【完全ガイド】アイスランドの氷の洞窟

【完全ガイド】アイスランドの氷の洞窟

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アイスランドの氷の洞窟について、知っておきたいことをすべてご紹介します。最高の氷の洞窟はどこにある?どうやって行くの?また、氷の洞窟と氷河の洞窟の違いとは?では、アイスランドの美しい氷の洞窟についてくわしく見ていきましょう!

アイスランドを訪れる多くの旅行者にとって、氷の洞窟は夢のような冒険です。広大な氷河の中にできたこれらの自然の驚異は、複雑な氷の形とともに、信じられないほど美しい青と白のグラデーションを見せてくれます。

美しい氷の洞窟を探検するには、経験豊富なプロフェッショナルガイドによるツアーに参加する必要があります。アイスランドの多くの氷河で、素晴らしい洞窟を見ることができますが、最高の洞窟はヨーロッパ最大の氷河であるヴァトナヨークトル(Vatnajökull)にあります。

ここにある西の氷の洞窟(Western Ice Cave)と東の氷の洞窟(Eastern Ice Cave)は、現在のアイスランドで最高の氷の洞窟と言われており、こちらの限定ツアーでのみ訪れることができます。毎日、天候と視界の状況に応じて最適な洞窟が選ばれ、素晴らしい体験ができるよう配慮されています。

西の洞窟では、見事な写真が撮れる美しいクリスタルブルーの氷の洞窟を見ることができます。ここへは、広大な氷河の上をモンスタートラックで向かいます!東には広くてアクセスしやすい氷の洞窟があり、素晴らしい自然美を体感できます。こちらは、2024年から2025年の冬期間中開放される予定です。

ヴァトナヨークトルの氷の洞窟ではどちらも、まるで異世界のような体験ができますが、アイスランド各地には他にも素晴らしい氷の洞窟があるんです。多くの冬季ツアー&パッケージには氷の洞窟ツアーが含まれています。自由な旅がご希望の場合は、レンタカーを利用することで、自分のペースで探検できます。もちろんアイスランドでの冬のセルフドライブツアーにも、氷の洞窟探検を簡単に組み込むことができますよ!

少し計画を練れば、あなたの旅程に最適なツアーを見つけることができるはずです。洞窟ができる過程や最高の氷の洞窟、そしてそこまでの行き方など、アイスランドの氷の洞窟について知っておくべきことをすべてご紹介していきます!

アイスランドの氷の洞窟完全ガイド

クリスタル洞窟:アイスランドにある氷河洞窟のひとつ

アイスランドには数多くの氷河があり、そびえ立つ氷の崖、深い氷河のクレバス、氷河湖、そしてもちろん息をのむような氷河の氷の洞窟など、さまざまな絶景を形作っています。その中でも、美しさと深い青の色調で知られる氷河の氷の洞窟は、最も人気の目的地となっています。

アイスランドの有名なクリスタルの青い氷の洞窟は、通常10月中旬から3月まで見学することができ、氷の洞窟のツアーのほとんどは11月から始まります。洞窟内では鮮やかな青色を見ることが多いですが、氷河の構成と天候によっては、白や黒の色調を帯びることもあります。

アイスランドある西の氷の洞窟は自然が生み出した驚異

氷の洞窟は常に変化しており、訪れるたびに異なる姿を見せてくれます。氷の溶け具合や風、気温の変化によって氷の形が変わります、新しい洞窟ができたり、また消えたりと、構造自体が変化したりすることもあります。そのため、訓練を受けた氷河ガイドと一緒に訪れることが重要です。ガイドは安全確保だけでなく、これらの洞窟の驚くべき地質学的な特徴や歴史についても解説してくれるからです。

夏季には、アイスランドの他の氷の洞窟を探検もおすすめです。南海岸にある有名なカトラ火山の氷の洞窟(Katla Ice Cave)ツアーラングヨークトル氷河(Langjökull)内にある見事な人工の氷のトンネル、そして北部にあるユニークなロフトヘリル洞窟(Lofthellir)などは、それぞれユニークで見応えたっぷりです。アイスランドでは一年を通して氷の絶景を楽しむことができます。

アイスランドの氷の洞窟を訪れるために世界中から人々がやってくる

尚、氷の洞窟に入れるかどうかは天候によって大きく左右されるため、安全が確保できない場合はツアーが中止になることもあります。そんな時は、ほとんどのツアー会社が全額返金か、別の日への振替に対応してくれます。

この素晴らしい絶景を確実に体験するためには、アイスランド滞在の最初の方でツアーを予約することをおすすめします。そうすれば、万が一の場合も、振替できる日程の余裕ができますからね。特に空が晴れている日は最高です。太陽の光が氷の色合いを引き立て、アイスランドが誇る絶景スポットでの冒険が、より一層思い出深いものになりますよ。



 

アイスランドの氷の洞窟はどこにあるの?

アイスランドの氷の洞窟は中には巨大なものもあり、自然の力はすごい

アイスランドの各地には、驚くほど美しい氷河の氷の洞窟があり、それぞれの洞窟が違った形や色、体験で楽しませてくれます。南部、南東部、東部、そして北部まで広がる氷河では、青く輝く氷の壁や火山が作り出した模様、そして言葉を失うような絶景を通して、神秘的な世界をのぞくことができます。

中でも最も人気なのは、南東部にあるヴァトナヨークトル(Vatnajökull)の西の氷の洞窟(Western Ice Cave)です。クリスタルのような青い氷の輝きと、複雑に織りなす氷の造形美から、今シーズンのアイスランドで最高の氷の洞窟体験として知られています。

北部には、ロフトヘリル(Lofthellir)という特別な洞窟もあります。もともとは溶岩洞窟でしたが、暗く冷たい環境のおかげで、一年中美しい氷柱を見ることができる珍しい場所になっています。

このような洞窟には、魅力的で複雑な氷の彫刻が数多く展示されている

アイスランドの南海岸ヴィーク(Vík)近くにあるカトラ火山の氷の洞窟(Katla ice cave)は、一年中見学することができます。黒い火山灰と氷河の青のグラデーションが混ざり合う姿が特に有名です。この洞窟はミールダルスヨークトル氷河(Mýrdalsjökull)の中にあり、アイスランドで最も活発な火山の一つを覆っており、神秘的な雰囲気が印象的です。

ゴールデンサークル(Golden Circle)ルートに近いラングヨークトル氷河(Langjökull)では、人工の氷のトンネルというまた違った体験ができます。季節を問わず氷河の内部を探検できるこのトンネルへは、氷河の上をスーパートラックで走っていきます。このトンネルは安定した環境で、アクセスしやすく、氷河を間近で見ながら学べる場所となっています。

どの洞窟もアイスランドの自然の美しさと、その驚くべき力を体験できる場所です。有名なクリスタルの氷の洞窟を探検するにしろ、カトラの黒い火山灰色の洞窟に足を踏み入れるにしろ、これらの氷河の氷の洞窟は、アイスランドの多様で魅力的な氷の世界を存分に体験することができます。

それではこのあと、それぞれの氷の洞窟について、さらにくわしく見ていきましょう。

ヴァトナヨークトル氷河|西の氷の洞窟

アイスランドの西部氷河洞窟には信じられないほど透き通った青色の氷がある

2024年から2025年の冬シーズン、西の氷の洞窟(Western Ice Cave)は、クリスタルブルーの氷の壁が迷路のような道を作り出し、その道は前後に蛇行しながら、壮大な洞窟へと続いています。素晴らしい写真が撮れる場所ですよ!

この西の氷の洞窟へは、こちらの氷の洞窟ツアーでしか訪れることができません。Guide to Icelandだけが提供している特別なツアーなので、ゆったりとしたプライベート感のある洞窟体験を楽しむことができます。

西の氷河の洞窟は曲がりくねった氷の道で知られてる

ヴァトナヨークトル氷河の上を、モンスタートラックで走り抜けながら向かう西の氷の洞窟への道のりは、それ自体がもう冒険の一部です。この移動時間さえも、旅をより刺激的で楽しいものにしてくれます。

西の氷の洞窟ツアーは、美しいヨークルスアゥルロゥン氷河湖(Jökulsárlón)から出発し、全行程は約3時間です。この素晴らしい洞窟へのツアーの運営は1社のみのため、確実に参加するには早めの予約をおすすめします。

 

西の氷の洞窟ツアーは、天候によってアクセスができないことがあります。その場合でも、もう一つの美しい洞窟、東の氷の洞窟を訪れることができます。

東の氷の洞窟は、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖からアクセスがしやすく、大きな洞窟なので、圧巻の体験ができる場所ですよ。詳しく見ていきましょう!

ヴァトナヨークトル氷河|東の氷の洞窟

東の氷の洞窟は西の氷の洞窟に代わる美しい場所です

印象的な東の氷の洞窟は、ヴァトナヨークトル氷河の中でも最大級の氷の洞窟の一つです。氷の洞窟ツアーの出発地点、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖の南東にあります。

2011年の冬以降、アイスランドの主要な氷の洞窟の多くがこのエリアに作られてきました。この東の氷の洞窟は70~100人を収容できるほど広く、比較的アクセスしやすいのも嬉しい特徴です。

東の氷の洞窟は非常に広大です

西の氷の洞窟に行けなくても、この東の氷の洞窟で同じように素晴らしい体験ができます。氷河の中にあるこの氷の造形美に、感動すること間違いなしです!広々とした洞窟内では、条件が良ければ氷の壁が美しい色合いを見せてくれます。

つまり、西でも東でも、どちらでも忘れられない氷河の氷の洞窟体験ができるということです。

南アイスランド|ヴィーク(Vík)近くのカトラ火山の氷の洞窟

アイスランドの氷の洞窟の多くは南海岸沿いに見られる

ミールダルスヨークトル氷河(Mýrdalsjökull)の中には、アイスランドで比較的最近発見された氷の洞窟があります。この氷河はなんと、国内で最も活発で危険な火山の一つであるカトラ火山(Katla)を覆っています。アイスランドで4番目に大きいこの氷河には、いくつも氷の洞窟が隠されています。これらの洞窟は、ヴァトナヨークトル氷河の洞窟よりは小さくて暗いものの、火山灰の黒、氷河の白と青の色調が織りなす独特の美しさを見せています。

洞窟内には色とりどりの短いトンネルがあり、狭い通路をくぐり抜ける冒険心のある人には、素晴らしい景色が待っていますよ。アイスランドの多くの氷の洞窟と違い、カトラ火山の氷の洞窟は、一年中見学することができます(もちろんん夏も)。さらに、レイキャビクからのアクセスも良く、ヴァトナヨークトル氷河に行く半分の移動時間で済むのも魅力です。

 

カトラ火山の氷の洞窟ツアーは2016年の冬にスタートし、以来ずっと人気を集め続けています。この氷の洞窟ツアーでは、ほかでは見られないユニークな洞窟の美しさを、五感で感じることができます。

洞窟の中に入ると、黒い氷と、氷河の優しい青色、真っ白な雪、そして小さな滝が織りなす色のコントラストが目を奪います。特に晴れた日には、滝に虹がかかることもあり、まるで魔法にかけられたような特別な体験ができますよ。

西アイスランド|ラングヨークトル氷河の氷のトンネル

ラングヨークル氷河の氷の洞窟は人工の氷河の洞窟です

アイスランドで2番目に大きな氷河ラングヨークトル(Langjökull)の氷のトンネルは、とても特別な体験ができる場所です。自然にできる氷の洞窟は季節によって変化しますが、このトンネルは人工的に氷河の中に掘られているため、一年中安定した状態で見学ができるんです。ラングヨークトルを含むツアーもたくさんあります。ゴールデンサークルの近くにあるため、レイキャビクからもアクセスしやすい場所となっています。

氷河の中では、通路や部屋が複雑につながっており、小さな礼拝堂まであります。濃い青色の氷に囲まれた空間は、まるで異世界のような雰囲気。ガイド付きツアーでは、何年もかけて積み重なった氷河の層を見ながら、氷河の成り立ちや仕組み、環境の大切さについて学ぶことができます。氷河専用に作られたスーパートラックで移動するため、安全にわくわくしながら氷河を楽しむことができますよ。

氷のトンネルは、ラングヨークトル氷河のピークの近くにある

レンタカーなら、フーサフェットル(Húsafell)のベースキャンプからInto the Glacierツアーに参加できます。レイキャビクから全てお任せの旅をご希望なら、市内から直接参加できるガイド付きツアーもありますよ。

ラングヨークトルの氷のトンネルは、単なる観光地ではありません。ガイドが氷河の歴史、そして絶えず動く氷の中にトンネルを作るという驚くべき技術についても教えてくれます。夏でも冬でも、氷河の中を実際に歩いて探検できるこの体験は、きっとあなたの旅の最高の思い出の一つになるはずです。

ヴァトナヨークトル国立公園|スカフタフェットルの氷の洞窟

スカフタフェットル自然保護区には美しいヴァトナヨークトル氷河がある

スカフタフェットル自然保護区の氷の洞窟(Skaftafell Ice Cave)は、アイスランドで一番大きなヴァトナヨークトル国立公園(Vatnajökull National Park)にあります。広大な氷河の一部であるこの美しい洞窟は、寒い時期だけ見ることできる期間限定の絶景。何百年もの氷河の動きと溶けた水によって作られた、神秘的な青い氷は見るものを魅了します。

洞窟まで向かう道のりも素晴らしい体験です。スカフタフェットルのでこぼこした地形を歩くハイキングでは、雪におおわれた山々と、どこまでも広がる氷河の景色を楽しめます。洞窟の中では、きらめく青い氷の壁、なめらかな曲線、そして季節ごとに形を変える複雑な氷の造形が待っています。だから、訪れるたびに新しい発見があるんです。

氷の洞窟へは、必ずガイドと一緒に行きます。洞窟の形や入れるかどうかは、天気と氷河の状態によって変わるためです。息をのむような美しさを間近で体験したい方は、少人数制のツアーがおすすめです。

アイスランドの南海岸からアクセスできるこの洞窟は、手つかずの自然を探検したい旅行者にぴったりの場所。アイスランドで最も驚くべき氷の造形のひとつを、ぜひご自分の目でご覧ください。

北アイスランド|ロフトヘリル氷洞窟

ロフトヘトリルの溶岩洞窟には素晴らしい氷の造形がある

アイスランド北部のロフトヘリル氷洞窟(Lofthellir Ice Cave)は、ミーヴァトン湖(Lake Mývatn)の近くにある珍しい洞窟です。もともとは溶岩でできた洞窟ですが、その中は何百年もかけて作られた美しい氷柱で満ちています。普通の氷河の洞窟とは違い、溶岩のトンネルの中は冷たく、安定した環境が保たれているため、一年中氷を見ることができます。

この洞窟は毎年5月から3月まで見学できるので、夏でも訪れることができます。洞窟の中には、天井からつらら状に垂れ下がる氷、地面からにょきにょきと伸びる氷柱、そしてその他にも目を奪われるような氷の彫刻がたくさんあり、まるで別世界。

ロフトヘリルへの道のりも冒険の一つです。でこぼこした地形を通る景色の良いドライブでは、特別な装備の車が必要になることも。入口や内部は歩きにくい場所もあるため、安全のために必ずガイド付きのツアーで訪れましょう。

洞窟の中に入ると、複雑な形の氷の造形が、黒い溶岩の壁と美しいコントラストを見せてくれます。アイスランドならではの、火山と氷河が作り出す景観は忘れられない体験となるでしょう。

南部の一般的な氷河ツアーとは一味違う、冒険的な洞窟体験を求める旅行者にぴったりなのが、このロフトヘリル氷の洞窟ツアーです。古くからある氷の彫刻と神秘的な雰囲気は、アイスランドの地下に隠された魔法のような氷の世界をのぞかせてくれます。北部を旅する方には、ぜひ訪れてほしい場所の一つです。

アイスランドの氷の洞窟についてよくある質問

印象的なカトラ氷河の氷の洞窟は一年中探検することができる

この章では、アイスランドの氷の洞窟について、みなさんからよく寄せられる質問にお答えします。いつ訪れるのがベストなのか、夏でも見学できるのかなど、この魅力的な自然の不思議について知っておきたい大切な情報をご紹介していきますよ。

また、氷の洞窟と氷河の洞窟の違いや、氷河とは何か、なぜアイスランドの氷河の氷が鮮やかな青色を見せるのかについても説明します。さらに深く知りたい方のために、アイスランドにある氷の洞窟と氷河についての博物館の情報もお伝えします。このFAQを読めば、アイスランドの氷の洞窟への旅に必要な情報がすべてわかります。

アイスランドの氷の洞窟は夏でも見学できますか?

ラングヨークトル氷河の氷の洞窟は一年中見学できる

写真:ラングヨークトル氷河の氷のトンネル|現地集合 この人工の氷のトンネルは夏でも見学が可能

アイスランドの氷の洞窟のベストシーズンは、10月中旬から3月までの冬季です。この時期は気温が低く、氷が安定しているため、安全にツアーが楽しめます。有名なヴァトナヨークトル(Vatnajökull)のクリスタルの氷の洞窟やスカフタフェットルの氷の洞窟(Skaftafell)など、自然にできた氷の洞窟では、息をのむような美しい青い氷の造形を見ることができます。これらの洞窟は、暖かい季節には安定性が低くなるため、冬季にしか入ることができません。

しかし、夏でも見学できる氷の洞窟もあります。ヴィーク(Vík)近くのカトラ火山の氷の洞窟(Katla)、北部のロフトヘリル氷洞窟(Lofthellir)、そしてラングヨークトル氷河(Langjökull)の人工の氷のトンネルは、一年中見学可能です。カトラ火山の氷の洞窟では、火山でできた黒い氷と青や白のコントラストを、ロフトヘリルでは溶岩洞窟の中の複雑な氷の造形を見ることができます。ラングヨークトルの氷のトンネルは、季節を問わず安定した状態で氷河の内部を探索できます。夏に訪れる旅行者でも、これらの氷の洞窟ならアイスランドならではの氷の絶景を体験できます。



 

氷の洞窟と氷河の氷の洞窟の違いは?

氷の洞窟とは、氷河の氷洞窟だけでなく、一年中氷がある洞窟を指す言葉だ写真: スナイフェルスネス半島現地ツアー1泊2日|溶岩洞窟探検付きより

「氷の洞窟(ice cave)」という言葉は、一年中何らかの氷が残っている自然の洞窟のことを指します。洞窟全体が氷でできている必要はなく、一部に氷があれば「氷の洞窟」と呼べるんです。一方、氷河のような大きな氷の塊の中にできた洞窟は「氷河の氷の洞窟(glacier cave)」と呼びます。この2つはよく混同されがちですが、実は違うものなんですよ。

アイスランドの氷河の氷の洞窟といえば、美しい青色の氷が特徴です。氷の洞窟でも青い氷を見ることができますが、こちらは洞窟本来の黒や赤、時には銅色のような色と混ざり合った、また違った趣があります。

アイスランドで氷の洞窟ツアーを予約する際には、どんな体験ができるのかをしっかり確認することが大切です。ツアーの説明をよく読み、写真も見ておきましょう。多くのツアーは、レイキャビク発の2日間のオーロラと氷洞窟ツアーのように、ヴァトナヨークトル氷河の中にある氷河の氷の洞窟を訪れます。ただ、すべてのツアーがそうとは限らないので、よく確認してくださいね。

アイスランドの氷の洞窟の質感は魅惑的です写真:スカフタフェットル発の氷の洞窟ツアーより

アイスランドには、ロフトヘリル(Lofthellir)のような溶岩洞窟があり、一年中美しい氷の造形で満たされています。この洞窟は一年中見学することができます。一方、アイスランド南東部にある自然の氷河洞窟は、真冬の時期にしか入ることができません。

西アイスランドにある溶岩洞窟のヴィズゲルミル(Víðgelmir)のように、一時的に氷の造形が見られる洞窟もあります。ここは家族向けのヴィズゲルミルツアーで訪れることができます。また、ラングヨークトル氷河(Langjökull)にある人工の氷河トンネルは、一年中見学することが可能です。

そもそも氷河とは?

アイスランドの雄大な氷河のひとつ

アイスランドにはたくさんの氷河がありますが、南東部と東部にあるヴァトナヨークトル氷河(Vatnajökull)は、その中でもずばぬけて大きな氷河です。

氷河はとても固い氷でできています。氷河の一部は溶けることがあり、大きさが小さくなったり大きくなったりすることもありますが、もし氷が完全に溶けてしまうと、その下にあった土地が姿を現します。

氷河は陸地にしか存在しません。海や水の中にある氷の塊は、氷山や氷床と呼ばれます。有名なヨークルスアゥルロゥン氷河湖(Jökulsárlón)のように、ゆっくりと動く氷河の先端には、よく氷河湖ができます。

「氷と炎の国」と呼ばれている

氷河のもう一つの特徴は、絶えず動き続けているということです。氷河は自らの重みで動き、形を変え、クレバス(氷の中の深い割れ目)や、ムーラン(溶けた水が流れる縦穴)、セラック(ギザギザした高い氷の塊)といったものを作り出します。また、氷河の下や中を流れる川が、氷の形を作るのに一役買っています。

よく「氷河は這うように動く」と言われますが、これは周りの地形の上をゆっくりと移動する様子を表しています。この動きの中で、氷河は地面の砂や岩を押し上げ続けるため、その周りは黒い土で覆われることになります。

この絶え間ない動きのため、氷河や氷河洞窟の姿は日々変化していきます。写真で見たのと同じ光景に出会えるという保証はありません。氷河は常に形を変えているからです。

氷河は写真撮影に本当に素晴らしい機会を提供してくれます

氷河に関する重要なお知らせ:氷河や氷河の氷の洞窟は非常に危険な場所です。絶対に一人で氷河のハイキングや氷の洞窟の探検をしないでください。必ずその場所をよく知るガイドと一緒に行動してください。

氷河には、素人目には気づかないような割れ目がたくさんあります。知らずに歩いていると、数十メートル、時には数百メートルもの深さのクレバスに落ちてしまう危険があります。また、気温が0度を超えると、洞窟の天井が崩れ落ちる可能性があり、重たい氷の下に閉じ込められてしまう恐れもあります。特に雨が降っている時や雨上がりは、氷河の洞窟はより不安定で危険な状態になります。

意外かもしれませんが、洞窟に向かう道のりにも大きな危険が潜んでいます。洞窟に到着する前の最後の550~650メートルは、黒い砂利道を通ることになります。一見すると普通の地面に見えますが、実はこれは「デッドアイス(Dead ice)」と呼ばれる氷の上に作られた道で、普通の道路ほど安全ではありません。

氷の洞窟に足を踏み入れるのは、ある種のサイケデリックな体験だ

「デッドアイス」は、氷河が動きを止めてその場で溶け始めた時にできます。このデッドアイスの下には川が流れていることがあり、注意して進まないと、車ごと氷を突き抜けて落ちてしまう危険があります。

また、氷河でのハイキングや氷河の氷の洞窟見学には、ヘルメット、ピッケル、アイゼンなど、適切な装備が必要不可欠です。だからこそ、アイスランドの氷河の氷の洞窟は、必ず訓練を受けたガイド付きのツアーで探検するようにしてください。

なぜ氷河の氷は青いの?

氷河の氷が青く見えることがある

写真:スカフタフェットルで3時間半の氷河ハイキング|健脚者向けより

氷河の氷の洞窟といえば鮮やかな青色が有名ですが、実はすべての洞窟が青いわけではありません。

氷河の氷は、私たちの冷凍庫の氷や冬にできるつららとは違って、もっと分厚くて密度が高いんです。氷河の氷はとても厚く密度が高く、そして長い年月をかけてできているため、青色以外のすべての色を吸収します。そのため、私たちの目には青く見えるんです。

白い気泡が全くない氷は、最も青く見えます。これは、小さな気泡が光を反射して散らしてしまうからです。気泡がないと、光は氷の中をより深く進むことができ、赤色がより多く吸収されます。

面白いことに、赤色は青色の6倍も吸収されやすいんです。つまり、透明な氷の中を光が深く進めば進むほど、より青く見えるようになります。

でも実は、氷河の氷の洞窟は白や水色、灰色、茶色、黒など、いろんな色に見えることがあります。水が日光や深さによって色々な色に見えるのと同じように、氷河の氷も様々な表情を見せてくれるんですよ。

氷の洞窟は毎年夏に溶け、毎年冬に新しい興味深い形で再形成される

写真: Ice Cave Tour with Helicopter from Skaftafell

氷河の氷の洞窟の中には、入り口が雪で覆われていたり、いつも日陰になっていたりして、中の氷まで日光が届かないものもあります。そんな時、氷は暗く、時には黒く見えることもあります。氷の表面に新しく積もった雪や、新しく凍った雪があると白く見えますが、氷の中に砂や小石、石が含まれていると、黒い模様ができることもあります。

氷河は前に進むにつれて地面をかき回します。アイスランドの多くの氷河は火山の火口の上にあるため、黒い火山灰がたくさん混ざっていることも珍しくありません。



アイスランドには氷河についての博物館はありますか?

ペルトランは氷河の展示がある美しい場所です

レイキャビクにあるペルトラン博物館(Perlan)の「Wonders of Iceland Exhibition」では、街を離れることなく氷河の氷の洞窟について学ぶことができます。ここでは、街の真ん中にいながらこの自然の驚異を体感できます。

Wonders of Iceland Exhibitionには、一般公開された初めての「氷河と氷の洞窟展示(Glacier and Ice Cave Exhibition)」です。また、オーロラの展示や、陸地・海岸・海洋の展示もあります。

「氷河と氷の洞窟展示」では、世界初の室内氷の洞窟を見学することができます。アイスランドの首都の中心部にあり、しかも一年中見学できますよ。

アイスランドの冬の自然絶景をもっと楽しみたい方は、「冬のアイスランドのおすすめアクティビティ(Best Winter Activities in Iceland)」をチェックして、冬のアイスランドのおすすめツアー&パッケージをご予約くださいね。

 

みなさんはどの氷の洞窟を訪れてみたいですか?もう行ったことがある方は、どんな体験でしたか?おすすめの洞窟体験はありますか?感想や質問を、ぜひ下のコメント欄でお聞かせください!

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