アイスランドの春｜完全旅行ガイド

春のアイスランドのおすすめアクティビティ

冬より気候が穏やかで日が長い春は旅行しやすい季節です。3月ならまだヴァトナヨークル国立公園のスーパーブルーの氷の洞窟を訪れることができます。3月・4月ならオーロラを見られる可能性も。白夜が始まる5月は遊覧船で氷河湖に出られるようになります。雪道や夜道を運転しなくていいのでドライブ旅行もおすすめです！他にも次のようなアクティビティが人気です。

ゴールデンサークル巡り： ゴールデンサークルはゲイシール地熱地帯（Geysir）、グトルフォスの滝（Gullfoss）、シンクヴェトリル国立公園（Thingvellir）などアイスランド有数の観光スポットを結ぶ人気観光ルート。運転しやすく、レイキャビクから日帰りで回れます。

ホエールウォッチング：春はアイスランド近海でたくさんのクジラが見られます。レイキャビクやフーサヴィーク（Husavik）などの港から船が出ています。5月ならクジラだけでなくパフィンにも出会える可能性がありますよ！

温泉でリラックス：アイスランドは日本のように温泉が豊富です。春の息吹を感じながら露天風呂でゆっくり過ごしてみては。最も人気があるのはブルーラグーン、スカイラグーン、クヴァムスヴィーク温泉などです。

オーロラ探し：オーロラのベストシーズンは冬ですが、アイスランドでは春もしばしばオーロラが現れます。出かける前にオーロラ予報をチェックして、街のネオンが届かない田舎の暗い場所で挑戦しましょう。

春のアイスランドは自然・文化・アウトドアと、様々な楽しみ方ができるのが魅力です。

春のアイスランド旅行がおすすめの理由

春のアイスランド旅行が特におすすめの理由が3つあります。

1. 比較的空いている

夏に比べて、春のアイスランドは観光客が少なく静かです。アイスランドのピークシーズンは6月、7月、8月。春はショルダーシーズンなんです。

つまり、人気の観光地や名所もあまり混んでおらず、ゆったりと楽しめます。ホテルやツアーの料金も夏ほど高くありません。

それでもホテル・宿やツアーは事前予約しておいた方が無難ですが、人混みが苦手な方、ゆっくりと自然を楽しみたい方は春のアイスランド旅行がおすすめです。

2. 旅費を抑えられる

春のアイスランド旅行なら、夏よりも旅費を安く抑えられる可能性が高いです。3月から5月のショルダーシーズンは、6月から8月のピークシーズンに比べて宿泊施設やツアーの料金が低めに設定されていることが多いからです。

但し旅行時期や宿泊施設、ツアー会社、予約時期によって料金は変動します。最安値を検討し、早めに予約するのがお得です。

ちなみにオフシーズンならアイスランド行きの航空券もリーズナブルな値段で確保できるかもしれません。旅費に占める割合が高い部分なので要チェックです。

3. きれいな写真が撮れる

春のアイスランド、特に日が長い5月は写真撮影にうってつけです。日の出から日の入りまでたっぷり時間があるので自然光で撮影できる時間が長く、特に朝と夕方は島中が柔らかい光に包まれます。

春は景色も格別です。雪解けを迎えた山や牧場はとても美しく、インスピ―ションに事欠きません。

アイスランドの天気はとても変わりやすいので屋外で写真撮影をする方は防寒着とレインウェアを準備しましょう。カメラ機材の雨対策も忘れずに。アイスランドでの写真撮影については、こちらの記事にまとめていますので併せてご参照ください。

春のアイスランド旅行について知っておきたいこと

滝は水量が多くダイナミック

春のアイスランドの滝は一年で最も水量が多く、大迫力です。アイスランドの滝の水源は氷河である場合が多く、その雪解け水が流れるためです。

スケールが魅力のグトルフォス（Gullfoss）やスコゥガフォスの滝（Skogafoss）は一層豪快な姿を見せてくれます。優美なセリャランズフォスや Gluggafossも新緑がよく似合います。

滝や自然の名所を見に行く前には必ず天気予報と道路のコンディションをチェックしましょう。アイスランドの天気は気まぐれです。雨の日や雨後、雪解けの季節は滝の周囲がぬかるんで滑りやすくなります。注意して観光をお楽しみください。

ハイランド地方にはアクセスできません

アイスランドの中央高原地帯、ハイランド地方に通じる道路（通称「Ｆロード」）は冬季閉鎖され、春も通行できません。雪や氷がまだ残っていて危険だからです。Fロードが開通するのは平年6月～9月の間のみとなります。

早春は低地の道路でも通行止めに合うことがあります。車に乗る前に道路交通情報をチェックし、現地の標識や警告に必ず従いましょう。

アイスランドのハイランド地方を観光したい方はコンディションが良好な夏の旅行をおすすめします。

春のアイスランドの天気

春のアイスランドの天気は冬よりも穏やかで、日が長く気温も少しずつ上がってきます。ですが不安定で変わりやすいので、旅行ではあらゆる天気に備えておくことが大切です。

防寒着、レインウェアや防水性のある服、（雨やぬかるんだ道もしっかり歩ける）ハイキングブーツ、毛糸の帽子、手袋、マフラーなどがあるといいでしょう。体温調節がしやすい重ね着がおすすめです。

いつ訪れてもアイスランドの天気は気まぐれなので、比較的暖かく日が長い春は旅行しやすい季節と言えるでしょう。

3月の平均気温

3月のレイキャビクの平均気温は約1°Cです。最高気温は4°C前後です。

4月の平均気温

4月はやや暖かく、平均気温は2℃～6℃になります。

5月の平均気温

5月は春で最も温暖な月で、平均気温は約7°Cです。

春のアイスランド旅行の持ち物

アイスランドの春は冬よりも暖かいですが、それでも防寒着やレインウェア、丈夫なハイキングブーツ、毛糸の帽子、手袋、マフラーは必須です。天気は不安定で、特に早春は雪や雨が降ります。春のアイスランド旅行のおすすめ持ち物リストはこちらです：

1. 重ね着しやすい服・防寒着：雨・風を通さないジャケット、厚手のセーターやフリース、保温性のあるベースレイヤーなど。

2. 雨・雪に強い、しっかりしたハイキングブーツ：靴は岩場や滑りやすい場所もしっかり歩けて、雨や雪でも足が濡れにくいものを準備しましょう。

3. ニット帽・手袋・マフラー：冬用のニット帽、手袋、マフラーも重宝します。

4. サングラス：春のアイスランドの日差しは意外と強いので、サングラスがあると便利です。

5. カメラ：春のアイスランドはとても美しいので、よいカメラがあれば旅が一層楽しくなります。

6. 水着：地熱プールや温泉に入りたい方は水着を忘れずに。

7. 海外用変換プラグ：アイスランドの電圧は220-240V、プラグ形状はBFです。

春のアイスランドの運転事情

アイスランドでドライブを楽しみたい方は氷雪や突然の天気の変化に注意しましょう。春にアイスランドでレンタカーを借りる予定の方は次の点に気をつけてください。

出かける前に道路交通情報を確認：出かける前に必ず道路のコンディションを確認すること。コンディションが悪そうな場合は無理をせず、計画を変更しましょう。アイスランド道路海岸管理局（IRCA）は全国の道路状況を随時更新しています。

レンタカーは4WD車を：未舗装路や砂利道を走行する予定の方は4WDのレンタカーを借りましょう。最低地上高が高く安定感があるので、アイスランドの変化にとんだ地形にもしっかり対応できます。

安全運転を徹底：砂利道や濡れた路面・凍結した路面を運転する際は十分注意してください。スピードを落とし、車間距離をしっかり保つなど、安全運転を心がけてください。

野生動物に注意：アイスランドではたくさんの羊が放牧されています。野生のトナカイやホッキョクギツネもいますので、地方では道路上や道路付近の動物に注意しましょう。

緊急用品を積んでおく：万が一に備えて防寒着、食料、水、救急セットなど、車には常に緊急用品を積んでおきましょう。

天気予報もチェック： 日中も何度か天気予報をチェックし、天気が急変しそうな場合は柔軟に予定を変更することが大切です。

運転は明るい時間帯に：慣れない国で暗い夜道を走るのは危険です。できる限り日中の明るい時間帯に運転するようにしましょう。春は日が長いので計画を立てやすいはずです。アイスランドのパッケージツアーにはレンタカーと宿、アクティビティがセットになったものがたくさんあるので、興味や予算に合わせて是非検索してみてください。

春のアイスランドと他の季節の比較

春のアイスランドのことはわかったけど、他の季節と比べるとどうなの？という方のために、春と他の季節を比較してみたいと思います。

春 vs. 夏

アイスランドの春と夏はどちらも美しい季節ですが、違いもあります。

春は3月から5月くらいまで。日が長くなり、雪が解けた後の野原に新緑が芽吹きます。パフィンやクジラ、アザラシなどの野生動物が姿を現します。4月中旬まではオーロラも見られます。

アイスランドの夏は6月から8月くらいまでです。日がほとんど沈まず、夜中まで明るいのでハイキングやキャンプ、観光などのアウトドア・アクティビティに最適です。気温も春より暖かく、天気の良い日は10°C～20°Cくらいです。野に花が咲き、緑が眩しい生命力あふれる季節です。アイスランドでは観光のピークシーズンにあたるので、春よりも混み合います。

春と夏、どちらがよいかはどんな旅行体験を求めるかによって変わります。人混みが少なく、のどかな雰囲気を味わいたい方は春がいいでしょう。一方、白夜を体験したい方、アウトドアを満喫したい方は夏の旅行がおすすめです。

春 vs. 冬

アイスランドの冬は12月から2月くらいまでです。大地は雪と氷に覆われ、おとぎの国のような景色が楽しめます。

冬のアイスランドではオーロラを鑑賞したり、スノーモービルや犬ぞりなどに挑戦できるほか、温泉では雪見風呂を楽しめます。スーパーブルーなどの氷の洞窟も冬がベストシーズンです。一方、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖のクルーズは催行されていません（5月からの夏季のみ）。

冬は風が強く、気温が氷点下まで下がることもよくあります。日がとても短く、日の出から日の入りまでの時間は数時間程度です。

春になると雪解けが始まり、草木が息を吹き返し、クジラや野鳥がアイスランド島に戻ってきます。.

春の気温は（日本の春と比べて）低く、天気も変わりやすいものの、冬より穏やかな日が多いです。冬の間はできなかったアウトドア・アクティビティも楽しめるようになります。

オーロラや氷の洞窟を見たい方、ウィンタースポーツやアクティビティを楽しみたい方は冬がおすすめです。野生動物を見たい方、春の喜びを感じたい方、夏の混雑を避けて雄大な自然の景色に浸りたい方は春がいいでしょう。

春 vs. 秋

アイスランドの秋は9月から11月ごろまでです。秋は変化の季節。各地の絶景スポットも赤、黄色、茶色に染まり、見事な紅葉が楽しめます。風景写真の撮影に特におすすめです。

ハイキングや釣り、観光はもちろん、Iceland Airwavesのような音楽フェスも開催されます。秋の気温は5°C～10°Cと涼しく、春と同じくらいです。

3月から5月の春のアイスランドでも移ろう自然が楽しめますが、こちらは誕生の季節です。冬の魔法が少しずつ解けて緑が広がり、パフィン、クジラ、アザラシなどの野生動物の姿も再び見られるようになります。

紅葉や文化行事・イベントを体験したい方は秋のアイスランド旅行がいいでしょう。一方、春は野生動物や新緑が魅力です。

春のアイスランドについてよくある質問

ここからは、春のアイスランドについてのよくある質問をご紹介します。

春のアイスランドの天気って？

春のアイスランドの気温は0°C～10°Cくらいと、比較的穏やかです。ですが突然雪や雨が降ることもあるので、防寒対策はぬかりなく。

4月のアイスランドって寒いの？

アイスランドは4月でもかなり寒いですが、冬ほどではありません。日によって、また地方によって差はありますが、参考までに4月のレイキャビクの平均気温は約4°Cです。

4月にアイスランド旅行では防寒着、レインウェア、丈夫なハイキングブーツ、ニット帽、手袋、マフラーなど、防寒対策が欠かせません。また、気温や天気に応じて服装を調節できるよう、重ね着しやすい服がおすすめです。

アイスランドに天気が安定している月というのはありませんが、一般的に4月は冬よりも日が長く、気候も穏やかなので旅行には良い時期です。

アイスランドは5月も寒いの？

アイスランドの気候は5月でも比較的冷涼ですが、4月よりも少し暖かくなります。日によって、また地方によって差はありますが、参考までに5月のレイキャビクの平均気温は約7°Cです。

5月にアイスランド旅行でも防寒着、レインウェア、丈夫なハイキングブーツ、ニット帽、手袋、マフラーなど、防寒対策が必須です。また、気温や天気に応じて服装を調節できるよう、重ね着しやすい服を準備するといいでしょう。

気温こそ低めですが、5月は日が昇っている時間が18～19時間ととても長く、アイスランドの素晴らしい自然を探索するには絶好の月です。

春のアイスランドでも氷の洞窟を見られる？

はい、春のアイスランドでも氷の洞窟探検を楽しむことはできます。但し、その年の気候や各洞窟の場所、旅行時期などによります。平年3月から4月くらいまではヴァトナヨークトルの氷の洞窟を含め、ツアーが行われています。5月には多くの天然の氷の洞窟は見学不可になります。

春のアイスランドでオーロラを見られる？

はい、アイスランドでは春先までオーロラが見られます。但しオーロラのベストシーズンは夜が長い9月から4月中旬くらいまでです。

春のアイスランドでは見られる野生動物は？

春のアイスランドにはたくさんの渡り鳥がやってきます。パフィン（ニシツノメドリ）やキョクアジサシ、ムナグロ、ミヤコドリ、シギなどです。海ではアザラシや様々な種類のクジラを見ることができます。

春のアイスランドは混んでるの？

春のアイスランドは夏と比べると観光客が少ないので、人ごみを気にせずに人気の観光地を楽しみたい場合は春の旅行がおすすめです。

春のアイスランドで通れない道路はある？

アイスランドの幹線道路は通年通行可能です。ですがハイランド地方に通じる道路を始め、一部山道や田舎の道などは氷雪のため春先まで閉鎖されています。

春はアイスランドのハイランド地方に行ける？

春でもアイスランドのハイランド地方に行けないことはありません。ですがほとんどの道路は6月まで開通しないので、道路状況をよく確認してからお出かけください。

春のアイスランドはどれくらい日が長いの？

3月のアイスランドの日の出から日の入りまでの時間は約12時間です。5月にはこれが18～19時間までのびます。屋外で活動できる時間がとても長いので、春はアイスランド旅行にとてもおすすめの季節です。

春のアイスランドでおすすめのイベントやお祭りは？

春のアイスランドでは様々なイベントやお祭りが開催されます。おすすめは4月上旬に開催されるレイキャビク・フォーク・フェスティバルや、4月18日以降の最初の木曜日に祝われるファースト・デイ・オブ・サマーなどです。

春のアイスランド旅行でおすすめの現地移動手段は？

春のアイスランド旅行ではレンタカーがおすすめです。車なら、アイスランド各地の見どころを自分のペースで回れます。ケプラヴィーク国際空港でレンタカーを受け取れるので大変便利です。田舎や山道など走りにくい場所もあるので、ドライブしたい場所に合わせた車を選び、出発前に最新の道路交通情報をチェックするようにしましょう。

春のアイスランド旅行の持ち物は？

春のアイスランド旅行では防寒着、レインウェアなど防水性のアウター、しっかりしたハイキングブーツ、ニット帽、手袋、マフラーがあるといいでしょう。温泉や地熱プールに入りたい方は水着も必須です。現地調達派はレイキャビクのダウンタウンにあるロイガヴェーグル通り（Laugavegur）のお店を覗いてみましょう。

春のアイスランド旅行の注意事項は？

アイスランドは春に限らず天気が変わりやすいです。出かける前に必ず天気予報と道路交通情報をチェックし、無理をしないこと。そして急な雨に備えて、常に雨具を持ち歩くようにするとよいでしょう。

春のアイスランド旅行・まとめ

春のアイスランドは島が長く暗い冬から目覚める美しい季節です。春を告げる渡り鳥、野原を彩るルピナスの花、雪解け水が流れる滝が見られるのはこの時期だけ。しかも冬の名物オーロラを鑑賞するチャンスもあります。

絶景巡りもよし、温泉や地熱プールでリラックスするもよし、文化イベントをエンジョイするもよし、ただアイスランドの自然の中でのんびり過ごすもよし。春のアイスランドにはすべてが揃っています。観光客で混み合うこともなく、日が長くなるこの季節はアイスランドの魅力をたっぷり味わうことができるでしょう。

さあ、荷物をまとめて、世界でもユニークで美しい旅先のひとつ、春のアイスランドを訪ねてみませんか？

春のアイスランド旅行をお考えですか？何が一番楽しみですか？春のアイスランドを訪れたことがある方からのコメント、体験談もお待ちしています！