アイスランド周遊少人数バスツアー6日間〜氷河ハイキング・氷の洞窟探検・ホエールウォッチング付き〜

ガイド付きのリングロードツアーは、アイスランドでも特に風光明媚な地域として知られる南海岸をさらに進んでいきます。朝はホテルで朝食を楽しんだ後、ガイドが迎えに来て、次なる冒険の一日がスタートします。

この日は、アイスランドの大自然の驚異を体感できるヴァトナヨークトル国立公園（Vatnajökull）を訪れます。ヨーロッパ最大の氷帽であるヴァトナヨークトル氷河の広大な氷の世界には、幻想的な氷の洞窟、絶景のハイキングコース、そして世界中から旅行者が訪れる有名な氷河湖が広がっています。

夏の時期にご参加の場合、この日のハイライトはスカフタフェットル（Skaftafell）での氷河ハイキング。アイゼンやヘルメット、アイスアックスなどの装備を身に着けたら、資格を持つ氷河ガイドが安全にアイスウォークへと案内します。グループのペースに合わせて進むので、初心者でも安心です。

ハイキング中は、鮮やかな青色のクレバスや細く削られた氷の尾根、滑らかに広がる氷面など、自然が作り出した唯一無二の景観を間近に観察できます。南海岸でのこの氷河体験は、ツアー全体を通して最も印象的な思い出のひとつとなることでしょう。8歳以上のお子さまから参加できる、ファミリーにもおすすめのアクティビティです。

冬にご参加の場合は、クリスタルの氷の洞窟探検がメインイベントに。氷の洞窟は毎年自然に形成され、ガイドの案内でその中へ入っていきます。青く輝く氷の世界を、間近でご体験ください！

氷河の冒険を終えたあとは、アイスランドで最も深い湖、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖（Jökulsárlón）へ。湖の中には、白や青に輝く氷山がゆっくりと浮かび、幻想的な光景が広がります。

氷山が海に流れ出ると、波に押し戻されてすぐ近くの黒砂のビーチ・ダイヤモンドビーチ（Diamond Beach）に打ち上げられます。次に訪れるのはそのダイヤモンドビーチ。氷のかけらが宝石のように散らばる様子はまさに絶景。ビーチや湖では、運がよければアザラシの姿を見られることもあります。

本日の旅の終着地は、ホプン（Höfn）。美しい港の風景が広がる静かな漁村で、一日の疲れをゆっくりと癒しましょう。明日も引き続き、アイスランドの冒険が待っています。

リングロードツアー3日目は、東フィヨルドへと旅を続けます。この地域は、静かな海沿いの道、迫力ある山々、そして豊かな野生動物で知られています。前日までの見どころ満載の旅程から一転、ゆったりとした時間が流れる、静かで手つかずの自然を感じられる一日です。

朝は、クヴァルスネス半島（Hvalsnes Peninsula）の荒々しい海岸線からスタート。崖には海鳥たちが巣を作り、海岸近くではアザラシが休んでいることもあります。黒い小石が敷き詰められた長い海岸線の先には、小さな黄色い灯台が佇んでおり、この地域でも特にフォトジェニックなランドマークのひとつとなっています。

海岸線をさらに進むと、静かな港町デューピヴォーグル（Djúpivogur）に到着します。芸術文化が息づくこの村では、海沿いに並ぶ34個の巨大な花崗岩の彫刻「エッグ・オブ・メリー・ベイ（Eggs of Merry Bay）」をご覧いただけます。それぞれの卵は、この地域に生息する異なる鳥の卵を模しており、村全体に独特のアートな雰囲気を与えています。

風景が内陸の高地へと移り変わる頃、ツアーはウィルダネス・センター（Wilderness Center）へ。ここは、小規模グループのリングロードツアーならではの印象深い立ち寄りスポットです。人里離れた谷と昔ながらの農家に囲まれた場所にあり、まるで時代を遡ったかのような空間が広がっています。

修復された古い農家や伝統的な道具、実際に手に触れられる展示があり、この地でかつて営まれていた生活の様子をリアルに体験できます。ガイドが館内を案内し、過酷な自然の中での暮らしや人々の工夫・忍耐の歴史を丁寧に紹介してくれます。

午後は、ウィルダネス・センターにある伝統的な温泉でひと息。石や自然素材を使って作られたヴァイキング風の湯船に身を沈め、山々に囲まれながら温かい地熱の湯に浸かるひとときは、ツアー中でも特に穏やかで心落ち着く体験になることでしょう。

滞在中は、ガイドが近くに常駐しているため、質問や歴史に関する説明を気軽に聞くことができます。この地の伝統や文化に、より深く触れられる貴重な機会です。

この夜は、街の灯りから遠く離れたこの地で宿泊します。9月から4月の間にご参加の場合は、ぜひ夜空にご注目を。天気が良ければ、この静かな谷間でオーロラが見られる可能性もあります。

4日目の朝食後、エイイルススタジル（Egilsstadir）と東アイスランドを後にし、北部の素晴らしい名所を訪れます。大多数の旅行者とは逆回りでダイヤモンドサークル・ルートを巡るので、人混みを避けて観光することができるのもこのツアーの特徴のひとつ。

今日は美しい玄武岩の地層が特徴的なストゥズラギル渓谷（Stuðlagil Canyon）を探検する機会があります。また、アイスランドで最も標高の高い居住地であるモゥズルダルル農場（Möðrudalur）も訪れます。

さまざまな地熱の驚異を堪能した後は、ガイドがアースラグーン温泉（旧称 ミーヴァトンネイチャーバス）にご案内します。温かい温泉のリラックス効果をご体験ください。「北のブルーラグーン」とも呼ばれるアースラグーンは息をのむほど美しい大自然に囲まれてリラックスしてくつろげる、またとないスポットです。

アースラグーンには地熱で温められた温泉プールがあり、水温はそれぞれ36〜40°Cです。プールはミネラルや地熱微生物が含まれるユニークな泉質で、筋肉痛を和らげ、肌を若返らせる効果があると言われています。

なお、温泉の入場料は料金に含まれていませんのでご注意ください。ご希望の方は、予約時に追加することができます。

アースラグーン温泉で充電タイムを楽しんだ後は、ガイドが不思議な民間伝承に満ちた奇岩群、ディムボルギル（Dimmuborgir）へご案内します。アイスランド語で「暗黒の城」を意味するディムボルギルは、約2300年前の火山の噴火で形成された大きな岩柱や洞窟から成る溶岩の迷路です。

ディムボルギルの不気味な景色はアイスランド民話に影響を与え、洞窟や岩にトロールや想像上の生き物が棲んでいるという話が伝わっています。伝説によると、ディムボルギルはクリスマス前の数週間に子どもたちのもとを訪れるアイスランドのいたずら好きなトロール、ユール・ラッズの住処だとされています。

この日最後の見学スポットはアイスランドで最も有名な滝のひとつ、ゴーザフォス（Godafoss）です。ゴーザフォスの滝は幅が約30メートル、落差は約12メートルで、馬蹄形の渓谷に流れ落ちています。複数の展望台があり、滝の荘厳な美しさをさまざまなアングルから見ることができます。

夕方にはガイドが北アイスランドの中心都市アークレイリへご案内します。この活気ある町を探索した後田舎のホテルに向かい、一泊します。

リングロードツアー5日目の朝は、北アイスランド最大の町アークレイリ（Akureyri）からスタートします。ガイドがこの町の見どころをゆったりとご案内。フィヨルドに挟まれた山々と美しい港の景観から、散策は始まります。

続いて訪れるのは、町を見下ろすように建つ近代的なランドマーク、アークレイリ教会（Akureyrarkirkja）。色とりどりの家々や植物園、居心地の良いカフェなどもあり、アークレイリは観光の合間にリラックスするのにぴったりの魅力的な町です。

町を後にしたら、エイヤフィヨルズル（Eyjafjörður）の海岸線に沿ってドライブ。アイスランド最長のフィヨルドを望みながら、平らな山頂の山々や青く輝く水面、そして静かな海辺の農場が続きます。

やがて到着するのは、ホイガネス（Hauganes）の村。ここでは、素晴らしいホエールウォッチング体験が待っています。ガイドが装備や注意点を説明し、クルーズの準備を整えてくれます。

ホイガネスは、アイスランド国内でも有数のホエールウォッチングスポットで、約95％という高い遭遇率を誇ります。ザトウクジラやハナジロカマイルカはよく見られ、運がよければシロイルカ、シャチ、夏にはシロナガスクジラやナガスクジラが姿を見せることもあります。

海上でのひとときを終えたら、次に向かうのは色鮮やかな漁村、シグルフィヨルズル（Siglufjörður）。険しい山々に囲まれ、静かなフィヨルドの風景が広がるこの町には、温かい人々とゆったりとした時間が流れています。

時間に余裕があれば、かつてのニシン漁で栄えたこの町の歴史を紹介する、受賞歴のあるニシン時代博物館（Herring Era Museum）を訪れることも。もし立ち寄れない場合でも、港周辺をゆっくりと歩くだけで、町の雰囲気を存分に味わえます。

午後には、トロットラスカギ半島（Tröllaskagi）へ。険しい山と曲がりくねった海岸線が特徴のこの地域では、断崖や入り江、点在する海辺の農場が次々と現れ、北アイスランドならではの荒々しい自然美を感じられます。

一日の終わりには、静かな田園地帯にあるラゥガルバッキ（Laugarbakki）に到着。ツアー最後の夜を過ごすのにぴったりな、穏やかで落ち着いた環境です。翌日の旅路に備えて、ゆっくりとおくつろぎください。

6日間にわたるアイスランド・リングロードツアーも、いよいよ最終日。旅の締めくくりは、美しい西アイスランドの風景を眺めながら、レイキャビクへ戻るルートを進みます。ガイドの案内のもと、山々や谷、広大な平原が穏やかで美しい背景となり、ラストドライブを彩ります。

朝は、約3,400年前に形成された火山クレーター、グラゥブロゥク（Grábrók）からスタート。整備された遊歩道を登っていくと、火口の内部や周囲に広がる溶岩原を一望でき、自然の力を感じることができます。

続いて訪れるのは、ヨーロッパ最大の湧出量を誇る温泉、ディルダルトゥングクヴェル（Deildartunguhver）。地面から立ちのぼる蒸気の柱は迫力満点で、ガイドがこの温泉がいかに広い地域へお湯を供給しているかを説明してくれます。地熱の恵みを体感できるスポットです。

次に向かうのは、対照的な二つの滝、フロインフォッサル（Hraunfossar）とバルナフォス（Barnafoss）。
フロインフォッサルは、溶岩台地から湧き出す無数の小さな流れが静かに川へ注ぐ、優雅で穏やかな滝。
一方、すぐ上流にあるバルナフォスは、狭い渓谷を勢いよく流れる激しい滝で、荒々しい自然の力を感じられます。その対比が、訪れる人の印象に強く残ります。

本ツアー最後の観光地は、歴史ある村レイクホルト（Reykholt）。赤い屋根が美しい教会が建つこの静かな村では、中世の歴史家であり族長でもあったスノッリ・ストゥルルソン（Snorri Sturluson）についての話をガイドが紹介してくれます。スノッリは、北欧神話の主神トールやロキの物語を記録したサガや詩を多く残し、北欧の神々の世界を現代に伝える重要な人物です。

旅の終盤には、緑豊かなフィヨルド、クヴァールフィヨルズル（Hvalfjörður）を通過。山と水路に囲まれた長く静かなフィヨルドの景色は、まるでアイスランドが最後に贈る別れの風景のようです。

そしてついに、レイキャビクへ到着。ここでガイドや仲間とお別れとなります。
6日間にわたりアイスランドを巡る忘れられない旅の締めくくりに、街でのディナーや一杯のドリンクで乾杯してはいかがでしょうか。