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スナイフェルスネス半島の観光情報

4.8
2609 体験者の声
タイプ
火山, 温泉・熱水泉, 溶岩原, 滝, 山, 谷, 川, 島, 文化, ビーチ, バードウォッチング, 湖, 自然保護区, 町・村, 奇岩
繁忙期
Winter
家族向け
あり
レビュー平均点
4.8
ユーザー評価数
2609

スナイフェルスネス半島の美しい海岸線

スナイフェルスネス半島(Snaefellsnes)は西アイスランドの大きな半島で、その多彩な自然の景観から「ミニ・アイスランド」と呼ばれることもあります。

西アイスランドのこのエリアには氷河や溶岩原、絶景海岸などがあります。スナイフェルスヨークトル氷河火山を中心とするスナイフェルスヨークトル国立公園もあります。

レイキャビクからは車で2時間ほどです(よく晴れた日にはレイキャビクからもファクサフロゥイ湾越しにスナイフェルスネス半島が見える距離です)。レンタカーがあれば日帰りで簡単に訪れることができます。

ガイドが同行するスナイフェルスネス半島ツアーもたくさんありますし、10日間の夏季ドライブ旅行(宿+レンタカー)のようにリングロードを一周した後にスナイフェルスネス半島を訪れるセルフドライブ・プランもあります。

日帰りでも観光できますが見どころがたくさんあるのでできれば2日以上あるとよいです。アイスランドのホテルをチェックして、しっかり旅行計画を立てましょう。



スナイフェルスネスの地理

アイスランドの昔話に出てきそうなスナイフェルスネス半島の風景スナイフェルスネス半島はアイスランド西部にある長さ90㎞の半島です。南にはレイキャネス半島、北には西フィヨルド地方があります。半島の中ほどを山脈が走っており、小さな活火山や休眠火山があります。最も大きいのが氷河を被った成層火山、スナイフェルスヨークトル(Snaefellsjokull)です。今から1900年ほど前に噴火したのが最後ですが、その時に今の地形の基礎ができたと考えられています。

スナイフェルスネス半島の地質学的な歴史は火山の活動と再生、浸食の歴史です。噴火の度に溶岩流が広がり、その溶岩原に苔や草が生えたり、波や風に浸食されたりしてユニークな地形が生まれました。

スナイフェルスネス半島のEldborg火口まではハイキング道がついている海沿いには白砂、黒砂の浜があり、断崖絶壁にはたくさんの海鳥が巣を作っていたりします。また、火山活動によってできた山や丘がたくさんあります。

植生も多様です。苔や地衣類、低木が多いですが、背の低い白樺や柳の木を見ることもできます。

大きな町はほとんどなく、小さな村や集落が点在しています。中心産業は漁業と観光です。草が多いところには牧場もあります。

スナイフェルスネス半島の名所

レイキャビクからスナイフェルスネス半島の南岸に入るとまずエルドボルグ・クレーター(Eldborg)があり、登ると素晴らしい景色が見られます。近くには何百本もの六角柱が連なっている玄武岩の崖、ゲルズベルク(Gerduberg)もあります。ここから海岸に出ると一年中アザラシのコロニーがいるイートリ・トゥンガ浜(Ytri-Tunga)です。

西に進むと、大きな崖の裂け目のようなルイズフェルズギャウ峡谷(Raudfeldsgja)があります。水が流れていますが、しっかりした靴と防水性の服があれば登れます(その際は帰りの着替えも用意しておくといいでしょう)。

その先はロゥンドランガル(Londrangar)という岩頸が見えてきます。元々は巨大な火口だったのですが、今残っているのは二つの大きな岩だけです。何千羽もの海鳥が巣を作っています。

スナイフェルスネス半島の名所のひとつ、ロゥンドランガルロゥンドランガルを過ぎると、スナイフェルスヨークトル国立公園に入ります。アイスランドの3つの国立公園の中では最も小さいのですが、素敵な場所がたくさんあります。

例えばデューパロンサンドゥル(Djupalonssandur)のビーチ。火山性の黒いビーチで、ころんとした可愛らしい小石が沢山あります。特に大きな石が4つあり、これは昔の船乗りたちが力比べに使っていたものだそうです。

スナイフェルスヨークトル国立公園では溶岩洞窟探検もおすすめです。ソングヘットリル(Songhellir)は夏しか入れませんが、音響効果が抜群です。一方、ヴァッツヘットリル(Vatneshellir)は遊歩道などが整備されており、通年見学可能です。内部の鮮やかな色彩は見事。ガイドなしでは入れないので、ヴァッツヘットリル溶岩洞窟探検ツアー(50分)に参加しましょう。

そして国立公園の主役、スナイフェルスヨークトル氷河(Snaefellsjokull)。遠くから眺めるだけでも壮観です。氷河の麓にはハイキング道がたくさんありますが、氷帽を歩きたい方、登山をしたい方は必ずガイドと共に探索してください。氷河ツアーはこちらから予約できます。

スナイフェルスネス半島で最も個性的な山、キルキュフェットルスナイフェルスヨークトルの氷河ハイキングツアーではジュール・ヴェルヌの名作『地底旅行』の起点を訪れることができます。アイスランドのノーベル賞受賞作家、ハルドゥル・ラクスネスの "Under the Glacier" という作品もこのエリアを舞台にしていますので、文学好きの方は要チェックです!

スナイフェルスネス半島の北側にはビャルナルホプン(Bjarnarhofn)の町やベルセルクキャフルウン溶岩地帯(Berserkjahraun)、そしてキルキュフェットル山(Kirkjufell)があります。キルキュフェットルはアイスランドで最もフォトジェニックな山と言われ、人気のHBOドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』に「矢じりのような形をした山」としても登場しました。

スナイフェルスネス半島の町

スティッキスホゥルムル湾のSugandisey島スナイフェルスネス半島には良質な漁場がある北岸を中心に、たくさんの小さな町や村があります。アルナルスタピヘトルナルブージルヘリッスサンドゥールオーラスフスヴィークグルンダルフィヨルズルスティッキスホルムルなどがその代表格です。

半島最大の町は観光客にも人気のスティッキスホルムル(Stykkisholmur)です。アイスランドの伝統的な街並みが美しく、湾に浮かぶSugandisey島も風情があります。

海を楽しみたい方は、スティッキスホルムル港から西フィヨルド行きのBaldurフェリーに乗ってみましょう。美しいブレイザフィヨルズル湾の景色が楽しめます。フラトエイ島(Flatey)で途中下船も可能です。オゥラフスヴィーク港発のホエールウォッチングツアーも人気です。夏はたくさんの海鳥が見られるので、パフィンウォッチング・ツアーに参加しても。

文化体験ならスティッキスホルムルのNorweigan House、オゥラフスヴィークの Pakkhusid博物館、そしてビャルナルホプンのサメ博物館などがおすすめです。サメ博物館ではアイスランドの伝統食であるハゥカットル(hakarl;発酵したサメ肉)を味わうことができます。

スナイフェルスネス半島のおすすめの季節

ロマンチックなブージルの教会何を求めて訪れるかによって、スナイフェルスネス半島のベストシーズンは違います。一般的なアイスランド旅行のピークシーズンは夏です。気候が穏やかで、気温も10℃から18℃と比較的過ごしやすく、コンパクトカーのような格安レンタカーでも十分にセルフドライブを楽しめます。

夏のもう一つの魅力に白夜があります。白夜とは太陽がほとんど沈まず、日がとても長くなる自然現象です。ほの明るい不思議な夜を体験できるほか、観光タイムをたっぷりとれるという利点があります。

一方、冬のスナイフェルスネス半島は雪景色が美しく、オーロラを見られる可能性があります。

キルキュフェットル山はオーロラ撮影にもおすすめアイスランドでオーロラを見たい方は、9月下旬から4月上旬の旅行がおすすめです。夜が長く暗いので、オーロラを鑑賞できるチャンスが高まります。

冬は寒く、日が短いので夏よりも制約は多いですが雪に覆われたスナイフェルスネス半島は荘厳な美しさを見せてくれます。4WDのレンタカーを借りれば、冬のアイスランドでもドライブ旅行は可能です。雪道の運転に慣れていない方は、ガイド付きのツアーに参加しましょう。

スナイフェルスネス半島についてのよくある質問

アザラシがたくさん見られて、遠くにスナイフェルスヨークトル氷河を望むイートゥリ・トゥンガの浜

スナイフェルスネス半島への行き方は?

スナイフェルスネス半島はレンタカーで訪れることができます。夏ならコンパクトカーでも大丈夫ですが、冬は4WDの車を借りましょう。レンタカーと宿がセットになったセルフドライブ・ツアーも便利です。運転が苦手な方はレイキャビク送迎付き少人数ツアーのような、ガイド同行の現地ツアーを利用してもいいでしょう。

レイキャビクからスティッキスホルムルまでバスで行くこともできますが、半島内は公共交通手段がありません。アイスランドではバスに自転車を持ち込むことはできないので、レンタカーかツアーバスでなければスナイフェルスネス観光は難しいのが実情です。

スナイフェルスネス半島を回るにはどれくらい時間があればいいですか?

スナイフェルスネス半島の主だった名所は一日あれば回れます。レイキャビクからスナイフェルスネス半島へは車で片道2時間ほど。海沿いに半島を一周すると4~5時間かかります。

従ってレイキャビクから日帰りで訪れる場合、8~10時間ほどかかる計算です。一方、スナイフェルスネス半島の名所をくまなく見て回りたい場合は2日以上必要です。スナイフェルスネス半島の宿はこちらから予約できます。キャンピングカーを借りるのもおすすめです。

ルピナスの花が咲き乱れる、春・夏のスナイフェルスネス半島

スナイフェルスネス半島に泊まるならどこがおすすめ?

スナイフェルスネス半島でおすすめの宿泊地は、やりたいこと・見たいものによって違います。利便性を求めるなら、スティッキスホルムル(Stykkisholmur)がいいでしょう。この辺りで一番大きな町なので、ガソリンスタンドやスーパーを利用でき、レストランやお店、文化施設などもたくさんあります。スティッキスホルムルなら様々な宿泊施設があるので、予算やニーズ、好みに合わせて選べます。

自然が好きな方はヘトリサンドゥルの宿(Hellissandur)を探してみましょう。スナイフェルスヨークトル国立公園に近く、アウトドア系のアクティビティが充実しているエリアです。

キルキュフェットル山が見えるグルンダルフィヨルズル(Grundarfjordur)、半島の先端にあるオゥラフスヴィークの宿(Olafsvik)もおすすめです。

スナイフェルスネス半島ではオーロラを見られますか?

はい、9月下旬から翌4月上旬までの冬の間ならオーロラを見られる可能性があります!スナイフェルスネスは人家が少ないので街のネオンが届かない場所を探すのに苦労することはないでしょう。但し、オーロラは太陽活動が活発で、夜空に雲がかかっていない時しか見えません。オーロラハンティングに出かけるときは、天気オーロラ予報をチェックしてから行きましょう。

ちなみに、オーロラはアイスランドのどこにいても見られる可能性があります。首都圏でも町外れならOKです。ガイドが案内してくれるオーロラハンティング・ツアーもあるので、興味がある方は是非チェックしてみては。

冬のスナイフェルスネス半島ではオーロラを見られる可能性がある

スナイフェルスネス半島で野生動物は見られる?

スナイフェルスネス半島には様々な野生動物がいます。山や溶岩原が広がる大原野では運が良ければミンクやホッキョクギツネを見られる可能性があります。

また、イートゥリ・トゥンガ(Ytri-Tunga)の浜などにはアザラシのコロニーがあります。近海にはシャチやミンククジラ、ザトウクジラなどがいるので、ホエールウォッチングも人気です。

野鳥も多いです。海辺の断崖絶壁にはたくさんの鳥が営巣しています。夏は剽軽な表情のパフィンもやってきます。ウミガラスやオオハシウミガラス、ミツユビカモメやフルマカモメなどもよく見られます。

レイキャビクからスナイフェルスネス半島に行く時のおすすめ寄り道スポットは?

レイキャビクからスナイフェルスネス半島へ行くにはアイスランド西部を通ります。ここだけでも一日過ごせるほどたくさんの名所がありますよ!

例えばクヴァルフィヨルズル(Hvalfjordur)。Hvalfjardargongトンネルを通るのが近道ですが、地上の道はフィヨルド沿いの絶景ドライブ。運転時間は1時間ほど長くなりますが、それだけの価値はあります。クヴァムスヴィーク温泉でリラックスしたり、グリームルの滝までハイキングをしても。

更に先にはボルガルフィヨルズル(Borgarfjordur)というフィヨルドがあります。こちらも丸一日かけて観光できるほど素敵な場所です。フロインフォッサルの滝バルナフォスの滝ディルダルトゥングクヴェル熱泉クロイマ温泉スパHaafell ヤギ牧場などの見どころがあります。ラングヨークトル氷河には人造のアイストンネルもあります!

スナイフェルスネス半島を回ったら、その先にある西フィヨルド地方まで足を延ばすのもおすすめです。魅力たっぷりの西部アイスランド。時間に余裕がある方は是非数日かけて訪ねてみてください。

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