ソゥルスモルクの谷の観光情報

ソゥルスモルクはアイスランドのハイランド地方南部にある自然保護区です。アイスランド有数のハイキングの名所で、写真や自然が好きな方に特におすすめです。

ソゥルスモルク（Thorsmork）の名は北欧の雷神トール（Thor）に由来します。大きな氷河の間に多彩な景観が広がっています。隠れた滝や360度の大パノラマなど、息を飲むような絶景が楽しめます。

狭義のソゥルスモルクはクロッサゥ（Krossa）、スロンガゥ（Thronga）、マルカルフリョゥト（Markarfljot）という三つの川に囲まれた山地と谷を指しますが、地元の人たちはその周辺エリアも含めて「ソゥルスモルク」と呼んでいます。

アイスランドのハイランド地方にあるため、夏の間しかアクセスできません。また、ソゥルスモルクに通じる道はワイルドなので、自分で運転して行きたい方は必ず四輪駆動のレンタカーを借りましょう。自分で運転したくない方はソゥルスモルクを訪ねるスーパージープ＆ハイキング・ツアーなどを利用するのがおすすめです。

ソゥルスモルクへの行き方

ソゥルスモルクに車で行くには、南海岸をリングロード沿いに走り、249号線に入ります。この道は渡河箇所もあるため、四輪駆動車（4WD）が必須です（小型車では無理です）。尚、アイスランドのハイランド地方は冬季（10月16日～翌4月30日）は道路が閉鎖されます。夏以外の季節には危険なため、立ち入らないでください。

ソゥルスモルクに入る前に最後に渡る川、クロッサゥ（Krossa）はコンディションが良好な時しか渡れません。渡るときも、必ず経験豊富なドライバーが運転する四輪駆動車で渡ってください。危険なので無理に渡ろうとしないこと。運転に自信がない方はスーパージープで行くソゥルスモルク・ハイキングツアーなどに参加し、運転はプロに任せましょう。

いよいよソゥルスモルクです。素晴らしい景色が眼前に広がります。キャンプ場には観光案内所（ハイキングトレイルの情報はここで聞きましょう）やレストラン、売店などがあります。

ソゥルスモルクでできること

ソゥルスモルクにはアイスランドでも指折りの絶景ハイキングトレイルが複数あります。アイスランドで最も人気のある2本のトレイル、FimmvorduhalsとLaugavegurルートはいずれもソゥルスモルクが起点（逆から歩くと終点）になっています。どちらも最初から最後まで歩くと数日かかるので、それなりの体力とちょっとした準備が必要です。

まず、Fimmvorduhalsについて。これは全長30kmのトレイルで、エイヤフィヤトラヨークトル（Eyjafjallajokull）という氷河を被った火山の麓にある丘や、2010年の噴火口であるMagni と Modiの傍を通ります。

Laugavegurはソゥルスモルクからランドマンナロイガル（Landmannalaugar）に至る全長55kmのトレイルです。ランドマンナロイガルには虹色の流紋岩の山々が連なり、温泉（野天風呂）も湧いています。

ソゥルスモルク保護区内にも短いハイキングコースがいくつもあります。1時間程度で歩けるものから、一日がかりで歩くものまで様々です。特に人気があるのは Valahnukur山を登るコースで、頂上からは周囲の大パノラマが望めます。

もう一つ、ソゥルスモルクでおすすめの場所はスタックホルツギャゥの谷（Stakkholtsgja）です。苔むした崖の間を谷川に沿って歩いていくと、隠れた滝があります。冒険小説の主人公になったような気分を味わえます。

ソゥルスモルクの宿泊施設

ソゥルスモルクに滞在したい方は、Volcano Hutsを見てみましょう。コテージ（一棟貸し・部屋貸しあり）とドミトリーから選べます。部屋とベッドの数には限りがあるので、予約は早目がおすすめです。

Volcano Hutsはキャンプ場も運営しており、テントを持参すればキャンプができます。グランピングも可能です。こちらは広々としたデラックス・ダブルテントで、暖房、羽毛布団、ウールの毛布などもあってぬくぬくです。

ソゥルスモルクのすぐ外にもいくつか宿泊施設があります。例えばThe Garageはセリャランズフォス（Seljalandsfoss）とスコゥガフォス（Skogafoss）の滝の間にあるワンルームタイプのアパートメントホテルで、南海岸の名所にもソゥルスモルクにもアクセスしやすいロケーションです。