情報: ダイヤモンドビーチ
ダイヤモンドビーチはブレイザメルクルサンドゥル氷河平野の一部であり、南海岸にあるヨークルスアゥルロゥン氷河湖の傍に位置しています。
サマーパッケージ6日間や冬季セルフドライブツアー7日間等のパッケージツアーではダイヤモンドビーチへの観光が予定に含まれています。レンタカーで訪れることももちろん可能です。
ヨークルスアゥルロゥン氷河湖に浮かぶ氷塊が黒い砂のビーチへ流れ着き、太陽の下で綺麗に輝きます。その美しさから写真家や自然愛好家にとても人気の場所です。またアザラシや野鳥が多く生息しているため、野生動物に興味がある方にも必見の場所です。海岸からシャチを観測するのに最適の場所でもあります。
ブレイザメルクルサンドゥル
ブレイザメルクルサンドゥルはホフナフィヨルズル地域に位置するアウトウォッシュ・プレーン(氷河末端から流出した水流によって形成された広大な平野)です。
この平野は南海岸に沿って約18キロに渡り伸びています。具体的には、クヴィアゥルヨークトル氷河の麓からブレイザメルクルヨークル氷河の麓に位置するヨークルスアゥルロゥン氷河湖まで伸びています。
どちらの氷河もヨーロッパ最大の氷冠かつヴァトナヨークトル国立公園のメインアトラクションであるヴァトナヨークトル氷河の流出氷河となります。30個程存在する流出氷河の数多くを南海岸に沿ってダイヤモンドビーチへ向かう途中に見ることができます。
ブレイザメルクルサンドゥルはヴァトナヨークトル氷河の3つの流出氷河、ブレイザメルクルヨークトル氷河、フルータゥルヨークトル氷河そしてフィヤトルスヨークトル氷河が火山活動の影響で前方に流れた際に形成されたアウトウォッシュ・プレーンです。
ブレイザメルクルサンドゥルのような砂の平野はアイスランドではよく目にする風景であり、その理由としては火山活動が活発であること、多数の氷冠を誇っていることがあげられます。
ヨークルスアゥロゥン氷河湖、ダイヤモンドビーチ共に幻想的で美しい場所ですが、残念ながら気候変動に伴う氷河の後退の影響により氷河の拡大速度は速くなっています。今のままでいくと数十年以内にどちらの場所の氷も無くなってしまうかもしれません。
ヨークルスアゥロゥンの氷山
ヨークルスアゥロゥン氷河湖はアイスランドで最も有名かつ人気の観光地のひとつです。氷河が湖に崩れ落ち、数え切れない程の氷山や流氷が湖に浮かぶ姿が美しく、人々を魅了しています。
ヨークルスアゥ川が氷河湖と大西洋を繋ぐように流れており、湖内の氷塊は水の流れに乗ってゆっくりと海へと移動していき海を漂うか、又はブレイザメルクルサンドゥルの黒い砂のビーチに流れ着きます。黒い砂の上で氷塊がキラキラ輝くがことから「ダイヤモンドビーチ」と呼ばれています。
ダイヤモンドビーチでの注意事項
南海岸のビーチ、レイニスフィヤラは強い離岸流が流れ、大きな波が突如発生するため危険が潜むビーチとして知られていますがダイヤモンドビーチではその様な危険はありません。但しそれでも気を付けなければならないことはあります。
氷塊がゆっくりと流れる氷河湖はアイスランドならではの絶景ですが、決して氷塊の上に登らないでください。表面は滑りやすく、エッジは鋭いため非常に危険です。
冬には分厚い氷が並び、ちょっと乗ってみたくなる光景かもしれません。ですが、氷が平に見えても、ひっくり返ることがあったり、乗った状態で降りれず海まで流されてしまう可能性もありますので、興味本位で氷に乗ることは絶対にしないでください。
低体温症による怪我や病気のリスクは非常に高く、スリルを求めて危険な行動をとる観光客等を抑止するために罰金が設けられています。この罰金は観光客の安全を確保するためだけでなく、氷河湖の自然保護の目的と観光ガイドのスタッフが危険な救助に乗り出す必要がないように設定されました。