アイスランドのおすすめ温泉&地熱プール 30選

アイスランドのおすすめ温泉&地熱プール 30選

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温泉大国アイスランドで人気の温泉とは?天然温泉から地熱プール、スパまで、アイスランドのおすすめ温泉をリストアップしました。

業界最多のライナップを誇るアイスランドの温泉を楽しむツアーはこちら。入場券のみのものや送迎バス付チケット、湯めぐりツアーなど、種類も豊富です。レンタカーを借りて自分で運転していくのもいいですね。温泉の後は、アイスランドのホテルでゆっくりしても!

この記事ではアイスランドの人気ラグーン10か所、地熱プール5か所、ホットタブ5か所、そして天然温泉5か所をご紹介します。入浴できない温泉(とその理由)も解説します。

アイスランドにはなぜ温泉が多いのか?

コントラストがはっきりしているアイスランドの自然。「火と氷の国」と呼ばれるように、地球上でも地熱活動が活発ないわゆる「ホットスポット」に位置しながら、島内にいくつもの氷河があります。

この地熱と豊富な氷・水のおかげで、アイスランドにはたくさんの温泉があるのです。春夏秋冬いつ訪れても、降っても晴れても、入れる温泉が必ずどこかにありますよ!

リラックス効果満点のブルーラグーン。建物も周囲の雰囲気と調和して美しい

アイスランドの地熱は本当にパワフルで、レイキャビク圏で使われるお湯の約半分はなんと地下水でまかなわれています。しかもそのままでは熱すぎるので、お風呂に入るには水を足すんですよ。

こうした地下水を利用しているのが島内各地にある温水プールレイキャビク・エリアだけで18か所もあり、アイスランド人にとっては銭湯感覚の身近な存在です。入場料もお手頃なのでちょっとリラックスしたいときに最適。レイキャビクで最も安価なアクティビティの一つです。

一方、お湯が自然に湧き出ている温泉(hot spring)はアクセスしやすい場所にあるとは限りません。車で手軽に行けるものもありますが、ハイキングをしないとたどり着けない秘湯もあります。

そもそもアイスランドの「温泉」は、そのままで入浴に適したものから、熱い湯気を吐き出す噴気孔、ぼこぼこと沸騰する泥だまり、熱水を噴く間欠泉まで個性豊か。

アイスランドの人々は昔からこうした火山の恵みに浴してきました。お湯が溜まる窪みがないところでは浴槽やプールを作ったり、源泉が熱すぎたら水と混ぜて湯加減を調整したりして、温泉を楽しんできたのです。

アイスランドには入浴できない「温泉」もたくさんある自然の岩場で入るようなものから、人の手を加えて完成したお風呂まで、アイスランドには様々なスタイルの温泉があります。

ちなみにアイスランドでは "hot spring" の定義はかなり曖昧で、地熱を利用した温水プールやスパ施設、温かい湖や間欠泉まで含める人もいます。

何はともあれ、温泉が地元の人にも観光客にも大人気なのは確かです。アイスランドの一押しアクティビティを楽しまない手はありません!

温泉のメリットって?

では、アイスランドの温泉はなぜそんなに人気なのでしょうか。一つは(言うまでもなく)そのリラックス効果でしょう。

もう一つは、アイスランドの温泉に含まれるミネラル分が健康によいとされているためです。血行を促進したり、湿疹や関節痛を和らげてくれたり。

またシリカは乾癬や湿疹などの肌トラブルに効くと言われています。硬くなった皮膚を柔らかくし、痒みを抑えてくれるからです(但し、健康上の不安がある方はお医者さんに相談してから入浴しましょう)。

もちろん、関節痛や筋肉痛にも温泉はおすすめです。痛みが改善しなくても、大自然の中で温かいお湯に身を沈める気分は最高ですよ。

アイスランドに温泉リゾートはある?

ワンランク上の体験を提供してくれる温泉リゾート。アイスランドにも温泉リゾートはありますが、数は多くはありません。

代表的なのはクロイマ温泉リゾート(Krauma Geothermal Bath Resort)で、リュクス感のある温泉リゾートです。キェルトリンガルフィヨットル・リゾート(Kerlingarfjöll Mountain Resort)もあります。ホテルや露天のホットタブがあり、様々なアクティビティも楽しめます。冬なら入浴中にオーロラが見られる可能性もありますよ。

アイスランドの「ラグーン」って?

ブルーラグーン」といえばアイスランド屈指の温泉ですが、もともと「ラグーン」(lagoon)とは砂洲やサンゴ礁、半島などの細い陸地によって隔てられた水深の浅い水域のこと。日本語では「潟」「潟湖」とも言います。

アイスランドで一番人気のラグーンは、言わずと知れたブルーラグーンです。レイキャネス半島(Reykjanes)にあります。アイスランドには5つのラグーンがあり、それぞれ風情があります。スカイ・ラグーン(Sky Lagoon)は最近レイキャビク郊外にオープンしたばかりですが、地元の人にも観光客にも好評です。

こうしたラグーンの最大の魅力の一つは設備などが充実していること。

アイスランドで最も有名なスパ、ブルーラグーンアイスランドには入場無料の温泉もたくさんありますが、こうしたものは基本的に野天なので更衣室(「脱衣所」ではありません!水着必須です)やシャワー、トイレなどの設備が一切ありません。

一方、入場料はかかるけれどある程度設備が整った温泉もあります。

まずは設備の整ったおすすめ温泉施設を10か所ご紹介します。

1.ブルーラグーン (Blue Lagoon)

ブルーラグーンは知名度も人気もダントツ No. 1の温泉です。ナショナルジオグラフィックの「世界の絶景25」にも選ばれました。

ミルキーブルーのお湯が美しく、湯加減も最高(38~39度)。お湯にはシリカや温泉藻類などミネラルが豊富に含まれており、正真正銘の温泉水ですが、昔からここに湧いていたわけではありません。1976年の地熱発電所建設工事の影響で、偶然ここに温泉水が溜まり始めたのです。

5年後に初めて入浴を試みる人が現れ、瞬く間に評判になりました。

今やブルーラグーンはアイスランド最大級のスパリゾートで、世界的に有名な観光名所です。複数のレストラン、カフェ、プール・バー、ホテル、ギフトショップだけでなく、リラクゼーションエリアがあり、マッサージも受けられます。

広大なブルーラグーン温泉スパラグーンは日々拡大している上、入場者数も制限されているため、入場券が完売しても芋洗い状態になることはありません。

但し、チケットは前もって予約した方が賢明です。また、入場料はアイスランドの温泉の中で最も高いのでご承知おきを。

ブルーラグーンはレイキャネス半島にあります。ケプラヴィーク国際空港からはたった23キロ、レイキャビクからも49キロと非常に便利なロケーションにあるので、首都滞在中や、入国後・出国前に立ち寄るのにぴったりです。

ストップオーバーなど、アイスランド滞在時間が限られている方にもおすすめですよ!

2.スカイラグーン(Sky Lagoon)

何十年来不動の人気を誇るブルーラグーンとは対照的に、スカイ・ラグーン(Sky Lagoon)はオープンしたばかりの新顔ですが、早くも定番スポットとして定着しつつあり、地元の人にも人気です。

2021年にオープンしたこの地熱スパは半島の先端、レイキャビク郊外のKopavogurという町にあります。レイキャビクの中心部から車で15分と、非常にアクセスのよいロケーションです。

スカイ・ラグーンの目玉は、スキェイザルアゥルヨークトル湾(Skerjafjordur)に面したインフィニティプール。夏は白夜、冬はオーロラを楽しめむことができます。

ラグーンの周囲には苔むした溶岩の大きな岩場があり、非日常的な雰囲気です。

スカイラグーンの芝屋根のターフハウス他には伝統的な芝屋根のターフハウス、氷河の雪解け水を利用した水風呂、オーシャンビューのサウナ、コールド・ミスト・ルーム、スチーム・ルームもあります。プールバーではお酒やノンアルコールのドリンクも頂けます。

入浴後、おなかが空いたらスカイ・カフェへ。カフェ風の軽食を中心とするメニューを楽しめます。Smakk Barでは、アイスランド料理の盛り合わせや飲み物の提供もあります。

3.クヴァムスヴィーク温泉(Hvammsvik Hot Springs)

アイスランドのクヴァールフィヨルズルにある、クヴァムスヴィーク温泉。レイキャビクの郊外にあるクヴァールフィヨルズル(Hvalfjordur)というフィヨルドには、アイスランドで一番新しい温泉施設があります。2022年にオープンしたばかりのクヴァムスヴィーク温泉です。コンセプトは潮の満ち引きを取り入れた新しい温泉体験。満潮時には海に近い温泉に海水が流れ混むよう計算されており、温度が異なる8つの天然温泉を楽しめます。

スパらしさもありつつ、自然との一体感が楽しめるのがクヴァムスヴィークの魅力。レイキャビクからも車ですぐですが、周りはとても静かです。建物は第二次世界大戦中にアイスランドが連合軍に占領された際に使用された兵舎をリノベーションしたもの。シャワーや更衣室もあります。自然との一体感を楽しめる、屋根なしの更衣室&シャワー室も。

クヴァールフィヨルズルにあるクヴァムスヴィーク温泉。海でSUPを楽しむ人も。様々なアクティビティもできます。スタンドアップパドルボードを借りてフィヨルドでSUPをしたり、ヨガ・レッスンに参加したり。海のプールでリフレッシュする人もいます。ネオンが少ないので、冬は入浴しながらオーロラハンティングに挑戦してもいいですね。

施設内のStormur Bistro and Barでは様々なフードやドリンクを楽しめます。プール・バーもあるので、フィヨルドを眺めながら一杯飲みたいときにぴったりです。事前予約がないと入れないので要注意です!クヴァムスヴィーク温泉の予約はこちらから。

4.ミーヴァトン・ネイチャー・バス(Myvatn Nature Baths)

アイスランド北部の名湯、ミーヴァトンネイチャーバス温泉ブルーラグーンと色も泉質も似ているのがミーヴァトン・ネイチャー・バスです。南部の名湯ブルーラグーンに負けず劣らず美しい温泉です。

ブルーラグーンは高いしちょっと人が多すぎるけど、ミルキーな湯に浸かってみたい、という方はミーヴァトン温泉の入場券をチェックしてみては。

唯一の難点は首都からの距離です。ミーヴァトン湖(Lake Myvatn)エリアはレイキャビクから465キロほど離れているので、時間的に北部アイスランドを訪れる余裕がある方でないと難しいかもしれません。

設備面では、シャワー・更衣室完備で、サウナとカフェもあります。

四季を通して雄大な景色が楽しめるので、ミーヴァトン・エリアに行くなら是非おすすめしたい温泉です。

5.ヴォーク・バス温泉(Vok Baths)

ウリッザヴァトンの湖畔にあるヴォークバス温泉

写真提供:ヴォーク・バス入場料 | 東アイスランドの温泉(エイイルスタジル近郊)

ヴォーク・バスの最大の特徴は湖に浮かぶ露天風呂です。アイスランド東部にあり、自然と調和した美しい設計は見事。

東部は地熱が比較的少ないエリアなのですが、ウリッザヴァトン湖(Urridavatn)には冬も凍らない部分があり、昔から貴重な洗濯場所として利用されてきました。これは地熱の影響では、と地元住民が気づいたことがきっかけで誕生したのがヴォーク・バスです。

2019年にオープンしたこの施設は自然と共生してきた文化に敬意を表し、自然に溶け込むようなデザインになっています。

湖に浮かぶインフィニティ・プールが二つと、スチームルーム、プールバー、子どもも大人も楽しめる軽食をふるまうビストロがあります。湖の水はとてもきれいなので、温泉の合間にウリッザヴァトン湖で遊ぶこともできます。

この東部アイスランドの温泉は、アイスランドで唯一、飲用可能な温泉水です。蛇口からは75℃くらいで出てきます。オーガニックな茶葉や地元産のハーブなどで淹れたお茶を頂くことができます。

6.フォレスト・ラグーン(Forest Lagoon)

北部アイスランドのフォレスト・ラグーン2022年にオープンしたフォレスト・ラグーン。北部アイスランドのVadlaskogurの森にあり、その名の通り緑の木々に囲まれた温泉です。

施設内の至るところにも木が活かされています。ブルーラグーンと同じ建築事務所が手掛けているので、ディテールへのこだわりも一流です。

エイヤフィヨルズル(Eyjafjordur)というフィヨルドを望むインフィニティ・プールが二つあり、アークレイリ(Akureyri)一帯を見渡すことができます。プールバーが二つ、サウナ、リラックスルーム、水風呂、レストランもあります。

営業時間が長い(午前10時~深夜0時)ので、一日たっぷりハイキングやスキーを楽しんだ後に温泉でリラックスしたい方にも最適です。

7.ジオシー海水温泉(GeoSea Sea Baths)

海水を利用した珍しい温泉、ジオシー・バス

写真提供:フーサヴィークのGeosea海水温泉|入場券

ジオシー海水温泉は北部アイスランドで比較的新しいスポットです。欧州一のホエールウォッチングの名所としても有名なフーサヴィーク(Husavik)の町にあります。

地面から汲み上げた温泉水ではなく、地熱で温めた海水を利用した珍しいお風呂です。海水には塩を始めたくさんのミネラルが含まれており、普通の温泉とは違った効能が期待できます。

二つの竪穴から水をくみ上げてかけ流しているので、塩素などの薬品を使用していません。

ジオシー・バス海水温泉からはスキャゥルファンディ湾と対岸の山々の素晴らしい眺望が望めます。

ちょっとした軽食を提供する小さなレストランが併設されており、テラス席もあります。更衣室もあります。

8.フォンタナ・ジオサーマル・バス温泉(Fontana Geothermal Baths)

フォンタナ・スパには天然温泉の湯気を利用したスチームルームがある

写真提供:ゴールデンサークルツアー|フォンタナ・スパ温泉も

フォンタナ・ジオサーマルバス温泉はレイキャビクから78キロほど離れたロイガルヴァトン湖(Laugarvatn)の近くにあります。

ゴールデンサークルに近いので、観光の合間の寄り道にぴったりです。

ロイガヴァトン村は地熱のホットスポットで、村では1929年から温泉水を暖房や調理、入浴に利用してきました。

フォンタナ・バスのサウナは昔からあったもので天然温泉の湯気を利用しています。建物は改築されていますが、地面の湯気を取り入れ、中が暑くなりすぎたらドアを開けるだけ、というシンプルな仕組みは変わりません。機械の力に頼らない、自然のままの素敵なサウナです。

ロイガヴァトン湖は地熱のおかげで真冬でも凍ることはないので、水風呂代わりに湖に飛び込むこともできます。

温泉と湖の間の砂地も温かく、場所によっては蒸しパンを作れるほど。

こうして作られた伝統的なライ麦パンをフォンタナ・スパの入り口にあるカフェで頂くことができます。

9.クロイマ・スパ温泉(Krauma Spa)

アイスランド西部有数のスパ施設、クロイマ温泉

写真提供:西部アイスランドの名所&クロイマ温泉を巡るマイクロバス・ツアー(9時間)|レイキャビク発

クロイマ・スパは2017年にオープンしてから西部アイスランドの人気スポットとしてすっかり定着した温泉です。

源泉は欧州一の湧出量を誇るディルダルトゥングクヴェル(Deildartunguhver)。100度近い熱湯なので、氷河の水を足して湯加減を調整しています。

黒い大理石の浴槽が6つと、サウナがあります。展望風呂からはディルダルトゥングクヴェルの湯けむりが見えます。

お風呂は温度が異なる5つと、血流を促進する水風呂(5~8度)です。シャワーや更衣室もきれいで、モダンなレストランもあります。

西部アイスランドのおすすめ温泉、クロイマ温泉のチケットはこちらから。

10.ビョウルボージン・ビール・スパ(Bjorbodin Beer Spa)

アイスランド北部のビョウルボージン・ビールスパ

写真提供:北部アイスランドのビョウルボージン・ビールスパ・ツアー(1時間)

ちょっと変わったスパ体験なら、ビョウルボージン・ビールスパはいかが?アイスランド北部のアゥルスコゥグサンドゥル(Arskogssandur)にあるKaldiブルワリーという醸造所が運営しています。

よく冷えた生ビール片手に、エイヤフィヨルズル(Eyjafjordur)というフィヨルドやフリースエイ島(Hrisey)が見ながらビール風呂に浸かれます。温かいビールは美肌効果があると言われており、リラックス・エリアでは食事もできます。

他のスパのような大きな露天風呂はありませんが、ここでしか楽しめないお風呂です。

発酵の初期段階にあるビールなのでpH値が低く、毛穴を柔らかくして引き締め、肌をきれいにしてくれるそうです。リラックス効果もあり、入浴後は3~5時間ほどシャワーを浴びない方がよいのだとか。

ビール・スパ入場券のご予約はこちらから。

アイスランドのおすすめ地熱プール ベスト5

アイスランドの自然の中にある小さな地熱プール

写真提供:Regína Hrönn Ragnarsdóttir 

アイスランドには市民プール的な温水プール(ホフスオゥスのインフィニティ・プールのように素敵なものもたくさんあります)の他に、「地熱プール」(geothermal pool)と呼ばれるものがあります。

天然温泉が湧いている場所に、人が石やコンクリートでお湯がたまるようにしたものです。

田舎にあるものが多く、レンタカーがないとアクセスしづらかったり、更衣室がないところもありますが、高級スパにはないローカルな魅力があります。

1.シークレットラグーン(Secret Lagoon)

アイスランドのシークレットラグーン温泉シークレットラグーンフルージル(Fludir)という村の近くにある温泉で、この記事でご紹介するプールの中で最も古いものです。1891年に作られたアイスランド最古のスイミングプールで、地元では単に 'Gamla laugin'(=古いプール)と呼ばれていました。

長い間忘れられ、朽ち果てていたのを2014年に改装し、きれいなシャワーや軽食・ドリンクを楽しめるビストロも備えた施設としてオープンしたのが今のラグーンです。

水温は38~40℃くらいで、お風呂感覚で楽しめます。観光客に人気のゴールデンサークル・ルートにも近いため、無理なく旅程に組み込めるおすすめスポットです。

すぐ近くに沸騰する熱泉や噴気孔、数分に一回熱水を噴き上げる小さな間欠泉もあり、景色も最高です。

2.セリャヴァトラロイグ(Seljavallalaug)

セリャヴァトラロイグの地熱プール

写真:Tim Wright(Wikimedia, Creative Commonsより。加工編集はしていません)

セリャヴァトラロイグアイスランド南海岸にある地熱プールです。セリャラントスフォスの滝スコゥガフォスの滝の間にあります。

1923年に作られた長さ25メートル、幅10メートルの人工のプールですが、山の中にあるのでちょっとした秘湯のようです。

山の斜面を利用したプールに源泉が流れ込むようになっています。お湯はぬるめで、冬はちょっと物足りなく感じる人もいるかもしれませんが、夏は最高です。

小さな更衣室が二つあり、着替えなどを置いておくことができます。地元のボランティアが時々様子を見に来るだけなので、できるだけ綺麗に使ってください。

プールの水も年に一度、夏にきれいにするだけなので、訪れるタイミングによっては少し汚れて見えることもあるかもしれません。でも本当に静かな美しいロケーションなので、泥も自然の一部だと思って楽しんでくださいね。

2010年にエイヤフィヤトラヨークトル(Eyjafjallajokull)が噴火した際は、このプールは火山灰ですっかり埋もれてしまいました。大勢のボランティアが何日もかけて清掃して、再び入浴できるようになりました。

セリャヴァトラロイグ(Seljavallalaug)はレイキャビクから約150キロ離れたところにあります。レイキャビクからはリングロード沿いに南に向かい、セルフォス(Selfoss)、クヴォスヴォットルル(Hvolsvollur)を過ぎ、スコゥガフォス(Skogafoss)の手前で 'Seljavellir' 方面に入る未舗装路を左折します。車を停めた後、砂利道を10~15分ほど歩くとプールに着きます。

3.クロスネスロイグ(Krossneslaug)

クロスネスロイグの地熱プールから望むフィヨルドの景色

写真: Alda Sigmundsdóttir 

ヴェストフィヨルド地方(the Westfjords)の東岸、643号線の行き止まりにあるのがクロスネスロイグ(Krossneslaug)の地熱プールです。

すぐ近くの源泉を利用したプールと、少し熱めのホットタブがあります。

簡易な更衣室とシャワーがあり、500クローナ(約3.5ドル)の入場料を入れるための箱があります。無人ですが、維持管理費として是非ご協力ください。

砂利道をずっとドライブしないと着かない、かなり不便なところにありますが、眺望がすばらしいので訪れる価値ありです。世界の果てに来たような気分を味わえます。

4.Hreppslaug

Hreppslaug 地熱プール。アイスランドのHvanneyriにある。Hreppslaug温泉は1928年に作られた地熱プールで、Islendingurという青年ボランティア団体が運営しています。  西部アイスランドHvanneyri村の近く、Skorradalur谷にあります。

アイスランド文化遺産庁の保護対象文化財に指定されており、建設当時のデザインや機能をできるだけ忠実に維持しています。

最近新たにリセプション・エリアや更衣室、シャワー、スナックバーが設けられ、ジャグジーのようなホットポット2つもリノベーションされました。オープニング・セレモニーにはアイスランドのグズニ・ヨハンネソン大統領も出席しました。

至れり尽くせりの近代的なラグジュアリ・スパ施設とはまた違う、ボランティアが運営する田舎のプールならではの雰囲気が魅力です。

5.フリョゥムスカゥラガルズルの地熱じゃぶじゃぶ池(Hljomskalagardur Wading Pool

フリョゥムスカゥラガルズル公園

写真:Jan Ainali (Wikimedia Creative Commonsより。編集加工はしていません)

ここまでご紹介してきた田舎の地熱プールと違って、フリョゥムスカゥラガルズルはレイキャビクのど真ん中にあります。

チョルトニン池(Tjornin)のすぐ近く、フリョゥムスカゥラガルズル公園(Hljomskalagardur Park)にあり、深さはわずか30センチほど。大人の足湯や、子どもの水遊びに最適なスポットです。

このプールは市民の投票によって作られました。レイキャビク市役所が2016年に「市内に建設してほしいもの」のウェブ投票を実施したところ、最もたくさんの票を集めたのがじゃぶじゃぶ池だったのです。

アクセスが良いこともあり、特に夏は小さな子供を連れたファミリーで賑わいます。冬は水を抜くので、入ることはできません。

アイスランドのおすすめホットタブ ベスト5

アイスランドのホットタブは入場無料のものが多い

写真:Regína Hrönn Ragnarsdóttir 

アイスランドには地熱プールの他に、「ホットタブ」と呼ばれるものもあり、絶景が楽しめるものも少なくありません。

ホットタブとはジャグジーのようなお風呂で、アイスランドの公営プールにはたいてい一つはあります(6つ、7つあるところも)。個人宅やホテルでもよく見かけます。

アイスランドのサマーキャビンにはたいていホットタブがあるので、貸別荘やキャビンに泊まって貸切でエンジョイしても。

ここでは公の場所にあるおすすめ展望ホットタブ・ベスト5をご紹介します。

1.ドラングスネス・ホットタブ

ドラングスネスという小さな海沿いの村にあるホットタブ。入場無料で楽しめる。

写真:Regína Hrönn Ragnarsdóttir 

ヴェストフィヨルド地方のドラングスネス(Drangsnes)という小さな町にあるホットタブです。海を望むロケーションに三つのお風呂が並んでいます。入場無料で、24時間入浴可能です。

それぞれ温度が違うのですが、だいたい38~42℃くらいです。

道の反対側に小さな更衣室があります。地元の人たちもよく来る場所なので、アイスランド人と仲良くなれる可能性大です。

熱くなったら海でひと泳ぎして、ほてりを冷ましましょう。岩場は滑りやすいので気を付けて。

2.グズルナルロイグ(Gudrunarlaug)

アイスランド西部の温泉、グズルナルロイグ

写真:Regína Hrönn Ragnarsdóttir 

グズルナルロイグは伝統的なアイスランドのお風呂を再現したホットタブです。アイスランド・サーガに登場する女性グズルン(Gudrun Osvifursdottir)にちなんで名づけられました。

この温泉は千年以上前から親しまれてきたのですが、土砂崩れによって埋まってしまい、140年ほど放置されていました。2009年にオープンした現在のものは元のお風呂を忠実に再現しています。

グズルナルロイグはヴェストフィヨルド地方に向かう途中、西部アイスランドにあります。近くには Hotel Laugar Saelingsdal やLaugarキャンプ場、Church of the Elvesなどがあり、アイスランド伝説の世界を感じられるエリアです。

グズルナルロイグ行きの路線バスやツアーはないので、レンタカーが必要です。

レイキャビクからリングロードを北に向かい、60号線をウェストフィヨルド方面に入ります。その後左折して589号線をしばらく行った辺りにあります。

入場は無料で、小さな更衣室があります。アイスランドの歴史や自然に敬意を払い、次の人も気持ちよく使えるようにご利用下さい。

3.ノイトホゥルスヴィーク(Nautholsvik)

一年を通して楽しめるレイキャビクのノイトホゥルスヴィーク・ビーチ

写真:Wikimedia, Creative Commons, by Helgi Halldórsson. より。編集・加工はしていません。

レイキャビク周辺にはたくさんのプールやホットタブがありますが、もう一つ忘れてはならないのがノイトホゥルスヴィークの地熱ビーチです。お金をかけずにレイキャビクで遊びたいときにぴったり。

波打ち際にホットタブがあり、更衣室の近くにも大きな浅い地熱プールがあります。

更衣室の隣にはトイレ、シャワー、サウナと小さなカフェが。

ホットタブの水温は日によって違いますが30~39℃くらい、浅いプールは常に38℃くらいです。

夏場は砂浜も温かく、石垣の内側は15~19℃くらいに保たれています。

夏は入場無料です。冬は営業時間が短めで、更衣室を使う場合は少額の使用料がかかります。

4.ホッフェットルのホットタブ(Hoffell Hot Tubs)

東部アイスランドは温泉が少ないのですが、行くならホッフェットルのホットタブがおすすめです。

岩場に掘られたホットタブからは、雪をかぶった雄大な山々が望めます。

ホットタブは4つあり、少額の入場料がかかります。近くのGlacier Worldに宿泊している場合は無料です。

東部アイスランドのホプン(Hofn)という町から西に20キロほど行ったところにあります。リングロードから984号線に入り、Glacier World Guesthouse方面に行くとホッフェットルです。

5.クヴィーカの足湯(Kvika Foot Bath)

グロッタの灯台の近くにある、クヴィーカの足湯レイキャビク郊外グロッタの灯台(Grotta Lighthouse) 近くにあるのがクヴィーカの足湯です。

Olof Nordal というアーティストがデザインしたもので、エシャ山(Mt. Esja)とスナイフェルスヨークトル氷河(Snaefellsjokull)を望む絶好のロケーション。

大きな岩に幅80~90センチ、深さ25~30センチの浴槽が掘られています。

近くの竪穴から汲み上げたお湯を39℃前後に冷まして、浴槽にかけ流しています。

地元の人はよく、クヴィーカやグロッタ灯台に夕日やオーロラを見にやってきます。レイキャビクのおすすめアクティビティの一つです。

足湯なので更衣室はありません。入場は無料です。

アイスランドの入場無料の天然温泉 ベスト5

最後に、無料で入れる、おすすめの天然温泉5選をご紹介します。

この5か所以外にも、たくさんの天然温泉があるので興味のある方は調べてみてくださいね(かなり辺鄙な場所にあるものもありますが)。

温泉ツアーもありますし、もちろん自分でレンタカーを運転していってもOKです。

1.レイキャダルル温泉川(Reykjadalur)

レイキャダルルの谷には天然温泉が湧いている

写真提供:レイキャダルルのハイキング&温泉ツアー(4時間)|レイキャビク送迎付き

レイキャダルル(Reykjadalur)は「湯気の谷」という意味で、レイキャビクから最もアクセスのよい温泉地の一つです。

クヴェラゲルジ(Hveragerdi)という町まではわずか45キロ。そこからは徒歩で温泉川に沿ってハイキングができます。

ずっと上り坂ですが、あまり急なところはありません。但し、一か所だけ崖沿いに歩かなければいけないので、高所が苦手な方はご注意ください。

レイキャビクから手軽に行ける、レイキャダルルの温泉谷

写真提供:レイキャダルルのハイキング&温泉ツアー(4時間)|クヴェラゲルジ発

健脚の方なら45~60分ほどで温泉川に着きます。90分くらいかかる方もいます。

途中、滝や沸騰する泥沼などがあるので、撮影や休憩の時間も勘定に入れるとよいでしょう。

更衣室などの設備はありません。青空の下、自然のままの温泉をのびのびと楽しみましょう。

レイキャダルル行きの日帰りハイキング・ツアーもあります。

2.ヘトルロイグ(Hellulaug)

西フィヨルド地方のヘトルロイグ温泉

写真:Regína Hrönn Ragnarsdóttir

ヘトルロイグはウェストフィヨルド地方にある温泉です。Hotel Flokalundurから500メートルくらいのところにあります。

ビャゥンスライクル港(Brjanslaekur)のフェリーの船着き場からもわずか5キロなので、バルドゥル・フェリーでブレイザフィヨルズル湾(Breidafjordur)を渡る方(フラテイ島で途中下船するのもおすすめ)には特に便利なロケーションです。

道路からは見えませんが、道のすぐ近くにあります。お湯は38℃くらいで、深さは60センチです。海のすぐ近くなので、水遊びと温泉を交互に楽しんでも。

更衣室やトイレ、シャワーはありません。

3.ランドマンナロイガル(Landmannalaugar)

ランドマンナロイガル温泉

写真:Julien Carnot, from Wikimedia Commons 編集・加工はしていません。

ランドマンナロイガル(Landmannalaugar)はアイスランドのハイランド地方(中央高原地帯)にあるハイキングの名所で、山が虹色に見えることで有名です。

剥き出しの山肌が赤、青、緑、黄色、紫、黒などに輝いています。ハイキングの後の温泉は最高!

キャンプ場のすぐ近くで入浴できます。夏は湯温が安定しており、いつもハイキング客で賑わっています。まさに旅人のオアシスです。

ランドマンナロイガルの虹色の山温泉で寄生虫が見つかったこともありますが、人間には害のないものでした。

但し、蚊アレルギーの方は入浴は避けましょう。

ランドマンナロイガルへは車で行けますが、何度か川を渡らなければいけないので運転に自信がない方はバスを利用するか、スーパージープ・ツアーに参加するのがベターです。

ハイランド地方のセルフドライブ・ツアーを利用してレンタカーで行く場合は、川幅が広いところを渡るようにしてください(狭いところは川が深く流れも急です)。くれぐれも慎重に。川の状態は日々変わるので、すれ違うドライバーにアドバイスを聞きましょう。

ランドマンナロイガルはアイスランドの中央高原地帯で最も美しいエリアの一つ。ランドマンナロイガル行きの日帰りツアーもあるので、是非訪ねてみては。

4.ロイガヴァトラロイグ(Laugavallalaug)

ロイガファトラロイグはただの温泉ではありません。温泉滝もあるんです!ハイランド地方の東部の高地にある秘湯です。

Fロードと呼ばれる山道を7キロほど走らなければいけないので、しっかりした4WDの車が必要です。車を降りてからは200メートルほど歩きます。

2WDの車+ハイキングで行くこともできます。Karahnjukarダムで車を停め、 Hafrahvammar渓谷沿いに歩きます。入浴の時間も含めて往復7時間ほどの行程です。

近くのLaugarfellという山小屋には、石でできた円形のお風呂が二つあり、こちらの方がアクセスしやすいかもしれません。観光の後はここに宿泊するのもおすすめです。

スーパージープ・ツアーやハイキング・ツアーなど、エイイルスタジルなど近くの町から出るツアーに参加しても。

5.アスキャのヴィティ湖(Viti in Askja)

アスキャ火山帯には地熱の作用で温かい湖がある

写真提供:ミーヴァトン発|スーパージープで行くアスキャ湖とホルフロイン溶岩台地(12時間)

上でご紹介したロイガヴァトラロイグのほど近く、やはり東部アイスランドにあるのがアスキャのヴィティ湖(Viti crater in Askja)です(※クラプラ山のヴィティ湖とは別なので要注意!)。Vitiとは「地獄」の意。一帯に壊滅的な被害をもたらした1875年の大噴火の際にできたクレーター湖です。

水温は30℃くらいですが、クレーターの東側はやけどをするほど熱いこともあるので十分に注意しましょう。

アイスランドの秘湯、アスキャのヴィティ湖で温泉を楽しもう

写真提供:ミーヴァトン発|スーパージープで行くアスキャ湖とホルフロイン溶岩台地(12時間)

湖の底は泥が溜まっています。また硫黄濃度が高いので、臭いに敏感な方の中には気を失う人もいます…。

でもアイスランドで最も素晴らしい場所という人も少なくないので、興味のある方は是非訪ねてみてください。

入浴禁止!アイスランドで入ってはいけない温泉 トップ5

ナウマスカルズ地熱地帯の温泉は入れません!アイスランドには入ると危険な温泉もあります。注意書きがないとわかりづらいこともあるので、気を付けてください。

天然の温泉や間欠泉はもちろん、人造のホットタブでも入浴に適さないものがあります。

お湯が熱すぎたり、冷たすぎたり、水温が非常に不安定なものがあるからです。

ストロックル間欠泉は豪快に噴出するので、入浴は非常に危険。言うまでもありませんが、ぶくぶくと沸騰しているような熱泉は入れません。

観光客の多い地熱地帯では柵や危険を知らせる立札があったりします。しかしマイナーな場所だと何もないので、注意が必要です。ここでは主なものを5つご紹介しておきます。

1.ゲイシール(Geysir)

ゲイシール地熱地帯の温泉は熱すぎて入れない。まずは有名なゲイシール間欠泉。現在は休眠中ですが、今でも熱湯を湛えています。

その周囲に広がるハウカダルール地熱地帯には他にもたくさんの間欠泉があります。数分おきに大噴出するストロックル間欠泉(Strokkur)もその一つです。

寒い冬の日には、湯けむりが魅惑的に見えるかもしれません。

でもその水温は100度近く、手を入れるのさえ危険です。ゲイシールはアイスランドで最も人気の観光ルート、ゴールデンサークルにあることもあり、こうした熱泉の周りにはきちんと柵が設けられています。

それでも2000年にはゲイシールが突然噴出した際には、逃げ遅れて足にやけどを負った観光客もいました。

間欠泉の周りの地面も危険です。熱い泥に足を取られないよう、決められた場所を歩きましょう。

アイスランドの地熱地帯はどこであれこうした危険と無縁ではないので、常に周囲に気を付けて観光してください。

2.グリョタギャゥ(Grjotagja)

グリョタギャゥの洞窟温泉では入浴が禁じられている

写真:Wikimedia, Creative Commons, by Chmee2。編集・加工はしていません。

世界中を席巻したドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のジョン・スノウとイグリットの「熱い」シーンで有名になったグリョタギャゥの洞窟温泉。入浴にぴったりに思えますが、実はそうではありません。

1970年代ごろからお湯がとても熱くなり(約50℃)、その後は少しずつ温度が下がってきているのものの、まだ安全に入浴できる状態ではありません。最近の地震の影響もあり、日によって水温が上下しています。

水温が不安定なこと、ぐらついている岩があること、水流が非常にゆっくりなことなどから、入浴は禁止されています。

それでも非常に美しい場所なので、訪れる価値はありです!入浴はすぐ近くのミーヴァトン・ネイチャー・バス温泉(Myvatn Nature Baths)で楽しみましょう。

グリョタギャゥは北部アイスランドにあります。アークレイリ(Akureyri)に滞在予定の方、ミーヴァトン湖(Lake Myvatn)エリアの景勝地を観光される方におすすめです。

グリョタギャゥへ行くには、リングロード沿いのレイキャフリーズ村(Reykjahlid)から東に数キロ走り、ミーヴァトン・ネイチャー・バスに行く道の少し手前で右折します。

3.スノッラロイグ(Snorralaug)

スノッラロイグ西部エリアにあるレイクホルト村(Reykholt)は、アイスランドで最も重要な史跡の一つです。

中世の大歴史家・詩人・政治家であったスノッリ・ストゥルルソン(Snorri Sturluson)がここに住んでいました。スノッリは欧州文学史に残る『スノッリのエッダ』と呼ばれる書物を著しました。北欧神話に関する最重要文献の一つです。

彼の家はアイスランドの伝統的な芝屋根の家屋で、その外に「マイ温泉」を築きました。アイスランドの現存最古の温泉の一つで、その歴史的価値から入浴が禁じられています(水温が不安定で、非常に熱いときもあるのでそもそも危険です)。

直径4メートル、深さ70センチ~1メートルほどの小さな浴槽なので、たくさんの人が一度に入浴することはできませんし、観光客が押し寄せたらあっという間にお湯が汚れてしまうでしょう。見学して楽しむだけにしてくださいね。

近くにはスノッラストーバ(Snorrastofa)という研究所兼博物館があり、スノッリはもちろん、アイスランド史や北欧神話について学ぶことができます。

4.ブラゥクヴェル(Blahver)

クヴェラヴェトリル地熱地帯にあるブラゥクヴェル温泉宝石のように美しいブラゥクヴェル。沸騰しているわけでもなく、いかにも入浴に最適に見えます。こんな温泉に浸かっている写真をSNSにアップしてみたいですよね。

でもブラゥクヴェルは熱水泉です。入れば重度のやけどを負うのはもちろんですが、周りの土が非常にもろいので近くを歩いただけで落ちて出られなくなってしまうかもしれません。

クヴェラヴェトリル(Hveravellir)という地熱地帯にあります。観光客が多いミーヴァトン湖に近いこともあり、しっかり柵で囲ってあるので、安全な距離から景色(と臭い)を楽しみましょう。

温泉に入りたい方は、近くに水を差して湯加減を調整している地熱プールがあります。

5.ブリームケティットル(Brimketill)

旅の途中でこんな岩風呂を見つけたら、入ってみたくなりますよね。上の動画のように、実際に泳いだ強者もいます。

いるのですが、これはかなり昔、しかも非常に穏やかなよく晴れた日に撮影されたものです。今は危険なので入ることは禁止されています。

実はブリームケティットルは温泉ではありません。窪みに溜まっているのは氷のように冷たい北大西洋の水。長く入っていれば、凍傷になります。

更に、周りの岩は常に海水に洗われており、非常に滑りやすくなっています。ここで滑って転んだら、膝をすりむくくらいでは済まないでしょう。

太陽が輝く夏の日には飛び込みたい衝動に駆られるかもしれません。ですがこのエリアは常に風が強く、波が非常に荒いです。そもそもアイスランドに「よく晴れた日」はそんなにありません。

ブリームケティットルは「白波の釜」という意味です。日もすがら白く泡立つ波頭の様子からついた名前でしょう。遠くから見る分にはもちろんOKです。波が繰り返しくりかえし、ダイナミックに砕ける様子は眺めていて飽きることはありません。

レイキャネス半島(Reykjanes)を海沿いにドライブすると見えてきます。一部レイキャネスのツアーでも訪れることができます。

いかがでしたか。どの温泉や地熱プールに行ってみたいですか?他におすすめのアイスランドの温泉はありますか?是非コメントをお寄せください!

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