アイスランドは物価が高い? お得な旅行時期と節約のコツ
アイスランドは物価が高いと聞くけれど、どれくらい高いの?そんな方のためにアイスランドの通貨から、平均的な物価、節約のポイントまで、アイスランド旅行の「お金」にまつわる疑問にずばりお答えします!
アイスランドの氷河や滝、山、温泉、間欠泉、ブラックサンドビーチなど、雄大な自然を一目見てみたいという方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。お金がないからと二の足を踏んでいる方もご安心ください。この記事では、旅費を抑えてアイスランド旅行を楽しむ方法をご紹介します。
まずは格安レンタカーと、アイスランドのお得な宿・ホステルをチェック。Guide to Icelandでは格安航空券もご紹介しています。
アイスランドといえば、美しい自然と、そう、高い物価。アイスランド行きの航空券を予約する前に、どのくらいお金があればいいのか、知っておきたいですよね。旅費を安くあげることはできるのか。それともお金持ち以外はあきらめた方がいいのか?
Numbeo.comが発表している生活費指数によれば、アイスランドは現在世界で3番目に生活費が高い国だそうです。アイスランドの銀行も観光客の旅費について調査していますが、結果は衝撃的です。
レイキャビクのホテル代は他の北欧諸国の首都と比べて10~32%も高く、レストランの飲食代や宿泊費はEUの平均を44%上回っているというのです。お酒代に至ってはEU平均よりも123%も高くなっています。
でも、アイスランド旅行をあきらめないでください!低予算でも、アイスランドを旅することは可能です!
アイスランドの通貨について
写真提供:Wikimedia, Creative Commons, by Thorsten Schmidt(加工・編集はしていません)
人口わずか33万人の国が独自の通貨を持っているときいて、皆さんはびっくりされるでしょうか?アイスランドの通貨はクローナ(Króna、略称ISK)といいます。過去にはデンマーククローネやユーロをベースとした固定相場制を採用していたこともありました。
クローナの歴史はなかなか複雑で、しょっちゅう独自通貨をやめようという運動がおきます。旅行者の皆さんに覚えておいていただきたいのは、アイスランド・クローナはアイスランド以外では紙切れ同然だということです。クローナの価値はアイスランド中央銀行が決定しますが、海外の銀行ではほとんど取扱いがなく、両替ができません。
だからアイスランド旅行の際は、現地通貨をたくさん持ち歩かない方が得策です。帰国後クローナを持て余さないよう、出国の際は手持ちのクローナを全て円などに戻しておきましょう。両替は空港でもできますが、レイキャビク市内の銀行の方がレートが良心的です。
旅行者も地元の人も、お店での支払は基本的にみなクレジットカードやデビットカードで済ませています。ショッピングセンターなどはもちろんのこと、道端の小さな露店でもたいていカードが使えますので、大きな札束をもって歩くよりもカードを一枚持っていた方が断然便利ですよ。
各国通貨との為替レートは変動が激しいので、この記事では全て現地価格(ISK)で統一しました。セントのような補助通貨がないためゼロが多いですが、びっくりしないでくださいね。
アイスランド中央銀行の為替レート情報:Official Exchange Rates
宿代・交通費
アイスランドでのホテル代は、宿のタイプによって大きく変わります。コテージやホステル、ゲストハウス、アパートなど様々な宿泊施設があるので、予算やニーズに合うところを探すのがポイントです。
宿代は全体的に高いですが、実はアイスランドには五つ星ホテルはありません。ラグジュアリ市場の規模がさほど大きくないからです。一方三つ星、四つ星ホテルはたくさんあり、相場はwifi完備・朝食付きで一泊5,000~100,000 ISKくらいです。
夜寝る場所を確保するのにお金がかかるのは、旅行客に限った話ではありません。アイスランドでは今家賃が高騰しています。特にレイキャビクではごく一部の富裕層が賃貸市場をコントロールしており、若者がマイホームを持てないことが社会問題化しつつあります。
その大きな原因の一つがレイキャビクのAirbnb市場です。膨大な数の部屋が観光客向けに貸し出され、地元民の暮らしを逼迫しているのです。Airbnbを利用しようと考えている方は、是非この点を知っておいていただきたいと思います。
宿を探す際は民泊ではなく、ぜひ正式な宿泊施設をご検討ください。アパートを丸ごと借りることもできますし、アイスランド人の別荘やサマーコテージを借りるのも一案です。個人が所有するサマーハウスは宿泊料も手ごろで、自然が豊かな田舎にあることが多く、お風呂やホットタブがついているものもたくさんあります。あまりお金をかけずに大自然の中でゆったりと過ごしたい方にぴったりです。
さて、コスパのよい宿を抑えたとしても、旅行中は宿代の他にもツアー代や交通費、食費など様々な出費があります。そこでおすすめなのが宿と現地での移動、朝食やアクティビティなどが全て込みになったパッケージツアーです。ご旅行の季節によってサマーパッケージ、又はウィンターパッケージがありますが、いずれも団体割引やパッケージ割引が適用されるので、個別に手配するよりもお得になっています。
もっと安く抑えたい!という方はキャンプがいいでしょう。幸い、アイスランドでは最近キャンプ場が増えています。自然を満喫するのにもうってつけの宿泊手段です。利用される方はごみは必ず持ち帰り、キャンプ場を元通りきれいにしてから出発してくださいね。
キャンプ基本情報:キャンプに行こう!アイスランドで大自然を楽しむ旅
こちらの記事もどうぞ:アイスランド人も怒り心頭!観光客の迷惑行動
キャンプ場までの移動には、レンタカーやセルフドライブ・ツアーが便利です。セルフドライブ・ツアーとは、旅行会社が車やキャンピングカーを手配し、おすすめのドライブルートを教えてくれる、新しいタイプのツアーです。自分のペースで動けるので気楽に旅を楽しめます。
夏のセルフドライブ・ツアー を検索する
ここで、キャンプについて一言。アイスランドは北極圏に非常に近い島ですから、キャンプは夏の方が圧倒的に楽しいです。冬のキャンプは、山の天気をつぶさに知り、冬用の装備を全て揃え、緊急事態にも適切に対処できるたけの経験や知識があるベテランでないと厳しいと思っておいてください。
冬のセルフドライブ・ツアー を検索する
アイスランド旅行の持ち物情報をチェック
こちらもどうぞ:アイスランドで運転をする際の注意事項
さて、移動手段として一番安上がりなのがヒッチハイクです。旅は冒険でしょ!という方はチャレンジしてみては。アイスランドは非常に治安がよく、ヒッチハイクも安全です。レンタカーを借りてドライブ旅行をされる方は、ヒッチハイカーを拾ってガソリン代をカンパしてもらうとちょっとした節約になりますね。
参考記事:アイスランド旅行のベストシーズンはいつ?
町中での移動には、できるだけタクシーは乗らないようにしましょう。長距離をタクシーで移動するのはもってのほか。初乗りは600 ISK~で、そこからメーターがどんどん上がります。レイキャビクはぶら歩きがとても楽しい街ですし、Strætóという市営の路線バスもあります。こちらは乗車から1時間以内ならどこまで乗っても一律470 ISKです。
画像提供:Helgi Halldórsson' - Wikimedia Creative Commons
レイキャビク以外では、公共交通機関はほとんどありません。ですから首都を出るなら、バスに乗るより小型車を借りた方がずっと経済的です。
よくケプラヴィーク国際空港からレイキャビク市内までタクシーに乗る方がいますが、少なくても金銭面からはおすすめできません。レンタカーか、Flybusに乗りましょう。Flybusの運賃は 2,500-3,000 ISKくらいですが、タクシーだとその10倍以上はかかりますよ!
飲食費
近年アイスランドではグルメが大きなブームとなり、世界中の有名シェフがこぞってレイキャビク市内にレストランをオープンしています。伝統的なアイスランド料理のお店もあればフュージョン料理もありますし、エキゾチックなスパイスを取り入れた料理がウリのレストランもあります。競争が激しいので一昔前と比べてレストランのレベルが格段に高くなりました。
しかし残念ながら、アイスランドでは外食は結構高くつきます。相場はだいたい一皿2,000~4,000 ISKくらいでしょうか。ですから、地元の人は特別な日にしか外食をしません。旅行中毎日外食をすると、一気に懐がさみしくなります。
おすすめは、外食は1~2回に抑え、その代わり入念にリサーチをして気に入ったレストランを選ぶことです。アイスランドでは何でもそうですが、値段が張る分クオリティも高いので、素敵な夜に(又はランチに)なりますよ。
注意が必要なのはピザやハンバーガー、サンドイッチなどのファーストフードです。安そうに思えますが、レストランで食事をするのと値段的にあまり変わりません。ピザがだいたい 3,000 ISKくらいですから、ちょっといいレストランととんとんです。
レイキャビクで外食を安くあげるには、ランチアワーを利用するのが一番。ランチ割引や two-for-one(二皿目無料)のようなサービスをやっているレストランがたくさんあってお得ですよ。
しかしなんといっても一番お金がかからないのは自炊でしょう。買い出しの際は10-11というスーパーは避けること。値段が他のスーパーの倍することもあり、とにかくアイスランドで一番高いチェーンです。
逆にお財布に優しいのは Nettó、Krónan、Bónusなどのスーパーで、いずれもレイキャビク内外にたくさんの店舗があります。これらのスーパーは、ドライブに出かける前の軽食やピクニックの調達にもぴったりです。道路沿いにもドライブインやキオスクなどがありますが、ハンバーガーやホットドッグのようなものしかない上、値段は高級レストラン並みなので要注意です。
深夜のレイキャビクで小腹が空いた!というときは、SkólavörðustígurのKrambúðinへ。ハットルグリムス教会(Hallgrímskirkja)の近くにある地元のお店で、最近24時間営業になりました。10-11よりも安く、オーガニック食品の品ぞろえも豊富です。
アイスランドには実はコストコもあります。最近オープンし、かなり安いのでいつもアイスランド人で混み合っていますが、あまり観光客向けではないと思います。
入場には会員証が必要な上、市の中心部からかなり離れたところにあるのでアクセスも不便です。特に車がない方は、交通費分だけ足が出るでしょう。
画像提供:Hlemmur Square Facebook
ここで、お酒についても書いておきます。 アイスランド人とお酒の関係はちょっと複雑で、最近までアルコールは法律で禁止されていました。もちろんお酒が好きなアイスランド人もたくさんいますが、お酒の入手手段となると海外と比べてかなり限定的です。
酒類は国営のÁTVR 又は Vínbúðinというお店でのみ販売されています。このお店はアイスランド人の間では「お国」という意味の ‘ríkið’ とも呼ばれており、営業時間は官庁などと一緒です。今夜は飲むぞ!という日や、週末のキャンプにたくさん持っていきたい、というような時は前もって調達しておきましょう。でも酒税が高いので、一番いいのはケプラヴィーク国際空港の免税店で入国時に買っておくことです。
画像提供:Skúli Craftbar
スーパーの棚などにも一見するとビールのように見える飲み物が並んでいますが、こちらはノンアルコールビールです。
せっかくのホリデーだしやっぱりお店でお酒が飲みたい!という方。レイキャビクには50軒を超すパブやバーが軒を並べているので、一度も行かないのももったいないですよね。決して安くはありませんが(ビール1パイントで 1,000 ISKくらい)、レイキャビク市内のバーにはたいていハッピーアワーがありますので、その時間を狙っていくとちょっと節約になります。
夜も遊びつくそう!レイキャビクのナイトライフについて
ビール好きにはたまらない。クラフトビールが楽しめるレイキャビクのバー4軒
ビールがあまり好きでない方は、赤・白のハウスワインもハッピーアワーで楽しめますが、ショットやカクテルなどは基本的に対象外です。
画像提供:'Jonathan McIntosh' - Wikimedia Creative Commons
そしてコーヒーについて。こちらも毎日気軽にテイクアウトできる値段というよりは、たまの楽しみという感じでしょうか。ラテやカプチーノは平均600 ISK、紅茶は400 ISK(お湯のお代わりはもらえます)、ブラックのコーヒーで200-500 ISKくらいです。
でもコーヒーを毎日飲まないと生きていけないという方も、ご安心ください。アイスランド人のコーヒー消費量は世界トップクラスなので、宿でサービスコーヒーを無料で飲める可能性は大です。また銀行や一部のスーパー(Víðirや Bónus)などでは、お客様用の無料コーヒーが飲めます。
最後にお水について。アイスランドではボトル入りのミネラルウォーターを買う必要はありません。アイスランドの水道水は世界でも類がないほどきれいでおいしいです。よほど汚い公衆トイレで「飲むべからず」と張り紙でもしてない限り、安心して飲んで大丈夫。どこのお店でも空のペットボトルを出せば、タダで水道水を入れてくれますよ。
ショッピング&お土産代
画像提供:'josef knight' - Wikimedia Creative Commons
アイスランドのショッピング事情ですが、何を買うか、そのためにいくらまでなら出してもいいと思えるかによってだいぶ変わってきます。お金持ちじゃなくてもアイスランドを楽しむ方法はたくさんありますが、ショッピングとなると少々の覚悟が必要です。
アイスランドではファッションにも多額の税金がかけられています。例えばLevi'sのジーンズは、スカンジナビア諸国や英国の4割増の値段で売られています。
だからアイスランド人は基本的にネットか海外でショッピングをします。ちょっと値の張るものはコペンハーゲンやベルリンに旅行をするついでに買ってしまうのです。アイスランド人はセールも大好き。バーゲンで掘り出し物を狙うならレイキャビクのショッピングモール、Kringlan やSmáralindがおすすめです。
画像提供:Flickr photo of Kolaportið by JForth
レイキャビク市内には地元のデザイナーがやっているショップもたくさんあり、個性的な服や素敵なハンドメイドの服を扱っていますが、値段は決して安くありません。古着ならもう少しお手頃です。トレンド感ならSpútnik!、値段重視ならFatamarkaðurinnが人気ですよ。
Kolaportið Flea Marketという蚤の市もあります。週末しかやっていませんが、レイキャビクで唯一、値切ってもOKな場所です。アイスランドの伝統セーターlopapeysaや古着も、日曜日の閉店間際なら破格の値段で売ってもらえる可能性大です!
道端には通称 puffin shop と呼ばれるお店がたくさんあり、アイスランドのお土産風のものを安く売っています。しかしこれは中国で大量生産されているプラスチックの張りぼてです。
こうしたお店がまっとうな商売をしている地元業者を苦境に陥れているのも事実なので、お土産を買うなら是非National MuseumのギフトショップやHandknitting Association of Icelandのショップ、上述の蚤の市(Kolaportið Flea Market)といったところで本物を探してみてください。
それに、旅の一番のお土産はモノより思い出。倹約派もカメラさえあれば、素敵な思い出を写真にして残すことができますよね。アイスランドにお越しの際は是非カメラだけはお忘れなく!
プロのカメラマンと行く写真撮影ツアー
ツアー&アクティビティ費
The best things in life are free という歌にある通り、美しい風景はいくら見てもタダです。地球のパワーが生んだ温泉や間欠泉、荒涼としたハイランド地方、厳しくものどかな漁村の暮らし。その美しさを感じる心さえあれば、一円もお金をかけずにいくらでも楽しめます。
参考記事:滝の国アイスランド 、氷河の国アイスランド
参考記事: アイスランドの不思議な洞窟 、火山の国アイスランド
とはいえ、観光には移動手段や滞在するための宿も必要ですから、完全にタダとはいきません。ガイドや装備を手配した方がいい場合もあります。また、自然をただ眺めるだけでなく、その中でアクティビティを楽しむのも旅の素敵な思い出になります。
例えば、シンクヴェトリル国立公園(Þingvellir)は二つの大陸プレートの境界にある地溝ですが、この谷にできたシルフラの泉(Silfra Fissure)ではシュノーケリングをすることができます。欧州最大の氷帽があるスカフタフェットル自然保護区(Skaftafell)では、氷河ハイキングやアイスクライミング、アイスケーブ探検などのツアーもあります。
アイスランドはガイド付きツアーの選択肢が豊富なので、地元をよく知らない観光客でも様々な遊び方ができます。冬ならオーロラの観測ツアーもおすすめです。オーロラはいつ現れるかわからない自然現象ですが、ツアー会社では24時間体制で太陽風の観測データや気象情報をチェックし、いつどこで見られそうかをできる限りの精度で予測しています。会社によって対応は違いますが、もしオーロラが見られなかった場合には何らかの補償があるところがほとんどです。
補償の方法として最も多いのは、別の日に再び同じツアーに参加し、リベンジを狙えるというもの。オーロラがお目当ての方はこうした場合に備えてオーロラ観測ツアーは旅程の前半に組み入れておいた方がいいでしょう。
ツアーの値段はピンキリですが、おすすめは複数のアクティビティがセットになっているツアーです。アクティビティは一つ体験すると間違いなく、もっと色々やってみたくなります。そうなると個別に予約するよりも、まとめて申し込んだ方が割安なんです。
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アイスランドのアクティビティといえば、ハイキングとトレッキングも外せません。山小屋に宿泊しながら、数日かけて広大なハイランド地方を歩く方もたくさんいます。ハイキングは基本的に夏限定のアクティビティですが、夏でもしっかりした防寒着を忘れずに。一度町を離れるとお店などもないので、履きなれたトレッキングシューズや食べ物も持参しましょう。
参考記事:アイスランドのハイキング情報
ハイキングに出かける際は必ず入念に計画を立て、safetravel.isに入山日や下山予定日を登録しておきましょう。万が一のときにこうした情報が救助の役に立ちます。アイスランドの自然を甘く見るべきではありませんが、正しい知識をもって行動すればきっと忘れられない思い出になりますよ。
町中にも、もちろんたくさんの観光スポットがあります。特に首都レイキャビクには多くの観光名所や博物館・美術館があり、入館が無料のところや、パスを買うと割引になるところもあるので要チェックです。
レイキャビク観光をされる方はThe Reykjavík City Cardがおすすめです。美術館や博物館、市内の温水プール、公共交通機関で使えます。市外のツアーやサービスでも割引がきく場合があるので、是非チェックしてみてください。
参考記事:レイキャビクの楽しみ方 Top 10
シナリオ別・一週間の滞在費
いかがでしたか?ここまで、アイスランド旅行のコストや節約のヒントをご紹介してきましたが、最後にシナリオ別の想定コストをシミュレーションしましたので、是非お役立てください。
その1:バックパッカーの場合
バックパッカーさんは、原則ヒッチハイクで移動し、「交通費」は、空港からのシャトルバスFlybusの往復チケットのみとします。
夜はレイキャビク市内にテントを張ってキャンプ。一週間滞在すると、一泊あたり1,900 ISKの出費です。電気代と洗濯機使用料(1回)も含まれています。
食事は自炊。8,000 ISK あれば一週間分の食材が買えます。72時間有効のCity Cardsを二度買ったので、市内の温水プールで毎日シャワーも浴びられました。
バックパッカーさんの観光は、レイキャビク市内の街歩きや、エシャ山 (Mount Esja)ハイキングなど。ヒッチハイクで、温泉がたくさんあるクヴェラゲルジ(Hveragerði)の谷や、ブラックサンドビーチが有名なヴィーク(Vík)を訪ねてもいいでしょう。
これで一週間の旅費は締めて41,100 ISK。日割り計算すると一日あたりの滞在費用は 5,900 ISKになります。
ちょっと奮発!の+α
夜遊び1回、外食(ディナー)1回、そしてゴールデンサークル・ミニバスツアーのような格安ツアーをプラスすると、一週間の旅費は56,200 ISK、一日当たり8,000 ISKになります。
その2:ミニマル派の場合
ミニマル派の旅は、宿泊には自炊ができる一泊4,000 ISKのキッチン付ホステルをセレクト。食材費は一週間分で5,000 ISKです。冷蔵庫もあるので、1ケース1,890 ISKのアイスランドビールも購入!
滞在中は何度かカフェに行き、外食は1回。その他19,900 ISKで、ホエールウオッチング&ゴールデンサークルがセットになったお得なコンビ・ツアーに参加したとします。
空港でFlybusの往復チケットを購入し、その他の移動は公共交通機関と、一日3,400 ISKの小型車をレンタカーします。
日帰りで南海岸やスナイフェルスネス半島(Snæfellsnes Peninsula)を見て回るのもおすすめです。夏なら小型車で十分ドライブを楽しめます。
これで一週間の出費は65,600 ISK、一日あたり9,400 ISKです。
ちょっと奮発!の+α
フルージル(Flúðir)のシークレットラグーン温泉でリラックスして、一晩はナイトライフを楽しんだとすると、一週間の旅費は78,400 ISK、一日あたり11,200 ISKになります。
その3:欲張りさんの場合
欲張りさんの宿は、一泊10,000 ISKくらいのホテルやゲストハウス。レンタカーは一週間フルに4WD(四輪駆動車)を借ります。ガソリン代は1リットル200 ISKくらいです。
滞在中はカフェに3回行き、外食は4回、その他は自炊をしたとして、食費はおよそ8,000 ISK。更に、アイスランド北部で乗馬体験|ディナー付き(15,900 ISK)、シュノーケリング体験|シルフラの泉(14,900 ISK)のような現地発ツアーに2回参加したとします。
欲張りさんは4WD車を借りているので、地方に宿をとり、数日かけてハイランド地方の荒野もドライブしました。
これでだいたい一週間172,000 ISK、一日あたり24,700 ISKです。
ちょっと奮発!の+α
レイキャビクのバーをはしごするドリンク代込みのバーホッピング・ツアーが14,900 ISK、有名なブルーラグーン温泉スパ行きのツアーが193,000 ISK。両方参加すると一日当たりの滞在費は27,600 ISKになります。
その4:VIPの場合
VIPのアイスランド旅行は、島中を隈なく見て回ります。レイキャビクでは一泊30,000 ISKのいいホテルをおさえ、地方では一泊15,000 ISKのコテージに泊まったとします。
レンタカーは高級車で、12,000 ISK/日×7日間です。その他に3回ほどコンビ―ツアーに参加すると、ツアー代が締めて60,000 ISK。
5回ほどカフェに行き、夜は毎晩外食をします。ディナーでは水道水ではなくおいしいワインやクラフトビールを嗜みます(お酒を頼むだけで食事代が倍になります)。
VIPともなればもっといろんなところでお金を使うことはできますが、この記事の目的はアイスランド旅行に「最低」いくらかかるかをお伝えすることなので、これくらいにしておきましょう。
これで、一週間の滞在費は330,000 ISK、一日あたり 47,000 ISKです。
ちょっと奮発!の+α
VIPが贅沢をするとならとことん豪勢に!ラングヨークトル氷河までひとっ飛び。ヘリコプター遊覧飛行はいかが?125,400 ISKです。
番外編:個人手配とパッケージツアー、どっちがお得?
それでは上記のパターン別の滞在費を踏まえて、セルフドライブ・ツアーや込み込みのパッケージツアーの値段を検証してみましょう。
例えばアイスランドを一周するこんなセルフドライブツアーだと、レンタカー+朝食付きの宿+ブルーラグーン温泉スパの入場券がついて、130,000 ISKです。これに昼食・夕食代とガソリン代を加えると一日20,000 ISKといったところでしょうか。
すると、上述の欲張りさんプランよりも安くあがっているのがわかります。しかも、快適で観光のオプションも豊富なツアー内容です。ミニマル派なら、朝食なしで7日間 89,000 ISKのこんなセルフドライブツアーもいいですね。
また、こんなパッケージツアーもあります。こちらはレイキャビク市内のホテルに5泊+カントリーホテル1泊、バスツアー2回にブルーラグーン温泉スパの入場券がついて、 135,000 ISKです。
これに滞在中数回、外食やナイトライフを楽しむためのお小遣いを足すと、一日あたり25,000 ISKといったところでしょうか。コストは上述の欲張りさんプランと同じくらいですが、内容ではVIPさんと比べても遜色がありません。
例を挙げればきりがありませんが、ツアーがとてもお得であることはおわかりいただけるのではないかと思います。
ご注意:最新の情報をお伝えできるように、本記事は随時更新していますが、こちらでご紹介した価格は変動する可能性があります。アイスランド旅行のコストについてご質問がある方は、下記コメント欄からどうぞお気軽にお問い合わせください。サイト上でご回答させていただきます。
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