
スナイフェルスヨークトルは、アイスランド西部スナイフェルスネス半島の先端に位置する氷河に覆われた火山です。同名の国立公園内にあり、アイスランド国内で3つしかない国立公園のひとつです。
この地域はスナイフェルスネスのツアーで巡ることができ、多くのツアーのハイライトにもなっています。例えば半島を一周するツアーや、6日間の冬のバケーションなど、年間を通じて多くのガイド付きパッケージやセルフドライブで訪れることができます。レンタカーを利用すれば、ゆっくりと自分のペースで巡ることも可能です。
信頼できる情報をお届けします
Guide to Icelandは、アイスランドで最も信頼されている旅行プラットフォームで、毎年何百万人もの旅行者をサポートしています。すべてのコンテンツは、アイスランドを熟知した現地の専門家によって執筆・監修されています。正確で最新、信頼できる旅行情報をお届けしますので、安心してご利用ください。
標高は1,446メートルで、晴れた日にはレイキャビクからも湾越しにその姿を見ることができます。スナイフェルスヨークトルの下にある成層火山は、約70万年前に誕生しました。
この山の本来の名前は「スナイフェル(雪の山)」ですが、同名の山が他にもあるため、「ヨークトル(氷河)」を付けて区別することが一般的です。
2012年8月、記録が残る中で初めてスナイフェルスヨークトルの山頂から雪と氷が消え、地元では気候変動による自然への影響が懸念されています。
歴史
スナイフェルスヨークトルの周辺には、ヘリサンドゥル、リフ、オーラフスヴィークなどの小さな村が点在しています。これらの村は、過去千年にわたり国内有数の商業・漁業の拠点として栄えてきました。
13世紀には漁業が盛んになり、外洋へのアクセスが良い場所には漁業基地が建設されました。スナイフェルスネス半島は、ブレイザフィヨルズル湾の豊かな漁場に恵まれ、特に重要な漁業の中心地となりました。
特に有名なのはドリトヴィークの集落で、現在は小さな村ですが、かつては40~60隻の漁船が利用され、最大600人が働いていたと言われています。
19世紀になると、アイスランドの産業構造や魚の資源の変化により、この地域の漁業は衰退しましたが、今でも半島に住む人々にとって重要な生業となっています。
スナイフェルスヨークトル国立公園は2001年に設立され、近年は観光業が地域の産業を大きく変えつつあります。
伝承・民話
スナイフェルスヨークトルは、何世紀にもわたり世界有数のパワースポットとされ、半島の住民の間では神秘的なエネルギーや不思議な力が宿る場所として語り継がれてきました。
この山は、14世紀後半に書かれた『バルズル・サガ・スナイフェルサース』にも登場します。物語では、半人半トロールのバルズルが「スナイフェルスヨークトルの守護霊」となったと伝えられています。
スナイフェルスヨークトル周辺には、太陽の光で石になったトロールや、隠れ人(エルフ)の住処とされる奇岩が数多く点在しています。
1993年11月5日には、超常現象を信じる人々の間で「宇宙人が着陸する」との噂が広まり、数千人がスナイフェルスヨークトルに集まりました。CNNも取材に訪れましたが、実際には何も起こりませんでした。この出来事は、スナイフェルスヨークトルが多くの人々にとって特別な存在であることを物語っています。
文学作品に登場
スナイフェルスヨークトルは、ジュール・ヴェルヌの名作『地底旅行』(1864年)で、地底世界への入口として描かれています。この小説の舞台となったことで、スナイフェルスヨークトルはアイスランドでも特に人気の観光スポットとなり、多くの作家や詩人、芸術家にインスピレーションを与えてきました。
『地底旅行』以降も、チェコのSF作家ルドヴィーク・ソウチェクによる『盲目の鳥』三部作(ジュール・ヴェルヌの作品に着想を得たもの)や、アイスランド唯一のノーベル賞作家ハルドル・ラクスネスの小説『氷河の下で』など、さまざまな文学作品に登場しています。
周辺の見どころ
スナイフェルスヨークトル氷河のほかにも、スナイフェルスネス半島には、2つの玄武岩の岩塔ロンドランガルや、美しいジューパロンサンドゥルの黒砂海岸にあるアーチ状の岩ガトクレトゥルなど、見どころがたくさんあります。
ジューパロンサンドゥルでは、かつて漁師たちが力試しをした4つの「力石」アムロージ(「役立たず」)、ハルフドレッティングル(「弱い者」)、ハルフステルクル(「半分の力」)、フルステルクル(「全力」)に挑戦することもできます。
このエリアでは、サクスホール火口や、内部の反響が美しいことから名付けられた「歌う洞窟」ソングヘットリルも探検できます。






