キルキュフェットル山の観光情報

キルキュフェットル（Kirkjufell、「教会山」の意）はアイスランドのスナイフェルスネス半島北岸にある山です。グルンダルフィヨルズル（Grundarfjörður）という町の近くにあります。ミステリアスな形が人気で、「アイスランドで最もフォトジェニックな山」とも言われています。

キルキュフェットルを訪れるにはスナイフェルスネス半島ツアーが便利です。レンタカーがあれば自走でも観光できます。夏の10日間セルフドライブ・プランや5泊6日冬季アイスランド・ドライブ旅行プランのようなセルフドライブ・ツアーを利用してもいいでしょう。
「教会山」と呼ばれるようになったのは、頂上がとがった形が教会の塔に似ているからだと言われています。見る角度によっては魔女のトンガリ帽子や、掬いたてのジェラートに見えるという人もいます。

キルキュフェットル山とキルキュフェットルスフォスの滝で写真撮影を楽しむ

キルキュフェットル山は標高463メートルです。独立峰のため遠くからでもよく見え、昔から船乗りや旅人の目印となってきました。近年ではカメラ好きの必訪スポットとなっています。

特に人気なのはキルキュフェットルを麓の可憐な滝と一緒に収める構図です。この滝はキルキュフェットルスフォス（Kirkjufellsfoss、「教会山の滝」の意）といい、小ぶりながら三段になっているため動きがあり、季節ごとに表情が変化するので雄大な滝に負けない魅力があります。

山の麓には湖もあり、晴れて風のない日には「逆さキルキュフェットル」を写すことができます。

キルキュフェットル山も季節によって雰囲気が違います。夏は鮮やかな緑で生命力を感じさせてくれます。一方冬は茶色と白の荒漠とした姿です。白夜のほの明るい白夜の光に浮かび上がる姿も素敵ですし、9月～翌4月は山頂にオーロラが現れることもあります。

世界を席巻したテレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のシーズン７のロケにも使われました。初めて登場するのはJon Snowと Hound、Jorah Mormontらがワイトを捕まえたいと「壁の向こう」に繰り出すエピソードです。

Houndは夢で既に「矢じりのような形の山」を見ており、キルキュフェットルを見て夢は間違っていなかった、と確信します。その後この矢じりのような形の山の麓でドラマが展開するのです…。

キルキュフェットル山の登山

キルキュフェットルを登ることもできます。やや急ですがトレイルがあり、頂上からは周囲の原野や海、川の眺望が望めます。片道1時間半ほどの道のりです。

しかし勾配がきつく危険な箇所もあるため中上級者向けであり、登れるのは夏のみです。悲しいことに近年だけで3人の方が亡くなっていますので、経験豊富な方も専門ガイドの案内で登ることをおすすめします。

キルキュフェットル山への行き方

キルキュフェットル山の最寄りの町はグルンダルフィヨルズル（Grundarfjörður）といいます。スナイフェルスネス半島の小さな町で、アイスランドの首都レイキャビクからは車で2時間ちょっとです。グルンダルフィヨルズルから Snaefellsnesvegur 54という道路を走ると、数分でキルキュフェットルの麓に着きます。