海を見渡す絶景が堪能できるクヴィーカの足湯

アイスランドの地熱温水プール トップ5

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ホフソゥスにあるプール写真: Mike Kelley

アイスランドでは温泉だけではありません!地熱を利用して温められた沢山の温水プールがあります。多くあるアイスランドの温水プールの中でも必訪のプールはどれでしょうか?現地スタッフがおすすめする一押しの温水プールの魅力、アクセス、知っておきたい情報をここでお届けします!

シャワーや更衣室を備えたコンクリートのいわゆるプールはアイスランド中にあり、ホフソス(Hofsós)のインフィニティプールのような絶景スポットもありますが、ここでは人工の水泳施設と温泉の中間のような「プール」をご紹介します。

天然の温泉水を楽しむために、アイスランドの人々が石を積んだり、コンクリートを固めたりしたりしてつくった「温泉プール」と言えばいいでしょうか。

これは往々にして辺鄙なところにあり、ボランティアが時々清掃をしているだけ、という場所がほとんどです。更衣室があればいい方で、シャワーやトイレ、ごみ箱はまずないと思ってください。ごみも持ち帰ってくださいね!

1.セリャヴァトラロイグ(Seljavallalaug)  

アイスランドの南海岸にあるセリャヴァトラロイグ の温泉プール

セリャヴァトラロイグは、1923年に建設された長さ25メートル、幅10メートルの人工のプールです。人の手が加わっていますが、プールに流れ込む温水は紛れもなく天然温泉です。狭い谷の中の山腹に建設されたこのプールの周囲には道路や建物は一切なく、いかにも秘湯といった雰囲気です。息をのむような自然の景観に囲まれており、その風景を楽しみに来る人も多い場所です。

プールの水は100%天然の温泉水で、浴槽の一部に山の斜面を利用しています。お湯は適度に水と混ざり、あまり熱くはなりません。冬場はぬるいと感じることもありますが、よく晴れた夏の日は最高です。

セリャヴァトラロイグには小さな更衣室が二つあります。ボランティアがごくたまに清掃に来るだけなので、できるだけきれいに使ってください。また、プールの水は毎年夏に一回替えるだけなので少し汚れて見えるかもしれませんが、周りの景色と静寂が旅の疲れを癒してくれることうけあいです。

2010年にエイヤフィヤトラヨークトル(Eyjafjallajökull)山が噴火した際には、このプールは火山灰に埋もれ、多くのボランティアが何日もかけてプールを復活させました。

ツアーで行くなら、南海岸ツアーがおすすめ。この14時間のアウトドアツアーでは、墜落したダグラスのDC3プロペラ機も見に行きます(幸い乗組員は皆無事でした)。アイスランドの荒野の真ん中で朽ちていく機体は、ちょっと他では見られない光景です。

エリア:アイスランド南部
行き方:レイキャヴィークから車で2~3時間。環状道路を南に向かい、セルフォス(Selfoss)、クヴォルスヴォトゥルル(Hvolsvollur)を過ぎてからスコゥガフォス(Skogafoss)手前で左折。未舗装道路をセリャヴェトリル(Seljavellir)方面へ。車を降りてからは徒歩10~15分程度。南海岸ツアーに参加してもOK。
備考:更衣室のみ。シャワー・トイレなし。

2.グレッティルの浴場・グレッティスロイグ(Grettislaug) 

北アイスランドのフィヨルドを見渡す温水プール、グレッティスロイグ

写真:Vegahandbókin

アイスランド北部、スカーガフィヨルズル・フィヨルドの西側に、グレッティスロイグとヤゥルスロイグのプールがあります。石積みの丸い浴槽に身を沈めると目の前は山と海。水平線にはドラングエイ島の切り立った崖が見えます。

グレッティスロイグの名は、アイスランド・サガに登場する有名なヴァイキング、剛力のグレッティルに由来します。私有地のため、少額ですが入場料を払う必要があります。近くにカフェがあり、アイスランドの昔ながらの建築スタイルで作られた草屋根の建物も見学できます。

エリア:アイスランド北部
行き方:レイキャヴィークから車で約4時間、アークレイリから約2時間。ソイズアゥルクロゥクルの村を通過し、海岸沿いの道を走ります。
備考:アウトドアシャワー、更衣室あり。入場料あり。

3.クロスネスロイグ(Krossneslaug)  

ウェストフィヨルドの絶景を見渡すクロスネスロイグのプール

写真:Siggi Mus at Flickr

ウエストフィヨルドの東海岸の643号道路をこれ以上行けないというところまで走ると、クロスネスロイグの温泉プールがあります。道の最果てにある、絶景スポットです。プールの水は近くの山の温泉からひいており、隣に少し温度が高めのお風呂があります。

簡素な更衣室とシャワーがあり、入り口には入場料として500ISKを回収する料金箱がおいてあります。無人ですが、施設の維持費として使われるので払いましょう!

延々と砂利道を走るので決して快適なドライブではありませんが、それでもこの景色は一見の価値あり。世界の最果てにいるような気分です。

エリア:アイスランド北部
行き方:レイキャヴィークから60号線を走ります。61号線に進み、フィヨルド沿いの643号道路の終点にあります。
備考:更衣室と簡易シャワーあり。入場料500ISK。

4.グズルンの浴場・グズルナルロイグ(Guðrúnarlaug)  

グズルナルロイグのプール

写真:Regina

グズルナルロイグは、アイスランド・サガの重要な登場人物であるグズルンに縁の地と言われる、歴史ある温泉を再建したものです。この浴場は1000年以上前からこの場所にあったといいますが、19世紀後半に地すべりがあり140年もの間土砂に埋もれたままでした。2009年に再建され、地元や海外から多くの観光客が訪れています。

アイスランド西部、ウェストフィヨルドに行く途中にあります。バスやツアーはないので、レンタカーが必要です。

エリア:アイスランド西部
行き方:レイキャヴィークから環状1号線を北上、60号道路をウェストフィヨルド方面へ。589号道路を左折。ホテルエッダが目印。
備考:小さな更衣室あり。入場無料。

5.クヴィーカの足湯(Kvíka)  

海を見渡す絶景が堪能できるクヴィーカの足湯

写真:Vegahandbokinn

レイキャヴィークで一番の景色を見たかったら、クヴィーカの足湯へ。オゥロフ・ノルダルというアイスランドのアーティストが設計した人工のお風呂で、大きな岩を削岩して足湯サイズの湯舟に仕立てています。近くの試掘用の穴からひいた温泉水を約39度に冷ましています。

直径80~90センチ、深さ25~30センチのこの温泉プールはおそらくアイスランド最小でしょう。常に暖かいお湯がちょろちょろと入ってきてちょうどよい温度に保たれています。エンシャン山とナイフェルスヨークトル氷河(Snæfellsjökull)を背景に沈む夕日を見に訪れる地元の人の姿も。ビール片手にやってくる人もいます。是非真似してみては?

エリア:レイキャヴィーク市内
行き方:グロッタ灯台から歩いて約15分。ダウンタウンレイキャヴィークから海沿いの41号線を走り、セルチャルナルネス町(Seltjarnarnes)方面に車で約10分。
備考:入場無料。更衣室なし。


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