アイスランドのお土産:おすすめ11選
写真:Jórunn
アイスランドのお土産が気になる方のためのガイドです。アイスランドの特産品・名産品やアイスランドらしいユニークなもの、手に取った時に旅の思い出がよみがえるようなものなど、現地スタッフが自信を持っておすすめするアイスランド土産をご紹介します。
ガイド付きのお買い物ツアーなどに参加すればすぐわかりますが、レイキャビクの目抜き通り、ロイガヴェーグル(Laugavegur)に並ぶお土産屋さんにはパフィンや白クマのぬいぐるみが溢れています。もう少しこだわってお土産を探したい方は車を借りて、地元のショッピングセンターやモールなどまで足を延ばしてみましょう。レイキャビク市内なのでコンパクトカーの格安レンタカーで十分です。たくさんお買い物をしても、荷物を抱えてバスに乗る必要がないので楽ちん!レイキャビクのホテル探しは業界最大のライナップを誇る予約サイトへどうぞ。ぴったりのお部屋が見つかるはずです。
そもそもシロクマはアイスランドの動物ではありません(たまに泳いで渡ってくることはありますが)。お土産屋さんは観光客ウケしそうなものを並べているのであって、そのセレクションはアイスランドという国を正確に表しているわけではないのです。
アイスランド独自の豊かな文化や独特のユーモアのセンスが感じられる、「アイスランドらしい」お土産を現地スタッフが厳選してみました。
お金を払わずに手に入るものもあるので、是非最後までお読みください!
アイスランドのデザインを楽しむ
小さな国ではありますが、アイスランドではデザイナーやアーティストが沢山います。本業のほかに、趣味で様々な工芸をしていたり、デザインをしていたりと、ものづくりはアイスランド人にとって、とても身近なものです。特に編み物は、寒いアイスランドの生活には欠かせない、必要なスキルでもあり、男女問わず趣味としている人も多くいます。
ロパペイサ Lopapeysa
アイスランドを代表するセーターのデザインで、襟ぐりの模様が特徴。幅広い年代の人が着ています。編み物が盛んなアイスランドでは、おばあちゃんやお母さんが家族に編んであげることも多く、それぞれのロパペイサには愛情がたっぷりつまっています。シンプルな作りですが、デザイナー達が新しいデザインやカラーを出していています。
ロパペイサやニット製品はアイスランドの手編み協会(Handknitting Association)を訪れるのがオススメ。棚一面に積まれたニット製品から自分のお気に入りを探してみましょう。手編みなので、それぞれサイズも少しづつ違います。
- Skólavörðustígur 19、101 Reykjavík
- ハットルグリムス教会から目の前の坂を下り左側、半地下の角のお店
- Handknitting Associationウェブサイト
ゲイシール Geysir
ショーウィンドー越しに、落ち着いた色の服が見えるゲイシール。アイスランドのファッションを牽引する一大ブランドでありながらのセレクトショップです。アイスランドのウールやデザインを用いながら、普段使いにもぴったりな感じに仕上がっています。
お店の雰囲気も素敵です。
超大判のブランケット。1枚あったらお部屋の雰囲気も大きく変わりますね。
無造作に置かれたウールの靴下。厚みはありますがとっても暖かいんです。
このようなお洒落なインテリア小物も人気です!
- Skólavörðustígur 7, 101 Reykjavík
- ハットルグリムス教会の前の坂を下る。ゲイシールのお店はこの通りに2店舗あります。
- Geysirウェブサイト
アウルム aurum
アイスランドのデザイナーのハンドメイドのお店が多く見られるロイガベーグル(Laugavegur)。かわいいウィンドウディスプレイが目立つaurumのお店は2つに分けられています。
お店の右側が雑貨を中心としたセレクトショップとなっており、日本製のカワイイ靴下からアイスランド人デザイナーが手掛けたプロダクトまで販売しています。
ニューヨーク近代美術館のMoMa Storeでも販売されているアイスランド人デザイナーが作った個性的なクッションもここで購入できます。
お店の左側にはジュエリー専門店です。値段は多少しますが、繊細でシンプルなデザインは立ち寄るだけでも十分価値があります。樹脂でできたお手軽価格のラインもあり、ラグジュアリー感のあるシルバーやゴールドを使ったラインもあります。
写真はaurumのSwan Collectionから
- Bankastræti 4, 101 Reykjavík
- メインストリート、LaugavegurがBankastraetiに変ってからすぐ、坂道を降りていく左側にあります。
- aurumウェブサイト
アイスランドの音楽
日本でも話題になっているアウスゲイル(Ásgeir)、シガー・ロス(Sigur Rós)、オブ・モンスターズ・アンド・メン (Of Monsters and Men)を始め、世界的なアーティストビョーク(Björk)など、人口がそう多くないアイスランドではなぜか次々と才能あふれるミュージシャンが登場します。
町を歩いていて気付くのが、小さなレコードショップの数々。一つのジャンルにこだわることなく、幅広いテイストの音楽を取りそろえ、信じられないほどセレクションが豊富です。音楽好き、レコード好きの方は是非下記の3軒のレコードショップに足を延ばしてみてください。
ラッキー・レコーヅ Lucky Records
2005年、コーラポルティズのフリーマーケットで出店したことをきっかけに店舗での販売を始めたラッキー・レコーヅ。アイスランドで最も大きな、レコードショップの名店です。レコードの他にもCD、ポスター、Tシャツ等のグッズも取り扱っています。
- Rauðarárstígur 10、105 Reykjavík
- Hlemmurバス停から徒歩3分
- Lucky Recordsウェブサイト
バッド・テイスト・レコーヅ Bad Taste Records
1986年に立ち上げられたこのレコードショップはレコード会社でもあります。アイスランド語でスメックレイサ(Smekkleysa)とも呼ばれています。ビョークが結成した「ザ・シュガーキューブス」のデビューからシガーロスのデビューを手掛けたレーベル会社として知られています。
- Laugavegur 35, 101 Reykjavík
- メインストリートにあり、Sandholtというベーカリーカフェの反対側にあります。
- Bad Taste Recordsウェブサイト
トルフ・トゥナル 12 Tónar
1998年に設立されたトルフ・トゥナルはインディーズ・レーベルとして道を歩み始めました。他の2軒のレコードショップと比べるとリラックスした雰囲気のレコード店です。店内にあるソファに座り、コーヒーを飲みながらライブやイベントを楽しむこともできます。
- Skólavörðustígur 15, 101 Reykjavík
- ハットルグリムス教会の前に続くSkólavörðustígurを下り、Krua Thaiレストランの横、右手側にあります。
- 12 Tonarウェブサイト
面白いお土産屋さん
取り扱っている製品はもちろん、店舗そのものが面白いお店なら、お土産探しも楽しい!
コーラポルティズ Kolaportið
かの有名なホットドッグ屋さんとオールドハーバーの間にあるフリーマーケット、コーラポルティズ(Kolaportið)。屋内なので天気の心配もありません。お魚屋さんから古着屋さんまで、ありとあらゆるのものがここで購入できます。スタッフがおすすめするのはアイスランドの古写真やコイン、そしてアイスランド語の絵本です。週末のみの営業なので、事前に計画をたてておきましょう。
- 住所:Tryggvagata 19、レイキャビク。
- 2つの入り口があり、メインエントランスはホットドッグ屋さんの近くにあります。
- 開館時間:土・日 11:00~17:00
アイスウェア Icewear Magasin
アイスウェアは、アウトドア系のアパレルショップですが、その地下がお土産屋さんになっています。なんとこの建物、もともとは銀行で、地下には分厚い壁で囲まれていた金庫(跡)があります。銀行を閉めたときに色々な「物」が出てきましたが、古い硬貨もそのひとつ。今ではお土産として売られていますので、コレクターの人がいたら買ってあげましょう。
地下には広々としたお土産売り場が人知れずひっそりとしています。静かに見たい方にお勧めです。
暖かいセーターや、フリース製品も充実。金庫の奥までのぞいてみましょう!
金庫に残されていた昔のお金。
こちらは髭オイルだそうです。アイスランドでは髭ファッションが流行っています。ヴァイキングを想像させる、モサモサのひげを生やした男性が目に付くはずです。そのほかに、アイスランドのハーブを使ったコスメや、チョコレートなども販売しています。
- Austurstræti 5, 101 Reykjavík
- メインストリートにあります。お土産屋さんの雰囲気はありませんが、Icewear Magasinの看板が見えたら入ってみましょう。1階には洋服、地下1階にお土産グッズがあります。
- Icewearウェブサイト
フリーム Hrím
北欧系のお洒落なインテリアや雑貨が好きな方に、Hrím Hönnunarhúsのお店がおすすめです。
お洒落な食器セットやムーミンのマグカップ、北欧系の文房具、ポスターなどがあり、品揃えが豊富。クオリティの高いデザインの商品があふれたこのお店は見るだけでも楽しいお店です。ここでアイスランドの伝統的なデザート、ポンヌコークル(Pönnukokur)を焼く専用のフライパンも購入できます。
- Laugavegur 25, 101 Reykjavík
- メインストリートにあります。オレンジ色が目立つグラフィックアートが特徴的です。
- Hrím Hönnunarhúsのウェブサイト
ヴィンベーリズ Vínberið
1976年にオープンしたお菓子専門店。飴やお菓子、チョコレートがところ狭しと並んでいて、店内へ足を踏み入れると心がワクワクします。アイスランドのお菓子だけでなく、海外のお菓子やチョコレートも充実しているので、甘いものが恋しくなったら行ってみましょう!
アイスランド人はチョコレートが大好きです。チョコレートにレーズンや、アーモンド、ピーナッツ、ライスパフなどを混ぜ込んだり、リコリス風味にしたり、新商品もかなりの頻度で出ています。大箱のものは、チョコレートの中にクリームやキャラメルが入ったもの。甘めですが、アイスランドでは贈呈用に重宝されています。
- Laugavegur 43, 101 Reykjavik
- メインストリートにあり、ショーウィンドーからは飴やお菓子が見えます。
- Vínberiðウェブサイト
面白いお土産案
食べ物系
バター Smjör
いきなりのバター!ですが、混ぜ物無しの美味しいバターは室温でも溶けることはほとんどありません。日本の夏には溶けちゃうかもしれませんが、帰りの飛行機の移動くらいはへっちゃらです。パンに塗ることが不可能なほどに固いので、トーストが焼きあがった直後にのせましょう。ちょっと商品名が似ているSmyrja, Smjörvi, Ljóma Smjörlikiなどはマーガリンのことなので、要注意です。
スーパーマーケットで購入できます。
スキール Skyr
こちらも要冷蔵ですが、しばらく常温でも大丈夫です。スキールは、もともと保存食として作られたチーズの一種であり、ヨーグルトではありません。かつては保存ができることから旅をするときの食事であったとか。大量に持ち帰るのは幅を取りますが、お手頃なのもいいですね。日本では入手不可です。
スーパーマーケットやコンビニの「10-11」で購入できます。
お菓子、飴 Nammi
様々な種類がありますが、黒っぽいパッケージのものはリコリス(甘草)が入っている可能性があるので注意しましょう。リコリスは北欧では大人気のフレーバーですが、日本人には大抵No!と言わせる味です。アイスランド語で Lakkrís と書かれていたら要注意。右下の写真のように可愛らしいパッケージもリコリスが入っています。
スーパーマーケットやコンビニの「10-11」で購入できます。
下の写真のお菓子はリコリスが入っていないお菓子の例。左端はVOXというのど飴。アイスランド産のハーブを使っていてお土産にピッタリ。左から2つ目はレーズンをチョコレートでコーティングしたお菓子。真ん中の緑のものはキャラメル、甘さ強めです。右の可愛いクマの絵が書いてあるものと手前のPrince Poloはチョコレートのお菓子です。
OmNom(オムノム)チョコレート
カカオ豆はもちろんアイスランド産ではありませんが、アイスランドの美味しいミルクを使ったチョコレート。昔からあるチョコレートから、職人の作ったハイエンドなものまで、種類は豊富。パッケージもかわいく、フレーバーも多いので、ちょっとしたお土産にピッタリではないでしょうか。
アイスランドで最近注目されているチョコレートはOmNomチョコレートです。お洒落のパッケージのデザインから全てアイスランドで生産します。世界中からのカカオ豆をアイスランドでブレンドし、アイスランド独特な味を創り上げていきます。最も人気が高いのはリコリスとシーソルトの味です。
スーパーマーケットやお菓子専門店Vínberiðで購入できます。
写真はMiss Yasminaから
ハルズフィスクル Harðfiskur
意外なところで、干したタラなどの加工品、ハルズフィスクルはどうでしょう。乾物なので、日本に持ち帰ることは問題ありません。おばあちゃんなど、外国の味付けな高齢の方も大丈夫な味。アイスランドでは、バター(Smjör)をつけて食べることもあります。「健康なお菓子」と言われています。
コーラポルティズのフリーマーケットやスーパーマーケットで購入できます。
写真はRichard Erikssonから
わかめ Söl
お料理の一部ではなく、スナックとしてそのまま食べます。喜ばれるかどうかはわかりませんが、面白いお土産としてどうでしょうか。お値段もそれほどではありません。
コーラポルティズのフリーマーケットやスーパーマーケットで購入できます。
お酒系
写真はmorebylessから
アイスランドでは20世紀の前半までビール禁止令が敷かれ、ビールの消費が禁じられていました。しかし現在はクラフトビール工場やマイクロブルワリーが繁盛しており、各種のアイスランド産のビールを生み出しています。Einstök、Skuli、Borg、Kaldiといった人気のビールは特に人気です。
ビールの文化が栄える前にはブレンニヴィン(Brennivín)というお酒が普及していました。ブレンニヴィンは穀類を蒸留して造られる伝統的なアイスランドお酒です。アルコール度数40%と手強く、発酵させたサメ肉のハゥカットルと共に楽しまれることが多いです。
アイスランドでは、アルコールは専売制になっており、酒屋さんのヴィーンブージン(Vinbúðin)やケプラビーク空港にある免税店でしかアルコールが販売されていません。もちろん、バーやレストランでも飲めますが、注意が必要です。スーパーマーケットで購入できるPilsnerはアルコール度数3%以下、偽ビールとして知られているものですので、ご注意ください。
レイキャビクにあるヴィーンブージンの営業時間は月~土 11:00~18:00となっているので、毎日ツアーに参加する方はケプラビーク空港でアイスランドのお酒を購入するのが便利です。ただし、帰る際には機内持ち込みになってしまうので、要注意です。
大人系
「エンジョイ・アウア・ネイチャー:Enjoy Our Nature」は友達へのお土産に盛り上がりそうな、おもしろコンドームです。当時アイスランドの美術大学Listaháskóla Íslandsに通っている二人の女子大学生、FridgerdurとKristin Birnaがコンセプトを打ち出しました。そのアイディアは2010年に開催されたデザインコンテストで優勝したことで製品化されました。火山の噴火、間欠泉、オーロラなどアイスランドを代表する自然の写真を使い、ユニークなパッケージになっています。
お土産屋さんで購入できます。
旅行の思い出に、ヴァイキングの記念写真
海外人気ドラマ「ゲーム・オフ・スローンズ」など数々の作品を手掛けたGuðmann Þór Bjargmundssonがダウンタウンレイキャビクにあるミンクフォトスタジオを経営しています。撮影時間は、45分から2時間(グループの場合)、ヴァイキングの衣装を着用して写真を撮ります。撮影に使う衣装から背景まで、実際ヴァイキングの時代に使われたもののレプリカであり、ヴァイキングに詳しいGuðmannが写真を撮りながらヴァイキング達の生活や武器などについて色々と説明してくれます。
記念写真は1人10,900 ISKです。アイスランドのヴァイキングになりきった思い出の一枚をどうぞ!
- Laugavegur 11, 101 Reykjavik
- メインストリートにあるフライング タイガー の横に入り口があります。
- Mink Viking Portraitウェブサイト
会社の皆さんに配るもの、大切な人に贈るもの、自分の旅の思い出になるもの…。お土産のリストは尽きませんが、この記事がお土産選びの参考になりますように!
こんなものもあったよ!という方は、ぜひ教えてくださいね!
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