アイスランドの南東部には、大きな塊の氷で覆われた氷河があります。この氷河は、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖と呼ばれており、その壮大な美しさからアイスランドで最も人気のあるスポットのひとつになっています。

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖はアイスランドの自然の宝石に例えられることがよくあります。ヨークルスアゥルロゥン氷河湖に浮かぶ、氷塊も青く輝く宝石のようですし、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖のそばに広がる黒い砂浜に流れついた氷塊は日差しに輝くダイヤモンドにも見えます。そのためダイヤモンドビーチと呼ばれています。


ヨークルスアゥルロゥン氷河湖へのツアーをチェック


ここヨークルスアゥルロゥン氷河湖では素晴らしい写真が撮れることもあり、一年を通して何千人もの観光客が訪れ、アイスランドで最も人気のある撮影場所とも言われています。 

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖の場所

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖の夕焼け

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖は、ヨーロッパ最大の氷河であるヴァトナヨークトル氷河のすぐそばにあり、ヴァトナヨークトルとその周辺地域は、アイスランド最大の国立公園となっています。地図を見てもすぐわかる通り、アイスランドの東部の大きな氷河のエリアです。

ヴァトナヨークトル氷河

気候変動の影響で、毎年だんだんと氷河の一部が溶けており、その溶けた氷塊が毎年大きくなっている現象が現実に起こっています。

ダイヤモンドビーチ

溶け出した氷河の水は川になり、海につながっています。そのため、海からの波の影影響で氷はさらに解けていきます。

波を受ける氷河のかけら

これらの氷塊はゆっくりと溶けて海に漂い、大西洋の波が唸りを上げる黒い砂のビーチに流れつきます。太陽の下で輝くことから、これがいわゆる ダイヤモンドビーチを形成しているのです。

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖の野生動物

顔を出したアザラシ

沿岸付近ではアザラシが泳いでいたり、氷のをベッド代わりにぷかぷかリラックスしているのを見ることが出来ます。アイスランドでは野鳥たちも生息しており、このエリアでも多くの野鳥を見ることが出来ます。特に夏になるとキョクアジサシと呼ばれるカモメの一種も見ることができ、野鳥観察に最高の時期と言えるでしょう。

ただし、ここヨークルスアゥルロゥン氷河湖周辺ではあのパフィンは見かけることがなかなか難しいので、ぜひレイキャビクに戻る際にディルホーライという灯台のあるスポットと、レイニスフィヤラのブラックサンドビーチに立ち寄ってパフィンを探してみてください。道中の南海岸沿いを運転していると、息を飲むような美しい景色も目にすることが出来ますしね!

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖は最高のロケ地

インターステラーの一場面

アイスランドは様々なメディアシーンにおいて撮影地として人気です。詳しくは、アイスランドで撮られた映画で紹介しています。特に夏には気温はそこまで寒くないのに、一面氷だらけの風景が必ず撮れるとの理由から、世界の撮影チームから撮影地として重宝されています。

ジェームズボンドでおなじみ007シリーズでは二作品(ダイ・アナザーデイや美しき獲物たち)、トゥームレイダー、バットマンビギンズやインターステラーはその一例です。

他にも数えきれないほどのコマーシャルやミュージックビデオがここヨークルスアゥルロゥン氷河湖では撮影されています。皆さんご存知、ジャスティン・ビーバーのI'll Show You や、ボリウッド映画のディルワリなど、本当に様々な国やジャンルの映像に使われています。

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖氷河への行き方

オーロラが出現したヨークルスアゥルロゥン氷河湖

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖まではご自身で運転していくことも出来ますし、ツアーを利用することも出来ます。レイキャビクから寄り道しないで運転すると5−6時間かかりますので、1泊2日の予定でヨークルスアゥルロゥン氷河湖を訪れると充実した旅行ができます。

長い運転時間ですが、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖までの運転は退屈なものではありません。セリャランズフォスとスコゥガフォスの名瀑、レイニスフィヤラのブラックサンドビーチ、ハイキングスポットとして人気なソゥルヘイマヨークトル氷河やエイヤフャットラヨークトル火山など様々な自然観光スポットが通り道に点在しています。もちろん、車窓からの景色も常に感動的なものです!

そんなに多くの観光スポットがあると、一体どこから回ればいいのかわかりませんよね。そんなあなたには、南海岸とゴールデンサークル6日間で巡るセルフドライブツアーや、似たような内容にはなりますが氷の洞窟も追加された冬季の6日間で巡るセルフドライブツアーなどがおすすめです。まずは旅程をチェックしてみましょう。

そんなに長く滞在しないという方には、3日間で巡る冬のセルフドライブツアー(氷の洞窟付き)レンタカーでの旅もいいと思います。

ちょっと変わった氷の造形

氷河は一年を通して訪れることができますが、天候の影響を大きく受けます。豪雪などの悪天候では国道が閉鎖されることが多々あります。日本ほどの豪雪ではありませんが、除雪が間に合わなかったりとトラブルになることも。

しかし南海岸はアイスランドの中でも比較的温暖で、観光客や交通量の数も多いため、ドライブ中に問題が発生しても誰かしら助けに来てくれるはずです。ただし、公衆電はや緊急電話はないので、携帯電話は通話可能な状態にしておきましょう。

ダイヤモンドビーチには大小さまざまな氷がある

何と言っても冬のドライブの醍醐味は、大自然の中でオーロラを見られる可能性が高いということでしょう!街灯のない田舎から見るオーロラは壮観です。

もし自分で運転する自信がないという方でしたら、南海岸巡り3日間ツアー2日間の氷の洞窟とヨークルスアゥルロゥン氷河湖のツアーを利用するのもおすすめです。氷の洞窟は11月~3月の間に限り楽しめますので、その他の時期には氷河ハイキング体験付きのツアーになります。運転はドライバーに任せて、安心して旅行を楽しみましょう。

もっと楽しむためのアクティビティ

4月から10月の夏季の期間ではボートツアーが利用できます。ハイシーズンである7月と8月には、1日に最大で40便の運行があります。

氷河湖のボートツアーが人気だ

1日に何度も運行している水陸両用のボートツアーもあれば、一方で決まったスケジュールの元に運行される軍の特殊部隊などで使われているボートを使ったインフレータブルボートツアーを選ぶこともできます。トゥームレイダーでも使われていたボートで、ちょっとかっこよくないですか?

インフレータブルボートツアーは多くの場合売り切れになってしまうので、事前に予約することをお勧めします。(このツアーは6月から9月限定です。)ヨークルスアゥルロゥン氷河湖のボートツアーはここのリンクからも探すことができます。

自然にできた氷の洞窟

冬には、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖から氷の洞窟に行くこともできます。ヴァトナヨークトル氷河の中の青い氷の洞窟で、氷河の動きや水の流れによりユニークな氷の洞窟が形成されます。その形成までのプロセスや時間、場所、大きさなどはそれぞれ異なりますが、どの洞窟にも共通して言えるのは、その青く透き通った氷の美しさでしょう。

氷の洞窟はそれぞれがユニークで唯一無二の存在だ

氷の洞窟は毎年11月から翌年3月にしか行くことができず、天候に大きく左右されるスポットです。あまりにも暖かい気温になってしまうと、溶けた水が溜まっていたり、洞窟が崩壊してしまう恐れがあります。プロのガイドの引率が必要で、絶対に安全であると確認できた時以外には、洞窟には入らないでください。崩壊の可能性が一番低い1月や2月の気温が最も寒いときに行くことをおすすめします。他の場所で絶対に見ることのできないアイスランドの冬の魔法を堪能することができるでしょう。

氷河湖の水面にオーロラが映る

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖では、その氷の上に見事に映し出されるオーロラを見ることもできます。オーロラは夜間にしか見えないため、夜が明るい夏には見られません。

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖はオーロラ観察にも最適だ

9月から4月中旬までは、晴れた空とオーロラの活発度をチェックしながら、ぜひヨークルスアゥルロゥン氷河湖でのオーロラ鑑賞も楽しんでみてくださいね。

観光中に気をつけたいこと

不安定な氷に上る観光客

写真:Owen Hunt

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖氷河に行くときに、気をつけなければならない注意事項というのがあります。巨大な氷山でいっぱいのラグーンで泳ぐことや氷山の上に登ることは言うまでもなく危ないのですが、どういうわけか、たまに観光客の中でもアイスランドの自然に誘惑され、このような危ないことをしてしまう方がいます。

アイスランドの自然は一見美しく安全に見える場合でも、危険な状況に一変することがあります。そうして、アイスランドの捜索救助チームの救助が必要になることがよくあるのです。

なので、ジェームズ・ボンドやジャスティン・ビーバーなど、俳優や歌手の行動を真似することはしないでください。湖で泳いだり、氷山の上を登ったりなんてことは禁止です。もし落ちてしまったら、流れの強いラグーンの水に押され海まで流されてしまいます。

氷の形もそれぞれ面白い

またラグーンの水深は数百メートルととても深いのです。なんと、アイスランドで最も深い湖なんです。ラグーンに浮かぶ巨大な氷山が見えるのは、文字通り氷山の一角であり、氷山の約90%は水の下にあります。

時には、水面下の氷が割れたり溶けたりすることで、氷山がひっくり返ることがあります。ですから、氷の上にはくれぐれも登らないようご注意ください。氷の下に巻き込まれてしまった時には命の保証はありません。せっかく来たからにはSNS用に格好いい写真を撮りたいのは分かりますが、アイスランドの自然はとても厳しいと言うことお忘れずに。

それではみなさん、アイスランドに来た際はこの素晴らしい観光スポットで時間を忘れて思う存分に楽しんでくださいね!