アイスランドのナイトライフに欠かせないビール

アイスランドのビール文化を覗いてみませんか? アイスランドのクラフト・ビールを飲んでみませんか? 数あるバーやパブの中でオススメのお店を紹介します!

外国人もアイスランド人も関係なく、ビール好きにはうれしいニュース。レイキャビクではクラフト・ビールの人気が急上昇中です。以前は、バーでは定番のヴァイキング(Víking)やカールスバーグ(Carlsberg)(デンマークからの非愛国的飲料)が主流でした。そもそもビールは非愛国的というレッテルを貼られており、1989年までは製造販売禁止だったのです。しかし現在ではレイキャビク・ダウンタウンのバーでは幅広いクラフト・ビールのセレクションをみることができます。

数あるダウンタウンのバーですが、今回は「レイキャビクのクラフト・バー4王者」を紹介させて欲しいと思います。4王者はスクーリ・クラフツバー(Skúli Craftsbar)、ミクロ・バー(MicroBar)、ミッケラー&フレンド(Mikkeller & Friends)、そしてブリッギャン・ブルッグフゥス(Bryggjan Brugghús)です。

ミクロバーでのテイスティング

実はこの4軒のバー、それぞれ徒歩3分以内の場所に位置しています。なので、ほんのり酔いながら、4軒をはしごしてもいいわけです。もう1,2杯飲んでもいいし12杯飲んでもいいかな? いやいや、やっぱり12杯ってことは無いかも。ともかく、一人ではしごするのが気が引けるというのなら、アイスランド・ビール・ツアーに参加してガイドと一緒にビールを楽しむこともできます。そしてこんなこと言われますよ。「アイスランドに来たらバイキングが飲んでいたように君も酒を飲むのだー!」

スクーリ・クラフツバー Skúli Craftsbar

スクーリ・クラフツバーのハッピーアワーは午後2時から7時で、クラフト・ビールを楽しむ午後のスタートにぴったりな1軒です。ここではボルグ(Borg)ブルワリーのアワードを受賞したビールを中心に14種類の樽生ビールが楽しめます。このバーは明るい色の木のバーカウンターと暗い色の木のインテリアを基調にして、リラックスした暖かみのある雰囲気を作り出しています。クラシックなアプローチで、4軒のバーのなかでも一番「大人向け」のバーとなっています。

スクーリ・クラフツバー店内の様子

ビールは安くありませんが、知識が豊富でフレンドリーなスタッフが、アイスランドで最高のビールを出してくれます。様々なクラフト・ビールを試飲したいということであれば、小さなグラスでも出してくれるので、お財布にも優しいんです!

スクーリ・クラフツバーのオススメはアワードを受賞したブリーオ(Bríó、ピルスナー)、ガルン(Garún、インペリアルスタウト)、そしてウールブル(Úlfur、インディアンペールエール)。これらはボルグ・ブルワリーのものです。もしもっと挑戦的な/ファンキーな/変わったビールに興味があれば、ビールに対するオタクレベルにもよりますが、レイブル(Leifur)をオーダーするのもいいでしょう。レイブルはアイスランドの有名な入植者の名前に由来します。レイブル・エイリクソン(Leifur Eiríksson)は幸運のレイブル(Leifur Heppni - Leifur the Lucky)とも呼ばれ、彼はコロンブスよりも何年も前に大西洋を横断し北米大陸を発見した人物です。スカンジナビアのセゾンビールとも言われているこのビールは、アークティック・タイムというハーブと共に醸造しています。フレッシュな香りのこのビールはアイスランドの夏の白夜に飲むのもいいものです。(しかし、アイスランドの暗い冬の日々を盛り上げるために飲むというのもあり。)

Leifurのビール

もっとアヴァンギャルドにいきたい方は、ティルロイナログン(Tilraunalögun)をオーダーしましょう。まさにアイスランド語で、「試作品」という意味のビールは、試作段階のため名前もなく、テストのためにマーケットに出ているビールを指します。僕達がオーダーした時は強くてユニークなテイストのサワーエールがでてきました。名前の通り酸味のあるビールで、アイスランドの温泉の匂いがかすかに漂います。とても言い表すのが難しい...。万人受けするテイストでは無いと感じましたが、ぜひトライしてみましょう!

Tilraunalögunのビール

樽生ビールのセレクションがイマイチという場合には、世界中の膨大な種類のボトルビールがありますのでご安心を。フレンドリーなバーテンダーにオーダーしましょう!


Skúli Craftsbar

Address: Aðalstræti 9, 101 Reykjavik
Opening Hour: Sunday-Thursday: 2pm – 11pm; Friday & Saturday: 2pm – 1am
Happy Hour: 2pm – 7pm
Price:900 ISK から


ミクロ・バー MicroBar 

スクーリ・クラフツバーの角を曲がると、アイスランドのクラフトバーの老舗、ミクロ・バー(MicroBar)があります。(老舗とはいっても3年ほどです。) その雰囲気やインテリアはモダンで実用的なアプローチ、クラフト・バーのイメージとは少し異なる一軒です。それでもビールのセレクションはトップで、10種類の樽生ビールが飲めるほか、世界中から取り寄せたクラフトビールのボトルも豊富です。

MicroBar店内の様子

迷ってしまって決められないということであれば、特別価格のテイスティングメニューをオーダー。(お得な価格でアイスランドの絶景を巡るセルフドライブ・パッケージのようです。) スクーリ・クラフツバーがボルグ・ブルワリーを中心にセレクトしている一方、ミクロ・バーではギャイジングル(Gæðingur )のビールを中心にセレクトしています。(ボルグもギャイジングルもアイスランドのビール・メーカー。)

ギャイジングルはアイスランド北部にある小さなブルワリーで、実はこのバーのオーナーは、ブルワリーのオーナーでもあるのです。自分たちの美味しいビールをミクロバーに提供するのも当然ですね。スクーリ・クラフツバーのちょっと変わった、フレッシュな夏の味がするビールとは嗜好を変えて、ここではアルコール度数の高い濃いビールがお勧めです。チョコレートやコーヒーの濃くて強いテイストが好きなら、ギャイジングルのスタウトがいいでしょう。あなたのお気に入りとなるか、敵となるかはお楽しみ!

クラフト・ビールにあまり興味が無い皆さんやお友達には、カルディ(Kaldi)ブルワリーの伝統的なピルスナーはいかがでしょう。カルディ・ブルワリーはアイスランドの北部にあり、チェコ人のマイスターが醸造しています。

Kaldiのビール


MicroBar

2015年11月にAusturstrætiからVesturgataに引っ越しました。

 Address:Vesturgata2, 101 Reykjavik(Reykjavik Restaurantの地下)
Opening Hour: 4pm – 12:30am
Happy Hour: 5pm – 7pm
Price: 700 ISK から


ミッケラー&フレンズ Mikkeller & Friends

僕達のお勧めする「クラフトビール3王者」の中でも、このミッケラー&フレンズは雰囲気とインテリアが一番ユニークなお店です。一人でも、友達と一緒でも気軽に訪ねて行ける一軒です。

ミッケラー&フレンズ店内の様子

すでに紹介した2軒のバーでビール選びに迷いそうだと感じたあなた。ラッキーなことに、ミッケラー&フレンズではもっと迷ってしまうでしょう!ここでは樽生ビールの種類は、なんと20種類!スクーリ・クラフツバーにあるように、ここでも小さなグラスで飲めるメニューがあるので便利です。オーダー前に試飲もさせてもらえます。

ビールの種類が豊富なミッケラー&フレンズ

ビール通の皆さんなら、ミッケラーがデンマークのビール会社で、世界中の小規模ブルワリーと共同で醸造していることはご存知ですね? レイキャビク・ダウンタウンにバーをオープンしたのも不思議ではありません。ここでは他のバーではお目にかかれない樽があり、例えば、クヴェルフィスガタ・ピルス(HVERFISGATA PILS)と呼ばれるビールなどです。(クヴェルフィスガタはこのバーがある通りの名前です。) フレッシュで飲みやすいラガーです。他には、スール・シトラ(SUR CITRA)というIPAスタイルがあります。柑橘類の皮を混ぜて醸造したビールで、フルーティーで夏の香りがするハッピーな一杯です。また、クヴェルフィスガタ・スポンタン(HVERFISGATA SPONTAN)と呼ばれるものもあります。レイキャビク限定で、驚きのある一杯です。樽は毎週変わりますので、常に新しい一杯を楽しめますし、いつもの一杯をオーダーするのもいいでしょう。

クヴェルフィスガタ・スポンタンのビール


Mikkeller & Friends

Address: Hvervisgata 12, 101 Reykjavik
Opening Hour: 4pm (2pm on Fri & Sat) – 12am (1am on Thu - Sat)
Price: 800 ISK から


ブリッギャン・ブルッグフゥス Bryggjan Brugghús

こちらは最近オープンした新しいクラフトビール工場&バーなんです。ダウンタウンから徒歩5分ほど、オールドハーバーにあるブリッギャンは、ブルーワリーも併設。テイスティングだけでなくこう女王見学もできます。

Bryggjan Brugghúsのビール工場内の様子

季節ごとにオリジナルのフレーバーを作り出し、特にフルーティで苦味のあるIPAはお勧め。アイスランド国内だけでなく、国外でも人気なのはレッド・エールやラガー。迷ってしまうほどの種類があります。

Bryggjan Brugghúsの各種のビール

そんなにビールは飲めない!という方もご安心を。ブリッギャンはレストランとしても人気があり、ランチやディナーにもぴったりの場所です。また、日曜日の夜9時からはライブ音楽もあり、ビールだけでなく料理や楽しい時間を過ごすために来る人も多いブリッギャン。港に浮かぶ船を見ながらのひとときも良いものですよ!

Bryggjan Brugghúsの個性的な看板


Bryggjan Brugghús

Address: Grandagarði 8
Opening Hours: 11:30am – 11:00pm
Happy Hour:  4pm - 7pm
Price: 800 ISK and up


この記事はGuide to Icelandのブロガー/ビール好きの一団とともに書いた記事です。ビールオタクの科学的テーマを読みやすい記事にしあげたXiaochenに感謝。そして撮影・取材・試飲と記事の原稿を書いたFrancisco とOliverにも感謝します。


翻訳者より:アイスランドはかつてデンマーク領でした。デンマークからの独立を願っていたアイスランド国民にとって、デンマークで人気のあったビールという飲み物は非愛国的というレッテルが貼られていました。詳しく知りたい方はビールの日の記事もあわせてどうぞ。