最後に山を下りてくるユールラッズ、「ろうそく泥棒」のケルタスニーキル

アイスランドのユールラッズとグリーラの伝説|アイスランドのクリスマス・トロールたち

Richard Chapman
執筆者: Richard Chapman
認証済みスペシャリスト

アイスランドのユールラッズとグリーラの伝説|アイスランドのクリスマス・トロールたち

アイスランドのユールラッズって何(誰)?アイスランドにはサンタクロースがいないって本当?鬼婆グリーラとクリスマス猫って?アイスランドのクリスマスに必ず登場する、グリーラとユールラッズの物語をご紹介します。

クリスマスといえば、イルミネーション、赤々と燃える暖炉、特別なごちそう、たくさんのプレゼント、家族、ロマンス、そして恐怖…?!そう、アイスランドのクリスマスにはグリーラ(Gryla)とユールラッズ(Yule Lads)という恐ろしいトロールが登場します。ちょっと変わっているかもしれませんが、一筋縄ではいかないのがアイスランド。

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アイスランド民話の「サンタさん」は他の西欧諸国とはだいぶ違います。アイスランドではプレゼントをくれるのは13人の薄汚いトロールの兄弟。そしてその母親はグリーラという人食いやまんばです。

このアイスランド版サンタ一家は、クリスマス以外の時期は北部アイスランドミーヴァトン湖(Myvatn)エリアにあるディムボルギル(Dimmuborgir)という溶岩台地に隠れていると言われています(単に「どこかの山奥」という人も)。このトロールの子どもたちをユールラッズといい、いたずら小僧からちょっと怖い奴までそれぞれ性格や好みが違うのですが、彼らは12月11日から一人ずつ里にやってきて、24日まで13日間、様々な悪さをします。

アイスランド人にとってユールラッズはクリスマスの代名詞。本をプレゼントする習慣やラム肉の燻製を食べる習わしと同じくらい、クリスマスには欠かせない存在なのです。

ユールラッズの巣窟は北部アイスランドのディムボルギルにあると言われている

そうはいっても現代のユールラッズは昔と比べるとかなり温和です。元々は醜悪なトロールとして描かれていましたが、最近では赤と白の衣装に身を包み、ひげをはやして陽気な笑みを浮かべていることも。そしていたずらを働く代わりに、子どもたちが窓際に置いた靴の中にプレゼントを置いていってくれます。暖炉に下げた靴下を下げておくのと似ていますね。サンタさんは悪い子の靴下に炭を入れますが、ユールラッズはじゃが芋を入れます。

このように19世紀以降かなり角がとれてきたユールラッズですが、その変遷を辿るとアイスランドの歴史や文化、社会的背景を窺い知ることができます。一口にクリスマスといっても国によって随分慣習が違うのですね。それでは一人ずつ、ご紹介していきましょう。

グリーラ | アイスランドのユールラッズの母親 

アイスランドでは様々な場所でグリーラの姿を見ることができる写真提供:Wikimedia, Creative Commons, by Andrii Gladii. 加工はしていません。

前述したようにユールラッズは年々フレンドリーになってきているのですが、その母親グリーラ(Gryla)は違います。彼女はアイスランドのクリスマスの伝承の中でも最も古いものの一つで、今でも大変恐れられている存在です。

クリスマスが近づくと、島中の子どもたちがこのアイスランド民話最強の巨人の話を聞かされます。なんでも、彼女はアイスランド中の悪い子の情報を集めていて、冬になるとその子たちをさらいに来るというのです。

悪い子が大好物のグリーラですが、食うに困ることはないようです。袋一杯集まったら、大きな釜で茹でてシチューにして平らげてしまいます。次の冬までお腹がすくことがないほど、たらふく食べられるようです…!

グリーラとクリスマス・キャットという人食い猫はアイスランドの子供たちに恐れられている。写真提供:Regína Hrönn Ragnarsdóttir 

グリーラだけでも十分恐ろしいですが、アイスランドの子どもたちにとって不幸なことに、グリーラには相棒がいます。山奥にあるグリーラの洞窟にはクリスマスキャットという巨大な黒猫がいて、この化け猫も人間の子どもを喰うのが大好きなんです。

クリスマスキャットは悪い子だけでなく、クリスマスに新しい服をもらえなかった子どもも食べてしまいます。

グリーラにはレッパルージ(Leppaludi)という夫もいます。この一家の中では最も害のないトロールで、情けないほど尻に敷かれています。グリーラは過去の夫を皆喰ってしまったと言われており、その恐怖からかレッパルージは邪悪なグリーラにいいようにこき使われています。

グリーラの伝説は典型的なアイスランド民話と言えます。「悪い子は喰われるよ!」というのは「悪い子はサンタさんにプレゼントをもらえないよ(プレゼントの代わりに炭を入れられるよ!)」という西欧の言い回しとよく似ています(かなり強烈ですが)。クリスマスはいい子にしていなさい、というメッセージですね。

この過激なまでの脅しはアイスランドの冬が非常に危険な環境だということと無縁ではないでしょう。親の言いつけを守らず、暗くなってから外をふらふらしているような子どもは、本当に帰ってこられなかったに違いありません。また日が短くなる前に片づけておかなければいけない仕事もたくさんあり、家族全員が力を合わせる必要がありました。

クリスマスキャットが新しい服をもらえなかった子どもを喰う、というのは厳冬が訪れる前に機織りや編み物、縫い物が終わらせなさい、という意味もあったと考えられます。

アイスランドの醜悪な人食いトロール、グリーラ写真提供:Regína Hrönn Ragnarsdóttir 

グリーラのイメージはあまりに強烈だったため、アイスランド国会は18世紀にグリーラ伝説で子どもを脅してはいけない、という通知を出しました。それ以降、悪い子は喰われるのではなく、(プレゼントの代わりに)腐ったジャガイモを靴に入れられる、ということになりました。

アイスランドのクリスマスに欠かせない存在、グリーラ。今でも至る所にグリーラの像があります。アークレイリ(Akureyri)のクリスマスハウスフォッサトゥン(Fossatun)のものが有名です。彼女の洞窟があると言われているディムボルギル(Dimmuborgir)は北部アイスランドの人気観光ルート、ダイヤモンド・サークルの名所の一つで、アークレイリ発のツアーで訪れることができます。

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アイスランドの13人のユールラッズ

現代版ユールラッズ写真提供:Meet The Yule Lads in Dimmuborgir, Mývatn

現在のアイスランドではクリスマスのために山を下りて来た13人のユールラッズ(Yule Lads)は様々なお祭りやイベントに登場します。子どもたちと遊んだり、人々を楽しませたりとクリスマスを盛り上げる愉快な存在です。しかしこれはファミリー向けの現代版で、元々の伝承とはかなり違います。

昔のクリスマス・トロールたちは母グリーラのように人を喰らうわけではないものの、気味の悪い、汚らしい存在としてアイスランドの子どもたちに恐れられていました。産業革命前は大人も大部分がトロールを信じてたと言いますから、説得力のある物語だったのでしょう。

ユールラッズは一人ひとり性格が違いますが、13人ともトロールだという大前提は一緒です。トロールは体が大きく、汚らわしく、頭の悪い半人半獣の生き物です。夜しか動けず、太陽の光を浴びると石になってしまうと言われています。

Stekkjastaur | 羊小屋のとんま

クリスマスに最初に山を下りてくるユールラッズ、ステキャルストゥイルイラスト:Haukur Valdimar Pálsson

最初に山を下りてきていたずらを始めるのが「羊小屋のとんま」ステキャルストゥイル(Stekkjastaur)です。12月12日から26日まで、家々の羊をいじめて回ります。

昔のアイスランドでは、冬の間は羊を地下室に入れていました。羊がいじめられるとその鳴き声が上の部屋に響き渡り、「羊小屋のとんま」が来た!となるわけです。冬は嵐が多く、夜羊が動揺して鳴きだすことは珍しくはないのですが、羊は家の生命線ともいえる大切な家畜だったため、羊が苦しげに鳴くのは不吉な予兆と捉えられたのでしょう。

ステキャルストゥイルは恐ろしいトロールですが、義足を付けているため動きがのろいという弱点があります。彼がいたずらをしているときは、難が去るまで待つのが一番。日の出までにできるだけたくさんの家の羊をいじめるのが目標なので、辛抱していればやがて次の家にいくさ、というのです。

Giljagaur | 溝の暴れん坊

二番目のユールラッズ、ギリヤゴイルイラスト:Haukur Valdimar Pálsson

2番目にやってくるユールラッズが「溝の暴れん坊」ギリヤゴイル(Giljagaur)です。家の周りのどぶや溝に隠れ、家の人が寝静まったら牛小屋の牛乳を盗みにやってきます。

牛乳はクリスマスのごちそうにかけるソースや、アイスランドのヨーグルトのような乳製品、スキール(Skyr)の材料。とても貴重かつ重要な食材です。

アイスランドで牛を飼っていたのは裕福な家だけですが、貧しい農民の多くは大きな牧場に住み込んでいたので、ギリヤゴイルのいたずらは皆を困らせるものでした。

Stufur | チビ

アイスランドのユールラッズの3人目はストゥーフル(ちび)というイラスト:Haukur Valdimar Pálsson

3人目のユールラッズはストゥーフル(Stufur)と言います。英語にすると stubby=「チビ」という意味で、家々のフライパンを盗むのが彼の手口。お目当てはおいしいおこげで、12月14日から26日まで彼は底なしの食欲を見せます。

フライパンくらい、と思うかもしれませんが、昔のアイスランドでは鍋やフライパンは大変な貴重品でした。アイスランドには鉄鋼資源がないため鉱業が発達せず、金物は全て海外から輸入していたので非常に高価だったのです。貧しい家庭にとってはフライパンは唯一金目の所有物だったといっても過言ではありません。ストゥーフルはそんな大切な家財を盗んで回る、とんでもない悪者トロールなのです。

Thvorusleikir | スプーンを舐める奴

アイスランドのユールラッズの一人、スヴォルスレイキルイラスト:Haukur Valdimar Pálsson

4人目のユールラッズはスヴォルスレイキル(Thvorusleikir)と言い、「スプーンを舐める奴」という意味です。このクリスマストロールは12月15日に人里にやってきて、少しでも食べ物のかすが残っているスプーンを舐めて回ります。

トロールは普通、体格のよい力強い姿で描かれるのですが、スヴォルスレイキルは栄養失調でガリガリに痩せている異形のトロールです。そして常にお腹を空かせています。

なぜこのようなトロールが考え出されたのかという社会的事情は前出の3人ほど明らかではありませんが、子どもたちにきちんとスプーンを洗うように、ということかもしれません。

Pottaskefill | 鍋底をさらう奴

アイスランドのユールラッズの一人、ポッタスケフィルイラスト:Haukur Valdimar Pálsson

ポッタスケフィル(Pottaskefill)は「鍋底をさらう奴」という意味で、やはり食べ物を盗みに来ます。家々を回り、ソースやローストした肉が残っている鍋、野菜や食べかすなど、あらゆるものを食べてしまいます。

限られた食べ物で長い冬を越さなければいけないアイスランドでは、食べ物を無駄にすることは絶対に許されませんでした。冬の海に漁にでるのは不可能ですし、夏に生計を助けてくれる家畜を屠るのも問題外だったからです。ポッタスケフィルの存在は、子どもたちが食べ物を残さずきれいに食べるように教えるために考え出されたものでしょう。

Askasleikir | ボウルを舐める奴

アイスランドのユールラッズの一人、アスカスレイキルイラスト:Haukur Valdimar Pálsson

牛乳を盗んだりフライパンや鍋底やスプーンの残り物を頂戴する兄弟同様、6人目のアスカスレイキル(Askasleikir)も食べ物を狙ってやってくるのですが、その手口はかなり気味の悪いものです。

アスカスレイキルは「ボウルを舐める奴」という意味で、アイスランドの伝統的な木彫りの蓋つきのボウルをアスクール(askur)に残ったスープなどが大好物。

夜になると家に忍び込み、ベッドの下に隠れてじっと待っています。そして子どもたちが夜のスープやプディングを食べ終わると、床に置かれたボウルの残り物を舐め尽くします。子どもたちが早く寝るように、ということかもしれませんし、夜中に間食をするためにスープをとっておいてはいけませんよ、という意味が込められているのかもしれません。

Hurdaskellir | ドアをバタンと閉める奴

アイスランドのユールラッズの中でも不吉な感じの悪戯をするフルザスケリルイラスト:Haukur Valdimar Pálsson

誰もいないのにドアがバタンと閉まる…ホラー映画によくあるシーンですね。このいういたずらで皆を怖がらせるのが大好きなのがフルザスケリル(Hurdaskellir)。クリスマスシーズンはアイスランド中のドアをひたすら閉めまくります。

ウェストフィヨルドの山奥の村からレイキャビクの繁華街まで、人々が寝静まった後の家に忍びこんでできるだけ乱暴にドアを閉め、安らかな眠りを妨げにやってきます。

アイスランドの冬はひゅうひゅうと強い風が吹くので、伝統的な芝屋根のターフハウスではドアが突然バタンと閉まることはよくあったのでしょう。子どもたちにトロールがきた!と思わせるには十分だったに違いありません。

Skyrgamur | スキール喰らい

アイスランドの伝統食スキールが大好物のユールラッズ、スキールガオムルイラスト:Haukur Valdimar Pálsson

クリスマスといえばたくさんのごちそう。丸鶏やローストしたナッツ、ひき肉やドライフルーツをたっぷり詰めたパイ、ジンジャーブレッド・クッキー、シナモンロールや甘いお菓子…。そしてアイスランドで忘れてはならないのはスキール(Skyr)です。

スキールはヨーグルトのようなクリームチーズの一種で、珍味も多いアイスランドの伝統食(鮫肉を発酵させたハカール(harkarl)、羊の睾丸クルットスプンガル(hrutspungar)など…)の中では非常に親しみやすいものの一つです。

スキールは一年中食されますが、特にクリスマスはロースト肉の付け合わせやお菓子作りに欠かせない食材です。

でもクリスマスのスキールを楽しみにしているのはアイスランド人だけではありません。8番目のユールラッズ、スキールガオムル(Skyrgamur)の大好物でもあるのです。

だからアイスランドの家では、12月18日から30日まではスキールをしっかり仕舞います。万が一盗まれてしまうと、クリスマスのごちそうが作れないからです!

Bjugnakraekir | ソーセージをくすねる奴

アイスランドのクリスマス・ユールラッズの一人、ビューグナクライキルイラスト:Haukur Valdimar Pálsson

アイスランドでは燻製がポピュラーで、魚やラム肉をスモークしたものや、ビューガ(bjuga)というソーセージの燻製など様々な種類があります。

この燻製ソーセージに目がないのが、12月20日以降現れる9人目のユールラッズ、ビューグナクライキル(Bjugnakraekir)です。

家に忍び込んで屋根裏に潜み、食事の準備ができたところでターザンのように梁にぶら下がってソーセージをくすねていくのだと言われています。

Gluggagaegir | 覗き屋

クリスマスのおもちゃを狙うアイスランドのユールラッズ、グルッガガイギルイラスト:Haukur Valdimar Pálsson

13人のユールラッズの中で一番怖いのが10番目にやってくるグルッガガイギル(Gluggagægir)かもしれません。英語では "Window-Peeper"、窓から覗き見をする奴、という意味です。

アイスランドの冬は夜がとても長く、クリスマス前後だと日が出ている時間は4時間ほどしかありません。そんな夜に、窓に怪しい人影が…。恐ろしいクリスマス・トロールに見られている、と思うとぞっとしますね。

このユールラッズもやはり、暗く寒い家の外に子どもたちがふらふらと出て行かないようにと考え出されたものでしょう。悪い子が食べたくて堪らない人食い婆グリーラの手下ですから尚更です。

Gattathefur | 匂いを嗅ぎまわる奴

11人目のユールラッズ、ガオタセフルイラスト:Haukur Valdimar Pálsson

ガオタセフル(Gattathefur)は「戸口の匂いを嗅いで回る奴」という意味で、芝屋根のターフハウスを吹き抜けるすきま風から生まれたトロールかもしれません。

ガオタセフルは異様に鼻が大きいトロールで、その鼻で大好きなルイヴァブルイズ(laufabraud;「葉っぱパン」)の匂いを嗅ぎ当てます。

ルイヴァブルイズはクリスマスの時期にだけ焼く特別なパンで、特に北部アイスランドでは葉っぱパン作りは大切な家族の伝統行事です。生地をクレープのように薄く丸く伸ばし、葉っぱのような細かい模様をつけ、油で揚げて作ります。

とても手間がかかる葉っぱパン。自慢のルイヴァブルイズをお客様に見せる前に盗まれてしまっては一大事です!

Ketkrokur | 肉をかっさらう奴

12人目のユールラッズ、ケトロウクルイラスト:Haukur Valdimar Pálsson

クリスマスの日に何を食べるかは家庭や地域によって違いますが、どの家でも主役は肉料理です。しかし12人目のユールラッズ、ケトロウクル(Ketkrókur)はその大切な肉を盗みにやってきます。英語にすると "Meat-Hook"。

台所の近く(ドアの後ろ、テーブルの下、食器棚の中、窓の外などなど)に隠れ、メインコースが出されると大きな鉤で肉をかっさらってしまいます。

燻製ソーセージ専門の兄弟ビューグナクライキルと違って、ケトロウクルは肉なら何でも食べます。食事中にチャンスがなければ、家族が寝静まるまで待って、出しっぱなしになった肉を盗んでいくのだそうです。

Kertasnikir | ろうそく泥棒

最後に山を下りてくるユールラッズ、「ろうそく泥棒」のケルタスニーキルイラスト:Haukur Valdimar Pálsson

最後に山を下りてくるユールラッズはろうそく泥棒ケルタスニーキル(Kertasnikir)です。いよいよクリスマスイブという12月24日にやってきます。

電気がない時代、ろうそくは大変な貴重品でした。クリスマスの時期は20時間も夜が続きます。その間、明かりをとるための手段といえばろうそくしかありませんでした。クリスマスの夜長にみんなで本を読むのがアイスランドの家族団らん。もともと読書好きが多いアイスランド人にとってろうそくがないとクリスマスは台無しなんです。

しかも、ケルタスニーキルはろうそくを盗んで物語や詩を楽しもうというのではなく、獣脂食べたさにろうそくを盗む(アイスランドのろうそくは獣脂でできていました)というのですから、言語道断です!

獣脂をたらふく食べるため、このユールラッズは大人よりも隙の多い子供を狙います。寝室までついていったり、時には手に持っているろうそくをそのまま頂戴してしまうのだとか。

困り者のケルタスニーキルですが、次の日からはユールラッズが一人ずつ山に帰っていくのがせめてもの救い。あと13日がんばればユールラッズも鬼婆グリーラも化け猫ヨーラコットゥリンもみんな北の洞窟に帰り、来年のユールまでは町で暴れ回ることもありません。

現在のアイスランドの13人のユールラッズはかなりフレンドリーで、盗むよりもプレゼントをくれる存在になっています。ろうそく泥棒のケルタスニーキルも、いい子にはろうそくをプレゼントしてくれるのが習いです!

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