ミーヴァトン湖の観光情報
ミーヴァトン湖(Mývatn)は、アイスランド北部にあるとても美しい湖で、アイスランドで四番目の面積を誇ります。珍しい植物や野鳥、活発な地熱地帯があり、アイスランドの自然の素晴らしさを感じられるスポットです。
ミーヴァトン湖ツアーやセルフドライブ・ツアーで訪れることができます。たくさんの見どころがあるので、ミーヴァトン湖エリアに宿泊するのがおすすめです。
その印象的な風景は人気の海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』にも登場しました。マンス・レイダー率いる野人たちのキャンプ地は、冬のミーヴァトン湖エリアがベースになっています。是非チェックしてみてください。
地質学
ミーヴァトンは非常に活発な地熱地帯にあるため、地質学的に非常におもしろいところです。どのくらい活発かというと、近くのクラプラ火山系には「地獄山」(ヴィーティ;Viti)と呼ばれる火山があるほどです。
湖にある小島の多くは、蒸気爆発を起こしてできた偽クレーターです。本物のクレーター(火口)は溶岩の噴出口であるのに対し、偽クレーターには溶岩が流れる場所(マグマ)との繋がりがありません。溶岩が湿地帯の地下を流れると、地中の水分が急速に熱せられ、大きな水蒸気爆発を引きおこすことがあります。その爆発の跡が偽クレーターとなるのです。湖にはまた、噴火の際に噴出したマグマが急速に冷えてできた玄武岩の柱がにょきにょきと立っています。
地熱といえば温泉。ミーヴァトン・ネイチャー・バス(Myvatn Nature Baths)は入場料がリーズナブルで絶景露天風呂も評判です。
野生動物
ミーヴァトンはアイスランドでも有数のバードウォッチングスポットです。但しパフィンは海鳥なので見られません。パフィンを見たい方は5月から9月の間にラゥトラビャルグの崖やディルホゥラエイの崖などの海辺の断崖に行きましょう。
ミーヴァトン湖で見られるのは主にカモ類です。世界のどこよりも多くの種類のカモが生息しています。湖畔に営巣しているのは13種類で、それ以外にもたくさんの種が飛来します。中でも特に人気(かつ数も多い)のは目元の白い模様が美しいシノリガモです。
植生が豊かでエサが豊富なため、ネズミもたくさんいます。そのネズミを求めて、アイスランド唯一の陸生在来哺乳類であるホッキョクギツネもやってきます(隠れるのが上手なので滅多に目にすることはできませんが)。
水の中にもおもしろい植物がいます。マリモです。世界のごく限られた場所にしか生息していない大変珍しい藻が、日本の阿寒湖とアイスランドのミーヴァトン湖で見られるのは本当に不思議です。
周辺の見どころ
ミーヴァトン周辺にはたくさんの名所があるので、泊りがけで観光するのがおすすめです。例えばディムボルギル(Dimmuborgir)。過去の噴火によりできた溶岩原で、アイスランドらしいドラマチックな景色が見られます。アイスランド版の「サンタクロース」といわれる13人のユールラッズは普段はここに棲んでいると言われています。
『ゲーム・オブ・スローンズ』のロケ地もたくさんあります。マンス・レイダーの野人キャンプ(=ディムボルギル)や、ジョンとイグリットが一夜を共にした洞窟風呂(=グリョータギャゥ;Grjótagjá)などがあります。ここは本当に天然温泉が湧いているのですが、急にお湯が沸騰することがあるため入浴はできません。
地質学や独特の地形に興味がある方は、スクトゥスターザガルの偽クレーター(Skútustaðagígar pseudo-craters)や前述のヴィーティ火口、周辺の溶岩原を訪ねてみましょう。クラプラ周辺にはいくつかの地熱地帯があり、中でもナゥマスカルズ峠は地球を離れて突然火星に来てしまったような錯覚に襲われます。
ミーヴァトン湖はアイスランド島を一周する幹線道路沿いにあるので、観光に大変便利です。西に行くと、アイスランド第二の都市であり「北の首都」と呼ばれる可愛らしいアークレイリの町(Akureyri)があります。
東に行くと、アイスランド最大の滝であるデッティフォス(Dettifoss)があります。欧州最大の水量を誇る大瀑布です。見事な馬蹄型の渓谷アゥスビルギ(Ásbyrgi)もあります。北欧神話の神オーディンの八本足の愛馬が地面に足をついた拍子にできたのだと言われています。
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