のご好意でパンをを少し分けてもらいました!
入れ物もクリスマス仕様で可愛いですよね。
友人のお父さん曰く、パリッと割って、バターを塗って食べると最高なのだとか。パンそのものはほんのり甘いのですが、程よく塩味が効いてて、本当に美味しかったです。見た目からも分かる通り、パンというよりスナックに近いかもしれません。
クリスマスシーズンにしか食べることのできない、伝統のお菓子。アイスランドでクリスマスを過ごす機会があれば、みなさんもぜひ食べてみてください。
次回は、アイスランドの年越し行事について。こちらもぜひ!