ゲイシール地熱地帯の間欠泉
ゲイシール地熱地帯は、ホイカダールル渓谷(Haukadalur Valley)という場所にあり、多くの地熱活動が見られるエリアです。
レイキャビクからは車で2時間弱ほどであり、ゴールデンサークルツアーやレンタカーで比較的アクセスしやすい位置にあります。また欠かせない観光スポットであることから、6日間のオーロラハンティングツアーや冬季セルフドライブツアー7日間等の数々のパッケージツアーに含まれています。
ゲイシールは、アイスランドで定番の観光コース、シンクヴェトリル国立公園とグトルフォスの滝のスポットを含めた全3か所を巡る有名なゴールデンサークルに含まれています。ゲイシールは間欠泉を意味する英語の単語の語源にもなったことから世界的に知られています。
地理
ゲイシール間欠泉は現在は活動を休止していますが、ホイカダールル渓谷にはストロックル間欠泉、スミズルやリトリストロックルと呼ばれる間欠泉があります。
ストロックル間欠泉は間違いなく国内で一番有名な間欠泉であり、現在でも約10分ごとに20mから40mの高さまで噴出しています。カメラを構えて噴出の瞬間を待ちましょう。
ゲイシールはストロックルよりも遥かに巨大な間欠泉ですが、残念ながら近年は活動していません。活動時は、70mもの高さまで噴出していました。
間欠泉の周囲には高温のお湯の湧き出る沼や、蒸気の噴出する穴などがあり、地熱活動の様子を様々な形で観察することができます。地中のミネラルやガスによって変色した地面の色も、不思議な光景です。
周辺観光
ゲイシールから約2キロ離れた所に、天然の小さなプール、クアロイグがあります。3人~5人程が入浴できる小さなプールですが、プールの周りの地面は繊細で脆いため、植物等を踏みつぶさないように注意しながら、プールまでお進みください。プールの温度は場所によって若干異なりますが、約39℃~43℃となります。
自然のプールであるため、水は少し濁っており、底には藻があり大変滑りやすくなっていますので、ご利用の際はお気を付けください。
ホイカダールル地域では継続的な研究や様々な試みがされており、最近では森林再生の増加が報告されています。現在ではホイカダールルはアイスランド南部で最大の森の1つであり、ハイキング用そして車椅子でも利用可能な遊歩道がたくさんあったり、豊富な植物やミュージアムなどが人々を惹きつける魅力です。
歴史
ホイカダールルには入植時代の頃から、人々が定住し教会の拠点として利用されていました。学者のアリ・ソルギルスソンが育った場所、またアイスランドで最初の牧師学校が建てられた場所でもあります。
現在ある木造の教会が最後に再建されたのは1938年ですが、建築様式は1842年頃のスタイルであるため、アイスランドの産業化が進む前の姿が伺える貴重な教会です。
近郊エリアの宿泊施設としては、ゲイシールから約7キロ離れた場所にHotel Gullfoss、一番近い宿泊施設はゲイシールから道路を挟んで向かい側ににあるHotel Geysir。レストランやカフェ、そしてギフトショップも近くにあります。