情報: ヴィークの町(ヴィーク・イ・ミールダル)
ヴィーク・イ・ミルダル、又はヴィークはアイスランド本土の最南端の町であり、首都レイキャビクから186km離れた場所に位置します。
南海岸に沿って旅行する観光客がよく訪れるスポットであり、長距離運転の休憩に立ち寄ったり、または1泊するのに最適の場所です。人口は約300人の小さな町ですが、便利な立地かつ周辺の景観が美しいため、観光客にとても人気があります。
周辺観光
レイキャビクからヴィークまでは約2時間半かかりますが、その道中には素晴らしい観光スポットが数多くあります。有名な2つの滝、スコウガフォスとセリャラントスフォスの滝に途中立ち寄ることができます。どちらもとっても人気な写真スポットです。
天気が良い日にはエイヤフィヤトラヨークトル氷河やミールダルスヨークトル氷河を望むこともできます。どちら氷河火山であり、特にエイヤフィヤトラヨークトルの氷河火山は2010年大噴火によりヨーロッパの航空網に多大な影響を及ぼしたことから世界にその名が知れ渡りました。ウェストマン諸島も地平線上に見ることができます。
ヴィークの町の直前にはバードウォッチングに人気のディルホゥラエイの崖があり、海に向かってカーブを描く巨大な岩のアーチも見られます。ここはアイスランドのバードウォッチングに最適な場所のひとつで、5月から8月にかけて何千羽ものパフィンがここに巣を作ります。
町自体は、この国で最も有名なスポットの1つであるレイニスフィヤラのブラックサンドビーチの向かい側に位置しています。世界で最も美しい非熱帯のビーチの1つとされ、信じられないほどの地質学を誇っています。
他の面白いスポットとしては、日が昇る前に船を岸に引き寄せようとした2匹のトロールが朝日を浴びて凍りついたと言われるレイニスドランガルの奇岩があります。
このビーチは、特にヴィークに宿泊している人にとっては、白夜やオーロラの下で楽しむことができる素敵な散歩コースになりますが、危険も潜んでいます。ここでは突如大きな波が発生することがあるので、ビーチを歩く際は水辺から離れて、決して泳ぎに行かないようにしてください。以前ここで命が失われたこともあり非常に危険な場所です。
レイキャビクからヴィークへの道のりは美しく、南海岸に沿ってさらに進むと、スケイザラゥサンドゥルの黒砂地帯を抜けてヴァトナヨークトル国立公園へと続きます。この地域は、ヨーロッパ最大の氷河、スカフタフェットル自然保護区、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖があるため、ヴィークを通過する人の最終目的地となることが多いです。
もちろん中には、そのまま止まることなくアイスランドを一周する旅行者もたくさんいます。
周辺の野生動物
ヴィークはレイニスフィヤラとディルホゥラエイの崖に近いことから、野鳥が豊富に生息しています。町から少し歩けば、カモメ、フルマカモメ、ウミバト、夏にはパフィンの営巣地に行くことができます。
海岸沿いに位置しているため、ヴィークを訪れる人は海岸でアザラシを見るチャンスがあります。また、クジラやイルカを見ることのできる可能性は高くありませんが、アイスランドの水域に生息する20種ほどの種がいつでも現れる可能性があります。
ヴィークの商業施設
ヴィークは、アイスランドの東西を結ぶ重要な場所であることと、またレイキャビクから離れた場所にあることから、様々な公共サービスが充実しています。ガソリンスタンドやショップ、カフェ、プール、ウール工場などがあり、予算に応じた宿泊施設も充実しています。
ただし、この村は年間を通じて人口が少ないため、特別な食事を必要とする方は出発前にレイキャビクで食事を事前に購入することをお勧めします。