ガイド同行南海岸ツアー：ゴールデンサークル、スナイフェルスネス半島も

スナイフェルスヨークトル氷河（Snæfellsjökull）はアイスランド西部に聳える大きな氷河で、今日はその裾野をぐるりと回ります。半島を周遊し、柱状節理がみられる玄武岩の大きな岩壁、ゲルズベルクの断崖などを訪れます。その後はアイスランドでは珍しい白砂のビーチ、イートゥリ・トゥンガ（Ytri-Tunga）が待っています。アイスランドの砂浜はほとんどが黒いので、ちょっと特別なビーチです。

大西洋岸にあるアルナルスタピ（Arnarstapi）のような小さな村も訪れます。村の周囲には溶岩の柱や玄武岩の渓谷が広がり、アーチ状の奇岩ガトクレットゥル（Gatklettur）に力強い波が打ち寄せては砕けています。デューパロゥンサンドゥル（Djúpalónssandur）という黒い小石の浜も見に行きます。溶岩の柱や奇岩が続く原野を歩いて浜に出ると、独特の景色を楽しめます。

さらに、ジュール・ヴェルヌの小説『地底旅行』でオットー・リーデンブロック教授と甥のアクセルが地球の中心を目指して冒険したように、火山性の洞窟を旅します。ヴァッツヘットリル（Vatnshellir）は8000年以上前に形成された溶岩洞窟で、中を歩くのは素晴らしい体験です。

その後は有名なキルキュフェットル山（Kirkjufell）を訪れます。人気ドラマシリーズ、『ゲーム・オブ・スローンズ』に登場したので、ファンにとっては特に感慨深いでしょう。非常に美しい山なので、スナイフェルスネス・ツアーでは外せないスポットです。

最後はフロインフィヨルズル（Hraunsfjörður）と、Berserkjahraun溶岩原を通ってレイキャビクに戻ります。空が暗ければオーロラが見られるかもしれませんので、是非探してみてください。

3日目はゴールデンサークルを観光し、地熱地帯や滝などの絶景を見学し、地元の人々と触れ合うことができます。

シンクヴェトリル国立公園（Þingvellir National Park）はアイスランド最大の淡水湖を中心に様々な魚や野鳥がみられるだけでなく、二つの大陸プレートがゆっくり離れ合っている場所でもあります。壮大な地殻変動が生んだ美しい眺めを楽しめるまたとない場所です。

また、アイスランド人が西暦930年に最初の議会を設立し、首長たちが毎夏集った地として豊かな歴史を持つ場所でもあります。公園の名前である「シンクヴェトリル」は実は「議会の原っぱ」という意味なのです。

大地の不思議はまだ続きます。次に訪れるのは数百の色とりどりの温泉、二つの間欠泉を擁するゲイシール地熱地帯（Geysir geothermal area）です。大きい方の間欠泉は「ゲイシール」といい、滅多に噴出しません。ですがもう一つの「ストロックル」と呼ばれる間欠泉は約5分ごとに最大40メートルの高さまで噴出し、素晴らしい光景を見せてくれます。

次の停車地はゲイシールにほど近い、深い谷に流れ込むグトルフォスの滝（Gullfoss）です。晴れた日にはこの「黄金の滝」を作り出す川の雪解け水の源であるラングヨークトル氷河を望むことができます。日が射すと滝しぶきに虹がかかることもあります。

家族経営の牧場にも立ち寄ります。牛を飼い、フレッシュで美味しい乳製品を自家生産している農場で、フレンドリーな動物たちとのふれあうことができます。さらに素敵な体験をお楽しみいただくため、当ツアーには自家製アイスクリームの試食も含まれています！

また、3,000年前の噴火で形成された火山クレーター、ケリズ（Kerid）にも立ち寄ります。アイスランドの地質学的な成り立ちについて学ぶのに絶好の場所です。

一日の終わりにはクヴォルスヴォットルル（Hvolsvöllur）近辺のホテルに向かいます。オーロラが見られればもう言うことなしですね！

南海岸には美しい滝がたくさんあります。今日はまずそのひとつ、裏見ができるセリャラントスフォス（Seljalandsfoss）という滝をご案内します。滝の裏側を歩く短いトレイルは濡れますのでレインコートをお忘れなく。でも濡れてでも是非見たい、インスタ映え間違いなしの絶景です。

次の停車地は迫力満点のスコゥガフォスの滝（Skógafoss）です。小さな谷間にある高さ60メートルの崖から流れ落ちる様は壮観です。滝の横にある階段を上ると崖の上に出ることができ、特に晴れた日には海岸線や山脈を一望できます。素晴らしい眺望なので是非がんばって登ってみてください。

元気をキープしていきましょう。次の目的地は欧州最大の氷河で、高度な訓練を受けた氷河ガイドと共に歩く氷河ハイキングです。ヴァトナヨークトル氷河の溢流氷河のひとつで行います。ハイキングに必要な安全装備、ヘルメット、ハーネス、靴用アイゼン、ピッケルを身につければ、気分はすっかり氷河探検家です。約1時間半、氷河を歩きます。この一帯はスカフタフェットル（Skaftafell）といい、『007』や『インターステラー』など数々の映画やドラマのロケ地となりました。もちろん『ゲーム・オブ・スローンズ』にも登場します。

今夜のホテルはヨークルスアゥルロゥン氷河湖（Jökulsárlón）周辺にあり、天気次第ではまたオーロラを見られる可能性があるスポットです。お天気の神様が協力してくれるといいですね。

今日はヨークルスアゥルロゥン氷河湖（Jökulsárlón）が皆様を待ち受けています。欧州最大の氷河ヴァトナヨークトルのまた別の溢流氷河であるブレイザメルクルヨークトル（Breiðamerkurjökull）から崩れ落ちる巨大な氷山を浮かべた、水深200メートルの氷河湖です。氷山は氷河湖を漂い、大西洋に向かって流れていきます。海に辿り着いた氷山の一部はビーチに押し戻され、黒砂の上で輝く様はダイヤモンドのよう。大きさも形も様々な氷のかけらは波と戯れながら、あるものは細かく砕け、あるもの海に還っていきます。

色や形のコントラストが美しい風景はインスタにもぴったりです。

ここからさらにブレイザメルクルヨークトル氷河に近づきます。スーパージープに乗り換えて氷河に向かい、氷河の端にできる美しい青い氷の洞窟を探検するのです。この自然現象を見に行くには有資格ガイドと適切な安全装備が必須ですが、このツアーにはそのどちらも含まれています。ガイドは氷河や氷の洞窟に精通しているので、一層充実した体験となるでしょう。

レイキャビクに戻る帰路ではレイニスフィヤラ黒砂海岸（ Reynisfjara）に立ち寄り、砂浜に激しく打ち寄せる力強い大西洋をご覧いただきます。ガイドの注意をよく聞き、波打ち際に近づきすぎないようにしてください。頭上の崖に連なる不思議な玄武岩の柱は険しく、しかし信じられないほどの美しさです。遠くにはディルホゥラエイ（Dyrhólaey）が海に突き出しており、夏に産卵のため飛来するパフィンなどの海鳥の恰好の営巣地となっています。

アイスランド南海岸沿いの観光を堪能したら、ガイドがレイキャビクまでお送りします。これで冒険は解散となります。