3月のアイスランド旅行・完全ガイド

3月のアイスランド旅行・完全ガイド

Richard Chapman
執筆者: Richard Chapman
認証済みスペシャリスト
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スーパーブルーとも呼ばれる、ヴァトナヨークトル氷河の天然の氷の洞窟3月のアイスランド旅行を徹底解説。氷の洞窟探検やオーロラハンティングなどのアクティビティ情報から、天気、持ち物・服装まで、地元スタッフが説明します。

冬の最後の月、3月。月末には夜よりも昼の方が長くなり、各地の雪が溶け始めます。

オフシーズンなので、アイスランドの宿・ホテルにお得に泊まれる可能性大。アイスランド行きの国際航空券もかなり割安です。3月の現地ツアーもチェックして、オーロラのアイスランドを是非満喫してくださいね!

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖をピンク、緑、紫に染めるオーロラ

3月はクリスマスと夏季の中間にあたる観光のローシーズンなので、人ごみを気にせず大自然を満喫するのが魅力。

ユニークなイベントやお祭りもあり、氷の洞窟探検やオーロラ鑑賞など冬のアクティビティも引き続き楽しめるお得な月です。

そんな3月のアイスランド旅行のおすすめ情報をご紹介します!



3月のアイスランドについて知っておきたいこと  

グロッタの灯台とオーロラ

3月のアイスランド旅行はおすすめか?と聞かれたら答えは簡単。とってもおすすめです!

氷の洞窟探検やオーロラハンティングなど冬季限定のツアーやアクティビティもたっぷり楽しめる上、ローシーズンなので予約がとりやすく、大自然を独り占めできる可能性大です。ですが3月にアイスランドで安全に旅を楽しむために知っておいていただきたいことがいくつかあります。

3月のアイスランドの運転事情

氷が大迫力、ゴーザフォスの滝

アイスランドでレンタカーを借りてドライブ旅行をしたいとお考えの方もいるでしょう。気ままに旅を楽しめるのがレンタカーの旅のいいところ。しかし3月のアイスランドでは凍結した路面、街灯のない田舎道、雪の吹きだまり、大雨、強風は日常茶飯事。こうしたコンディションに不慣れな他の観光客ドライバーに遭遇してもうまくやり過ごせるくらいの腕が必要です。

ですから3月のアイスランドでは、雪道の運転に慣れている方にしかレンタカーはおすすめできません。そして冬のアイスランドでレンタカーを借りる場合は、必ず4WDにしましょう

3月のレンタカーは全て冬用タイヤを履いていますが、スパイクタイヤをリクエストすることもできます(4月まで)。

大雪の日は道路標識が雪に埋もれて見えにくくなっていることもあります。また、駐車時は場所を慎重に選びましょう。普通のレンタカー保険ではレッカー費用はカバーされません。万が一レッカーが必要になった場合、高額の費用を請求される可能性があります。砂地や泥道での運転も注意しましょう。

3月のアイスランドで運転する時は天気だけでなく、路面状況にも注意してください。3月は雪崩や洪水の危険もあります。出発前に天気予報と道路情報を必ずチェックし、無理な運転はしないことが大切です。



3月のアイスランドのおすすめアクティビティ

アイスランドで氷河ハイキングを楽しむ人たち

写真提供:氷河ハイキング付き・南海岸1泊2日の旅

アイスランドの旧暦はこの島の自然を反映した現実的なもので、夏が6か月間、冬が6か月間という構成でした。

この暦によれば3月はまだ冬。氷の洞窟探検やオーロラハンティングがまだできるので理にかなっていますね。一方で、日が長くなり、気温も少しずつ上がってくるのでできるアクティビティの幅が広がります。

ここからは3月のアイスランド旅行のおすすめアクティビティをご紹介します。

3月のアイスランドで氷の洞窟探検

驚くほど鮮烈な色彩が見られるアイスランドの氷の洞窟

ヴァトナヨークトル氷河(Vatnajökull)の鮮烈なブルーのアイスケーブはアイスランドきっての絶景です。写真や動画を見れば世界中の観光客の憧れの理由は一目瞭然でしょう。この氷の洞窟は一年のうち数ヶ月しか入れませんが、3月の旅行ではまだ見学可能です!

洞窟があるアイスランド南東部ではたくさんのアイスケーブ・ツアーが催行されています。多くはレイキャビク発です。例えばこの氷の洞窟探検と氷河ハイキング付きの南海岸+ゴールデンサークル・ツアー(2泊3日)では、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖(Jokulsarlon)やスカフタフェットル自然保護区(Skaftafell)などの名所も訪れることができます。

ヴァトナヨークトル氷河の氷の洞窟を見学できるのは11月から翌3月の間だけ。

このヨークルスアゥルロゥン氷河湖発の氷の洞窟探検ツアーのように、アイスランド南東部集合のものもあります。

氷の洞窟探検に参加する際は、しっかりしたハイキングブーツと防水性のある暖かい衣服を着用しましょう。専門ガイドなしで氷の洞窟に入るのは非常に危険なので、必ずツアーに参加してください。特殊な装備はツアーで貸し出してくれます。

こちらの南海岸の名所とヨークルスアゥルロゥン氷河湖を訪ねる1泊2日のバスツアーは3月いっぱい催行されており、氷の洞窟探検とオーロラハンティングも楽しめます。



3月のアイスランドでオーロラ鑑賞

3月のスナイフェルスネス半島、ブージルの教会の上空に現れたオーロラ

「死ぬまでに一度はオーロラを見てみたい」そう思っている方も多いのではないでしょうか。3月のアイスランドなら、その夢を叶えられるかもしれません!

オーロラ出現の条件は夜が暗く雲がかかっていないこと、そして太陽風が活発に吹いていることです。

オーロラを見たい方はオーロラ鑑賞ツアーに参加するのが早道。レイキャビクなら選択肢も豊富です。

シンクヴェトリル国立公園で見た光のカーテン

値段重視ならマイクロバスで行くオーロラツアー、体験重視なら写真家ガイドと改造ジープで原野に繰り出すオーロラツアーなどがおすすめです。

レイキャビク港からファクサフロゥイ湾(Faxafloi)に出るオーロラ・クルーズもあります!

レイキャビク市内では光害のためオーロラはあまりきれいに見えません。近場で手軽に見たい方はフェリーでヴィーズエイ島(Videy Island)に行ってみるといいでしょう。



もちろんレンタカーをして自力で郊外に出てみても。オーロラ予報を活用しましょう。当たり前ですがオーロラは夜しか見えません。

自由気ままなドライブ旅行はアイスランドの大自然ととても相性のいい旅のスタイルです。但し、3月のアイスランドでレンタカーを運転する方は上述の通り、路面の雪や氷にご注意ください。

3月のアイスランドでホエールウォッチング

ブリーチングをするザトウクジラ写真提供:たっぷり5時間!ファクサフロゥイ湾ホエールウォッチング・クルーズ

アイスランドでは1年を通してホエールウォッチングが楽しめます。真冬でもカマイルカやネズミイルカの群れに出会えますし、3月には大型のクジラ類が繁殖地からアイスランド近海に戻ってきます。

3月のホエールウォッチング・ツアーで一番目撃率が高いのはザトウクジラとミンククジラです。他にもシャチやナガスクジラ、シロナガスクジラ、運が良ければアカボウクジラ、ゴンドウクジラ、マッコウクジラも見られるかもしれません。

ザトウクジラの食事風景

写真提供:アークレイリ発|クラシック・ホエールウォッチングツアー

この時期はまだ天気が不安定なため小型のRIBボートではなく、スタンダードな白いホエールウォッチング船を利用するツアーが主流です。

レイキャビク以外にも、スナイフェルスネス半島北岸のオゥラフスヴィーク港のホエールウォッチング・ツアーなどがあります。シャチを見たい方は、ニシンが多いことで有名なブレイザフィヨルズル(Breidafjordur)発のツアーがおすすめです。

北部アイスランドなら、アークレイリ港からもホエールウォッチング・ツアーが出ています。このクルーズではアイスランド最長のフィヨルドを見ることができます。

時間を有効に使いたい方は、ホエールウォッチングとオーロラハンティングが同時にできる一石二鳥のクルーズもありますよ。

3月のアイスランドでシュノーケリング&ダイビング

シルフラの泉でスキューバダイビングを楽しむ観光客写真提供:シルフラの泉・3時間ドライスーツ・ダイビングツアー

3月のアイスランドではシュノーケリング&ダイビングが定番アクティビティだってご存じでしたか?シルフラ(Silfra)という場所で楽しめます。シルフラはシンクヴェトリル国立公園(Thingvellir National Park)にある泉で、透視度は100メートル以上にもなります。

水温はわずか2℃ですが、水中の絶景が話題を呼び、人気は高まるばかりです。

シュノーケリングの名所、シルフラの泉

写真提供:シルフラの泉のシュノーケリング+ゴールデンサークル観光コンビツアー(日帰り9時間)

アイスランドでシュノーケリング・ツアーに参加するための基本条件は以下の通りです(ツアー運営会社により若干の差異はあります):

ドライスーツ・シュノーケリング

  • 最低年齢:12歳

  • 最高年齢:60歳

  • 身長:145センチ以上

  • 体重:45キロ以上

  • 自力で泳げること

ウェットスーツ・シュノーケリング

  • 最低年齢:14歳

  • 最高年齢:60歳

  • 身長:150センチ以上

  • 体重:50キロ以上

  • 自力で泳げること

ドライスーツ・ダイビング

  • 最低年齢:17歳

  • 最高年齢:60歳

  • 身長:150センチ以上

  • 体重:45キロ以上

  • ドライスーツ着用のダイビング・ログが10回以上あるか、認定ドライスーツ・ダイバーであること

ほとんどのシュノーケリング・ツアーでは保温効果の高いドライスーツを着用しますが、我こそはという方はウェットスーツでもシュノーケリングができます。スキューバダイビング・ツアーはドライスーツ必須です。妊娠中の方は残念ながらどちらもできません。また、以下の方は medical waiverが必要です:

  1. 60歳以上の方

  2. 45歳以上で、お酒をたくさん飲む方、またはパイプ喫煙家の方

  3. 呼吸器、循環器、神経系の病歴のある方

どのツアーでも、装備に問題がないか・水温に耐えられそうかを確認してから出発します。経験豊富なダイブマスターがリードしてくれるので安心です。



3月のアイスランドで氷河を体験する

ドラマチックな風景が広がるソゥルヘイマヨークトル氷河写真提供:ソゥルヘイマヨークトル氷河ハイキング付き・南海岸ツアー

国土の11%が氷河に覆われているアイスランドは氷河を見るのにうってつけの場所です。

レイキャビク発の氷河ハイキングツアーだと、ソゥルヘイマヨークトル(Solheimajokull)に連れて行ってくれるものが多いです。

これは南海岸にあるミールダルスヨークトル氷河(Myrdalsjokull)の氷舌で、レイキャビクから南に158kmほど行ったところにあります。セリャラントスフォスの滝(Seljalandsfoss)やスコゥガフォスの滝(Skógafoss)、エイヤフィヤトラヨークトル(Eyjafjallajökull)火山などの近くです。

ソゥルヘイマヨークトル氷河でアイスクライミングにチャレンジ!写真:ソゥルヘイマヨークトル現地集合・3時間の氷河ハイキング・ツアー

たくさんのツアーがありますが、特におすすめは3時間のソゥルヘイマヨークトル氷河ハイキングツアーと、エイヤフィヤトラヨークトル火山&氷河を訪ねる10時間のスーパージープ・ツアー。後者ではソゥルヘイマサンドゥルにあるDC-3飛行機の残骸を見ることもできます。

また、アイスランド南西部にあるスカフタフェットル自然保護区集合のFalljokull氷河ハイキングツアーもあります。このエリアはハイキングの名所なので、自然の景観にご期待ください。

スノーモービルでラングヨークトル氷河の大パノラマを楽しもう

写真提供:グトルフォスの滝集合|ラングヨークトル氷河のスノーモービル体験

アイスランドの氷河ではスノーモービルもできます。

ラングヨークトル氷河のスノーモービル・ツアーが人気ですが、欧州最大の氷河ヴァトナヨークトル氷河のスノーモービル・ツアーもあります。前者はレイキャビク発のものと、グトルフォスの滝集合のものがあります。

スノーモービル体験付きのゴールデンサークル―観光ツアーもありますよ!



3月のアイスランドでケイビング体験

凍った溶岩洞窟に吹き込んだ雪写真:現地集合|ロイヴァルホゥルスヘットリルの溶岩洞窟探検

3月のアイスランドの溶岩トンネルでは美しい氷の造形が見られます。

ツララや凍った鍾乳石、氷筍がきらきらと輝いていておとぎの国に迷い込んだかのようです。

様々なツアーがありますが、一番難易度が低いのはファミリーもOKのヴィズゲルミル溶岩洞窟ツアー(Vidgelmir)とロイヴァルホゥルスヘットリルの溶岩洞窟探検ツアー(Raufarholshellir)です。木道がついているので歩きやすいです。



3月のアイスランドで乗馬体験

アイスランド在来馬は雪も慣れっこ。

乗馬は季節を問わず、地元の人にも観光客にも大変人気のあるアクティビティです。

アイスランド在来馬はアイスランドの歴史と切っても切り離せない存在。だから乗馬体験はアイスランドの文化を知ることでもあります。

アイスランディックホースは素晴らしい生き物です。力が強く、寒さをものともしないだけでなく、賢くてフレンドリーで、遊ぶのが大好き。すぐに仲良くなれますよ。

また、普通の馬にはできない5つ目の歩法「トルト」(tolt)ができるので、ドレサージュの世界でも有名です。

アイスランド在来馬で雪原を歩く

写真提供:大充実9時間の乗馬&温泉ツアー|レイキャビク送迎付き

アイスランドには様々な乗馬ツアーがありますが、馬場の外に連れて行ってくれるので自然を楽しみたい方にもおすすめです。

特に人気なのはフォトジェニックなブラックサンドビーチを歩く乗馬ツアーや、温泉谷グーフダルル(Gufudalur)を訪ねる乗馬ツアーなど。

乗馬体験付きのゴールデンサークル・ツアーや、乗馬+ホエールウォッチングができるアニマル・ツアーもあります。

寒さに滅法強いアイスランド在来馬ですが、東部・北部アイスランドは雪が深いため、乗馬ツアーの選択肢は少なめです。ご注意ください。

3月のアイスランドの見どころ

ゴールデンサークルの名所、グトルフォスの滝3月のアイスランドは見どころ満載。ハイランド(the Highlands)を除いて、ほとんどの地方にアクセスできます。但し、天気は変わりやすく、時々洪水、大雪、雪崩も起きますので十分に気を付けて、観光をお楽しみください。

3月のアイスランドでリングロード一周ドライブ

ヴィーク村周辺のリングロードの風景リングロード(Ring Road)とはアイスランドの国道一号線の通称で、島をぐるりと一周する外周道路です。3月は周遊ドライブが可能です。

反時計回りなら、南海岸→東フィヨルド地方北部アイスランド→西部アイスランドを訪れることができます(※西フィヨルドとスナイフェルスネス半島は通りません)。

リングロードの道路はメンテナンスが行き届いています。唯一気をつけなければならないのが東部フィヨルドと北部の東側です。この辺りは住む人が少ないため田舎道になったり、除雪が行き届かないこともあります。

ヴェストラホルン山。ホプンという村の近くにある。

アイスランドの南海岸は、リングロードからアクセスしやすい名所がたくさんあり、観光客に大変人気のエリアです。

セリャラントスフォス(Seljalandsfoss)とスコゥガフォス(Skogafoss)の滝、エイヤフィヤトラヨークトル氷河(Eyjafjallajokull)にソゥルヘイマヨークトル(Solheimajokull)氷河、ディルホゥラエイ(Dyrholaey)の岩のアーチ、レイニスドランガル(Reynisdrangar)の奇岩などがあります。

いずれも3月は観光可能です(但し遊歩道が凍っているとセリャラントスフォスの裏見はできません)。

また、レイニスドランガルを眺めるときはレイニスフィヤラのブラックサンドビーチ(Reynisfjara)の波に十分注意してください。突然大波が現れるので海難事故が絶えず、悲しいことに亡くなる方もいるからです。

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖のダイヤモンドビーチ

南海岸エリアの東端にあるのが有名なヨークルスアゥルロゥン氷河湖(Jokulsarlon)です。3月も変わらず美しい姿を見せてくれます。

アークレイリ(Akureyri)~レイキャビク間のリングロードは、緑豊かなアイスランド西部を通ります。

途中、フロインフォッサル(Hraunfossar)やバルナフォス(Barnafoss)の滝、ディルダルトゥングクヴェル温泉(Deildartunguhver)、アイスランド最大のアザラシのコロニーがあるヴァッツネス半島(Vatnsnes)などの見どころがあります。

アークレイリとミーヴァトンの間にあるゴーザフォスの滝

リングロード沿いに東フィヨルド地方を北上すると、その先は北部アイスランドのミーヴァトン湖エリアです。

不思議な地形が魅力の地方ですが、人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』(Game of Thrones)のファンにとっては聖地と言ってもいいかもしれません。マンス・レイダー率いる野人の野営地など「壁の向こう」のシーンなど、GOTのロケ地がたくさんあるからです。

3月のアイスランドでゴールデンサークルを訪ねる

ゴールデンサークルの人気スポット、ストロックル間欠泉

アイスランドで一番人気の観光ルートはゴールデンサークル(Golden Circle)と言います。アイスランドに来たら、是非訪ねてみてください!

ゴールデンサークルは3月でも簡単にアクセスでき、シンクヴェトリル国立公園(Thingvellir National Park)、ゲイシール地熱地帯(Geysir)、グトルフォスの滝(Gullfoss)の三大名所から成ります。

シンクヴェトリルはアイスランド本島にある唯一のユネスコ世界遺産です。現存最古の議会であるアルシンギ(Althingi)が西暦930年にここで創始されたことが評価されました。

北アメリカプレートとユーラシアプレートの境界が通っている、地質学的にも非常に珍しい場所で、シルフラの峡谷など特別な地形を見ることができます。

ゲイシール地熱地帯には「ゲイシール / Geysir」という大間欠泉があり、ここから英語で間欠泉は一般的に geysir と呼ばれるようになりました。

そのゲイシールは現在は休眠中ですが、現在は代わりにストロックル間欠泉(Strokkur)を見ることができます。5~10分置きに高さ20メートルにもなる熱湯の柱を噴き上げる姿は壮観です。周囲には他にもたくさんの熱泉、噴気孔、沸き立つ泥だまりなどがあります。

ゴールデンサークル最後のスポットはグトルフォスです。アイスランドで間違いなく最も有名な滝の一つでしょう。3月は一面の雪野原と滝しぶきで凍り付いた岩に縁どられた姿を見ることができます。

じっくり観光したい方には、ゴールデンサークルの穴場や寄り道スポットもおすすめです。



3月のスナイフェルスネス半島

冬のキルキュフェットル山

スナイフェルス半島(Snaefellsnes)も一年中アクセスできるおすすめ観光エリアです。人気の秘密はその多様な風景。アイスランドらしい風景をまとめて見られるので、「ミニ・アイスランド」と呼ばれるほどです。

3月は山に入る道は閉鎖されていることが多いですが(通行可能でも危険なのでおすすめしません)、海岸沿いに一周することができます。

海沿いにはアザラシの名所として有名なイートリ・トゥンガの浜(Ytri Tunga)ビーチ、ロゥンドランガル(Londrangar)の奇岩、スナイフェルスヨークトル火山とその上にかぶさった氷河、アルナルスタピ(Arnarstapi)とヘトルナル(Hellnar)など風情のある漁村、キルキュフェットル山(Kirkjufell)などを訪れることができます。

ゆっくり観光したい方は、スナイフェルスネス半島に宿をとるのがおすすめです。



3月の東フィヨルド地方

四季折々の美しさを見せるヴェストラホルン山

夏が人気の地方ですが、天候が許せば3月も東フィヨルド地方の観光を楽しめるかもしれません。

雪が残っていると峠越えの道は一部通行止めの可能性がありますが、リングロードや海沿いの道は通れるはずです。

イーストフィヨルド最大の町エイイルススタジルの周辺にはたくさんの名所があります。ハットルオルムススターザスコゥガルの森(Hallormsstadarskogur)の森やミステリアスなラーガルフリョゥト湖(Lagarfljot)など。天気や道路状況がよければフィヨルド沿いの小さな村々も見られるかもしれません。

上述の通り、3月イーストフィヨルドをドライブする予定の方は、レンタカーは必ず四輪駆動車を借りましょう。



3月のアイスランドのフェスやイベント  

レイキャビクでは一年を通して様々なお祭りやイベントが開催されている

3月のアイスランドではレイキャビクを中心に様々なイベントが催されます。年によってはイースター(復活祭)が3月にかかることもあり、祝日を利用したイベントが行われることも。

この時期にアイスランド人が楽しみにしているBolludagur(シュークリームの日), Sprengidagur(破裂の日)とÖskudagur(灰の日)もあります。アイスランドならではの地元文化を是非体験してみてください!

Battle of the Bands

Battle of the Bands、またの名をIcelandic Music Experiment(IME)は、メンバー年齢が13歳~25歳までのアイスランドの若手バンドが参加できるコンテストです。

このイベントで発掘されたバンドも多く、例えば2010年優勝のオブ・モンスターズ・アンド・メン(Of Monsters and Men)は瞬く間に世界的なビッグネームに成長しました。



 Moustache March

口ひげ="mo"と”November”をひっかけた”Movember”は、11月に口ひげをのばすことで男性特有のがんへの関心を高める市民運動として世界の多くの国で行われています。

アイスランドでは3月にこの運動が行われます。様々ながんに対するアウェアネスを促し、がん研究支援のための募金活動が行われます。Mustache March(アイスランド語ではMottumars)と呼ばれ、町中を走るバスにもヒゲがついていたりします。

上の動画のようなおもしろおかしな広告が制作されたり、寄付金集めのための口ひげコンテストが開催されたりもします。

3月にアイスランドに来るならヒゲを伸ばしてみては?また、アイスランド各地のスーパーなどで、Movemberにちなんだ靴下も販売されるので、靴下を購入して運動を支持することもできます。

3月のアイスランドの天気

冬も美しい、レイキャビクのチョルトニン池旅行計画を立てるときには、お天気が気になりますよね。3月のアイスランドの平均最低気温はマイナス2.2℃、平均最高気温は+3.3℃です。比較的寒い月と言えるでしょう。

3月のレイキャビクは全国平均よりやや暖かいものの、過去20年間で最も暖かかった日が12.4℃、一番寒かった日はマイナス12.5℃でした。レイキャビクしか滞在しないからと言って、防寒対策を怠らないようにしてください!

平均降水量は一日84ミリで、雨が多いですが雪が降る日も珍しくありません。

3月のアイスランドの日の出から日の入りまでの時間

夕暮れのヨークルスアゥルロゥン氷河湖3月のアイスランドでは、少しずつ日が延びていきます。真冬よりも昼間の時間はかなり長いです。月末と月初のデータをご紹介します。

3月1日

  • 日の出:8:34 AM

  • 日の入り:6:46 PM

  • 日が出ている時間:10時間11分

3月31日

  • 日の出:6:48 AM

  • 日の入り:8:16 PM

  • 日が出ている時間:13時間27分



3月のアイスランドの服装

氷の洞窟探検がまだできるアイスランドの3月は結構寒いと思った方がいい

3月のアイスランド旅行では防寒対策が必須です。雨や雪など水濡れに強い服・靴も欠かせません。アイスランドの天気はとても変わりやすいので、朝晴れていても日中雨が降り出すことはよくあります。外出するときはレインウェアやセーターを忘れずに。

防寒着は、サーマルインナーなどの保温性のある肌着から、雨・風に強いアウター、ニット帽、厚手の手袋までフルセット必要です。こちらには冬のアイスランド旅行の持ち物リストをまとめてあります。

旅行中も天気予報を毎日チェックし、必要に応じて予定を変更しましょう。厳冬期に比べると3月は嵐や吹雪の日は減りますが、ゼロになるわけではありません。強風・暴風を伴う場合が多いので、警報も確認してください。



3月のアイスランド旅行のおすすめ現地ツアー

ミーヴァトン湖近くの熱泉

3月にアイスランドでオーロラハンティング、氷の洞窟探検、冬の絶景巡りなど様々な体験を楽しみたい方はツアーを活用するのがおすすめです。

ツアーには大きく分けていくつかのタイプがあります。ガイド付きの冬季パッケージツアーなら、宿と現地移動手段、観光やアクティビティが全てセットになっています。

また、ドライブ旅行に挑戦したい方には冬季セルフドライブ・ツアーがおすすめです。レンタカーと宿がセットになったプランなので、ルートを一から考える必要がなく個別手配より楽です。

レイキャビク発着の日帰りツアーもあるので、レイキャビクの宿と単発のツアーを組み合わせるのもいいですね。

夕焼け空を映すヨークルスアゥルロゥン氷河湖

本当に色々なツアーがあるので、好みのものが見つかるまで是非リサーチしてみてください。

3月のアイスランドは冬の絶景を楽しみたい方、人ごみを避けて観光したい方に最適です。日がのびてくるので、昼間のアクティビティをたくさん楽しめるのも嬉しいポイント。防寒対策をしっかりして、レンタカーをする方は運転に十分気を付ければ、きっと忘れられない旅になることでしょう!

3月のアイスランドについて、よくある質問

3月のアイスランドでも、たくさんのアイスケーブ・ツアーが催行されている

3月のアイスランドのお天気って?

3月はアイスランドの冬にあたります。気温は-1℃から4℃くらいです。寒くて風が強い日が多く、よく雨が降ります。吹雪になることもあります。防寒対策をしっかりしてお越しください。雨に濡れにくい服や防水性のあるアウターも必須です。

3月のアイスランドで閉鎖されている道路はある?

アイスランドの道路はほとんどが一年を通して通行可能ですが、田舎では、一部の道が閉鎖されたり、雪や氷のため通行できなくなる場合があります。車で出かけるときは、必ず出発前に道路交通情報を確認するようにしましょう。レンタカーは4WDを強くおすすめします。

3月のアイスランドでドライブ旅行はできる?

はい、3月のアイスランドでドライブ旅行はできます。但し、天気が変わりやすく、氷雪の影響で道が閉鎖されることもありますのでご注意ください。車で出かけるときは、必ず出発前に道路交通情報を確認するようにしましょう。レンタカーは4WDを強くおすすめします。

3月のアイスランドの日の出・日の入りの時間は?

3月のアイスランドでは、日の出は午前7:30前後、日の入りは午後7:30前後で、日が出ている時間は12~13時間くらいあります。日が延びるので、観光やアウトドアのアクティビティを楽しみやすくなります。

3月のアイスランド旅行では何をするのがおすすめ?

3月のアイスランドでは、スノーモービル、氷河ハイキング、アイスクライミングなどのアクティビティがおすすめです。オーロラを探しに行ったり、氷の洞窟見学や温泉を楽しむこともできます。ゲイシール地熱地帯やグトルフォスの滝などの名所からなるゴールデンサークル観光ルートも人気です。

3月のアイスランドで人気のウィンタースポーツやアクティビティは?

3月のアイスランドでは、スノーモービル、氷河ハイキング、アイスクライミングなどのウィンタースポーツを楽しむことができます。

3月のアイスランドで楽しめるアイスランドならではのアクティビティって?

3月のアイスランドでは、犬ぞり体験、アイスフィッシング、氷の洞窟(アイスケーブ)探検などができます。オーロラが見られる可能性もあります。雪景色も格別です。

3月のアイスランドではオーロラは見られる?

はい、3月のアイスランドでオーロラを見ることはできます。但し、オーロラは自然現象なので必ず見られる保証はありませんのでご留意ください。

3月のアイスランドのお祭りやイベントは?

3月には Reykjavik Food and Fun Festival というイベントがあり、世界の一流シェフがレイキャビクのレストランで料理を振舞います。その他、Battle of Bands という音楽イベントや、イースター(復活祭)、聖パトリックの日のお祝いなどが行われます。

3月のアイスランド旅行の持ち物は?

服は暖かく、雨・風を通さないものを選びましょう。冬用の暖かいコート、保温性のあるインナーや重ね着用のセーター・フリース類、手袋、ニット帽など。滑りにくく防水性のあるブーツもあるとよいでしょう。その他、カメラ、双眼鏡、スマホの充電器なども忘れずに。

お金がなくても3月のアイスランド旅行はできる?

低予算でアイスランド旅行を実現するなら、3月はおすすめです。オフシーズンなので、ホテルやツアーの料金も良心的です。それでも他の国より物価が高いと感じる方は多いようです。

3月のアイスランドで営業していない観光施設はある?

3月はほとんどの観光施設が営業していますが、田舎の博物館やレストランなどでは、営業時間を短縮していたり、営業していないところもあるかもしれません。事前に営業時間をチェックすることをおすすめします。

3月のアイスランド旅行で気を付けなければいけないことは?

天気が変わりやすいので、適切な服装を心掛けることが大切です。時期によっては日が短いので注意しましょう。また、道路が積雪・凍結により運転しづらかったり、雪崩が発生することもあります。必ず天気予報や警報、道路交通情報などをチェックするようにしてください。

3月のアイスランドでパフィンは見られる?

残念ながら、パフィンがアイスランドに渡ってくるのは4月・5月ごろなので、3月にパフィンの姿を見かけることは稀です。ユキホオジロなど、他の野鳥を見ることはできます。

アイスランドの3月について、まだ知りたいことはありますか?どのアクティビティに興味がありますか?3月のレイキャビクのイベントに参加してみたいと思いましたか?皆さまからのコメントをお待ちしております。

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