ヨークルスアゥルロゥン氷河湖の観光情報
ヨークルスアゥルロゥン(Jökulsárlón)はアイスランドで一番有名な氷河湖です。アイスランド島の南東部、スカフタフェットル国立公園とホプンの間にあります。国道1号線からアクセスしやすいため、南海岸観光やリングロード・ドライブの定番寄り道スポットです。
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地理
氷河湖とは溢流氷河の雪解け水が溜まった湖のこと。ヨークルスアゥルロゥンの源流は欧州最大の氷帽ヴァトナヨークトル氷河(Vatnajokull)から伸びている、ブレイザメルクルヨークル(Breiðamerkurjökull)という氷舌です。
ヨークルスアゥルロゥンが特別なのは、この氷舌から巨大な氷の塊が溶け落ち、氷山となって浮かんでいる点です。数階建てのビルより大きなものもあり、スケールの大きさに圧倒されます。
その色合いも非常に美しく、白かったり、蛍光ブルーだったり、大昔の火山灰の層が黒い筋となって見えたりします。
氷山は湖をゆっくりと渡っていき、やがて海に流れ出ます。氷山の一部は小さな氷塊となって、波によって再び岸に打ち寄せられます。こうした氷のかけらがたくさん散らばっているのがブレイザメルクルサンドゥル(Breiðamerkursandur)です。黒い砂の上で輝く氷が宝石のように見えるので、通称ダイヤモンドビーチと呼ばれています。
ヨークルスアゥルロゥン氷河湖の深さは248m。アイスランド最深の湖です。面積は18㎢で、広さにおいてもアイスランド一に迫っています。
歴史
ヨークルスアゥルロゥン氷河湖は実はかなり新しい湖で、1935年ごろに形成されました。気候の温暖化によりブレイザメルクルヨークル氷河の縮小が急激に進み、代わりに氷河湖が出現したのです。
21世紀の現在、氷河湖の拡大は更に加速しています。面積は1975年から既に2倍になりました。
このペースで行くと近い将来、ヨークルスアゥルロゥンはフィヨルドになるのではないかと考えられています。
アイスランドの氷河や氷帽にとっては憂うべきことですが、この発展途上のフィヨルドはまた、類まれなる絶景でもあります。
その噂はハリウッドにも広まり、007シリーズの『美しき獲物たち』(1985年)と『ダイ・アナザー・デイ』(2002年)、『トゥームレイダー』(2001年)、『バットマン ビギンズ』(2005年)など数々の映画に登場しました。
この美しい自然の風景を守るため、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖は2017年にヴァトナヨークトル国立公園に取り込まれ、現在はアイスランドの法律によって正式に保護されています。
野生動物
ヨークルスアゥルロゥンには潮の流れに乗ってニシンやシシャモがたくさん入ってくるため、これらを餌とする野生動物もたくさん集まってきます。
夏にはキョクアジサシと呼ばれるカモメの一種がやってきます。この鳥は繁殖期は非常に攻撃的になるので巣には近づかないようにしましょう。夏はトウゾクカモメの巣も見られます。
ヨークルスアゥルロゥン氷河湖ではまた、アザラシが一年中見られます。湖で泳いだり、氷山の上で寝そべっていたり。アイスランド南東部の沿岸地域はシャチが非常に多いので、シャチが入ってこない氷河湖ではリラックスできるのでしょう。
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