秋色に染めたヨークルスアゥルロゥン氷河湖

10月のアイスランドって何ができる?どのような気候でどのようなことに注意すべき?夏のツアーはまだ間に合う?冬ツアーはもう始まってる?天気や、各地へのアクセスは?10月のアイスランド旅行をお考えの方のために、そんな疑問を丸ごと解決します!


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アイスランドの10月は、観光客が少なく静かな時期です。夏のハイシーズンがひと段落し、本格的な冬が始まる前のちょうど狭間にあたります。

いわゆるオフシーズンなので、夏+冬のいいとこどりをしつつ、旅行費用を抑えたい方にぴったりです。

夕暮れ時に噴出しているストロックル間欠泉

まだ日照時間もそれなりにあるため昼間のアクティビティも楽しめますし、夜はしっかり暗くなるのでオーロラを見ることもできます。また、ウェストフィヨルドのような秘境に通じる道路もまだ通行可能です。

10月のアイスランドでできること

夏季ツアーは基本的に雪で道路が通行止めになるまで催行されます。地域差はありますがだいたい11月から12月までと思っていいでしょう。また、冬季ツアーは夜がしっかり暗くなる9月ごろからスタートします。

つまり10月は夏季・冬季ツアーどちらも実施されているため、選択肢がとても豊富な月なんです。

10月のアイスランドでオーロラを見よう

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖の空に現れるオーロラ写真提供:Ooi Eric Studios

オーロラは空が暗く、空気が澄んでいるときにしか見られない自然現象です。白夜が続く5月から9月までの間は見ることができません。

しかし10月なら、オーロラを見られる可能性は十分です。

スナイフェルスネス半島の印象的な黒い教会と美しいオーロラ

きれいなオーロラを見たい方は、ネオンが多い町中を離れるのが一番。わずかな光でも地上からの見え方に影響するので、ホテルの窓から観測できるような場合でも、光害が少ない町の外に出てみるとずっと鮮やかに見えます。

レイキャビク市内で見るなら、グロッタの灯台がおすすめです。灯台自体はあまり明るくないので、オーロラの邪魔をすることはありません。クランブラトゥン公園(Klambratún)、Laugardalur公園なども、家やホテルの庭に出るよりよほどはっきりとオーロラが見えます。レイキャビクのすぐ外にあるウィーズエイ島へオーロラを見に行くツアーもあります。

レイキャビクのグロッタ灯台は人気のオーロラ観察スポット

とはいえ、一か所に留まっていると雲が少しかかっただけで、光のカーテンが見えなくなってしまうことも。レイキャビク市外に連れて行ってくれるオーロラツアーに参加すれば、周囲の地形やオーロラの特性を知り尽くしたベテランガイドが、光のカーテンが一番美しく見える場所へ案内してくれます。

レイキャビク発のオーロラ・ツアーには行き先によって小型バスで行くものと、スーパージープで行くものがあります。

空に舞い踊る光のカーテン、オーロラは10月にもアイスランドで鑑賞できる

バスツアーは価格も良心的なので手軽に参加できるのが魅力です。一方スーパージープツアーは、道なき道を走り、川を越えて、光害の少ない場所まで行きたい本格派向けです。

ネオンがない海から見るという選択肢もあります。ファクサフロゥイ湾でオーロラを見るクルーズや、北部ならエイヤフィヨルズルというフィヨルドに出るアークレイリ発のクルーズなどが人気です。

もちろん、レンタカーを借りて自力で雲が少ない場所を探すのも旅の一つの楽しみです。


日帰りハイキング&スーパージープ

スーパージープで行くハイランド地方へのツアーは10月まで参加できることが多い

オーロラ=冬、とは限らないことはおわかりいただけたと思います。10月は更に、夏のアクティビティというイメージが強いハイランド地方のハイキングやスーパージープツアーも楽しめます。

泊りがけのハイキング・ツアーは9月中旬で多くが打ち切りになるものの、日帰りなら10月でもたくさんのツアーが催行されています。アイスランド内陸部の原野を歩いてみたいという方はこうしたツアーに参加してみてはいかがでしょうか。

夏の人気ハイキングルート、ロイガヴェーグル通りは複数日かかるため、10月はその全てを踏破することはできませんが、その始点と終点にあるソゥルスモルクとランドマンナロイガルでトレッキングをすることはできます。

北欧神話に登場する神、ソーの谷と言われるソゥルスモルク渓谷は、秋の色が良く似合います。


おすすめツアー:レイキャヴィーク発|スーパージープで行くソゥルスモルク渓谷ツアー 


流紋岩の山が美しいアイスランドのハイランド地方にあるランドマンナロイガルまた、ランドマンナロイガルはハイランド地方独特の流紋岩の山が広がり、たくさんの温泉が湧いていることで有名です。。

ヘクラ火山も回れるこんなスーパージープツアーもありますよ。


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美しい山が自慢のアイスランド東部となると、10月にはやや選択肢が限られてきます。しかし一部の登山やハイキングツアーはまだ催行されているのでご安心ください。

スナイフェルスネス半島の氷河、スナイフェルスヨークトルから眺める景色写真提供:Mt. Snaefell | Hiking Day Tour

アイスランドで最も高い独立峰、Snæfell山に登るツアーや、凹型の稜線が特徴的な Dyrfjöll山のハイキングツアーもあります。知る人ぞ知る名山、ストールウルズ(Stórurð)も10月を通してトレッキングが楽しめます。


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ヨークルスアゥルロゥン氷河湖のクルーズ 

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖では夏限定のクルーズツアーが催行される写真提供:ヨークルスアゥルロゥン氷河湖 水陸両用ボートツアー

夏を代表する人気アクティビティ、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖のクルーズも10月末まで催行されています。

ヨークルスアゥルロゥンはアイスランド一の深さを誇る大きな湖です。彼方の氷舌から少しずつ氷が崩れ落ち、湖を通って海に向かってゆらゆらと流れていきます。

湖にはたくさんのアザラシがいて、アイスランドで一番確実にアザラシを見られる場所の一つなので、野生動物が好きな方にもおすすめです。

巨大な氷山が圧倒的なヨークルスアゥルロゥン氷河湖

氷河湖に出る船は二種類あります。料金が安いのは水陸両用ボートで、湖畔からそのまま、不思議な氷塊が浮かぶ湖の真ん中まで出ることができます。ゾディアックボート・ツアーは少し高めですが、船外エンジン付きゴムボートは臨場感満点。氷山にぐっと近づくことができるのがウリです。


こちらの記事もどうぞ:絶景!ヨークルスアゥルロゥン氷河湖の観光情報


10月のアイスランドでホエールウォッチング

ザトウクジラはアイスランドの海で見られるクジラの一種

夏も終わった10月は、ザトウクジラやパフィンなど、回遊性のクジラ類やパフィンがアイスランド沿岸を離れていく時期にあたります。

アイスランド近海に生息するクジラ類はシャチやシロナガスクジラ、アカボウクジラの仲間など20種ほどで、10月も基本的にそのすべてを見ることができます。

ブリーチングしているザトウクジラの姿写真提供:レイキャビク発|オールドハーバーからのホエールウォッチング


こちらの記事もどうぞ:アイスランドの動物たち


ホエールウォッチングはアイスランド各地で楽しめます。レイキャビク発のツアーでは、ファクサフロゥイ湾にいるミンククジラやザトウクジラ、イルカを見られることが多いようです。

アークレイリ発のツアーはエイヤフィヨルズル(Eyjafjörður)が主な行き先です。遭遇する確率が高いのはザトウクジラですが、シロイルカや、ユニコーンのような角を持つイッカククジラが姿を見せることも。通常速のボートに加え、高速船で海に出るツアーもあります。

クジラとの奇跡の出会いが楽しめるホエールウオッチングツアー

写真提供:Whale Watching from HjalteyrI

しかし鯨といえば、やはり欧州のホエールウォッチングの首都といわれるフーサヴィークでしょう。10月はスキャルファンディ(Skjálfandi)湾の海洋生物を見るホエールウォッチング・ツアーは様々なオペレーター会社のツアーから選ぶことができます。

10月でもう一か所、たくさんの鯨が見られるのはスナイフェルスネス半島です。半島の北側にあるブレイザフィヨルズルというフィヨルドは鰊が豊富なため、イルカやアザラシ、オルカがたくさん集まってくるのです。


こちらの記事もどうぞ:アイスランドのホエールウォッチングについて


10月のアイスランドで乗馬体験

アイスランド東部のヴェストラホルン山を眺めるホーストレッキング体験

更にアイスランドらしい体験を楽しみたい方は、アイスランド在来馬の乗馬にチャレンジしてみては。この北方の島国に持ち込まれてから1000年以上も他の種と交わることなく、独自の進化を遂げたアイスランディックホースは、アイスランド固有の生き物です。

乗馬好きのアイスランド人なら、トルトという歩法について解説してくれるでしょう。他の馬にはできないアイスランド馬特有の歩き方で、安定感に優れ、こぼさずに水を飲めると言われています。しかしその乗り心地以上に、その賢く、好奇心旺盛でフレンドリーな気質がアイスランド人に広く愛されています。

横になってくつろいでいるアイスランドホース

アイスランド在来馬の魅力をたっぷり味わえる乗馬は、地元だけでなく観光客にも人気のアクティビティです。10月なら例えば、入植時代のヴァイキングさながらに溶岩台地を馬で行くツアーや、温泉川が流れるレイキャダルルの谷を訪ねる乗馬ツアーなどはいかがでしょうか。

他にもアークレイリ発の乗馬ツアーなど、各地で乗馬体験ができますので、是非チェックしてみてください。


こちらの記事もどうぞ:アイスランドの馬たち|歴史や特徴の完全ガイド 


10月のアイスランドで氷河を歩こう

アイスランドの氷河には火山噴火の証拠となる灰の層が見られる写真提供:現地発|スカフタフェットル氷河でのハイキング(初心者大歓迎!)

国土の1割を占める氷河はアイスランドの大切な自然遺産であり、その美しい銀世界を求めて国内外から多くの観光客が訪れます。10月も氷河をいろんな形で楽しめるツアーが実施されています。

代表的なものが氷河ハイキングです。有資格ガイドの案内の下、適切な装備をもって臨めば初心者でも楽しむことができます。頂上からの景色は爽快そのもの。ガイドが火山の歴史などアイスランドの地形についても解説してくれるはずです。

氷河ハイキング体験をより一層楽しくするにはアイスクライミング体験を追加!写真提供:ソゥルヘイマヨークトル発|氷河ハイキングとアイスクライミング体験

行き先として人気が高いのはソゥルヘイマヨークトル氷河です。この氷河は南海岸の観光名所、スコゥガフォスの滝セリャントスフォスの滝の近くにあり、レイキャビクからは車で2時間ほどの距離です。レンタカーをご利用にならない方はレイキャビクからの往復送迎付きのソゥルヘイマヨークトル氷河ハイキングツアーが便利でおすすめです。

南東部に滞在予定の方は、欧州最大の氷河ヴァトナヨークトルを登るこんなツアーはいかがでしょうか。世界中のハイカーが憧れるスカフタフェットル自然保護区にある スヴィーナフェルスヨークトル氷河もおすすめです。


こちらの記事もどうぞ:氷河を120%楽しむ!アイスランドの氷河でできるアクティビティ 


ラングヨークトル氷河を駆け抜けるスノーモービル体験

写真提供:ゴールデンサークルツアー|スノーモービル体験付き

雪遊び感覚で氷河を楽しむなら、スノーモービルという手もあります。アイスランドの美しい雪原を駆け抜ける感覚は最高です!ツアーは各地で実施されており、運転者は車の免許証が必要ですが、同乗は6歳からできます。

南東部ならヴァトナヨークトル氷河のスノーモービル・ツアーがおすすめ。レイキャビクからならよりアクセスしやすいラングヨークトル氷河のスノーモービルツアーがいいでしょう。

ラングヨークトル氷河の中にある一つの空間写真提供: ラングヨークトル氷河のアイストンネル|現地集合

ラングヨークトル氷河では、スノーモービルとアイストンネル見学を組み合わせたツアー も実施されています。アイストンネルとは氷帽の地下の氷の世界を体験できるように観光目的で掘られた洞窟です。アイストンネル見学のみのツアーもあります。

ヴァトナヨークトル氷河の天然の氷の洞窟、アイスケーブには通常11月まで入ることができません。しかし、ここのアイスケーブは通年アクセスできるものよりも広く、青さも際立っています。ヴァトナヨークトルのアイスケーブが見たいという方は、ヨークルスアゥルロゥン発のこちらのツアーがおすすめです。

カトラ火山という活火山を覆う珍しい氷河ミーダルスヨークトルにも、一年を通して見学できるアイスケーブを訪ねるツアーがあります。


こちらの記事もどうぞ:スリル満点!スノーモービル体験 

こちらの記事もどうぞ: 【完全ガイド】氷の洞窟・アイスケーブ 


10月のアイスランドでシュノーケリング&ダイビング!

水中だと信じられないほど、シルフラでは100mの視界が体験できる写真提供: Whale Watching and Snorkelling Excursion

意外かもしれませんが、シュノーケリングとダイビングは通年楽しめるアクティビティです。圧倒的な人気を誇るのはシンクヴェトリル国立公園にあるシルフラの泉です。

シルフラは北米プレートとユーラシアプレートの間の境界にあたる大地の割れ目で、ここに溶岩に濾過された湧き水が満ちています。透明度はなんと100メートル以上、水温は一年を通して2度前後です。


こちらの記事もどうぞ:神秘の水中の世界へ…アイスランドのシュノーケリング&ダイビング 


地上から見るシルフラの泉写真提供: シルフラの泉でシュノーケリングツアー|乗馬体験付き

とても冷たそうに聞こえますが、装備がしっかりしているので大丈夫です。ほとんどのツアーでは、水の侵入を許さない作りになっているドライスーツの下に、断熱性のあるインナーを着用します。寒くても断然ウェットスーツ!という猛者のために、水を通すウェットスーツ使用のシュノーケリングツアーもあります。

ドライスーツ着用のツアーでも、11月以降は外気温が氷点下になるため着替え時はとても寒いです。その点10月のシュノーケリングダイビングツアーなら、凍りついた機材を扱う必要もなく、上がった後もすぐに体が温まります。


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シルフラの泉の美しさを堪能するダイバー写真提供: シルフラの泉でシュノーケリングツアー|乗馬体験付き

シュノーケリングやダイビングツアーは有資格者の監督の下、安全を確保するために少人数で催行されますが、以下の基本条件を満たしている必要があるのでご注意ください。

 

ドライ /

シュノーケル

ウェット / シュノーケルドライ /ダイブ
最低年齢161618
最高年齢606060
身長145 cm以上150 cm以上150 cm以上
体重45 kg以上50 kg以上45 kg以上
その他 自力で泳げること 自力で泳げること

ログ済みのドライスーツ着用ダイブ経験10時間以上、

又はドライスーツのダイビング資格


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10月のアイスランドの行事

年間を通じて様々なフェスティバルやイベントが楽しめる世界最北端の首都、レイキャビク

アイスランド人は祭り好き。AirwavesSecret Solsticeなどのフェスは年を追うごとに参加者も増えており、世界的なイベントに成長しつつあります。

10月はこうした大型イベントこそありませんが、各地で様々な催しが開催されています。

アイスランドのハロウィーン

ハロウィーンはアイスランドでは比較的新しい行事です。キリスト教の四旬節の始まりを告げる灰の水曜日、オスクダーグル(Öskudagur)の延長のような形で祝われており、子供たちは仮想をして歌を歌うと、お礼にお菓子をもらえます。女の子が気になる男の子に灰を詰めた袋を贈って気持ちを告白する、バレンタインデーのような風習もありましたが、こちらは最近では廃れています。近年は北米風のハロウィーンが主流です。アイスランド語ではフレッキャヴァーカ(Hrekkjavaka)といいます。

フレッキャヴァーカに因んでDrag Súgur というクィア・キャバレーが毎年10月の第3金曜日に行うショーが特に人気で、町は仮想してクラブに行く人であふれかえります。

レイキャビク国際映画祭

9月28日から10月8日まで開催されるレイキャビク国際映画祭(Reykjavík International Film Festival、RIFF)は、アイスランド最大の映画祭です。

期間中は世界40か国以上から出品された様々なジャンルの映画が上映されます。注目の新人や、大手スタジオが関与していない独立系の映画が多いのが特長です。市内ではコンサートや会議、展示会などが行われ、大事なネットワーキングの場にもなっています。

イマジン・ピース・タワー

10月から見られるイマジン・ピース・タワーの光写真提供: Imagine Peace Tower Tour

イベントではありませんが、イマジン・ピース・タワー(The Imagine Peace Tower)は毎年2か月間だけ点灯される光の塔で、10月はその点灯月にあたります。

このモニュメントはオノ・ヨーコが故ジョン・レノンに捧げたものです。台座には "Imagine peace" が24か国語で刻まれており、その光には連帯、平和、癒し、喜びへの二人の願いが込められています。

その光は上空4000メートルにまで達し、毎年ジョン・レノンの誕生日である10月9日の8時から、命日である12月9日まで灯されます。

10月のコンサートやショー

アイスランドでは地元アーティストからスウェーデン出身のポップシンガー、ザラ・ラーソン(Zara Larsson)のようなビッグネームまで、毎月様々なアーティストのコンサートが開かれています。10月も例外ではありません。ライブ好きな方は足を運んでみては。

ちなみに、ザラのヒット曲 "Never Forget You" のMVはレイキャネス半島の溶岩台地やレイキャビク市街など、アイスランドで撮影されました。興味のある方は是非見てみてください。


こちらの記事もどうぞ:イベント・フェスを楽しもう!


10月のアイスランドで見られるもの

迫力満点のパワースポット、ゴールデンサークルのグトルフォスの滝

10月はよほどの異常気象や、洪水・雪崩などで幹線道路が通行止めにならない限り、島内どこへでも行くことができます。ツアーでもセルフドライブでも、お目当ての観光地を訪ねることはさほど難しくないでしょう。

首都からも近い人気観光ルート、ゴールデンサークルはアクセスも容易です。天気がよければグトルフォスの滝を間近で見られる展望台にも歩いて行けます。

砂浜に打ち上げられた流氷が間近に見られる海岸、ダイヤモンドビーチはヨークルスアゥルロゥン氷河湖の近くに位置する絶景スポット写真提供:Ooi Eric Studios

10月のヨークルスアゥルロゥン氷河湖もおすすめです。レイキャビクから南海岸を抜けた、アイスランドの南東部にあります。オーロラの光に照らされた秋の氷河湖はこの世のものとは思えぬ美しさです。

冬はヨークスアゥルロゥンから先の道路が閉鎖されるため、ここから西に引き返す人がほとんどですが、10月ならその先のイーストフィヨルド(East Fjords)まで行くこともできます。自然が豊かな山やフィヨルド、伝統的な村の風景が美しいエリアです。山や谷を縫うように走る道は観光客で渋滞することもなく、静かなアイスランドの自然を思う存分味わえます。野生のトナカイにも出会えるかもしれません。

アイスランドの東フィヨルドに出会えるトナカイ写真提供:Þorvarður Arnason

10月はアイスランド北部もアクセスできます。竜のような形をしたクヴィートセルクールの奇岩やヴァッツネス半島も車で行けますし、レイキャフリーズ、フーサヴィークなどの町でも観光客向けのサービスがまだ営業しています。ミーヴァトン湖周辺の風景は非常に変化に富んでおり、アイスランドの自然のエネルギーを十分に感じさせてくれます。人気テレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の「壁の向こう」のシーンはここで撮影されました。雪が積もっていればドラマさながらの迫力にファンは大満足でしょう。

アイスランド西部にある、ウェストフィヨルドやスナイフェルスネス半島も観光できます。ディヤンディの滝ラトゥラビャルグの崖では、まだ南に渡っていない、今年最後のパフィンに出会えるチャンスがあります。

ボートツアーに参加しないでパフィンを観察したいならウェストフィヨルドのラゥトラビャルグがおすすめのスポット

スナイフェルスネス半島も、よほど天気が悪い年でなければ、山を越えて半島をぐるりと一周できます。スナイフェルスネスを回るだけでアイスランドらしい風景がたくさん見られることから、このエリアは「ミニ・アイスランド」とも呼ばれています。ロゥンドランガル(Lóndrangar)の玄武岩の海中柱や、キルキュフェットル山(Kirkjufell)、スナイフェルスヨークトル火山と山を覆う氷河(Snæfellsjökull)、ブーザフロイン(Buðahraun)溶岩原、イートリ・トゥンガ(Ytri Tunga)海岸などがあり、海岸沿いには昔ながらの漁村が点在しています。

スナイフェルスネス半島のキルキュフェットル山

島中央部に広がるハイランド地方に北と南から通じるキョルル・ハイランド・ロードスプレンギサンドゥルもまだ通行可能なため、10月なら滑り込みでハイランド観光もできます。氷河や火山、広大な溶岩原や黒い砂漠、湯気が立ち上る温泉や壮麗な山脈など、どちらの道を通っても絶景ドライブが楽しめます。

ハイランドで最も人気なのはランドマンナロイガル(Landmannalaugar)です。南海岸からのアクセスも容易で、ハイランドらしい風景のエッセンスが凝縮されているエリアです。リョゥティポットルルというクレーター湖までハイキングをしたり、フロスターザヴァトン湖(Frostastaðavatn)でバードウォッチングを楽しんだり。もちろん、天然温泉も楽しめます。

10月のアイスランドの基本情報           

10月のアイスランドでドライブをするにはいくつか注意点がある

以上10月のアイスランドの見どころをご紹介しましたが、ここからは旅の基本情報をまとめておきます。

10月のアイスランドの天気

10月のレイキャビクの平均気温は4.8度です。年間平均は5.4度なので、地元の感覚からすると少し涼しくなってきたかな、という頃でしょうか。月間平均降水量は77ミリ、一年の平均である73ミリよりやや多めです。

旅支度をする際は、防寒着、雨や風を通さないアウトドアウェア、ハイキングシューズを忘れずに。

10月のアイスランドの天気は非常に変わりやすい写真提供: Ooi Eric Studios

10月のアイスランドの天気は不安定で、2000年以降、レイキャビクでマイナス7.2度を記録した日もあれば、15度まで気温が上がった日も観測されています。

下旬に旅行される方は冬服でいいでしょう。9月は(アイスランドにしては)暖かい月なのですが、10月になると低気圧が居座り、いよいよ冬が始まります。強い風や雨、寒冷前線の影響が相まって厳しい気候です。

突風がビルや谷間を駆け抜けると、一気に体感気温が下がり、傘ごと吹き飛ばされそうになります。月初の平均風速は毎秒5メートルで、月の後半には5.5メートルくらいになります。

10月のレイキャビクといえば積雪する可能性が低いが、一気に雪が積もることもある

10月のアイスランドの運転事情

激しい雨、強風、濃霧、雪、氷など、ドライバーには厳しい条件が重なっているため、10月のレンタカーはあまりおすすめしません。アイスランドの交通事故の多くは、こうしたコンディションに慣れていない観光客の運転で起きています。町を離れると街灯がない砂利道もたくさんあり、危険です。

レンタカーをする場合は、必ず四輪駆動車(4WD)を借りましょう。また、出発前に必ず天気予報サイト道路情報サイトをチェックして、予想されるコンディションに十分に備え、通行不可("ófærð")の道は避けるようにしてください。

10月は洪水や雪崩が起きることも珍しくありません。簡易なロープを張ってある場合などを含め、通行止めになっている道には絶対に入ってはいけません。

アクセス困難のハイランド地方への道路を10月に封鎖されることもある

10月のアイスランドの日照時間

レンタカーを借りてオーロラを探したいという方は、雲の予報オーロラ予報が参考になるはずです。雲の予報は低空・中空・上空それぞれの雲の分布を教えてくれますが、どの層にも雲がない(或いはほとんどない)場所を探します。その上で、オーロラ予報で更にエリアを絞り込みます。オーロラ予報は「3」以上の場合に観測できる可能性が高いとされています。

また、当然ですが周囲がしっかり暗い時間でないといけません。10月1日の日の出は午前7時37分、日の入りは午後6時56分です。10月31日は日の出が午前9時8分、日の入りは午後5時13分です。

10月のおすすめ旅行スケジュール

未知の世界への旅のシンボルとなるソゥルファリズという美術作品はレイキャビクにある

いかがでししたでしょうか。夏と冬のアクティビティを組み合わせて是非充実したアイスランド旅行をお楽しみ下さい。

最後に、まだ悩んでいる方や自分で全て手配するのが煩わしいという方のために、おすすめの旅行日程をいくつかご紹介します。

レンタカーでのドライブ旅行なら、レンタカー&ホテル&アクティビティが全てセットになったセルフドライブ・ツアーがおすすめです。夏の名所を中心に最短日数でリングロードを回る6泊7日のプランや、10泊11日のプランなどがあります。もっとじっくり時間をかけて観光したい方には、9泊10日11泊12日のオプションもあります。

アイスランド東南部にある10月のヴェストラホルン山の様子

上の11泊12日のセルフドライブ・ツアーは、スナイフェルスネス半島が入っているので特におすすめです。ウェストフィヨルドも入ったパッケージツアーは10月は生憎催行されていませんが、ウェストフィヨルドに行きたい方は宿などを各自手配し、十分に注意して運転すれば自力で観光できます。

アイスランドの南部・西部は数日あれば観光できます。南海岸を巡る5日間のセルフドライブ・ツアーや西部を中心に温泉を巡る3日間のセルフドライブ・ツアーなどはいかがですか。

ゴーザフォスの滝は北アイスランドが誇る一つの名瀑

自力でウェストフィヨルドに行く方は、現地ツアーを利用してみては。シーカヤック体験もできますし、とにかく大自然を満喫したいという方には、ホルンストランディル保護区(Hornstrandir)をご案内する2泊3日の現地ツアーもあります。この北西の最果てにある保護区は住む人も訪れる人も極端に少ないため、ホッキョクギツネが人間を恐れず、間近で観察することができます。

運転はしたくないけれどアイスランドをくまなく回りたいという方は、リングロードをぐるりと一周する6泊7日のバスツアーや、たっぷり10日間のガイド付きツアーがおすすめです。滞在期間が短めの方には、南部や西部を中心に回る3泊4日のお手軽なツアーもあります!