情報: ゴーザフォスの滝
ゴーザフォスの滝はアイスランド北部を流れる国内で4番目に大きい川、スキャゥルファンダフリョゥト川にあります。落差12m、幅30mの国内で最も壮観な滝の内の1つです。
フライトを含む北アイスランドの日帰りツアーでは、滝を訪れるツアーが多く、またレンタカーで訪れることも難しくありません。他のガイド付きのパッケージツアー、セルフドライブツアーでも滝の見学は旅のハイライトとして紹介しています。
ゴーザフォスの滝の歴史
ゴーザフォスは、「神々の滝」又は「ゴジ(司祭)の滝」という意味を持ちます。歴史的背景に基づき、ゴーザフォスと呼称されるようになりました。
9世紀~10世紀、アイスランド最初の入植が始まったころ、入植者の過半数であったノルウェー人は古代北欧のソール、オーディン、ロキやフレヤなどの神々を信仰していました。但し西暦930年国民議会の設立後、当時ヨーロッパ全体で広まりつつあったキリスト教への改宗の波がアイスランドへも押し寄せてきました。
西暦1000年頃には、異教を信仰し続けるのであれば、ノルウェーによって侵攻される恐れがありました。この宗教問題は年に1度国民議会が開かれる シンクヴェトリルで協議され、当時の法の司であったソールゲイル司祭に決定を下す責任が与えられました。
ソールゲイル司祭は毛皮の毛布を掛けて横になり、正しい決断を求めて丸一日古代の神々へ祈りをささげたとされています。そしてキリスト教への改宗を決断、発表し、古代北欧の神々を引き続き信仰したい場合は人目を避けて隠れて信仰するように告げました。
ソールゲイル司祭は北アイスランドにある家に戻り、古代北欧の神々の神像を美しい滝に投げ込みキリスト教への改宗を誓いました。この出来事以降、ゴーザフォスの滝として知られるようになりました。
ゴーザフォスの滝へのアクセス
ゴーザフォスの滝は北アイスランド、国内を一周できるリングロード沿いに位置しています。観光ルート「ダイヤモンドサークル」に含まれる観光スポットです。
ダイヤモンドサークルは、ゴーザフォスの他にミーヴァトン湖地域、デティフォスの滝、アゥスビルギ渓谷そしてフーサヴィークの町を含みます。
ミーヴァトンは、多くの野鳥が生息する美しい湖であり、また溶岩や地熱地帯、クレーター、玄武岩の柱などの素晴らしい自然に溢れる地域として有名です。デティフォスはゴーザフォスから2時間ほど離れた所にあるまた別の壮大な滝で、ゴーザフォスの様な歴史的背景はないものの、ヨーロッパで最もパワフルな滝として有名です。
一方でアゥスビルギ渓谷はゴーザフォスと同様に北欧神話が関係しています。アゥスビルギ渓谷は馬の蹄の様な形をした渓谷であることから、北欧神話の主神オーディンの八本足の馬によって造られたという伝説があります。ダイヤモンドサークルの最後のスポットは、フーサヴィークの町。ヨーロッパでも有名なホエールウォッチングの聖地として知られています。
ダイヤモンドサークルの観光ルート外にあるゴーザフォスは北の首都とされるアークレイリから車で東に45分ほどの距離にあり、簡単にアクセスすることができます。
アークレイリはレイキャビクの次に大きな町で、特にアイスランドを一周する場合は数泊して長時間ドライブの旅から一休みするのにぴったりの町です。
ゴーザフォスは年中アクセス可能ですが、冬の場合は必ず四輪駆動車をレンタルして訪れてください。