レイニスフィヤラ黒砂海岸の観光情報
レイニスフィヤラ(Reynisfjara)はアイスランドの南海岸にある世界的に有名な砂浜です。真っ黒な砂が美しく、柱状節理の崖とミステリアスな奇岩が見られます。アイスランド本島の最南端にあたるヴィーク・イ・ミールダルという小さな村の外れにあります。
アイスランドの南海岸のレイニスフィヤラ・ブラックサンドビーチはアイスランドを代表する自然の景勝地の一つです。火山性の黒砂と玄武岩の柱状節理が見る者を魅了します。アイスランド南海岸を訪れる予定の方は是非立ち寄ってみては。
人気の観光地なので多くの南海岸ツアーやアイスランドのドライブ旅行プランの旅程に入っています。レイキャビクから2時間半ほどなので、自分でレンタカーを借りていくこともできるでしょう。レイキャビクのホテルにお泊りの方は日帰りで行くこともできますし、南海岸に宿をとってゆっくり観光するのもおすすめです。
レイニスフィヤラ黒砂海岸の特徴
レイニスフィヤラ黒砂海岸はいわゆるビーチとはかなり雰囲気が違います。アイスランドに多い黒砂海岸で、火山性の黒い砂と大西洋の白波のコントラストがドラマチックです。
レイニスフィヤラのもう一つの地質学的な特徴は六角柱が規則正しく並んだ不思議な崖でしょう。レイニスフィヤットル山(Reynisfjall)の下の方に見られ、溶岩が冷える過程でできたものです。
レイニスフィヤラの崖には Halsanefshellirという洞窟があります。コンディションが非常に良い時でないと入れません。落石が多く危険なので入るときはくれぐれも注意してください。
また沖合にはレイニスドランガル(Reynisdrangar)と呼ばれる大きな海食柱があり、更に趣を添えています。これはヴィーク村からも見えるので、レイニスフィヤラを満喫したい方はヴィークの宿に泊まって景色を楽しむのもいいでしょう。
レイニスフィヤラへの行き方
ブラックサンドビーチはアイスランド各地にありますが、その中でも最も美しいと言われているのがレイニスフィヤラです。沖合の巨大な海食柱、大きく開けた大西洋の眺望と押し寄せる荒々しい波が黒い砂浜をドラマチックに演出しています。1991年にはナショナルジオグラフィックの「是非訪れたい世界のビーチ(熱帯以外の部門)」トップ10に選ばれました。
レイニスフィヤラはアイスランドの首都レイキャビクから約180kmのところにあります。
格安レンタカーがあればレイキャビクから半日あれば往復できるでしょう。他の場所やアクティビティと組み合わせるなら一日あるといいかもしれません。
レイキャビクから国道1号線(通称リングロード)に乗り、ヴィーク村の少し手前で右折して Reynishverfisvegur通りに入ります。これをまっすぐいけばレイニスフィヤラです。大きな駐車場があり、そこから砂浜まで歩いて行けます。
注意事項
レイニスフィヤラは非常に美しい場所ですが、巨大な波が発生する危険な場所でもあります。「スニーカーウェーブ」と呼ばれる波は凪でも突然現れ、こんなところまで?とびっくりするほど上の方まで押し寄せてきます。海難事故が絶えず、悲しいことに命を落としてしまった方もいますので決して波を過小評価しないでください。
観光客に注意を促すため、レイニスフィヤラには案内板が設置されています。スニーカーウェーブの危険性をよく理解し、散策の際は海岸線から安全な距離を保つようにしてください。
写真:Regína Hrönn Ragnarsdóttir(アイスランド南部のレイニスフィヤラとキルキュフィヤラ黒砂海岸では大波に注意!!より)
さらに、ビーチのどの部分が安全かを示す警告灯もあります。警告灯が緑色のときはレイニスフィヤラ・ビーチ全体を歩いて大丈夫です。ただし、緑色でも絶対に安全ということではなく、「危険度が低い」という意味ですので注意を怠らないようにしてください。
警告灯が黄色のときはレイニスフィヤラ・ビーチの半分歩けません。赤のときは非常に危険なので砂浜に降りないでください。どのエリアが安全かは下のような地図に表示されています。
写真:Regína Hrönn。黄色信号のときは、黄色い線から下の部分に行かないこと。赤信号のときは、赤い線から下の部分は立ち入り禁止。
観光の際は、いかなる時も波打ち際から十分な距離を保つようにしてください。周囲に気を配り、海が穏やかに見えても決して波に背を向けないこと。自然をリスペクトして安全にレイニスフィヤラをお楽しみください。
レイニスフィヤラの伝説
レイニスフィヤラの浜でまず目に留まるのが沖合の奇岩です。レイニスドランガル(Reynisdrangar)と呼ばれています。
地元の昔話によると、この大きな玄武岩は船にいたずらをしようとしていたトロールなのだそうです。頭の悪いトロールたちは夜も明けようという時に海に出て、うっかり朝日を浴びたために石になってしまったのだとか。
別の言い伝えもあります。ある男が、妻を殺した二匹のトロールを追ってレイニスフィヤラに辿り着き、二度と悪さをしないようにトロールを石にしたのだそうです。
ヴィーク村から見たレイニスドランガル海食柱
レイニスドランガルはアイスランド南海岸の不思議の一つで、人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン7にも登場しました。気になる方は「壁の北側」のシーンをチェックしてみてください。
実際の奇岩にはトロールではなく、何千羽もの海鳥の姿が見られます。パフィン、フルマカモメ、ウミガラスなどが営巣しているので、バードウォッチングが好きな方は是非双眼鏡を持っていきましょう。
周辺の見どころ
レイニスフィヤラのブラックサンドビーチは南海岸の中ほど、ヴィークというのどかな村の外れにあります。リングロードの周遊ドライブや、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖(Jokulsarlon)を目指す方は必ずここを通ることになるので、是非立ち寄ってみては。
レイニスフィヤラに最も近い観光スポットはディルホゥラエイ(Dyrholaey)の岩のアーチと崖です。レイニスフィヤラでもたくさんの海鳥が見られますが、ディルホゥラエイはけた違いです。特に5月から8月の間は、陸から(つまり船に乗らずに)パフィンを見られる名所として人気です。
また、レイキャビクからレイニスフィヤラに向かう途中にはセリャランズフォスの滝(Seljalandsfoss)やスコゥガフォスの滝(Skogafoss)、エイヤフィヤトラヨークトル氷河(Eyjafjallajokull)やミールダルスヨークトル氷河(Myrdalsjokull)などがあります。レイニスフィヤラの東には多くの氷舌、氷河湖、黒砂の砂漠が広がるヴァトナヨークトル国立公園とスカフタフェットル自然保護区があります。
南海岸ツアーに参加するとこれらのスポットを一気に回れます。レンタカーを借りて自分でリングロードをドライブするのもおすすめです。この他にもたくさんの名所があるので、アイスランドの南海岸のすべても是非ご一読ください!
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