
シグルフィヨルズルは、アイスランド北部に位置する人口約1,300人の町で、本土最北端の町です。
シグルフィヨルズルを訪れる最もおすすめの方法は、ゆったりとしたセルフドライブツアーです。特に夏季に利用できる7日間のアークティック・コースト・ウェイ セルフドライブは人気のプランです。
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自然の美しさだけでなく、シグルフィヨルズルは文化の中心地でもあります。受賞歴のあるニシン時代博物館や民俗音楽博物館、毎年多くの旅行者が訪れる民俗音楽フェスティバルなど、見どころが満載です。魅力あふれる町をじっくり散策したい方は、シグルフィヨルズルの宿泊施設のご予約もお忘れなく。
写真提供:Luciano Braga
経済
シグルフィヨルズルにはアイスランド有数の良港があり、長年にわたり漁業が経済の中心を担ってきました。近年は、他の地域と同様にサービス業や観光業も重要な産業となっています。
2010年にヘジンスフィヨルズルを通るトンネルが開通したことで、アイスランドのリングロードを旅する方や、北部の町アークレイリに滞在する方にとってもアクセスが格段に良くなりました。そのため、過去10年で訪問者が大幅に増加しています。
歴史と文化
写真提供:Alena Timofeeva
シグルフィヨルズルは、20世紀初頭には小さな村から急速に発展し、1918年には町として正式に認められました。20世紀中頃には、アイスランドでも有数の大きな町の一つとなりました。
この時代、シグルフィヨルズルは北大西洋のニシン漁の中心地として栄え、その歴史は町の漁業博物館で今も誇り高く伝えられています。ここでは、入植時代から近代化まで、海がアイスランド人の生活にどれほど重要だったかを学ぶことができます。
「ニシン時代博物館」は、アイスランド最大級の海事・産業博物館の一つです。3つの建物に分かれており、1つ目では漁業や加工の様子を、2つ目では1950年代の船やボートを見学できます。塩漬け工場は当時の雰囲気をそのまま残しており、夏の晴れた日には実際の塩漬け作業を見学できることもあります。
また、旧グラナ工場では、ニシンがどのようにミールやオイルに加工されていたかを知ることができます。
民俗音楽センターも文化的な拠点の一つで、「シグルフィヨルズルの父」と呼ばれるバルニ・ソルステインソン牧師が住んでいた場所にあります。ここでは、古い民謡が蘇り、「トヴィソングル」と呼ばれる五度唱法の歌や、「リームル」と呼ばれる叙事詩の詠唱、「ラングスピル」の演奏、昔ながらのアイスランドの子守唄などの録音を聴くことができます。
また、バルニ牧師の生涯についても紹介されています。
民俗音楽フェスティバル
毎年7月初旬には、シグルフィヨルズルで民俗音楽フェスティバルが開催されます。世界各国の民俗音楽が紹介されますが、特にアイスランドの伝統音楽に焦点が当てられています。音楽や工芸に関する講演やワークショップ、ダンス、コンサート、パーティーなど多彩なイベントが行われます。
自然
シグルフィヨルズルは、同名の美しいフィヨルドに位置し、町の背後には迫力ある高い山々がそびえ立っています。夏には16~18種、約2,000羽もの鳥がフィヨルドで観察でき、バードウォッチングにも最適です。
人気のハイキングコースには、ホルスカズ峠やヘストスカズ峠があり、どちらも美しいヘジンスフィヨルズル・フィヨルドへと続いています。ボートや車でもアクセス可能です。
人里離れたヘジンスフィヨルズルは、急峻で壮大な山々に囲まれ、美しい谷と、ヘジンスフィヨルズル湖でのトラウト釣りが楽しめます。
この地域最後の農場は1951年に放棄されました。20世紀には通常5軒の農場があり、豊かな植生と陸と海の恵みで生活していましたが、冬は厳しく雪崩も多発し、アクセスも困難だったため、現在は無人となっています。
ヘジンスフィヨルズルの北東には、アイスランドでも最も人里離れた農場跡の一つ、フヴァンダリルがあります。フヴァンダリルへはヘジンスフィヨルズルから行くことができますが、崩れた山肌を越えるため、経験豊富なハイカーがプロのガイドと一緒に行くことをおすすめします。






