1月のアイスランドの旅行情報・基本情報を徹底解説!1月はスーパーブルーなどの氷の洞窟や氷河ハイキング、オーロラ鑑賞といった冬季アクティビティのベストシーズンです。お天気からおすすめのアクティビティ、観光スポット、オーロラ鑑賞のポイントまで、1月のアイスランドの全てがわかる、完全ガイドです。
1月のアイスランドは一年の中でも特に暗くて寒い時期。日が昇ったと思ったら数時間で沈んでしまうし、道路は凍っていて移動に注意が必要です。田舎では1メートルくらい雪が積もります。でもそんな冬だからこそ楽しめるツアーやアクティビティがたくさんあるってご存じでしたか?
クリスマスのお祝いが終わり、観光ピークシーズンがひと段落すると、島に静けさが訪れます。
そんな1月のアイスランドを訪れる人は、美しい冬景色に息をのむことでしょう。夜が長いのでオーロラハンティングの時間もたっぷり。人気観光地も普段ほど混み合っていないので、ゆったりと旅を楽しめるはずです。
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1月のアイスランドで楽しめるアクティビティ
1月のアイスランドは暗く、雪が降ることも珍しくありません。日が沈むのも早いので、観光できる時間も限られています。そんな時期にアイスランドに行って楽しいの?と思われた方。はい、1月のアイスランドでできることはたくさんあるんです!
ツアーはたくさん催行されており、スーパーブルーの洞窟探検やオーロラ鑑賞など、真冬だからこそ最高に楽しめるものもあります。
日の出前から移動を開始するなど日照時間を最大限に活用するのがコツです。完璧な防寒対策をしておくのは、言うまでもありませんね。
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1月のアイスランドで温泉や地熱プールを楽しむ
1月のアイスランドは、地熱を利用したプールや温泉を楽しむのにぴったりです。アイスランド人はプールが大好き。島中至るところに地熱を利用した温水プールがあり、市民の憩いの場になっています。
寒い日は温泉が一番。室内プールと屋外プールを両方備えている施設も多く、温泉感覚で楽しめます。
そしてアイスランドの温泉といえばブルーラグーン。通年営業しているので、もちろん1月も入浴できます。最近オープンしたばかりのスカイラグーンもおすすめ。海を望むインフィニティプールがあり、レイキャビクのダウンタウンからのアクセスも容易です。
ローカルな体験ができる市民プールも、リッチな気分を味わえるブルーラグーン・ツアーも、外の冷たい空気とぬくまったお湯のコントラストが最高!冬の醍醐味です。
レイキャビク・エリアなら、アクセスもよく設備も充実したコーパヴォグル(Kopavogur)のプールがおすすめです。ブルーラグーンはレイキャビクとケプラヴィーク国際空港の真ん中くらいにあります。
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参考記事:アイスランドのブルーラグーン完全ガイド
1月のアイスランドで氷の洞窟探検
氷の洞窟(アイスケーブ)は通常、10月半ば・11月くらいから翌春の3月まで見学できます。1月はまさにベストシーズン。
ヴァトナヨークトル氷河の下にある氷の洞窟は、そのほとんどがアクセス可能な冬の間、アイスランドで最も魅力的な観光地となります。ここを訪れるには、ガイド付き氷河洞窟ツアーを予約するのが一番です。
この特別なアイス・ケーブ・ツアーでは、息をのむような東の氷の洞窟と西の氷の洞窟の2つのオプションをご用意しています。天候や視界の状態を考慮して、毎日最適な洞窟にご案内します。 透き通った青色の壁と素晴らしい造形は、どちらの洞窟でも忘れられない体験となるでしょう。
旅はアイスランドの必見スポットのひとつであるヨークルスアゥルロゥン氷河湖から始まり、氷河を走るスリル満点のモンスタートラックの旅へと続きます。
西部の氷河洞窟はより特別感があり、東部の氷河洞窟はより広く、人気ではやや劣るものの、息を呑むような美しさです。どちらの洞窟を訪れるにしても、ヴァトナヨークトル氷河洞窟の美しさに圧倒されることでしょう!
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- おすすめ:【完全ガイド】アイスランドの氷の洞窟
氷の洞窟は氷河の作用によって冬に形成され、春には解けて消えてしまいます。同じものは二つとしてなく、ひと冬限りの出会いなのです。運がよければ、一度の旅行で二つの洞窟に行けるかもしれません。
レイキャビク発の1泊2日バスツアーや2泊3日バスツアーもあります。氷の洞窟見学だけでなく、周辺の地域や南海岸も観光できてとてもお得です。
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こちらもどうぞ:【完全ガイド】アイスランドの氷の洞窟について
1月のアイスランドで氷河ハイキング
アイスランドの氷河では基本的に一年中氷河ハイキングが楽しめます。いつ訪れても美しいのですが、1月には新しく張った氷に覆われるため、特におすすめです。できたばかりの氷はクリスタルのように透き通っていて、青く輝いています。
最もアクセスがよく、ハイキングしやすいのがソウルヘイマヨークトル(Solheimajokull)です。南海岸にあり、レイキャビクから2,3時間で行けます。観光も同時に楽しめるレイキャビク発の氷河ハイキング・ツアーが毎日催行されています。
南東部のスカフタフェットル自然保護区発の氷河ハイキング・ツアーもあります。こちらはスヴィーナフェルスヨークトル(Svinafellsjokull)を歩きます。氷河湖集合でヴァトナヨークトル氷河を訪れるツアーもあり、ブレイザメルクルヨークトル(Breidamerkurjokull)という溢流氷河を登ることができます。
1月のアイスランドをスノーモービルで駆け抜けよう!
写真提供:スーパージープで行く日帰りゴールデンサークル観光&スノーモービル・ツアー
ハイキングはちょっと…という方。アイスランドの氷河をもっと軽快に楽しむ方法もあります。
広大な雪原を疾走するスノーモービルは1月にぴったりのアクティビティ。レイキャビク発のスノーモービル体験&ゴールデンサークル巡りツアーもありますし、現地集合でミールダルスヨークトル氷河(Myrdalsjokull)を駆け抜けるたっぷり2時間半のスノーモービル・ツアーもあります。
国土の11%が氷河に覆われているアイスランドでは、スノーモービルはとても手軽なアクティビティです。滞在先やスケジュールに合わせて是非ぴったりのスノーモービル・ツアーを探してみてください!
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1月のアイスランドでシュノーケリング&ダイビング
1月のアイスランドでシュノーケリングとダイビングができるなんて、ちょっと信じられないかもしれませんが、ドライスーツを装着すれば安心して楽しめます。
おすすめは断然シルフラ(Silfra)。大地の裂け目に湧く泉で、真冬でも凍ることはありません。世界有数のダイブスポットとして注目を集めています。
シルフラはまず、ロケーションがユニークです。北米プレートとユーラシアプレートの境目にあるシンクヴェトリル国立公園(Thingvellir)内にあるので、北米にもユーラシアにも属さない割れ目を泳ぐことができるのです。
1月は両岸が雪や氷の結晶に縁どられます。ダイビングだけでなく、写真が好きな方にもおすすめのスポットです。
世界中のダイバーがシルフラに熱い視線を送るもう一つの理由はその圧倒的な透視度です。何十年もかけて溶岩台地にろ過された水が湧いているので、透視度は100メートル以上。両側にそびえる大陸プレートをはっきりと感じながら泳ぐことができます。
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シュノーケリング・ツアーの参加条件
1月のシュノーケリングやダイビングは危険なアクティビティではありませんが、シルフラでは安全のため、以下の条件を課しています。
- 最低年齢:12歳
- 最高年齢:60歳
- 最低身長:145センチ
- 最低体重:45キロ
- その他:泳げること
- 最低年齢:14歳
- 最高年齢:60歳
- 最低身長:150センチ
- 最低体重:50キロ
- その他:泳げること
- 最低年齢:17歳
- 最高年齢:60歳
- 最低身長:150センチ
- 最低体重:45キロ
- その他:ドライスーツ・ダイブを10回以上ログしていること、またはドライスーツ・ダイバー認定を受けていること
レイキャビク集合の送迎付きシュノーケリング・ツアーやダイビング・ツアーもあります。洞窟探検やゴールデンサークル観光とセットになっているものもあります。
1月のアイスランドで乗馬
アイスランドでは乗馬は一年中楽しめ、観光客だけでなく地元の人にも大人気のアクティビティです。
馬場の外に連れて行ってくれる乗馬ツアーが多いのでフレンドリーなアイスランド在来馬と触れ合えるだけでなく、雄大な自然の風景を楽しめます。
1000年以上も他の馬と交雑することなく、アイスランドの雪野原や溶岩台地、川、黒い砂漠を歩き続けたアイスランディック・ホースは島で独自の進化を遂げました。一番の特長は五通りの歩き方ができること(普通の馬は3パターンか4パターン)。五つ目の歩法はトルトといい、上下運動の少ない四拍子の走り方です。
また、アイスランド在来馬はとっても賢くフレンドリー。1月はモフモフの冬毛に覆われていて、ルックスも愛嬌たっぷりです。
1月もたくさんの乗馬ツアーがあります。レイキャビク送迎付きのものや、ゴールデンサークル観光やホエールウォッチングとセットになっているお得なプランや乗馬とホエールウォッチングがセットになったツアーもあります。
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1月のアイスランドでオーロラが見たい!
憧れのオーロラを見てみたい!という方は是非1月のアイスランドへ。
1月はアイスランドのオーロラのベストシーズンです。日が短いので、その分オーロラハンティングができる時間が長いのです。
1月の日の出・日の入りの時間は次の通り:
1月1日
- 日の出:11:19 AM
- 日の入り:3:44 PM
- 昼の長さ:4時間24分
1月31日
- 日の出:10:10 AM
- 日の入り:5:10 PM
- 昼の長さ:7時間2分
レイキャビク市内にいてもオーロラは見えます。しかしネオンが多いので本来の鮮やかな光は見えにくいです。
より観測しやすい場所にある快適なオーロラホテルに滞在することもできますが、レイキャビクに滞在してオーロラを見たいのであれば、自然の中へ向かうのがいいでしょう。
レイキャビクから シンクヴェトリル国立公園またはクヴァールフィヨルズルフィヨルドまで40分の短いドライブで訪れることができ、どちらもオーロラを見るチャンスを大幅に高めることができます。
1月のアイスランドではレイキャビクから様々なオーロラ・ツアーが催行されています。価格重視ならオーロラ鑑賞バスツアーがお手頃です。バスや通常の車では走れない山道を走り、とっておきのスポットでオーロラを見るスーパージープ・ツアーもあります。
レイキャビク港発のオーロラ・クルーズもあります。空だけでなく、夜の海に映ったオーロラも見られます!
もちろんレンタカーを借りて、自力で探しに行っても。
その場合はオーロラ予報が「3」以上の夜を選び、雲ができるだけ少ないエリアを確認しましょう。
1月のアイスランドでは車は4WDやジープ、SUVなどの四輪駆動(4WD)を借りるのが鉄則です。また、レンタカー会社に頼んで冬用タイヤをつけてもらいましょう。雪道を安全に走行するために欠かせません。1月のアイスランドの運転にリスクはつきもの。雪道の運転に慣れていない方、自信がない方はやめておいた方がいいでしょう。
1月のアイスランドのフェスティバルやイベント
アイスランドには一年を通して様々な祝祭やイベントがあり、夏だけでなく、冬もたくさんの行事で盛り上がります。
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アイスランドの大晦日
アイスランドのお正月のお祝いは12月31日から始まります。夕方になると地元の人は焚火を始めます。"Brenna"といい、その年の厄を焼き払う意味があります。
午前0時からは花火です。アイスランド人はめいめいが花火をごっそり買い込み、夜通し打ち上げるのが恒例です。
ハットルグリムス教会(Hallgrimskirkja)やコーパヴォグル教会(Kopavogskirkja)などの展望台に登れば、街中の花火を見ることができます。レイキャビクの年越しは本当に盛大で、朝までお祭り騒ぎが続きます!
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クリスマスの13日目
アイスランドのクリスマスは実は、年が明けても続いています。クリスマスが正式に終わるのは1月6日。「クリスマスの13日目(Þrettándinn)」と言います。13人いるアイスランドのサンタ(ユールラッズ)の最後の一人が山に帰る日で、この日は牛が人間の言葉を話せるとか、妖精が引越しをするとか、様々な伝承があります。至るところで焚き火が行われ、大晦日に打ち上げきれなかった花火も、各地で打ち上げられます。その他にも様々なカルチャーイベントが行われます。
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ダーク・ミュージック・デイズ音楽祭
音楽が好きな方は、1月初旬のダーク・ミュージック・デイズ(Dark Music Days festival)にご注目。アイスランド作曲家協会とハルパ・コンサートホール(Harpa Concert Hall)が主催するイベントです。
この音楽祭では、国内外の才能あるアーティストを招き、革新的な現代音楽とアイスランドの新しい楽曲を紹介しています。1980年に始まり、アイスランドの文化イベントの中で最も多くの新しい音楽作品を初演してきました。
レイキャビク国際競技会
毎年1月下旬には、ロイガルダルル渓谷競技場(Laugardalur Stadium)でレイキャビク国際競技会(Reykjavik International Games)が行われます。空手、陸上、クライミング、水泳やクロスフィットなど20以上の種目が行われ、近年はEスポーツも正式競技として認められて注目を集めています。
アイスランドのスポーツで定期的にアイスランド記録が更新されるほか、世界新記録が出たこともあります。二週間にわたって様々な競技が行われるため、誰でも楽しめる大会です。
ソーラブロート Thorrablot
ソーラブロート(Thorrablot)とは、アイスランドの旧暦のソーリ月(Þorri)に行われる伝統行事です。2023年は1月20日に始まります。ソーリの初日はBondadagur(男性の日)で、この日は家の男性を称える日。女性のための2月中旬のKonudagur(女性の日)まで続きます。
この間アイスランドでは祖先に敬意を表して昔ながらの食事をとります。
アイスランドは歴史的に貧しく、暗く長い冬を乗り切るのはとても大変なことでした。作物が育たない冬の間の食べ物を確保するために様々な保存食が考え出され、植物や動物のどんな部位も無駄にすることなく頂くのは当たり前のことでした。
だからソーリの間に振舞われる伝統料理の中には、ちょっとびっくりするようなものもあります。羊の頭をゆでたもの(svid)や、発酵させたサメ肉(hakarl)、羊の睾丸(hrutspungar)など。でも1000年以上この北の果ての島で生き延びるためには当然の知恵だったのです。
アイスランドの伝統的な家屋、芝屋根のターフハウスの軒先に魚の干物が吊るしてある。19世紀の風景。画像提供:Wikimedia Creative Commons.
食べ物のすべてがこれほどまでに威圧的なわけではありません。「ハンギキョット」と呼ばれる美味しい燻製羊肉や、栄養価の高い干し魚「ハルズフィスクル」も食べられます。1月と2月の間は、これらの郷土料理の多くがスーパーで販売されますので、試してみたい方はどうぞ。
また、食べ歩き・飲み歩きツアーの一部として体験することもできます。例えば、3時間のレイキャビク伝統料理ツアーや、少人数制の3時間食べ歩きツアーなどです。
- Learn about Icelandic Food: The Ultimate Guide to Iceland Food Culture
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1月のアイスランドのおすすめ観光エリア
1月はアイスランドでは真冬にあたるので、島内でもアクセスできないエリアがたくさんあります。例えばアイスランドの中央高原地帯ハイランド地方に通じる道は雪のため封鎖されています。西フィヨルドの大部分も行けなくなりますし、東フィヨルド地方の山間の地域も天候によりアクセスが困難な場合があります。
一方ゴールデンサークル、南海岸、スナイフェルスネス半島(Snaefellsnes)などの人気観光地は1月でもアクセスしやすく、美しい冬景色が楽しめます。 ただ、アイスランドの天気予報には常にチェックしておきましょう。
1月のアイスランドのおすすめ観光地は春夏も人気のスポットですが、1月の観光客には、雪化粧をした特別な表情を見せてくれるでしょう。
1月のゴールデンサークル
アイスランドの観光エリアで一番人気なのはゴールデンサークルです。
ゴールデンサークルの名所の中でレイキャビクから一番近い名所がシンクヴェトリル国立公園(Thingvellir)です。公園内では北米大陸プレートとユーラシア大陸プレートの境目を見ることができます。大地には深い亀裂が走り、苔むした溶岩台地や美しい滝があります。
西暦930年にはこの場所で、アイスランドの入植者たちによって議会が創始されました。現在まで連綿と続く、世界最長寿の現役議会です。また1944年にはここでアイスランド独立宣言の署名が行われました。
ゴールデンサークルのドライブを続けると次に差し掛かるのがハウカダルールの谷(Haukadalur)にあるゲイシール地熱地帯(Geysir geothermal area)です。
雪原を縫うように温泉川が流れ、蒸気を吐き出すフマロールや、カラフルな地面が見られます。ストロックル(Strokkur)という間欠泉は5~10分おきに豪快に噴出しています。
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ゴールデンサークルの仕上げはグトルフォスの滝(Gullfoss)。アイスランドで最も有名な滝の一つで、深い峡谷になだれ落ちて行くドラマチックな二段滝です。
1月は滝を囲む岩が氷に覆われ、一層魅力的に輝きます。
人気の観光地だけにゴールデンサークル・ツアーは選択肢も豊富です。バスツアーやマイクロバス・ツアー、ジープ・ツアーもありますし、ブルーラグーン温泉とセットになっているツアーや乗馬体験付きのツアー、牧場見学&アイスクリーム付きのツアーというツアーもあります!
1月のアイスランド南海岸
南海岸はゴールデンサークルの次に人気のエリアです。レイキャビクの南東Vikの超え、ホプン(Hofn)までのリングロード沿いにはたくさんの観光名所があります。
レイキャビクを出発して南海岸に出ると、二つの有名な滝があります。えぐれた崖を流れる珍しい滝セリャランズフォス(Seljalandsfoss)と、幅が広く力強いスコゥガフォスの滝(Skogafoss)です。
さらに東に行くとカトラ火山の上にかぶさるミールダルスヨークトル氷河(Myrdalsjokull)、2010年に大噴火した火山を覆うエイヤフィヤトラヨークトル氷河(Eyjafjallajokull)やソゥルヘイマヨークトル氷河(Solheimajokull)、ソゥルヘイマサンドゥル(Solheimasandur)など、たくさんの美しい氷河があります。その先にあるのがヴィーク村(Vik)村です。
ヴィーク村近くの海岸はディルホゥラエイ(Dyrholaey)の崖やアーチ型の巨岩、レイニスフィヤラ(Reynisfjara)の黒砂海岸、レイニスドランガル(Reynisdrangar)の海食柱など見どころ満載。
ヴィーク周辺は波が予測不能で危険ですので、十分にご注意ください。このエリアを満喫したら、エルドフロインの広大な溶岩原を抜け、スカフタフェットル自然保護区を目指します。
スカフタフェットルは、溶岩原と森林、氷河舌状地とラグーン、川、滝などがある美しい地域です。 ハイキングコースはあらゆるレベルのハイカーに対応しているので、特にハイカーに人気です。中でもお勧めなのは、黒い六角形の玄武岩の柱に囲まれたことで有名なスヴァルティフォスの滝です。
サウスコーストの最後の目的地は、有名な氷河湖のヨークルスアゥルロゥン氷河湖です。湖から海へと氷山が流れていく様子は、見る者を魅了します。中には高層ビルに匹敵するほどの大きさのものもあります。
それらが海に到達すると、波にきらめく様子からダイヤモンドビーチという愛称で呼ばれる黒砂の海岸、ブレイザメルクルサンドゥルに打ち上げられます。
サウスコーストツアーにはさまざまな選択肢があり、例えば、この少人数制のサウスコーストツアー(レイキャビク発)や、氷河ハイキング、氷の洞窟探検、スノーモービルなどのエキサイティングなセルフドライブアクティビティを楽しめます。
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1月の北部アイスランド
1月は北部アイスランドにもアクセスできます。厳冬の1月の魅力は特別。大雪にも対応できるのであれば車でも行けますし、レイキャビク国内線空港から北の都アークレイリ(Akureyri)まで飛行機で行くこともできます。
雪のアークレイリはとてもチャーミング。1月もイルミネーションが街を彩ります。
たくさんのショップやレストラン、バーがあり、冬も賑やかです。アイスランド有数のスキー場があります。アークレイリ発の日帰りツアーも豊富です。
アークレイリの近くには迫力満点のゴーザフォス(Godafoss)やデティフォスの滝(Dettifoss)があります(悪天候で通行止めになることもあるので、道路状況を確認してから出かけましょう)。
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アイスランド北部で最も人気のある観光地はミーヴァトン湖(Lake Myvatn)です。
周辺には砦のような姿に冷え固まった溶岩台地ディムボルギル(Dimmuborgir)、地熱地帯ナゥマフィヤトル(Namafjall)、ヴィティ(Viti)火口湖、スクートゥスタザギガル偽クレーター(Skutustadagigar)など多彩な地形がみられます。
HBOの人気テレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の撮影が行われた場所もたくさんあり、ファンは必見です。
ウエスタロスの世界に浸りたい方は、『ゲーム・オブ・スローンズ』ロケ地巡りツアーをどうぞ!
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1月のスナイフェルスネス半島
スナイフェルスネス半島(Snæfellsnes Peninsula)は、東西わずか90キロメートルの半島にアイスランドらしい風景がぎゅっと詰まっていることから「ミニ・アイスランド」とも言われているエリアです。
例えばキルキュフェットル山(Kirkjufell)。この矢じりのような形をした山はグルンダルフィヨルズル村(Grundarfjordur)から2.5キロほど離れたところにあり、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』に登場して一躍有名になりました。
SF小説の古典的名作、ジュール・ヴェルヌの『地底探検』に地底世界への入り口として描かれたスナイフェルスヨークトル火山と上にかぶさった氷河(Snaefellsjokull)もこのエリアで見ることができます。
- 旅程の参考に:【完全ガイド】スナイフェルスネス半島
他にもアザラシのコロニーが見られるイートゥリ・トゥンガ(Ytri Tunga)の浜、アルナルスタピ(Arnarstapi)やヘトルナル( Hellnar)、スティッキスホゥルムル(Stykkisholmur)などの漁村もおすすめです。デューパロンサンドゥル(Djupalonssandur)の海岸やブーザフラウン(Budahraun)の溶岩台地、ロゥンドランガル(Londrangar)の奇岩といった名所もあります。
この地域では冬のセルフドライブツアーを楽しむことができますが、レイキャビクから出発するスナイフェルスネス半島ツアーも各種ご利用いただけます。
スナイフェルスネス半島はレイキャビク発の日帰りツアーで回ることもできますし、たっぷり楽しめる1泊2日のツアーもあります。
1月のアイスランドの天気について
1月のアイスランドでは観光もアクティビティもたっぷり楽しめることはおわかりいただけたかと思いますが、やっぱり天気が気になるという方も多いのではないでしょうか。1月のアイスランドはどれくらい寒いのか?具体的に解説していきます。
1月のレイキャビクの平均気温
首都レイキャビクでは、1月の平均気温は平均-1℃〜+5℃です。
まれに最低気温が-10 C°まで下がることもありますが、レイキャビクを出発する場合は、アイスランド気象庁のウェブサイトで目的地の天候を確認しましょう。
1月のアイスランドの天気
1月のアイスランドの天気は本当に気まぐれです。風が強い日もあれば、晴れ間がのぞく日もあります。降水量は平均88ミリと多めで、雨、雪、ヒョウなど様々な形で降ります。
冬は嵐になることもあるので、天気予報はこまめにチェックしましょう。嵐は強風・暴風を伴うことが多いので、冬にセルフドライブ旅行をする方は特に注意してください。
ただ天候を変えることはできないので、アイスランドの旅程を計画する際には、ある程度の柔軟性を考慮し、屋内での予備プランも検討しておきましょう。
- もっと読む: Best Itineraries in Iceland | Self-Drive Summer and Winter Adventures
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1月のアイスランドの平均気温
1月のアイスランド全土の平均気温は-1℃です。地方によって風が強かったり、雨が多かったりします。南部アイスランドは北部よりも暖かい傾向があります。
天気は変えられません。天気が悪かったら、予定を変更しましょう!1月のアイスランドで天気が悪い日におすすめのアクティビティはこちらです。
1月のアイスランド旅行の持ち物
1月のアイスランドでは美しい雪景色、きらめくオーロラなど、素敵な体験が待っています。でも冬の世界を満喫するには入念な準備が必要です。
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重ね着できる服:体温調節がしやすい重ね着が基本です。ベースレイヤーには保温性の高い肌着を。メリノウールや化繊混紡のような吸湿発散性・保温性に優れた素材を選ぶのが鍵です。その上にフリースやダウンベストなどのミドルレイヤーを重ねます。
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防水性・保温性のあるアウター:雨・雪や風を通さない、暖かいアウターは必須です。ハイキングなど長時間屋外で過ごす場合は、防水性のあるズボンも用意しましょう。
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滑りにくく防水性が高いブーツ: 氷や雪で歩きにくい場所でも滑らない靴が必要です。路面が凍結していると危険なので、できればアイゼンもあるといいです。
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マフラー・帽子・手袋など:ウールなどの厚手の靴下、耳まで隠れる暖かい帽子、マフラーで冷たい風から身を守りましょう。手袋は水を通さず、暖かいものを。オーロラ・ハンティングをする予定の方はタッチパネル対応手袋だと、手袋をはめたまま写真撮影やスマホの操作ができて便利です。
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水着:有名なブルーラグーンをはじめ、アイスランドの温泉や地熱プールは水着がなければ入れません!
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バックパック: 防水性のバックパックやレインカバーがあれば、観光中も荷物が濡れずにすみます。
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魔法瓶: 寒い日にはコーヒーやココアを入れて持ち歩くといいです。
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サングラス:特に運転をする予定の方は忘れずに。
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スキンケア用品:冷たいと肌が乾燥します。リップクリームやハンドクリーム、顔用の保湿クリームなどがあると重宝します。
最後に、常に天気予報をチェックし、それに合わせて服装を調節すること。暖冬の年もありますが、アイスランドの天気はそもそも予測不能なので、どんな天気・気温になっても大丈夫なように備えておくのが鉄則です。
1月のアイスランドの運転事情
1月のアイスランドでドライブ旅行を楽しむには、四輪駆動(4WD)のレンタカーの車と相応の運転技術が必要です。
アイスランドでは11月から4月までは冬用タイヤの装着が義務付けられているため、レンタカーには適切なタイヤが装着されています。レンタカーを受け取る際には、タイヤを再度確認してください。
アイスランドでの運転については、事前に調べておくと良いでしょう。ルールや状況、地形が異なるからです。
旅行の前に必ず、道路状況を確認してください。心配すべきは天候だけではありません。道路は雪崩や大雪により閉鎖されることもあります。
特定の道路が閉鎖されている場合は、決してその道路を走行しないでください。閉鎖された道路を走行しようとすると、自分自身だけでなく、助けに来なければならない人々をも危険にさらすことになります。
また、罰金や高額なレッカー移動費用が発生する可能性もありますが、これらは保険の対象外です。
- もっと読む: アイスランドで運転しよう:究極のロードトリップ・ガイド
1月のアイスランドのおすすめ旅行プラン
1月のアイスランドで行ってみたいところ、やってみたいことがたくさんありすぎて上手にプランを立てられない…そんな方のためにおすすめ旅行プランをご紹介!こちらをベースに、予算や旅行期間、やりたいアクティビティなどに合わせてアレンジしてみては?
ドライブ旅行も楽しいですが、知らない土地で暗い雪道を運転するよりも、ガイド付きツアーに参加するのが楽です。
パッケージ・ツアーなら、宿・現地移動手段・アクティビティやガイドも全部一気に手配できてストレスフリー。
アイスランド各地を訪れられる上、自走が難しい冬の東フィヨルド地方も見られる周遊ツアーもあります。
アイスランドを一周するには最低8日間必要です。この7泊8日のツアーはリングロードを一周します。もう少し時間がある方は、是非12日間のツアーを。スナイフェルスネス半島(Snaefellsnes)などもじっくり見て回れます。
どちらのツアーも、氷の洞窟探検と氷河ハイキングのオプションを追加可能です。
夜はオーロラハンティングも楽しめます。プロのガイドが案内するオーロラ鑑賞ツアーに参加すると、見られる確率がアップします。
滞在期間が1週間未満の方は行き先を絞り、無理なく楽しめる短めのツアーを検討してみては。
例えばミーヴァトン湖エリアを巡る4泊5日の北部セルフドライブ・ツアーや、南部を中心に観光する3泊4日のツアー(氷の洞窟探検付き!)などがおすすめです。
結論として、1月にアイスランドは、寒さは厳しいものの、オーロラを見るチャンスも多く、冬ならではのアクティビティを体験できます。
人気の観光スポットでも他の旅行者と遭遇する機会は少なく、1月のアイスランド旅行は、心に残る旅となるはずです。
- アイスランドの12月とアイスランドの2月について学ぼう
レイキャビクに滞在するにしても、アイスランド各地を巡るにしても、この記事が旅行の計画に役立ったなら幸いです。来年1月にアイスランドを訪れる予定ですか?冬にアイスランドを訪れたことはありますか?下のコメント欄にぜひご意見をお寄せください。