
モスフェルスバイル(通称「グリーンタウン」)は、アイスランド南西部に位置し、首都レイキャビクから車で15分ほどの場所にある町です。
上の写真:Wikimedia, Creative Commons, by OddurBenより。編集は行われていません。
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モスフェルスバイルの人口は約9,000人です。その愛称が示す通り、美しい自然や豊かな植生、温室が多いことで知られています。
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文化
この町は文学や作家の歴史が深いことで有名です。バイキングの戦士で詩人でもあったエギル・スカッラグリムソン(Egil Skallagrimsson)は、モスフェルスバイル近郊に銀の財宝とともに埋葬されたと伝えられています。
暴力と文学、ルーン魔術に長けた彼は、最後の残忍な行為として、自分の財宝の埋葬を手伝った男を殺害したとも言われています。その後、彼の農場はキリスト教の礼拝堂に改装され、息子が遺体を掘り起こして、近くの秘密の場所に再埋葬したという話が残っています。
現在でも、世界中のトレジャーハンターたちがエギルの銀の財宝の行方を探し続けていますが、いまだに発見されていません。
詩に関して言えば、モスフェルスバイルはアイスランド唯一のノーベル文学賞受賞者、ハルドル・ラクスネス(Halldór Laxness)の生涯の故郷でもあります。彼は「現代アイスランド文学の巨匠」と称されています。
ラクスネスはモスフェルスバイル周辺での体験や観察をもとに、68年間で62冊もの著作を残しました。特に自伝的作品『干し草畑の家』では、この地域での暮らしが詳しく描かれています。彼の自宅グリュフラステインは、モスフェルスダルル渓谷に家族の住居として建てられ、現在は作家の人生と作品、文化的遺産を紹介する博物館として公開されています。
館内には、作家が生前使っていた絵画や個性的な家具がそのまま残されており、1968年製のジャガーも家の前に駐車されたままです。
モスフェルスバイルでできること
モスフェルスバイルはレイキャビクに近いため、首都の観光スポットも気軽に訪れることができます。首都でできることの詳細はこちらのガイドをご覧ください。もちろん、モスフェルスバイル自体にも見どころがたくさんあります。
近年、この地域ではアウトドアやレジャー活動の充実が進められています。町を囲むモスフェル、グリーマンスフェル、ヘルガフェットルやウルファルスフェルなどの丘からは、南西部の海岸エリアを一望でき、ウォーキングや乗馬、ハイキング、マスやアークティックチャー(北極イワナ)釣りなど、さまざまなアクティビティが楽しめます。
そのため、モスフェルスバイルの住民は、アイスランド人の中でも特に自然を愛する人々として知られています。町はレイルヴォグサーの海に面しており、レイルヴォグサー川、カルダクヴィスル川、ヴァルマ川の3つの川が海へと流れ込んでいます。
また、この地域の地熱活動は1933年から首都の暖房や温水プールに利用されており、文化的にも実用的にもアイスランドにとって重要な場所となっています。






