アイスランドで運転しよう:究極のロードトリップ・ガイド
- アイスランド旅行に車は必要?
- アイスランドのドライブ旅行の基本知識
- アイスランドのドライブ計画はフレキシブルに
- ガソリンは満タン・電池は満充電が鉄則
- アイスランドの緊急サービス&ロードサービス
- インターネットとモバイル・データ通信は必須
- アイスランドでレンタカーを借りる
- アイスランドのレンタカーは契約が柔軟
- アイスランドの駐車事情
- レイキャビクの駐車事情:駐車ゾーンと駐車料金
- アイスランドのよくある交通事故の原因
- アイスランドで運転するのは簡単?
- アイスランドでの運転について、よくある質問
- アイスランドでは何歳からレンタカーを借りられますか?
- アイスランドでレンタカーを借りるのに他に何が必要ですか?
- アイスランドでのレンタカーの受取・返却方法は?
- アイスランドの車はマニュアル(MT)ですか、オートマ(AT)ですか?
- レンタカーの保険はどれに加入すればいいですか?
- アイスランドの法定速度は?
- アイスランドは右側通行?左側通行?
- アイスランドのガソリン代は?
- アイスランドのレンタカーはいくらくらいしますか?
- アイスランドで運転する際に知っておくべき法律はありますか?
- ラウンドアバウト(環状交差点)や一方通行、複雑なジャンクションはありますか?
- トラブルや緊急事態に遭遇したらどうすればいいですか?
- アイスランド人はどんな運転をする人が多いですか?
- Fロード(山道)はレンタカーで走れますか?
- アイスランドでレンタカーを借りるための条件は?
- アイスランドの道路状況は?
- アイスランドの道路はきれいに整備されているのですか?
- アイスランドにはラウンドアバウトはありますか?
- アイスランドではシートベルト着用は義務ですか?
- 運転中に携帯電話を使ってもいいですか?
- アイスランドでは運転中にヘッドライトを点灯しないといけないのですか?
- アイスランドでは夜間の運転は安全ですか?
- アイスランドの両側一車線の橋はどうやって渡るのですか?
- 道路に動物がいたらどうすればいいですか?
- アイスランドの駐車料金の支払い方法は?
- アイスランドには有料道路はありますか?
- アイスランドのリングロードには特別な交通ルールはありますか?
アイスランドの運転事情を徹底解説。アイスランドでは夏は運転が楽で、冬は大変なのはなぜか?アイスランドでドライブ旅行をする場合のレンタカーの借り方や利用条件は?アイスランドは右側通行か左側通行か?道路のコンディション・駐車場の探し方・道路交通のルールは?などなど、アイスランドの運転に関する疑問を全て解決します。
アイスランド最大の魅力の一つである大自然。その代名詞ともいえる氷河や火山、温泉は島全体に散らばっています。どんな辺鄙な場所にも絶景スポットがあるのがアイスランドです。
首都レイキャビクでは徒歩や自転車でも観光できますが、首都を飛び出して各地の名所を訪れるならやはりレンタカーでのドライブ旅行やセルフドライブ・ツアーがおすすめです。
レンタカー、特に4WD(四輪駆動車)を自分で運転して回れば、思うがままのアイスランド旅行が叶います。
冬の旅行で車があれば好きな時にオーロラハンティングができますし、夏なら秘境ハイランド地方にもアクセスできます。またリングロードは一年中通行可能なのでアイスランドをぐるりと回りながら好きな場所に好きなだけ滞在することができます。
ウェストマン諸島のようにフェリーや飛行機に乗らないと行けない地域もありますが、この記事では「アイスランドでの運転」について知っておきたいことをすべてまとめました。
アイスランド旅行に車は必要?
アイスランド旅行に車が必要かどうかはどんな旅にしたいかによって変わってきますが、アイスランドではセルフドライブ・ツアーが大変人気です。そしてその中でも特に人気があるのがリングロード周遊ドライブです。
自由気ままに旅をしたい、大自然にどっぷり浸かりたいという方には、是非アイスランドで車を借りることをおすすめします。ですが車以外にもアイスランドを楽しむ方法はあります。
まず、夏に発売されるバス・パスポート。これを使えばレンタカーを借りずにアイスランドの人里離れたスポットに行くことができます。バス・パスポートは認可を受けたバス会社が提供するもので、あらかじめ決められたルートを走破するタイプと、一定日数だけ利用できるタイプがあります。
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バス・パスポートは、それぞれの場所でまとまった時間を過ごす予定の方におすすめです。
例えば、長めのトレイルをハイキングしたい場合などにとても便利です。
一年を通じて一部市町村を結んでいるアイスランドの路線バスは Straeto もあります。余程天気が悪くない限りはダイヤ通りに運行します。
ですが都市部から遠く離れた場所に行きたい時は、公共交通機関はやや不便です。アイスランドはバスの路線も運行本数も少なく(週に数日しかバスが来ないところもあります)、料金もかなり割高です。
タクシーは高額で、運転手は市街地から遠く離れた場所には行きたがらないことが多いです。残念ながらアイスランドにはウーバーもありません。
もちろん、レイキャビクに連泊してガイド付きの現地ツアーを利用するという選択肢もあります。ガイド付きツアーは観光はもちろん、スキューバダイビングや氷河ハイキングのようなアクティビティ・ツアーまで、実に様々なものがあります。アイスランドを周遊する、移動手段や宿泊込みのバケーション・パッケージを利用するのもいいでしょう。個別の予約手配が要らないので楽ちんです。
ちなみにヒッチハイクは安全(かつ結構一般的に行われています)ですが、あてにはならない上、大勢で移動する場合や荷物が多い場合には現実的でないでしょう。また、アイスランドは天気が変わりやすいので夏以外はあまりおすすめできません。
アイスランドのドライブ旅行の基本知識
アイスランドのドライブ旅行計画を立てるときに考慮しなければいけないことはたくさんあります。ここからは、レンタカーを借りてアドベンチャーに挑戦したいという方のために重要なポイントををいくつかご紹介します!
アイスランドのドライブ計画はフレキシブルに
せっかくのアイスランド旅行だからとつい予定を詰め込みたくなりますが、様々な偶然や悪天候に備えて、ゆとりのある計画を立てるようにしましょう。角を曲がる度に絶景があり、思いもしなかった穴場がたくさんあるのがアイスランドの魅力です。
絶対に訪れたい名所を選び、現地集合のアクティビティを考え、宿を予約する必要はありますが、予定と予定の間を十分空けておくのがプランニングのコツです。例えば、リングロードを4日間で走破しようとしてはいけません。ほとんどの時間を運転に費やすことになり、旅の楽しみが減ってしまいます。それよりも一つのエリアをじっくり楽しむか、滞在時間を延ばすかするのがおすすめです。もちろん、リピート旅行を計画するのもいいですね!
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ガソリンは満タン・電池は満充電が鉄則
もう一つ、アイスランドのドライブ旅行で注意したいのが燃料です!レイキャビクではガソリンスタンドがなくて困ることはほとんどありませんが、首都圏以外の地域(特にウェストフィヨルド、イーストフィヨルド、アイスランド北東部など)ではガソリンスタンドを探すのに苦労することもあります。
田舎でよく見かけるのはN1ガソリンスタンドで、島内各地の立ち寄りやすいロケーションにあります。セルフサービスなので営業時間を気にしなくて大丈夫です。フルサービスのスタンドでは温かい食事やちょっとした食料品、充電器などの旅行用品も手に入ります。アイスランドのロードトリップでは是非味わいたい、アイスランド風ホットドッグも売っていますよ!
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詳しく知りたい方はこちら:アイスランドのガソリンスタンドを徹底解説
アイスランドを電気自動車でドライブする場合は、充電スタンドの場所に合わせてルートを決めましょう。アイスランドでもEV充電のためのインフラが整備されつつありますが、ガソリンスタンドに比べると数が少ないため、電力切れの心配をしなくていいよう事前によく調べておくべきです。
リングロード沿いのほとんどの大きな町や、多くのN1ガソリンスタンドには充電ステーションが設置されています。ですが旅行計画を立てる際は必ず、自分のレンタカーに必要な充電器のタイプとその有無まで確認するよう気をつけてください。
そして、ガソリン車であれ電気自動車であれ、給油・充電をできる場所があったら必ず立ち寄るようにしましょう。これは田舎や僻地に向かう場合は特に重要なことです。燃料をしっかり補給してあれば旅がスムーズになるだけでなく、アイスランドの大原野をストレスなく楽しむことができますよ!
アイスランドの緊急サービス&ロードサービス
アイスランドの地形は変化に富んでおり、人家のないエリアも多いので、運転をする際は警察・救急などの緊急サービスやロードサービスの呼び方は必ず知っておくべきです。万が一緊急事態が発生した場合はアイスランドの公式緊急電話番号である112番に通報しましょう。全国・24時間年中無休でつながり、状況に応じて救急・消防・警察・レスキューなどを派遣してくれます。
予期せぬ車のトラブルが起きた場合は必ずレンタカー会社に連絡し、指示を仰いでください。ほとんどの大手レンタカー会社は基本的なロードサイドアシスタンスをレンタル契約の一部として提供していますが、例外もあるのでよく確認しましょう。
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インターネットとモバイル・データ通信は必須
アイスランドのドライブ旅行では、ナビとして、また現地情報の入手や緊急事態への対応のために常に通信手段を確保しておくことが大切です。そのためには携帯電話用の現地SIMカードまたはeSIMを入手するのがいいでしょう。旅行期間中、確実にモバイルデータや通信サービスにアクセスできます。
SIMカードはVodafoneのものが手に入りやすく、人気です。Vodafoneはアイスランド全土をカバーしているので、アイスランドの田舎や僻地にいく場合にも役立ちます。VodafoneのSIMカードはオンラインでも購入できますし、ケプラヴィーク空港でも売っています。各地のVodafone店舗やガソリンスタンド、大きな町ならそ例外の場所でも購入可能です。またニーズに応じてさまざまなデータプランを選択できるため、ローミング料金を気にせずに気軽にインターネットに接続することができます。
アイスランドのSIMカードの設定は簡単です。一度アクティベートすれば、すぐにアイスランドの現地電話番号とインターネットが使えるようになります。これにより現地のサービスとのやりとりや予約の連絡、天気予報や道路情報を簡単に確認できるようになるので、旅をより安全・快適に楽しめるでしょう。
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もっと詳しく知りたい方は:アイスランドにSIMカードについて
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アイスランドでレンタカーを借りる
アイスランドにはレンタカー会社がたくさんあり、車両タイプも多様です。
市街地の外をドライブしたい場合はスバル・トヨタなどのSUVや軽トラックなど、四輪駆動車(4WD)のレンタカーが人気です。荷物をたくさん積めて、アイスランドのほとんどの地形を走ることができます。
市街地や舗装路では4人乗り・5人乗りのトヨタ・ヤリスが安くて人気です。ただしヤリスはかなり小さく、積める荷物も少なめなので注意しましょう。
ちなみに、ハイランド地方の道路(「Fロード」と呼ばれるもの)を走りたい場合は必ず四輪駆動車が必要です。また、冬のアイスランドをドライブする方も、4WDのレンタカーを予約することを強くお勧めします。
アイスランドでレンタカーを借りるなら、まずは島をぐるりと囲む環状道路、通称「リングロード」について知っておきましょう。リングロードはアイスランドの多くの観光スポットを結ぶ幹線道路で、アクセスしやすく、どんなタイプの車でも走行できます。
リングロードは全線片側一車線で、交通量は少なめです。アイスランドの田舎では渋滞はめったに起きません。開通している道路や各道路の状況の最新情報はアイスランド道路海岸管理局(IRCA)のウェブサイト、または電話1777番(英語で聞けます)で確認できます。
尚、アイスランドではいかなるオフロード走行も法律で禁止されています。オフロード走行はデリケートな自然環境を損なうので、高額の罰金を科せられます。ちなみにハイランド地方のトレイルを走る場合はオフロード走行とはみなされず、罰金を科せられることはありません。トレイルを外れて手つかずの自然の中を走った場合のみ、重大な違反とみなされます。
オフロード走行はドライバーにとって大きな危険を伴うだけでなく、アイスランドの美しい自然を破壊する行為です。アイスランドで運転するときはどうぞアイスランドのルールと自然を尊重してください。
アイスランドのレンタカーは契約が柔軟
アイスランドのほとんどのレンタカー会社は受取・返却の日時や場所の希望に柔軟に対応してくれます。優良なレンタカー会社であれば融通が利かなくて困ることはめったにありません。
例えばケプラヴィーク国際空港で車を受け取り、50キロ離れたレイキャビクで乗り捨てる(少額の乗り捨て料金あり)といったことができます。
また、アイスランドで何日くらいレンタカーを使うか迷っている場合は、レンタカー会社に延長や早期返却などの可能性について聞いてみるといいでしょう。
特定の車を利用したい場合、特に夏休みシーズンは早めに予約をした方がいいでしょう。ですがアイスランドでは数日前や前日でもかなりの確率でレンタカーを予約できることも、併せてご紹介しておきます。
アイスランドの駐車事情
アイスランドでは、レイキャビク中心部、アークレイリ中心部、セリャランズフォスの滝(Seljalandsfoss)を除き、ほとんどの駐車場は無料です。
但し、田舎では路肩に一時停車・駐車しないようにしてください。道路が凍結していたり、濡れていたりする場合などは特に危険です。
停車する場合は幹線道路から外れた、他の車の通行の妨げにならず見通しの良い場所に車を停めるようにしてください。
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外が暗い・霧が出ているなど、何らかの理由で視界が悪い場合はハザードランプを点灯して他のドライバーから見えやすいようにしてください。また、このような時はご自分や他の人の安全のために、車から離れすぎないようにしてください。
レイキャビクの駐車事情:駐車ゾーンと駐車料金
レイキャビクにはダウンタウンを中心に4つの駐車ゾーンがあります。街の街灯についている「P」の標識を見れば、自分がどのゾーンにいるかわかります。メーターや券売機にもゾーンが表示されています。
基本的に、レイキャビクの駐車料金は目抜き通りであるロイガヴェーグル(Laugavegur)に近いほど高く設定されています。
赤ゾーン:
- 1時間約2.46ドル
- 月~金 9:00-18:00、土 10:00-16:00
- 日曜は無料
青ゾーン:
- 1時間約1.31ドル
- 月~金 9:00-18:00、土 10:00-16:00
- 日曜は無料
緑ゾーン:
- 最初の2時間は約1.30ドル、以降1時間ごとに約0.38ドル
- 月~金 9:00-18:00、土 10:00-16:00
- 日曜は無料
オレンジ・ゾーン:
- 1時間約1.30ドル
- 月~金 8:00-16:00
- 土日は無料
これ以外にもレイキャビク中心部には時間貸しの駐車場が6か所あり、毎日7:00-24:00まで開いています。
Stjornuport、Vitatorg(最初の1時間は0.61ドル、以降1時間ごとに0.38ドル)、Kolaport、Vesturgata、City Hall、Tradarkot(最初の1時間は1.53ドル、その後1時間ごとに0.92ドル)です。
また、ハルパ劇場&会議場の地下にも駐車場があり、こちらは1時間1.92ドル、または8時間で13.85ドルです。
アイスランドのよくある交通事故の原因
以下、アイスランドでよくある交通事故や車の損傷の原因をご紹介します。日本とはだいぶ違うので、不慮の事故に遭わないようよくお読みください。
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タイヤの空気圧不足や損傷:アイスランドでは地域によって路面が大きく異なります。地方では砂利道や穴ぼこだらけの道も多いので、車に乗るときは毎回タイヤのコンディションを整えておくことが大切です。パンクは保険の対象外です。
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凍結した路面でのスリップ:アイスランドでは冬は全国的に氷点下になるため、細心の注意を払って運転してください。夏でも峠越えでは路面が凍結していることがあります。このような状況で運転する可能性がある場合は必ず四輪駆動車(4WD)を予約してください。
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羊の横断:アイスランドでは夏の間何十万頭もの羊が放牧されており、パニック状態になると道路に飛び出します。羊をひいてしまうと良心を苛まれるだけでなく、レンタカー会社と羊の飼い主の双方に賠償責任が生じる可能性があります。
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強風でドアが飛ばされる:駐停車時も注意が必要です。アイスランドは風が強いため、荒天時は突風でドアがヒンジから外れてしまうことがあります。ドアを開けるときはしっかりとドアを持ち、ゆっくりと開けましょう。
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砂利道でハンドルをとられる:アイスランドの僻地や秘境の多くは砂利道を通らないとアクセスできません。必ず、舗装路が砂利道に切り替わるポイントの手前で減速してブレーキを踏まずに砂利道に入り、砂利道ではスピードを出さないでください。
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吹雪: アイスランドで吹雪に見舞われると、視界が数メートルまで悪くなることがあります。吹雪の予報が出ている場合は、その日の運転は控えることを強くお勧めします。除雪車も出動しますし、多くの道路沿いには道路の端を示す黄色いポールが設置されていますが、スタックしたり、事故を起こしてしまうリスクは非常に高いです。冬のアイスランドで運転をする方は出発前に必ず天気予報を確認してください。
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スピード違反:上記のような氷雪、砂利道、予測不可能な天候のリスクを考えれば、制限速度内で走行し、悪条件になった場合はそれに応じて速度を下げることがいかに大切か、容易におわかりいただけるでしょう。
アイスランドで運転するのは簡単?
アイスランドで運転するのは素晴らしい旅行体験であり、アイスランドを隅々まで見て回るには最高の方法です。レンタカーを借りて旅をするにしても、セルフドライブ・ツアーを予約するにしても、素敵な冒険が待っているでしょう。
ですが氷、雪、強風での運転経験がなく、特に冬の旅行を検討している場合はちょっとためらってしまうのではないかと思います。
アイスランドでどうやって運転すればいいの?という方へのアドバイスとしては、安全な速度で走行することが大切だと思います(アイスランドの交通ルールを守るのは当たり前として)。また車間間隔を十分に開け、先を急がないこと。
アイスランドのロードトリップの最大の楽しみの一つは、美しい自然を堪能し、ゆっくり景色を楽しんだり、気ままに寄り道したりすることです。急いだりスピードを出しすぎたりするのは事故の元です。絶対にやめましょう。
アイスランドの道路やそのコンディションは場所によって全く違います。例えばレイキャビクの道路は小さな都市らしく、基本的によく整備されています。但し古い道路には劣化している箇所もあります。
田舎では大抵の道路が二車線道路です。最もよく利用されている道路は国道1号線です。島をぐるりと一周するので通称「リングロード」と呼ばれています。
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リングロードを外れるときれいな道路は減ります。道路整備の頻度が低いため、砂利道や深い穴などがあります。
四輪駆動車(4WD)のレンタカーを借りた方はハイランド地方もドライブできます。日が長く天気が比較的安定している夏季がおすすめです。
但し、ハイランド地方を走るのはアイスランドの他の道路を走るのとはまったく違います。地形が荒々しく、何度も渡河をしなければいけません。このような運転経験がない方、運転に自信がない方は自分で運転して行くよりも、旅行会社のハイランド・ツアーに参加する方がよいでしょう。
アイスランドでの運転について、よくある質問
アイスランドでの運転に関する不安を解消するため、よくある質問とアイスランドの基本的な交通ルールをFAQにまとめました。アイスランドでの運転に関する質問がありましたら、下のコメント欄にご記入ください。できるだけ早くお答えします。
アイスランドでは何歳からレンタカーを借りられますか?
保険及び安全上の理由から、アイスランドで乗用車を借りられるのは20歳からです。
四輪駆動車(4WD)やマイクロバスは運転に一定の経験と車両の取り扱いに関する知識が必要なため、借りられるのは23歳からです。
年齢確認のため、レンタル時に有効な運転免許証(取得後1年以上)の提示を求められます。
アイスランドでレンタカーを借りるのに他に何が必要ですか?
アイスランドでレンタカーを借りるにはクレジットカード、アルファベットで書かれた運転免許証と1年以上の運転経験が必要です。尚、車を予約する人が運転者である必要はありません。レンタカー契約時にクレジットカードと運転免許証の提示を求められます。
アイスランドでのレンタカーの受取・返却方法は?
レンタカー会社(バウチャーに記載されています)によっては、担当者が空港の到着ロビーに迎えに来てくれます。あなたの名前や予約番号が書いてある紙を持っている場合もあれば、レンタカー会社の名前を掲げている場合もあります。
到着ロビーにあなたの名前やレンタカー会社名を書いたプレートを持っている人がいなければ、空港シャトルで空港周辺のレンタカー営業所に移動することになります。わからなければまずは予約した会社に電話をしてみてください。
また、Flybusというバスでレイキャビクの宿まで移動することもできます。
アイスランド到着前にレンタカー会社に依頼しておけば、レイキャビク市内でレンタカーを受け取ることができます。どうすればよいかわからない場合は、レンタカー会社に直接お問い合わせてみましょう。
電話番号はバウチャーに記載されています。不明点は空港内のレンタカー・デスクで聞いてみてもいいでしょう。
旅行後には車を返却しなければなりません(当たり前ですが)。空港でレンタカーを返却する場合は、レンタカー受取時の担当者の指示に従えばOKです。レイキャビク市内、またはレンタカー契約書に記載されている場所以外で車を返却したい場合は、レンタカー会社の担当者の指示に従うか、ホテルのフロントに車のキーを預けてください。
「ホテルのフロントにキーを預ける」とレンタカー会社と合意している場合は車を停めてある場所を正確に伝えるようにしましょう。
契約した返却予定日時より早くレンタカーを返却しても、返金を受けられるとは限りません。予定より早く車を返す場合はレンタカー会社に連絡しましょう。
アイスランドの車はマニュアル(MT)ですか、オートマ(AT)ですか?
アイスランドはマニュアル(MT)車が一般的ですが、オートマ車(AT)も珍しくありません。Guide to Icelandでレンタカーを比較する際はひと目でATかMTかがわかるので、ロードドリップにぴったりの車を簡単に探せます。
レンタカーの保険はどれに加入すればいいですか?
レンタカー料金には通常、自車両損害補償制度(CDW;Collision Damage Waiver)が含まれています。これに加え、多くの会社がSCDW(スーパーCDW)、飛び石保険(GP)、盗難保険(TP)、砂・灰保険(SAAP)/砂・灰による損害の補償(SADW)、プレミアム保険などのオプションを用意しています。加入できるならば、GPを追加することをおすすめします。特にアイスランドの南海岸をドライブする予定の方、ハイランド地方に行く場合はGPがあった方が安心です。
保険はすべて、self-risk/self-liabilityとなります。即ち、万が一事故が発生した場合は損害額のうち、レンタカー契約書のCDW/SCDW部分に記載されている金額までは自己負担となります。
北米からお越しの方には、クレジットカードの保険でカバーされるためCDWに加入したくない、という方がいらっしゃいます。予約後にCDWを外すことはできない場合が多いので、ご予約前によくご確認ください。
CDWの自己負担額は通常2,694ドルくらいで、SCDWはその半分です。ですがこの金額はレンタカー会社によってかなり違うので、具体的な金額については必ずレンタカー会社にお問い合わせください。
事故の場合の車両牽引はレンタカーの保険の対象外です。借りた人が負担することになります。レッカー費用は約423ドル~です。
また、CDW/SCDWはタイヤとアンダーキャリッジの損害は補償対象外です。稀にタイヤを対象とする会社もありますが、一般的ではありません。
冬季は法律により、すべてのレンタカーは冬用タイヤを履いています。但しスタッドレスは義務ではありません。希望があればスタッドレスタイヤをリクエストすることはできます。ほとんどのレンタカー会社は在庫があれば対応してくれるでしょう。一方、アイスランドでは車両のタイプを問わず、チェーンをリクエストすることはできません。
「Fロード」の運転は危険が伴います。大きな岩が車体の下を傷つけることもあります(これは保険対象外です)。渡河時に浸水により車が大きく損傷することもあり、これも保険適用外です。渡河は自己責任となりますので、どんなタイプの車であってもできるだけ川は渡らないようにしましょう。
「動物による損害」もほとんどの保険の対象外です。アイスランドで運転する際は道路脇の羊に十分ご注意ください。羊を見たら必ず減速しましょう。
また、夏のキャンプをするときは車のドアを長時間開けっ放しにないようにしましょう。ネズミが入り込むことがあります。
アイスランドの法定速度は?
アイスランドの法定速度は以下の通りです。
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レイキャビク市内:時速40km(25マイル)
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未舗装路および砂利道:時速80km(49マイル)
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舗装された田舎道:時速90km(55マイル)
道路でパトカーを見かけることはあまりないかもしれませんが、あらゆるところにスピード違反を取り締まる隠しカメラが設置されています。100メートルほど手前に「カメラあり」という標識があるものもあれば、予告なしで不意を突くものもあります。
スピード違反で捕まると高額な罰金を科される可能性が高いです。道端で警察に止められることもあります。
アイスランドは右側通行?左側通行?
アイスランドの人々は右側通行です。但し、冬は除雪された雪がせり出してきて、センターラインの近くを走らなければいけないこともあります。
このような時は特にゆっくり運転するようにしてください。また、対向車のヘッドライトに常に気を配り、安全にすれ違えるだけのスペースを開けるようにしましょう。
アイスランドのガソリン代は?
ガソリン(95オクタン価)は1リットルあたり約2.14ドルです。ディーゼルはわずかに高く、1リットルあたり約2.17ドルです。価格はやや変動します。
アイスランドのレンタカーはいくらくらいしますか?
小型車のレンタカー料金は1日あたり約24~154ドル、SUVは1日あたり58~346ドルくらいです。長期間借りるとかなり割安になります。また、夏は冬の倍くらいします。
ハイシーズンはレンタカーの予約が混み合うこともあるので、早めに車を抑えておくことをおすすめします。
アイスランドで運転する際に知っておくべき法律はありますか?
アイスランドではすべての車・バスでシートベルトの着用が義務付けられています。また、子供は年齢に適したチャイルドシートの着用が義務付けられています。
ラウンドアバウト(環状交差点)や一方通行、複雑なジャンクションはありますか?
アイスランドの道路はほとんどが一車線または二車線です。レイキャビクの中心部や西部地区には一方通行の道もあります。レイキャビクが初めての方は戸惑うこともあるかもしれません。
田舎には、時々両側一車線の橋やトンネルがあります。この場合は、橋やトンネルに近い方の車に道を譲るのがエチケットです。迷った場合はヘッドライトを何度か点滅させて「お先にどうぞ」という合図を送りましょう。
入り口の手前に優先道路を示す標識があります。滑りやすい道路では必要に応じて車を停止できるよう、ゆっくり運転してください。
アイスランドにはラウンドアバウトもあります。主にレイキャビクの手前や大きな町の近くです。内部のレーンが常に優先なので覚えておきましょう。ラウンドアバウトに入る時はウィンカーを出す必要はなく、出るときだけ出します。2番目、3番目、または4番目の出口で出たい場合は内部レーンを走ります。最初の出口で出る場合は外部レーンを走りましょう。
ラウンドアバウトの外部レーンに乗ったけれどすぐに出ない場合は、内部レーン方向のウィンカーを出しっぱなしにします(但し車線変更はしません)。出口に近づいたらウィンカーを出口の方向に変え、内部レーンから出ようとしている車がいるかを確認してください。一度ラウンドアバウトに入ったら車線を変更してはいけません。また、アイスランドには三車線以上のラウンドアバウトにはありません。
アイスランドには複雑なジャンクションはほとんどありません。レイキャビク市内に高架や地下道が数か所ある程度です。
トラブルや緊急事態に遭遇したらどうすればいいですか?
アイスランドの緊急電話番号は112番です。
車の故障やパンクの場合は、レンタカー会社に連絡して指示を仰ぎましょう。
アイスランドには公式のロードサービスはありませんが、Icelandic Association for Search and Rescue に連絡すると最寄りのヘルプセンターや車の修理会社を教えてくれます。ハイランド地方の道路は救助チームが監視しており、救助の必要がないかを定期的にチェックしています。
ハイランド以外の道路はそれなりの交通量があり、地元の人々はたいてい、故障車や事故を見たらすぐに止まって助けてくれます。自分がどこにいるかわからない時に車が故障した場合は車を離れないこと。アイスランドの天気は変わりやすく、急に霧が出たり急激に冷え込んだりすることがあるので危険です。その場に留まり、他の車が来るのを待ちましょう。
アイスランド人はどんな運転をする人が多いですか?
ほとんどのアイスランド人は運転が上手です。道路が凍結したり、濡れていたり、暗いことが多いので、無謀な運転をするとどうなるか皆よく知っています。
ただし、アイスランド人の運転はちょっと頑固なところもあります。例えば、他の車がランプから二車線の道路に合流する際に、外側のレーンに寄ってくれないことがよくあります。事故を避けるためにも制限速度を守り、周囲のドライバーに気を配り、常に慎重に運転するようにしましょう。
また、アイスランドの道路には世界各地から来たドライバーがいることも忘れないでください。中には都市部や、晴天時でしか運転したことがない人もいるかもしれません。アイスランドで運転する際は、他のすべての道路利用者を尊重する運転を心がけてください。
Fロード(山道)はレンタカーで走れますか?
Fロード(山道)は四輪駆動車(4WD)でないと走れません。そして、ほとんどのレンタカー会社では適切な車両・保険がない限り、Fロードの走行を認めていません。Fロードを走りたい場合は必ず事前にレンタカー会社に確認してください。
アイスランドでレンタカーを借りるための条件は?
アイスランドでレンタカーを借りるためには20歳以上(大型車両は23〜25歳)であること、自国の有効な運転免許証を保持していること、そして有効なクレジットカード(デポジット及び支払い用)が必要です。自国の免許証が英語/アルファベット表記以外の場合は国際運転免許証も必要です。
アイスランドの道路状況は?
アイスランドでは冬季や地方を中心に、道幅が狭かったり、曲がりくねっていたり、視界が悪かったりと厳しい条件下で運転しなければいけないことがあります。また天気が変わりやすく、急に雨、雪、霧、強風が発生することもあります。必ず天気予報と道路状況を確認してから出発するようにしてください。
アイスランドの道路はきれいに整備されているのですか?
リングロードなどの主要幹線道路はよく整備されていますが、地方では必ずしもそうではありません。砂利道、Fロード(山道)、およびハイランドの道路はワイルドなところもあり、四輪駆動車(4WD)が必要です。
アイスランドにはラウンドアバウトはありますか?
はい、ラウンドアバウト(環状交差点)はアイスランドでは一般的です。ラウンドアバウトに入る際は、既にラウンドアバウト内にいる車両に道を譲ってください。ラウンドアバウト内では右側車線が優先です。
アイスランドではシートベルト着用は義務ですか?
はい、アイスランドでは運転席・助手席・後部座席を問わず、全ての搭乗者にシートベルトの着用が義務付けられています。
運転中に携帯電話を使ってもいいですか?
運転中に手持ちの携帯電話を使用することは、アイスランドでは法律で禁じられています。電話をかける必要がある場合はハンズフリーシステムを使用するか、安全な場所に停車してください。
アイスランドでは運転中にヘッドライトを点灯しないといけないのですか?
はい、アイスランドでは昼夜を問わず、運転中は常にヘッドライトを点灯することが義務付けられています。他のドライバーから見えやすくし、道路の安全を確保するためです。
アイスランドでは夜間の運転は安全ですか?
アイスランドでは冬は日が短く、暗い中で運転せざるを得ないこともあります。このような時は視界が悪い上、道路が凍結していることもあるので十分に注意してください。逆に夏は白夜で日が長いので、サングラスを用意し、長距離を運転する前には十分な休息をとるようにしましょう。
アイスランドの両側一車線の橋はどうやって渡るのですか?
両側一車線の橋の手前では必ず減速し、既に渡っている車や、もうすぐ渡ろうとしている車がないかを確認します。すでに渡り始めている車両や橋に近い車両がいる場合は道を譲り、先に渡ってもらいます。両側一車線の橋では常識ある運転を心掛け、譲り合いの気持ちを持って渡りましょう。
道路に動物がいたらどうすればいいですか?
減速し、動物(羊や馬など)から十分な距離を保ってください。クラクションを鳴らすと動物が驚いて予期せぬ行動をとることがあるので注意すること。動物が道路から離れるのを待つか、ゆっくりと慎重に追い越しましょう。
アイスランドの駐車料金の支払い方法は?
都市部では駐車が有料の場合があります。ほとんどのパーキングメーターや精算機では現金・クレジットカードが使えます。駐車券はダッシュボードに置いておきましょう。Parkaというアプリをダウンロードすることもできます。
アイスランドには有料道路はありますか?
アイスランドには有料道路は一か所しかありません。アークレイリの近くにある Vadlaheidi トンネルで、乗用車の場合、料金は約1,990ISKです。このトンネルの通行料は、通行の24時間前または後にオンラインで決済します。
アイスランドのリングロードには特別な交通ルールはありますか?
リングロード(国道一号線)はアイスランドの主要高速道路で、交通ルールは他の道路と同じです。ただし、狭く曲がりくねっていたり、視界が限られている区間もあります。速度制限を守り、周りに注意して運転してください。また、特に冬季は天気が急に変わることがあるので気をつけましょう。
アイスランドで運転してみようかなという方。アイスランドでのドライブが素敵な思い出になりますように!車があれば自分のペースで自由にアイスランドを楽しめるので、一層旅が充実したものとなるでしょう。運転をする際はアイスランドの交通ルールを守り、どんな時も安全運転を心がけてください。アイスランドでの運転に関する質問やある方や体験談がある方は是非コメントをお待ちしています!
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