「氷国」と言われるアイスランド。そんなところに冬に行ってしまったら、周りは氷だらけ!? 冬のアイスランド旅行は、どんな感じなのでしょうか?

冬のアイスランドの天候

アイスランドの冬はオーロラで知られています。オーロラというと、どうしても耐えられないほど寒いというイメージがありますが、氷の国、アイスランドの冬はどれだけ寒いのでしょうか?

ところが、アイスランドの冬は皆さんが思っているほど寒くはありません。遙か南のメキシコから北上してくるメキシコ湾流の暖流を受け、冬の間も比較的温暖な気候なんです。

ありがとう、メキシコ湾!

島の周りを暖流が流れるので、氷の土地という名前の国ですが、その緯度の割には皆さんが思っているほど寒い国ではないんですよ。アイスランドより緯度の低い北アメリカやスカンジナビアの国々よりも気温は高めなんです。

ただし注意をしなければいけないのは、冬の期間が長くて風が強いことと、吹雪、地面の凍結など旅行がちょっと難しくなることです。ふきっさらしの野外を観光するので、ちょっとした天気の崩れが大きく体感温度に影響します。雪やみぞれ、吹雪など万が一の悪天候に備えた服装は欠かせません。

時期
最低気温
最高気温
11月~3月
₋5℃~0℃
3℃~5℃

アイスランド旅行の服装・靴・持ち物ガイド


そして、日本とは大きく違うのが日照時間。緯度の高いアイスランドでは夏は白夜となるかわりに、冬は長い夜が訪れます。冬至前後には数時間しか日が昇らないということもあります。この時期「日向ぼっこ」などという考えはありません!

時期
11月
12月
1月
2月
3月
日の出
10:00
11:15
10:45
09:30
07:30
日の入り
16:00
15:30
16:30
18:00
19:30

日照時間が短いアイスランドの冬 Q&A


冬にドライブするアイスランド

アイスランドの冬の道は、夏とは大きく違います。悪天候となることも珍しくはなく、除雪が間に合わなかったり、路面が1日中凍結しているなど、危険な要素は数多くあります。レンタカーを借りて自由に旅行することも大きな楽しみではありますが、雪道の運転したことのない人にはお勧めはできません。バスツアーも多くありますので、安全を第一に、無理のない旅行を計画してください。

雪化粧したレイキャビクの風景




基本的な冬のアイスランドのイメージはできましたか?

ここからは、それぞれのアイスランドの冬のお勧めのアクティビティをご紹介します!

氷河に出来た、天然の氷の洞窟

ヴァトナヨークトル氷河にできた氷の洞窟

アイスランドの数ある自然の絶景スポットのなかでも、氷の洞窟はとりわけ目を引くユニークな観光スポットです。毎冬、ヨーロッパ最大の氷河であるヴァトナヨークトル(Vatnajökull)氷河にできる氷の洞窟は、気温が高くなる夏には溶けてなくなります。この一時的にしか見ることのできないという事実は、毎年できる氷の洞窟を一層ユニークなものにしています。氷の洞窟は大きさや形はそれぞれ違い、洞窟自体の数も毎年変化しますが、どれも美しい青色の氷が壁一面に広がる不思議な世界を見ることができるでしょう。

自然にできた氷の洞窟がスーパーブルーと呼ばれることもあります

氷河の浸食等により形成される洞窟は、気温が低く、氷が安定する冬の時期しか訪れることができません。期間限定であるということもさることながら、その神秘的な美しい洞窟への旅は、アイスランドの冬に一番お勧めしたいアクティビティです。

シーズンは11月から翌年3月まで。気温や天候と安全を考慮してツアーは催行されます。

ツアー情報
場所:アイスランドの東部にあるヴァトナヨークトル氷河周辺。レイキャビクから約360㎞、車で6時間以上のドライブとなります。
所要時間:1泊2日のツアーが普通です。時間のない方は飛行機を使った日帰りツアーというのもあります。
注意点:氷河は危険も多いため、必ずガイド付きツアーに参加してください。ツアー参加人数には限りがありますので、予約は早めが吉。決してアイスランドに到着してから申し込みを、などと待たないように。
お勧めのツアー:

アイスランドのオーロラ

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖の空に舞い踊るオーロラ

広大な大自然と、夜空に舞うアイスランドのオーロラ。オーロラはいつ現れるかの予測することはとても難しいし自然現象です。また星空同様に晴天の夜にしか見られないうえに、オーロラの活動の強さは毎日異なり、どのようなオーロラが出現するかということは、前もって予測できることではありません。

スナイフェルスネス半島のブージルの村に現れる光のカーテン

絶対にオーロラが見たい!という方もいるかもしれませんが、オーロラは人知を超える自然現象。オーロラが現れるのを気長に待ってみましょう。運がよければ、ピンクや紫の色を輝かせながら舞い踊る姿を見れるかもしれません。

ラッキーなことに、アイスランドでは首都レイキャビクを含む全土でオーロラ観察のチャンスがあります。ダウンタウンでのディナーの帰り、頭上にオーロラが大きく舞っていた、なんていう話は案外珍しいことではありません。

ツアー情報
注意:オーロラツアーに参加することでオーロラが必ず見られることは確約できません。オーロラ観察のチャンスを増やすには、アイスランドにできるだけ長く滞在することが一番ですが、タイミングも欠かせないことはお忘れなく。
事前の申し込みが一番ですが、間に合わなかった場合には当日の申し込みもできることが殆どです。
万が一悪天候でオーロラが見えなさそうだ、という場合にはバスでのオーロラツアーは中止となることもあります。その場合には振り替えができるので、問い合わせてみましょう。
お勧めのツアー:

アイスランドの温泉に入る

ミルキーブルーの水が有名なアイスランドのブルーラグーン

(Picture from the Blue Lagoon)

雪がしんしんと降る中、暖を求めて温泉へ。

そんな光景はここ、アイスランドでも見られます。日本同様、火山大国のアイスランドには多くの温泉があります。皆さんもご存知のブルーラグーンでは、体も心もリラックス。昼間のブルーラグーンもいいですが、バーで購入したワインを片手に広いラグーンからオーロラが見られたら最高ですね! 

その他には、ゴールデンサークルのエリアにシークレットラグーンという温泉もあります。かつては水泳のためのプールとして利用されていましたが、引いていた源泉の温度が変化し泳ぐのには適さないほど熱くなってしまいました。

また、ゴールデンサークルの道沿い、ロイガルヴァトン(Laugarvatn)湖にはフォンタナ・ジオサーマル・スパがあります。ゴールデンサークルを訪れる際にこの温泉に立ち寄るのもお勧めです。ここで有名なのは地面から噴出す蒸気の真上に作ったスチーム・サウナ。サウナの他にもちょっとしたプールやラウンジがあり、何よりも美しいロイガルヴァトン湖が目の前に広がる景色を楽しめる温泉です。ゴールデンサークルとセットになったツアーもありますよ。

美しさで引けを取らないアイスランド北部にあるミーヴァトン・ネイチャー・バス

(Picture from Myvatn Sightseeing and Hot Springs Tour from Akureyri)

上の写真は、ミーヴァトン(Mývatn)湖にあるネイチャーバスの温泉です。アイスランド南部にブルーラグーンがあるように、アイスランド北部を代表するのがこちらの温泉です。アイスランドでも特に美しい景色で有名なミーヴァトン湖のそばに位置しており、周辺には火口跡や奇怪な岩の造形など、ユニークな観光スポットが点在します。フライトを使ってミーヴァトン湖やアークレイリの町を訪れる日帰りツアーもあれば、お手軽な9日間のウィンターホリデーパッケージも用意しております!アイスランド北部、アークレイリ周辺への旅行の際には、ぜひ訪れてみましょう!

温泉の他にもアイスランドには温水プールが沢山あります。そしてそれぞれのプールにはいくつかのジャグジーやサウナが併設されています。アイスランドの殆ど全ての町にはプールがあり、レイキャビク市内にはいくつものプールがあります。公共のプールは一番安く温泉に入れる方法で、毎日訪れる地元の人たちに会える場所でもあります。


氷河の上を歩く

アイスランドで楽しめる氷河ハイキング

(Picture from Blue Ice Glacier Hiking Tour)

アイスランドには沢山の氷河があり、国土のおよそ10%を占めます。ヴァトナヨークトル(Vatnajökull)、ラングヨークトル(Langjökull)、ホブスヨークトル(Hofsjökull)、ミルダルスヨークトル(Mýrdalsjökull)が大きな氷河ですが、その他にも小さな氷河が各地に点在しています。

ホブスヨークトル氷河は、アイスランドの内陸部にあるため訪れることは難しい氷河です。反対に、ソゥルヘイマヨークトル氷河(Sólheimajökull)等、国道1号線からすぐに行ける氷河もあり、このような氷河では氷河ハイキングツアーが毎日催行されています。

氷河に行く際には、準備は万全で!快晴でお天気のいい日でも、いつ天候が悪化するかわかりませんので、念のため一枚多く服を持って行きましょう。氷河ハイキングではアイゼンを装着しますので、足首までカバーできるハイキングブーツが必要です。無い場合はレンタルできるツアーもありますので、不明な場合にはお問い合わせを。 ツアー参加者の多くは初めて氷河を目にする人ばかり。専門のガイドが付く少人数のツアーですので、初めてでも安心して参加できます。

ソゥルヘイマヨークトル氷河でのハイキングの様子

写真は Glacier Hiking Tour From Sólheimajökull Glacierから

氷河は山の上にある厚い氷の層で、夏の間も完全に溶けてしまうことはありません。冬は雪で表面が被われます。氷河は常に動いており、少しずつ前進しては溶け、日々ユニークで素晴らしい光景を作り出します!時には、近くの火山が噴火した際に降り積もった火山灰が表面に現れ、巨大な氷のキャンバスに絵を描いているかのような風景をも作り出します。ただし、氷河は美しいばかりでなく、深い割れ目やクレバスなどの危険も存在します。ですので、氷河には必ず専門のガイドとともに行き、ガイドの指示に従って安全に進みましょう。

体力に自信のある人には、ピッケルを使って、氷壁を登るアイスクライミングツアーというのもあります。

ツアー情報
場所1:ソゥルヘイマヨークトル氷河はレイキャビクから一番近い氷河で、日帰りで行くことができます。
場所2:スカフタフェットル自然保護区にあるスヴィーナフェスるヨークトル氷河はレイキャビクから車で約6時間。2泊3日ツアーで行くことが普通。
注意:防水の服やハイキングブーツは必須ですので、無い場合には必ずレンタルを。アイゼンやヘルメットはツアー中にガイドが準備してくれます。
お勧めのツアー:

スノーモービルで駆け抜ける

ラングヨークトル氷河の上でスノーモービル体験

(Picture from Full day snowmobile tour from Reykjavík)

スノーモービルはラングヨークトルとミルダルスヨークトルの氷河で一年中楽しめます。殆どのスノーモービルは一時間のスノーモービル体験で、雪が積もった氷河の上を駆け抜けます。天気のいい日には氷河が果てしなく続く景色を見ることができるでしょう。このツアーはアクティブに、アドベンチャーな体験をしてみたい人にお勧めですが、自分で操縦できるので、ゆっくりと走ることも出来ます。氷河の上を駆けまわって、雪の世界を楽しみたい人はぜひスノーモービルに乗ってみましょう。

ラングヨークトル氷河でのスノーモービルツアーはゴールデンサークルと組み合わせることも出来るので、まず最初に向うであろうゴールデンサークル観光の一日をさらに面白くすること間違いなしです。

レイキャビクのホテルでの送迎サービス付き、便利なレイキャビク発スノーモービルツアーもおススメです。

その他のツアーはこちらからスノーモービルツアー一覧をチェックできます。

スキーやスノーボード

ウェストフィヨルドでスキーを楽しむ

(Picture from Sailboat skiing in Hornstrandir)

なんと、スキーやスノーボードはアイスランドではそんなにポピュラーなスポーツではないんです!少なくとも、レイキャビクではあまり人気はありません。その理由は、雪が少なすぎるからです。

アイスランドではそれなりの降雪はあるのですが、比較的温暖な気候のため、雪が積もっても数日で溶けてしまい、安定的にスキーが出来るほどの積雪とならないのです。それに加え、スキー場のある山あいでは、強風になりやすく、単純に天気が悪すぎてスキーができないという弱点も。

それでも、アイスランドには多くのスキー場があります。レイキャビク郊外のスキー場は、ブラゥフィヤットル(Bláfjöll)とスカゥルフェットル(Skálafell)にあり、アークレイリの町にはフリーザフィヤットル(Hlíðarfjall)、イーサフィヨルズル(Ísafjörður)にはトゥングダールル(Ólafsfjörður)とセリャランズダールル(Seljalandsdalur)の2ヵ所があります。アイスランド東部にはオッドゥスカルズ(Oddsskarð)のスキー場があります。また、ダルヴィーク(Dalvík)、フーサヴィーク(Húsavík)、オゥラフスフィヨルズル(Ólafsfjörður)、ソイザゥルクロゥクル(Sauðárkrókur)、シグルフィヨルズル(Siglufjörður)、そしてスタフダールル(Stafdalur)にもあります。

リフト券はブラゥフィヤットルでは1日券が3250クローナです。(それに、カード自体の購入に1000クローナ、カード返却時に500クローナ返金されます。)また、1,2,3時間のパスもあります。レイキャビク郊外のバスターミナル、ミヨッド(Mjódd)の隣にあるオーリス(Olís)ガソリンスタンドからは定期的にバスがでており、往復1700クローナです。また、車を借りれば自分で行くこともできます。レイキャビクから30分ほどのドライブです。

アークレイリのスキー場とともに、レイキャビクのスキー場は国内でも最大のものですが、レイキャビクのスキー場のコンディションは決してベストではありません。単純に、他のスキー場のほうが雪が多く、レイキャビクではシーズン中オープンできない日が多くあるからです。

3泊4日アークレイリ空港から出発するパッケージツアーならノルディックスキーの他にもスノーシューでの雪上歩き、犬ぞり体験が含まれています。スーパージープに乗り、デッティフォスの滝又はヴィティの火口湖を訪れるツアーを選ぶこともでき、更にお得なパッケージです。


冬でも行ける観光地

ゴールデンサークル、南海岸はもちろんのこと、レイキャネス(Reykjanes)半島、キルキュフェットル山があるスナイフェルスネス(Snæfellsnes)半島、そして北部最大のアークレイリの町は、冬でも比較的問題なく訪れることができます。これらの場所はレイキャビクから日帰りのツアーで訪れることもできます。ヨークルスアゥルロゥン氷河湖を訪れるのであれば、2日間かけて訪れると良いですよ。

ゴールデンサークルにあるストロックル間欠泉

ゴールデンサークルはシンクヴェトリル国立公園、ストロックル間欠泉が数分おきに噴出するゲイシール)地熱エリア、そして黄金の滝と呼ばれるグトルフォスの滝で成り立っています。外の気温に関係なく、ストロックル間欠泉は勢いよく噴出していますし、雪を纏ったシンクヴェトリル国立公園も美しいもの。グトルフォスの滝は、水しぶきが凍ってできた氷柱が周囲を飾り、時には勢いよく流れる水が厚く凍った氷を蹴散らします。滝口へと下りる遊歩道がありますが、凍結して危険なので冬の間は歩かないでください。

ゴールデンサークルはレイキャビクからのアクセスもいいので、ゴールデンサークルツアーに参加しても、レンタカーで訪れても素晴らしい一日になると思いますよ。

レイキャネス半島はケプラビーク国際空港やブルーラグーン、そしてレイキャビクが位置する半島です。ですので、この半島は簡単にドライブすることができ、クリースヴィーク(Krýsuvík)やグンヌクヴェル(Gunnuhver)の地熱活動を見学できます。レイキャネス半島を観光するなら、レンタカーで周るのもおすすめです。

冬のアイスランドの風景

また、アイスランド南海岸を訪れセリャランズフォス(Seljalandsfoss)の滝やスコゥガフォス(Skógafoss)の滝、レイニスフィヤラ(Reynisfjara)のブラックサンドビーチを訪れレイニスドランガル(Reynisdrangar)の岩を見学したり、ヨークルスアゥルロゥン(Jökursárlón)氷河湖や近くのダイヤモンド・ビーチを訪れるのもよいでしょう。レンタカーで行くのもいいですがヨークルスアゥルロゥン氷河湖まで行く場合、360Km以上の長距離の移動になります。冬の運転が心配な方は、南海岸のツアーに参加するのがお勧めです。

冬にはアクセス困難な場所

アイスランドの東部は町が少なく、雪の量も多いので冬にドライブをすることはお勧めしません。西フィヨルドともよく呼ばれるウェストフィヨルド(Westfjords)はさらに人里離れており、山あいの道の多くは冬の間閉鎖となります。積雪も多く凍結もある道路状況のため、運転をするのはとても難しいでしょう。このため、冬にアイスランド一周のロードトリップはリスクが大きくお勧めできません。

アイスランド内陸の高原地帯・ハイランドの道は冬の間は閉鎖されます。

アイスランドでお正月を迎えよう

毎年盛り上がるアイスランドの大晦日の花火大会

もし、アイスランドの冬のいつ頃に行こうか迷っているなら年越しはいかがでしょうか。日本の年越しとは違うお祭り騒ぎを見ることができます。

まず、アイスランド人は家族や友達と一緒に大晦日のディナーを食べます。そして、町中で灯される大きな焚き火を見に行きます。それから多くの人はテレビでコメディーショーを見ます。この番組は毎年、その年にあった出来事をアイスランド人の俳優やコメディアン達が面白おかしく振り返るコメディー番組です。その後、外に出て花火の打ち上げ開始です!毎年レイキャビクの街角では多くの花火が打ち上げられますが、これは特に主催者がいるわけではなく、市民の手作り。年末限定で販売される打ち上げ花火を買いだめし、大晦日の夜に打ち上げるのです。夜から始まり、真夜中を過ぎても花火は続きます。

大晦日の夜は夕食を食べるレストランを見つけるのも大変なので、事前の予約をおすすめします。特に2016年は年末のパッケージが10月から完売となったものもあります!

元旦の朝は、ベッドの中でぬくぬくと過ごします。初日の出を見に行きたい人もいるかもしれませんが、日が昇るのは遅いので早起きする心配も無用です。親戚を訪れたりしてのんびりと過ごす元旦が終わると、あっという間の普段の生活に戻っていきます。


アイスランドの大晦日とお正月


夏のアイスランドも緑できれいだけど、冬のアイスランドもミステリアスで魅力的です。ぜひ一度、冬のアイスランドを旅してみてくださいね!